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大阪の至宝・赤犬が思いこがれた、健康ランドを騒がせ続ける
歌謡グループ・純烈とのイベントが4/30(日)に開催!
赤犬のタカ・タカアキ(vo)ロビン前田(cho)、
純烈の酒井一圭と白川裕二郎によるインタビュー&動画コメント

赤犬。揃いのスーツを決め込んで所狭しとステージに立つ14人の男たち。昭和の香りをまとった懐かしくも新しいサウンドをバンドで演奏し、歌い、踊り、客をいじる様はその存在・パフォーマンスもひっくるめて「大阪の至宝」と言われて久しい。彼らのホームグラウンドである大阪・千日前の味園ユニバースが映画となり、本人役としてバンドごと銀幕デビューを果たしたことも相まって、赤犬=味園ユニバースという図式を容易に思い浮かべる人も多いのではないだろうか。そんな赤犬が、2017年1月に続き再び4月に味園ユニバースでライブを…という朗報に際し、意外な対バンアーティストが発表された。その名は、純烈。「夢は紅白! 親孝行!」を掲げ、元特撮ヒーロー俳優を中心に結成された正統派の歌謡コーラスグループだ。赤犬ボーカルのタカ・タカアキが焦がれ続けて実現した対バンを前に、赤犬からタカ・タカアキとコーラスでナイトサパーズのロビン前田、そして純烈から酒井一圭と白川裕二郎が顔を揃えるインタビューが実現。この春、味園ユニバースで何が起こるのか。両者が今考えていることに迫ってみた。

イベントの出演者リストに純烈さんの名前があって。
これは一度ご挨拶をとお伺いしたんです。

———今日は4月30日に開催される味園ユニバースでの対バンライブについてじっくりお話をお伺いできればと思っております!

白川裕二郎(以下、白川) 「実は僕今ここで初めてライブが決まったこと聞いたんですけど! 4月30日(日)にライブできるんですか? 大阪で? 赤犬さんと?」

酒井一圭(以下、酒井) 「白川には今ここで言うまで黙ってたんですけど、赤犬さんと純烈でついにやる日がきたんですよ! あのネオン輝く会場で!」

白川 「なんかよくわかんないけどすごい嬉しいです! 今日はよろしくお願いします!」

タカ・タカアキ(以下タカアキ) 「こちらこそ光栄です。よろしくお願い致します!」

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———そもそも赤犬と純烈、2組の接点はどこにあったんですか?

タカアキ 「僕が世をしのぶ仮の姿として、以前演歌・歌謡曲の専門誌の編集者をやっていたんです。その編集部に「元特撮の俳優さんたちがムード歌謡のグループを結成した」っていう純烈さんの情報を見たのが最初でしたね。元特撮の…っていうことだけでもすごく興味を惹かれたんですけど、正直言うと何か企画モノとして結成されたグループなのかなと思っていたんです。でも拝見していると、活動を続けながら日本クラウンさん(日本の演歌・歌謡曲のアーティストが多数所属する老舗レコード会社)に移籍されて、どんどん本格的活動してはったので、さらに興味が湧いていたんです。そんな時に日本クラウンさんがお初天神で注目の演歌歌手を集めたお正月のイベントを開催すると。その出演者リストの中に純烈さんの名前を見つけたので、これは一回挨拶をとお伺いさせていただきました」

酒井 「わざわざ楽屋まで来てくれたんですよね」

タカアキ 「そうですね。実は私こういう身の上の者で…って仕事の名刺と赤犬のCDをお渡しして、いつか一緒にライブをさせていただけたらと思ってますとお話させていただきました。服は完全に世をしのぶ仮の姿で、赤犬のCD渡すみたいな」

