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MASS OF THE FERMENTING DREGSが
再始動後初の音源『スローモーションリプレイ』をリリース!
活動停止からこれまでの日々をじっくりと語った
宮本菜津子(vo&b)インタビュー

メンバーの脱退から2012年に活動停止を余儀なくされたMASS OF THE FERMENTING DREGSが、素晴らしい新曲『スローモーションリプレイ』を手土産に帰ってきた。フロントの宮本菜津子(vo&b)に、ドラムの吉野功、ギターにはこれまでサポートメンバーとして活動を共にしていたが今回の再始動を機に正式メンバーとなった小倉直也。まさに鉄壁の面々。今回、初のアナログ7インチ盤という形でリリースされた『スローモーションリプレイ』は、A面にはバンドバージョンを、B面には宮本菜津子のソロバージョンを収録。その2曲を是非、聴き比べてみてほしい。東京では、バンド初の試みとなる昼の時間帯にワンマンライブを行う企画「デイドリームなんかじゃない」が3月19日(日)にスタート。今後6月、9月、12月の3回予定されている。また、3月23日(木)よりノルウェーのバンド、AIMING FOR ENRIKEのジャパンツアーに参加。エンジンはとっくに温まっていて、今にも火を噴いて加速しそうな3人がステージに立つ姿を想像するだけで、胸が高鳴る。世界でもっとも、秀逸でカッコいい名を持つバンドを「自分の人生だから」とさりげなく言った宮本菜津子に、活動停止からこれまでの日々も含めじっくりと語ってもらった。

――MASS OF THE FERMENTING DREGSが再び始まり、3月1日には久々の音源『スローモーションリプレイ』が発売されました。これは宮本さんのソロバージョンがカップリングに収録された7インチアナログ盤という形でのリリースなんですね。
 
「メジャーから出したアルバム以来のリリースなんで、2010年以来ですか。かなりお久しぶりですね。バンドが止まっていたこともあるんですけど、私たちって音源を出していなさ過ぎて、10年以上やってるバンドにしては持ち曲が少なすぎるやろって(笑)。ただ、バンドとしては今めちゃめちゃいい感じですね」
 
――2012年9月にバンドが活動停止になって、再始動が決まったのは…?
 
「2015年の12月からまた始まりました。もともと最初に組んだ時は女の子3人で、ドラムが脱けてその後に吉野(功)さんが入って、次にギターの女の子が脱けてしばらく2人でやっていたところへ今のギター(小倉直也)がサポートメンバーで入ってくれて。ギターのオグ(小倉)は今回の再始動を機に正式メンバーになったんですけど、これまでもずっと一緒にやってきた顔ぶれにもかかわらず、まるで新しいバンドを結成したような感覚で、初期衝動っぽいものも感じながら。とはいえ、それぞれに経験値もあるからまったくの新人ではないし、この歳でこんな気持ちになるんやなぁって、自分でも思いました。最初にバンドを組んだ頃は、“バンド=シンドいもの”という考え方をしている自分もいたんですけど、今はもう大人だし、今3人が考えていることは、“マスドレがめっちゃかっこいいバンドであればいい”ということだけなんですね。だからすごくいい感じの距離感で信頼関係もありつつ、いまだかつてないぐらいにすごくバンドが楽しいっていう(笑)。去年の春に再始動後初のワンマンを東京でやった時は、久しぶりに全身に鳥肌が立つような感覚を味わって。私は、マスドレしかバンドをやったことがないんですね。なので、同じバンドで今までにないその感覚を味わえるなんて本当にありがたいなと思って」
 
――バンドがお休みされている間は、宮本さんはソロで活動されていました。一旦お休みしていたバンドという生き物をもう一回動かすに至るまでは、それこそシンドい日々もあったんじゃないかなと思います。
 
「自分としてもこんなに早く活動再開できるとは、というか活動停止して4年経ってるから全然早くないんですけど(笑)。活動停止の原因はもともとはドラムの吉野さんが辞めることになり、私がひとりになったことでバンドを止めざるを得なくなったという経緯もあったので、吉野さんとまた一緒にやるとは思ってなかったですね。停止が決まった後は仲たがいというか、私の中では吉野さんに対して“ふざけんなー!”って気持ちもあって(笑)。再始動のきっかけになったのは、ずっとマスドレのジャケットを描いてくれているマンガ家のこざき亜衣さんが2015年に第62回小学館漫画賞を受賞して、その時に“祝賀会でマスドレが観たい”と言ってくれて。最初は“ええっ!”と思ったんですけど、彼女とはそれこそ彼女はマンガで私は音楽で、お互いに“自分のやっていることが仕事になったらいいね”と言っていた頃からの付き合いだったから、その彼女がマンガ家として大きな賞を獲ったことを、自分も心から祝いたくて。たまたまその頃に吉野さんからメールが来るようになって、最初は無視してたんですけど(笑)、これも何かの縁なのかなと思って。それをこざきさんに話したら、彼女は“いいじゃん!”って、“なっちゃんがやれば誰とやってもマスドレになるんだから”と言ってくれて。でも私は結構頑固で、“誰とでもできるわけじゃないねん”みたいに言っていて。そうこうしているうちにまた吉野さんから連絡があって、こざきさんの祝賀会のことを伝えたら“やるー!”って(笑)。それで4年ぶりに会ってスタジオに入った時に、“あぁ、やっぱり吉野さんじゃないとあかんねんなぁ”と思って。めっちゃ悔しかったですけどね(笑)」
 
――(笑)。
 
「“勝手にやめて、勝手に戻ってきやがって”みたいに思いましたけど、お休みしてる間に他のドラムの人とセッションする機会もあったんですけど、“あぁ、やっぱりこれはマスドレではないな”って感じだったんですよね。それが吉野さんとやると、“あぁ、これがマスドレやん”って。そういう経緯がありました」
 
――マスドレは誰とでもできるわけじゃないけど、バンドを辞めることは考えなかった?
 
「それはなかったですね。バンドをやっている人だったら、きっと誰でもロックバンドに対する美学とか定義があると思うんですけど、自分の中ではバンドって一生に1つでいいと思っているんですね。カッコつけた言い方になるんですけど、マスドレでやってきていることって結局、自分の人生なんですよね。だから、1つだけじゃないとおかしいし、他で自分の物語を紡ぐということが私の中ではちょっと意味が分からなくて。しかも、このバンド名よりカッコいいバンド名が思い浮かばへんし(笑)」
 
――本当にかっこいいバンド名ですから。
 
「とんでもない名前ですけどね(笑)。自分の中でマスドレに飽きたわけでもなくメンバーがやめていっただけで、本当はやりたかったから。だからまたやれるし、やりたいし、絶対に解散はしないと」
 
――曲の話に戻りますが、今回の『スローモーションリプレイ』は、バンドバージョンと宮本さんのソロバージョンの両方が聴ける贅沢な作りですね。
 
「活動再開する前に私が弾き語りでやっていたライブを、たまたま吉野さんが観に来てくれたことがあって。その時に、“あの曲とこの曲、バンドでできへんかな?”って言われて。それが2015年ですね。いくつかあった曲の中でこの『スローモーションリプレイ』はすぐに道が見えて、スタジオで1回合わせたらすごくいい感じで。口頭で“ああしよう、こうしよう”とかは一言も言わなかったですね。そういう時ってあるんですよね。何も意図していないのに、するするするーっと曲が出来て、生みの苦しみもない時が」
 
――初期のマスドレに感じた勢いや、壊して進んでいくことの快感みたいなものは今聴いても気持ちよくて。ただ、今回の『スローモーションリプレイ』には、それだけじゃなくて、バンドの調子が今とてもいいこととか、ここまで辿り着くまでの葛藤とか、そういうものが全部一緒になって楽曲をとても豊かに膨らませている気がします。カップリングで聴ける同じ曲のソロバージョンは、1対1で話を聞いているような距離の近さも感じられて、それもいい。
 
「私たち3人の音楽に対する姿勢が、良くも悪くも大人になって、許容する力も生まれてきたんですかね。うまく言葉で説明するのは難しいけど、それが音に出ていたり曲に表れているならそれは大成功だなと思います。その曲を作ったことがね」
 
――そのマスドレと共に宮本さんは初のソロアルバム『なまみ』もリリースされますね。こちらは、全編弾き語りで。
 
「“なんのことやろ?”ってタイトルですよね(笑)。マスドレは最強の武器を持っているイメージがあるんですね。たとえるなら、『ドラゴンボール』のスーパーサイヤ人みたいな感じ(笑)。で、普通の黒髪の悟空がソロ。マスドレは私1人だけじゃないからマジックがあるけど、ソロはそのまま日常にある感じで。マスドレも日常の中にあるんでしょうけど、ライブの時はもう異次元で、そういう意味でバンドとソロは全然違う場所にあるんですよ。その意味も込めて『なまみ』というタイトルにしたんです」
 