酒井 「元々ロックファンだったので、赤犬って聞いた時に『あれ?フジロック…?』とかいろんなキーワードが思い浮かんできたんですけど、鮮明なことが思い浮かばなくて。でも聞いたことある!赤犬ってなんや!? って思いつつジャケット見た時に『メンバーなんですか?』って聞いたらそうだと。でも名刺は雑誌の人で、普段はこういうことしてまして…って言われたんで、じゃあ取材もしてもらえるし、ライブも一緒にやれるじゃないですか! って言ったのを覚えてます。でも赤犬ってメンバーいっぱいいるし、どのパート担当か聞いたらリードで歌ってますって言うんです。その日は世をしのぶ仮の姿の服で来てるから、とにかく格好が地味だったんですよ。白川なんかはタカ・タカアキの世をしのぶ仮の姿しか見てないから、今日初めて衣装を着たタカアキさんを見て今ちょっとわけわからん! ってなってると思いますけど(笑)」

白川 「だからこの部屋入ってすぐ、面食らいすぎて『これが衣装なんですか?』って聞いちゃいましたけど…」

酒井 「やばいバンドのリードボーカル風ですもんねぇ…」

ロビン前田(以下、ロビン) 「赤犬は一番ヤバい人がリードボーカル取れるシステムなんです。この人が一番ヤバい人」

白川 「いや、マジでギャップに驚きました。初めて会った時は普通の方が来られたなと思ってたんですけど今日見て、…ただもんじゃねえなと」

酒井 「イベントの楽屋でお会いしたあと、すぐにYouTubeでライブ検索して拝見しましたもん」

白川 「僕も見ましたけど、お客さんもめちゃくちゃ入っててびっくりしました」

ロビン 「いや、あの映像はお客さんCGで足してるんで!」

白川 「う、嘘だっ!(笑)」

酒井 「そのYouTubeの印象に対して、初めて会った時の第一印象は完全に『地味な人』。だからそのふたつが脳内で一致した時、すごいなと思ったんですよ。我々純烈も衣装きたらパリッとしますけど、普段は本当に普通なので近い匂いがしますよね」

白川 「リーダー(酒井)は普段ジャージばっかりなので、それこそ普通の人って感じなんですよね」

酒井 「正直今ですらパリッとしてませんよ(苦笑)」

tomodachi1.jpg————お互いのライブを見たことはあるんですか? ちなみに赤犬のお二人は?

ロビン 「僕はブラウン管を通してですが、昔から拝見させていただいています。踊りとかね、しっかりされてますよね。我々のように本番5分前に合わせるみたいな感じじゃなくてホントもう、ちゃんとされてるなと。尊敬しております」

タカアキ 「僕は初めて見たのが、前川清さんが本当はへなちょこ侍なのにすごい剣豪と間違われるっていう舞台で…」

酒井&白川 「それ新歌舞伎座じゃないですか…!」

タカアキ 「そうですそうです。あの時に出演されていた純烈さんのステージを初めて拝見しまして。で、舞台上で特撮ヒーローの変身ポーズをやってらっしゃったんですよ」

酒井 「実は自己紹介の時に名刺代わりとしてやってますね」

タカアキ 「もうあれを見た瞬間から素晴らしいなと思いまして」

ロビン 「実は我々、赤犬以外にも野外活動として特撮の主題歌DJもイベントでやらせてもらってるんですよ」

酒井 「あぁ、それでご覧いただいてたんですね! うわ、ありがたいです!」

タカアキ 「だから赤犬が、元ガオブラックとカブトライジャーと仮面ライダーギルスと仮面ライダーゾルダに出た人と一緒にライブができるっていうのは…」

白川 「めちゃくちゃ知ってくれてるじゃないですか!」

タカアキ「ここまで来るとただ単に純烈ファンですよね」

————ちなみにタカアキさんが純烈のみなさんをお好きっていうのは、各所でお話されてるんで、もう黙ってられない的な感じで漏れ出てる情報ではあったんですよ。

酒井 「めちゃくちゃありがたいです。純烈がみなさんにそう言っていただけるところに来るまでに10年かかりましたから。やっとですね、嬉しいです」


赤犬と純烈のお客さんが曲を紹介し合いをしてくれたら
とてつもなくハッピーな空間になる

————対バンとしては一瞬異色なようにも見えるんですけど、曲を一環して聞いてみると音楽的には同じカテゴリーにいるんだってことがよく分かる2組ですよね。

酒井 「あ、もしかして一緒?みたいな(笑)」

タカアキ 「音楽的には全然一緒ですよね」

ロビン 「同じ番組には出れますっていうぐらい同じだと思ってます」

————そもそも一緒に舞台に立とうっていうのは赤犬の方から声をかけたんですよね?

タカアキ 「そうです。とにかく僕が個人的に一緒にやりたいと思い続けていたので、ラブコールをさせていただきました。ご挨拶してから1カ月後ぐらいに、僕がお昼のカタギの仕事で純烈さんにインタビューさせていただいたんです。その時に『ホントに一緒にやりましょうよ』ってお話したら、みなさんが『ぜひぜひ』とおっしゃってくださったんですね」

ロビン 「赤犬はメンバーが14人いるので、なかなかスケジュールを揃えることが難しいんです。そういう感じでしばらくタイミングを見てたら、この4月にいけそうということが判明しまして、ついにここで『お願いします!』と」

————純烈は全員一致でやりましょう! と

酒井 「全然全員一致やないですよ。この人(白川)は今知りましたから!」

白川 「そうですよ。まさに今! ここで聞きました!」

酒井 「僕とマネージャーでずっとやりたいって話を進めてましたけど、なかなか赤犬さんの調整が難しいっていうのを聞いていたので、やっと!って感じです。やったやった決まったと。今が一番ええ時やと思います」

————味園ユニバースっていう場所が赤犬のホーム的位置付けなので、純烈は殴り込み的にも見えるんですけど…

酒井 「あ、え? そう? そんな感じに見えます?」

ロビン 「煽りますねえ!」

酒井 「あ、じゃああえてそんな方向で行こうかなあ。このインタビューでバチバチした感じ出しといたほうがいいですか? どうなるのか!?的な感じで」

ロビン 「当日に向けてストーリーを作るのもいいですよねえ」

白川 「俺、赤犬さんみたいなサングラスかけようかな…」

————いや、赤犬=味園みたいなイメージは、映画『味園ユニバース』も含めてどうしてもあると思うんですけど、どうですか?

酒井 「もちろんイメージはそうだと思うんですけど、味園も単なる犬小屋だと思うんでね(笑)!」

(一同笑)

酒井 「ぶっ潰してやる、と!」

白川 「いきなりキャラのテイスト変わりましたよ。乗せられてるし」

タカアキ 「じゃあ僕らは純烈のお客さん丸ごといただきます、と」

酒井 「おおっ」

タカアキ 「でも本当に純烈さんは味園に合いすぎるぐらい合うと思ってたんで、やっと一緒にできる!って感じですよ」

ロビン 「一緒にやりたいっていうのももちろんあるんですけど、どっちかっていうとユニバースの舞台で僕らが純烈さんを見てみたいっていうのがどちらかというと大きかったんですよね」

タカアキ 「ホントそうですね。大阪で一番歌謡の似合う場所だと思うので」

酒井 「最強の赤犬さんとできるのが嬉しいので、僕的には殴り込みみたいな意識はなかったですね。味園で赤犬とってイメージしながら、ここはこんな感じでとかこんな照明でとかそんなことを考えながら。楽しいです」

tomodachi4.jpg————それぞれのお客さんは相容れないかなというイメージで、なんとなくファイトっぽくなるのかなと想像したんですけど…

酒井 「赤犬のお客さんって若いんですか?」

ロビン 「だいたい30代半ばから40代がメインどころになってきてますね」

酒井 「純烈のお客さんはお母さんたちが多くて、みんなお世話好きな人が多いんですよ。ドリンクカウンターで赤犬のこの曲はこんなんやでって軽くレクチャーしてあげると、逆に純烈のこの曲はこんなんやでって言って、お互いのディスコグラフィーを紹介し合うというとんでもなくハッピーな空間になるんじゃないかと思いますよ」