――生身の音楽であり、生身の宮本さんなのかなぁという印象のタイトルでした。それだからか、歌の言葉がビシバシ伝わってくるなと思って。1曲目の『人ごみ』の“命を燃やしてる ただそれだけ”の一節はドキッとしました。
 
「吉野さんにも言われましたよ、“あの歌詞やばいよね!すごいよね!”って。“バカにしてんのか!”って返しましたけど(笑)。自分ではよくわからないけど、歌詞とかもマスドレとは違うんですかね。もともとソロ曲だった『スローモーションリプレイ』はバンドにも帰っていけたけど、それ以外の曲はバンドに戻れなくて。自分では意識してないけど、バンドとソロでは曲を作る時のベクトルが違うのかな。意識して変えているつもりはまったくないんですけど、自然に違っていってるのかな。そもそも曲を描いたり歌を歌うことって、“自分は何でそれをやってんのかな?”って考えても、自分でもわからないんですよ。漠然とバンドを始めて、作詞や作曲を学校で習ったわけでもないし、何となくのやり方で曲を作って、そこに“この言葉が乗ったらいい! 何となく”みたいな言葉を乗せて。それが続いているだけだから、歌詞とかにしても、“何でこういう歌を書いたんですか?”って聞かれてもわからなくて、“こういうものができたんです”っていうだけなんですよね」
 
――『Everyday is Monday』(M-2)はギターの音や声に温かみを感じますが、タイトルの通り毎日が月曜日だったらどんなにシンドいだろう……と思ってしまう曲で。
 
「でしょう?(笑)。あれは憂鬱を歌った曲なので」
 
――そういう曲もあれば『歌を歌えば』(M-4)のようにフッと気持ちが救われる曲もあって。
 
「あの曲もめっちゃ古くて、東日本大震災があった時に書いた曲なんですよ。あの時、何となく音楽も“自粛モード”な感じがありましたよね。私だけじゃなくみんなが感じていたと思うんですけど、ギターを弾くのも何か気が重くて。でもやってみようと思って、実際にギターを持ったらすごくラクになれたんですよね。本当はもっと早く出したかったんですけどね」
 
――その頃に聴いてもフィットしていたでしょうが、今聴くこの曲はとてもグッときます。マスドレが活動停止を発表した際に無料配信された『たんたんたん』のアンサーソング『Re:たんたんたん』(M-8)の、“このまま世界が終わればいい”、“孤独になんかなりたくないな”というところも。こういう想いを抱えている人、この歌を待っている人はとても多いと思います。
 
「そう感じてくれる人がいてくれたらいいなぁと思いますね。孤独がいいわけじゃないけど、1人になりたい時もあるし、難しいところですよね。そういう感じって、きっと誰にもあるんじゃないかなと思うんですよね」
 
――今後もソロはバンドと並行してやっていかれますか?
 
「そうですね。曲が出来たらやっていきたいし、メインはマスドレだけど、“これ、マスドレじゃないな”って曲が出来たら録音したりして(笑)。ライブも、求められればどこへでも」
 
――今、YouTubeで昨年カナダのトロントであったマスドレのライブがアップされていますが、これが本当にカッコよくて。『スローモーションリプレイ』のミュージックビデオでもその模様の一部が見れますが、現地のお客さんもめちゃめちゃ盛り上がっていて、ライブの雰囲気もすごくいいですよね。
 
「あの時はビックリするぐらいに盛り上がってましたね。私たちの曲は全部日本語なんで、歌の意味とかはわかってないと思うんですけど、熱とかは伝わってるんやろうなって」

 
――“日本にはこんなすごいバンドがいるんだぞ”と自慢したい気分です(笑)。
 
「嬉しい!(笑)。ライブがすべてやと思っているんで、ライブがカッコイイと言ってもらえるのはめっちゃうれしいです」
 
――マスドレは、3月23日(木)高松からノルウェーのバンドAIMING FOR ENRIKEとのツアーがありますね。絶対にマスドレと合うんだろうなと思います。
 
「そう。FLAKE RECORDSのDAWAさんから“マスドレに絶対合うと思うから”と言ってもらって。彼らの映像も見たんですけど、ドラムとギターの2人で構築してるんやけど、メロディーがあってリフがしっかりあってすごくカッコよくて。機械的でもありつつ、めっちゃ人間ぽいなぁって。音の迫力の種類がマスドレと似ている気がしました。私が、すごくカッコいいと思う音像の感じだなと思ったんですよ。私、自分のバンド以外で、そんなふうに思うバンドがそんなにいなくて。自分はベースなんですけど、自分のバンドでも低音をぐいぐい出す感じのプレイはあんまりしていなくて、ギターとベースの間みたいな感じで弾いてるんですよね。なので、早くナマで見たいし、仲良くなれるはずと思ってるんですけど(笑)」
 