ロビン 「それにうちのお客さんは子ども連れも増えてます」

酒井 「いいじゃないですか。我々の健康ランドモードで行けばバッチリですよ」

ロビン 「あ、むしろ赤犬を健康ランドに呼んで欲しいですよ! 我々の夢のひとつとして健康ランドでライブっていうのはありますから!」

酒井 「驚くほどステージ小さいですよ! 赤犬さん、めちゃくちゃ動かはるから! 特にロビンさんの青いチーム(ナイトサパーズ)が! 純烈にこの青いチームのシステムないからね」

白川 「…え、そんなグイグイ行くんですか?」

ロビン 「行きますよ~。純烈さん、全然パクっていただいて結構ですよ~」

タカアキ 「客席にガンガン降りていきます」

酒井 「ちょっとブルーノ・マーズに見える瞬間とかありますからね」

白川 「マジ? すごい! 見たいなあ!」

ロビン 「陵辱の限りを尽くすようなパフォーマンスをお見せしますよ」


純烈には教わりたいことがたくさんある
彼らは本物ですから

————今ライブに向けて考えていることはありますか?

酒井 「やっぱり何曲かコラボレーションというか一緒にやりましょうよみたいなものは楽しみです。候補曲も構成もタカアキさんにお任せで!」

白川 「簡単な曲にしてください!」

ロビン 「こちらこそ!」

酒井 「やっぱり純烈にはないバンドの演奏とグルーヴが赤犬にはありますし、ましてや大阪のホームでバリバリにやってる雰囲気が見られるっていうのはなかなかないので、バンドで歌謡曲をバシッとやられてるっていうのはそれは僕らメンバーも含め純烈としてはすごく刺激になると思うんですね。最高に嬉しいです。でもその一方で僕らにとって最大人数の相手が現れたので、最大の敵が現れたって感じもあります」

白川 「14人対5人!」

ロビン 「構図と見た目ではこちらが圧倒的に悪の組織ですけどねえ…」

酒井 「僕らはだいたいお年を召したソロの歌謡曲歌手の方の中に混じって、みたいなことが多いんです。僕ら平均年齢38歳、ちょっと踊れる雰囲気でやってきたんですけど、そういう舞台で5人でやってると威圧感ありますねって言われるんですけど、今回どう考えても14人の威圧感には勝てないじゃないですか」

白川 「戦い方考えないといけないなって感じがします」

酒井 「やばいなぁ。絶対意地悪してくると思うんですよね、赤犬さん(笑)」

ロビン 「ケータリングになんか仕込んどきましょうかね~」

tomodacji5.jpg ————赤犬として、大好きすぎる純烈のみなさんに期待することはありますか?

タカアキ 「手取り足取り教えていただきたいことがたくさんあります。僕らムード歌謡っぽい曲もやってますけど、純烈さんたちは本物ですからね。(作曲家の)中川博之先生から曲をいただいていたりとか…」

ロビン 「ホンマにうらやましいですよ!」

白川 「すごいだろ(笑)!!!」

酒井 「でも赤犬もすごいですよ。オリジナルだもん。自分たちの中から生まれた曲であり、歌詞ですしね。純烈的にはこれはやばいぞ、バケの皮が剥がれるぞ…、客全部持ってかれるんちゃうかと。ホンマの生音に純烈ファンががやられるんじゃないかと」

ロビン 「逆に赤犬を聞いてくれている人たちはそこまで歌謡曲をがっちり聞いてきた人は少なかもしれないですね」

酒井 「僕らもそこまでがっちりできるかどうか、ですよね。マイナスに働くと全てがばれちゃう! そこいくと純烈のメンバーのうち3人は大阪出身なので、逆に「水を得た魚や!」ってなる可能性もありますし。ちょっとやってみないとわからないとこありますよね」

ロビン 「実はこの正月、実家に帰ったんですよ。いとこの子が『お兄ちゃん、純烈って知ってる? 私めっちゃ好きやねんけど』って言ってきて。満を持して『実は4月に…』って言ったら『絶対行く!』って」

白川 「それって歌から入ってくれたんですか? 戦隊モノから入ってくれたんですか?」

ロビン 「元々は戦隊モノの方からみたいです」

酒井 「そうなるとちょっとヒーローショーやるしかないんちゃうかなって思いますよね。赤犬さんに勝つには、そういうことで心をつかんでいくことも必要なのかと…」

ロビン 「それ、むしろお願いしていいですか!」

タカアキ 「僕たちが見たいですよ!」

————そんな風にまさに2017年の今、みなさんが発信している歌謡曲という懐かしいとされる音楽を面白いと感じている理由を教えていただけますか?

タカアキ 「歌謡曲って、確実に今主流になっているポップスにはない引き出しだけで作ってますよね。メロディー構成にしても作家の先生方の作り方を見ても、J-POPの中にはその作り方をしてるものがないんです。演歌・歌謡曲の先生たちがポップスっぽい曲を作っても、演歌・歌謡曲の匂いを持ったポップスになるんです。そこの様式美って、おそらく崩れないものだと思うんですね。時代が変わってもそこだけは絶対に変わらないんだと思います。そこを面白いと思えるかどうかなんですけど、作品のクオリティはプロの先生たちが作っているので絶対的に素晴らしい保証がある。一旦そこで掴まれてしまうとハマってしまうのかなと思ってます」

————その純烈の曲を作っている先生方のすごさみたいなものははどういうところなんでしょうか?

タカアキ 「さっきも話に出ていた中川博之先生は『さそり座の女』や『ラブユー東京』を書かれてる先生なんですけど、その先生が2000年代に純烈さんの曲を作られて今の感覚もありつつ、60年代や70年代の匂いもしっかり受け継いでDNAとして入れている。それをやってるグループとかバンドって多分純烈以外皆無じゃないかと思います」

ロビン 「確かにないですね」

タカアキ 「そこが純烈さんのすごいところであり、魅力ですよね」

酒井 「光栄です、ありがとうございます! 音楽も最近は音圧とか、音と音の隙間とか空間ということよりも答えがバンバン出てくるドリルの答えのような歌が流行ってますよね。でも歌謡曲っていうのは余白だらけで想像するしかないし、想像すらできないこともある音楽なんですね。そういう音楽があった時代から、すぐに答えの出るはっきりした音楽の時代になって、逆にそろそろ不便を求め始めるというか…。自分自身の不器用な部分を埋めるためにいろんな道具とかいろんな時間の使い方とか、自分の一番いい塩梅ってどこだろうっていうところを、この5年で考え出したなと思うんです。で、ここからもっと考え出すようになった時に、歌謡曲って世の中的にもズバズバはまると思うんですよね。昔の曲は昔の曲としてじゃなくて、新しくも聞こえるだろうし、そういう曲を紹介するために僕らみたいな歌い手がいると思うんです。だから今の10代に満たない子供が15とか16になった時に、ガンガン歌謡曲を流行らせてくれると思っていて。残念ながらその頃自分たちがジイさんになってる感じなんですけど、でも『純烈って可愛い』って言われてキャッキャしてたいなと思いますよね」

白川 「純烈の平均年齢も43とか44とかになりますし。赤犬のお客さんにはお子さんもいらっしゃるということなので、今回そこに響いてくれたら安泰ですよね。手は抜けないです」

酒井 「ちゃんと歌謡曲を表現するにはそれなりのエネルギーとそれなりの技術、演奏とか歌唱とかステージングもあると思うんです。そこらへんは赤犬さんもめちゃくちゃやってきてはると思うんで、そこを勉強させてもらいながら、僕らとしても今やれることを思いっきりやりながら楽しんでもらえたらと思います」