――それとともに、東京では日曜の昼間に開催するワンマン『デイドリームなんかじゃない』が3月19日(日)にあるんですよね。私も東京にいたら絶対行きたいです。
 
「今年初めての試みで、今後6月、9月、12月とやるんですけど3月は早々にソールドアウトしました。もともとこのライブは吉野さんが提案してくれたんですけど、今ライブの後に自分たちで物販もやってるんですね。吉野さんはいつもライブが終わったらすぐに物販に行ってお客さんとコミュニケーションもとってくれていて、そうする中でいろいろ思ったみたいで。前に来てくれていたお客さんもみんな大人になってるし子供がいたり社会人になったり環境が変わっていて、“ライブに行きたいけどなかなか行けへん”とか、“仕事終わって速攻で来たけど後半しか見れなかった”とかの声が結構あって。吉野さんが“休みの日の昼間にライブをやったほうが観に来れる人、多いんちゃう?”って。それを聞いて“なるほど! 吉野さん、頭いいな!”って(笑)。それならワンマンがやりたいし、できれば1回じゃなくたくさんやりたいし、自分たち発信で物事を動かしたい。だから、まずは3か月に1回やろうということで、今後6月と9月、12月にやります」
 
――そのライブのやり方がマスドレからどんどん広まっていったらいいなと、1リスナーとして思います。フェスとかいろんなライブのやり方がありますが、昼間のワンマンだったら子供も一緒に行けるし、終わった後にゆっくり呑めるし夜のライブも聴きに行けますね(笑)。
 
「そうなんですよ! いいことばっかりで(笑)。メンバーとも言ってたんですけど、ほんまにマスドレが好きで、聴きに行きたいと思ってくれてる人に合わせないで、どこに合わせてライブやるねんという話になって。大きいところでやりたくないわけじゃないし、やれるチャンスがあればどんなところでもやりたい。けど、去年ワンマンをやった時に改めて思ったんですけど、みんながその日楽しみすぎて、やばい状態になっている人たちしかいない空間のほうが絶対に忘れられないすごいライブになるんですよね。そこに、何となく観に来ている人がプラス100人いるよりも、あり得ない熱量の空間がそこにはできてると思う。そういう機会をもっと増やしていきたいんですね。やっぱりワンマンが一番自分たちの姿勢を示せるし、リリースがあるからツアーをやるんじゃなく、リリースがあってもなくても好きなバンドのライブはいつでも観たいじゃないですか?」
 
――いつでも観たいです。
 
「リリースがないからライブをしないとかじゃなく、3か月に1回ぐらいライブをやっていたら、忙しい人でも1年に1回ぐらいは観に来れるチャンスがあるかもしれないですよね。そうやって、自分たちにとってもいい感じに活動しやすく出来たらいいかなって。ただ、本音を言えば、できればずーっとライブをしていたいぐらいなんですよね」
 
――クロマニヨンズのヒロトさんとマーシーがまったく同じことを言われていました。“僕らは毎日ライブをやりたいけど、それだとお客さんたちが嫌がるだろうね(笑)”って。
 
「本当ですか! 一緒のことが言えて嬉しいです(笑)。またこうやってマスドレが始まったからには続いていくし、今、最年長の吉野さんが44歳なんで、吉野さんが叩けるうちは大丈夫かな(笑)。吉野さんに、“速いのが叩けなくなったら、めっちゃBPMが遅い曲しかやらないバンドにしようよ”って言ったら、“マスドレは8がないとだめでしょ”って。なので吉野さんには筋トレもガンバってもらいつつ(笑)、3人のうち誰かが物理的に楽器ができなくなるまではずっとやるつもりでいます」

Text by 梶原有紀子



(2017年3月21日更新)


Check

Release

マスドレ再始動後初の音源リリース!