ロビン 「僕が最近思ってるのは今、世の中的にも素敵な歌謡曲ができる土壌がないなっていうことです。ちょっと不倫したりとかしたらすぐ叩かれるでしょう? もうね、素敵なムード歌謡とか演歌とかって、不倫とか女房をむちゃくちゃにするとかそういうのが多いんですよね。ストーリー的にも。そういうのに憧れてるけど、叶わないみたいな人が歌に思いを馳せたり、同じ状況にある人が自分を投影して聞いて、心を動かしているとかがあったはずなんですけど、今やもう等身大の恋愛の歌が多すぎてねえ! ドラマチックな要素がなくなってきてますよね。そこを突き詰めたいですよね。やってるうちにええやないか!っていう人も出てくると思うんで、そういう人をゴッソリ持っていく感じでいけたらと思ってますね」

————それでは最後になりますが、『4月30日、味園ユニバースで○○が起こる!』○○に言葉を当てはめてください!

白川 「ええええ、そういうの得意じゃないんだけどなあ!!!!」

酒井 「僕がお答えしましょう、『4月30日、赤犬解散の日』です!」

全員 「おおおおおおおおお!」

白川 「噛み付いたなあ!」

酒井 「純烈を見てね、『俺らもう辞めよう』と思わせるぐらい頑張りたいと思います!」

白川 「逆に僕たちが解散しないように頑張らないと…」

酒井 「…ありえるよね! 『赤犬入れて!』っていう(笑)」

白川 「噛み付いてすみませんでした!って(笑)」

タカアキ 「赤犬としては、純烈さんが赤犬に吸収合併する日に! と」

白川 「大丈夫ですか…? 赤犬19人になってしまいますけど!」

ロビン 「全然問題ないです! ステージには全員乗れますんで!」

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Text by 桃井麻依子
Photo by 河上良(bit Direction lab.)




(2017年3月14日更新)


Check

Movie Comment

赤犬(タカ・タカアキ、ロビン前田)&
純烈(酒井一圭、白川裕二郎)
動画コメントが到着

Release

Single
『愛でしばりたい』タイプA
3月14日(火)発売 1300円(税込)
クラウン
CRCN-8039

<収録曲>
01.愛でしばりたい
02.大阪ロマン
03.ふたりで一緒に暮らしましょう
04.愛でしばりたい (オリジナル・カラオケ)
05.大阪ロマン (オリジナル・カラオケ)
06.ふたりで一緒に暮らしましょう (オリジナル・カラオケ)

『愛でしばりたい』タイプB
3月14日(火)発売 1300円(税込)
クラウン
CRCN-8040

<収録曲>
01.愛でしばりたい
02.純烈一途
03.六本木は嫌い
04.愛でしばりたい (オリジナル・カラオケ)
05.純烈一途 (オリジナル・カラオケ)
06.六本木は嫌い (オリジナル・カラオケ)

Profile

アカイヌ...1993年大阪芸術大学にて結成。結成から20年を超え、今も大阪を拠点に活動を続ける大阪の至宝とも言えるビッグバンド。ブラス、バイオリン、ナイトサパーズという名のコーラスチームを内包する14人という大所帯編成で、昭和ムード漂う音楽を中心に幅広く音楽活動を展開。数々のフェスへの出演はもちろん、2105年に公開された映画『味園ユニバース』にメンバー全員が出演したことでも話題になった。

赤犬 オフィシャルサイト
http://www.akainu.com/

ジュンレツ...「歌謡曲を歌うことで親孝行しよう」という想いの元、平均身長183cmの元特撮戦隊ヒーロー出身俳優を中心に、2007年に結成、今年10周年を迎える歌謡グループ。2010年にシングル「涙の銀座線」でデビュー以降、キャバレーやスーパー銭湯、健康ランドのステージなどに立ち続ける。そして昨年発表した7枚目のシングル「幸福あそび」がグループ初となるオリコン演歌チャート第1位を獲得するなど、活躍の場を広げている。2017年より5人体制となり、新生・純烈にも期待がかかるばかり。

純烈 オフィシャルサイト
http://junretsu-official.com/index.php

Live

赤犬presents『夜はともだち』
発売中 Pコード 323-116
▼4月30日(日) 17:00
味園ユニバース
前売3500円
[出演]赤犬/純烈
[問]SMASH WEST■06-6535-5569

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