7inchアナログ
『スローモーションリプレイ』
発売中 1620円(税込)
FLAKE SOUNDS
FLAKES162

〈収録曲〉
01. MASS OF THE FERMENTING DREGS / スローモーションリプレイ
02. 宮本菜津子 / スローモーションリプレイ

バンド休止中の活動を総括した
歌い手としての魅力を見せつける
宮本菜津子によるソロアルバム

Album
『なまみ』
5月発売予定 2000円(税抜)
FLAKE SOUNDS
FLAKES164

〈収録曲〉
01. 人ごみ
02. EIM -everyday is monday-
03. 笑う人
04. うたを歌えば
05. delayed brain ※NUMBERGIRL cover
06. 静寂と壁と闇 ※Qomolangma Tomato cover
07. スローモーションリプレイ
08. Re:たんたんたん
09. decision

Profie

マス・オブ・ザ・ファーメンティング・ドレッグス…写真左より、吉野功(ds)、宮本菜津子(vo&b)、小倉直也(g)。'02年に神戸で結成。地元神戸と大阪を中心にライブ活動を行い、'06年より東京でもライブを開始。'07年にニューヨークで、フレーミング・リップスやナンバーガールの『SAPPUKEI』を手掛けたデイヴ・フリッドマンのプロデュースにより2曲をレコーディング。同年夏にFUJI ROCK FESTIVALのROOKIE A GO GOステージに出演。秋にドラマーが脱退し、BACK DROP BOMBの有松益男らがサポートメンバーとしてライブでドラムを担当。'08年1月に1stアルバム『MASS OF THE FERMENTEING DREGS』をリリース。同作のリリースツアーより、WORDの吉野功がサポートメンバーとしてドラムを担当。9月に東京で初の自主企画イベント『視界をクリアに』開始。翌`09年2月に2ndアルバム『ワールドイズユアーズ』発売。'10年2月に1stシングル『ひきずるビート/まで』をリリースし、同年8月に初のフルアルバム『ゼロコンマ、色とりどりの世界』を発売。台湾、カナダなど海外公演を開催。'11年よりQomolangma Tomatoの小倉直也(g)をサポートメンバーとして迎え、各地のフェスやライブイベントに多数出演、同年末に吉野が脱退を表明し、'12年9月にバンドの活動停止を発表。宮本菜津子はソロ活動をス出演。ワンマンライブ『視界をクリアに』を5月に新代田FEVERで、10月には心斎橋Pangeaで開催。タート。'15年12月に下北沢GARAGEで再始動後初のライブ。翌'16年にはカナダのバンド、CANCERSのジャパンツアーに参加。他にもLEO今井との2マンやDr.DOWNER、快速東京、CARDなど多彩な顔触れとライブで共演。`17年3月1日にMASS OF THE FERMENTING DREGSと宮本菜津子のソロ名義によるスプリットという形の7インチアナログ盤『スローモーションリプレイ』をFLAKE RECORDSより発売。3月23日(木)高松tooniceを皮切りに3月28日(火)奈良NEVERLANDまで続くAIMING FOR ENRIKEのジャパンツアーに参加。大阪公演は3月24日(金)心斎橋HOKAGE。3月25日(土)は名古屋のフェス『IMAIKE GO NOW』の3STAR IMAIKE会場に登場。

MASS OF THE FERMENTING DREGS
オフィシャルサイト

http://www.motfd.com


Live

ノルウェーのバンド、
AIMING FOR ENRIKEの
ジャパンツアーに帯同!

TONE FLAKES 117, AIMING FOR ENRIKE JAPAN TOUR 2017

【香川公演】
発売中 Pコード321-397
▼3月23日(木)19:30
TOONICE
前売3000円
[共演]MASS OF THE FERMENTING DREGS/NENGU
[問]FLAKE RECORDS■06(6534)7411

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード321-397
▼3月24日(金)19:00
HOKAGE-火影-
前売3500円
[共演]MASS OF THE FERMENTING DREGS/NENGU
[問]FLAKE RECORDS■06(6534)7411

【静岡公演】
チケット発売中 Pコード321-397
▼3月26日(日)17:30
磐田FMSTAGE
前売3000円
[共演]MASS OF THE FERMENTING DREGS/qujaku/他
[問]FLAKE RECORDS■06(6534)7411

チケット情報はこちら


Comment!!

ライター・梶原由紀子さんからの
オススメコメント

マスドレの自主企画ライブのタイトル『視界をクリアに』は、なんて素敵なWORDなんだろうと思う。ロックバンドがライブや作品でもたらしてくれる勢いや熱は、時に瞬間的なものに感じられてそれは刹那くはかなくもあるけれど、この『視界をクリアに』という言葉はとても冷静で揺らぎがない。熱に浮かされて足元をすくわれるなんてありえないそのクールなまなざしを、インタビュー中の宮本さんに何度も感じた。落ち着いて、前を見て、自分の道を切り開いて、と言われているようで、何かがあるといつもこの言葉を思い出します。東京で今年3回開かれる昼ワンマン『デイドリームなんかじゃない』が、ぜひこの先関西でも開催されますように!