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「FLAKEからレコードを出せてることが、俺たちの勲章です」
バンドとレコード屋の素晴らしきパートナーシップの形!?
両者の今までとこれから、ATATAが手がける10周年企画を語る
ATATA・奈部川(vo)、池谷(g)×FLAKE・DAWA特別対談!!

 ex.BANDWAGON、ex.HOLSTEIN、ex.MIRRORなど錚々たるインディーズバンドから集結して結成されたATATA。東京・新代田を軸足に置きながら、デビュー以降のレコードのリリースは全て大阪・南堀江のFLAKE RECORDSが擁するレーベル『FLAKE SOUNDS』から発表してきた彼ら。この春にミニアルバムをリリースし、画期的かつ挑戦的とも言える無料のライブツアーを経て発表されたのが、ATATA企画によるFLAKE RECORDS10周年イベント@新代田FEVER。東京と大阪、その距離を保ちつつ「音楽を通して一緒に面白いことをしたい」という同じベクトルで進み続ける両者の、今までとこれから、そして9月に控える周年イベントについて語ってもらった。

レコード屋さんこそ、音楽のプロである

 
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――ATATAとDAWAさんの出会いについて…
 
奈部川「ちょっといいですか? 今日は始める前に言いたかったことがあるんですよ! ちょっと最近、バンドマン達がDAWAさんの事をどうも気軽に扱ってやしないか! と。レコード屋で働いてる人って音楽のことに詳しくて、俺にとってめちゃくちゃ憧れの存在なんです。でも最近いろんな人が「ダワ」とか呼び捨てにしてるから、正直ムカついてますよ(笑)。俺にとって音楽を教えてくれる人で、大阪来ると必ずFLAKE RECORDSに寄って“最近こういうの好きだから、見繕ってください”って頼んでレコード買ってるくらい。ずっと俺の音楽の先生です!」
 
DAWA「(笑)。でも確かに、昔からレコード屋の人って音楽のいろんなこと知ってるイメージはあるよね」
 
奈部川「だからレコード屋行く前は店の人とちゃんと会話できるように理論武装して行くんですよ。DAWAさんの店に行く時は今もそう」
 
DAWA「奈部川が店に来てくれる度にいろんな話するけど、買うものに関しては丸投げされてます」
 
奈部川「FLAKEを始める前からの付き合いですけど、DAWAさんが店を始めるって聞いた時もこの人ならうまくいくだろうなと思ってました。だってこの人、どう考えたって頼れるじゃないですか。それに今自分はこういう音楽を知りたくてって、相談に乗ってくれることも大きいですよね」
 
池谷「その辺はチェーン系のレコード屋のスタッフとは決定的に違いますよね」
 
――チェーン系では、そういう対応の仕方はできないですか?
 
DAWA「できなくはないけど、やる必要もないような気がします。うちは商品が売れないと直で自分の懐に関わるから、ちゃんと売りたいものをちゃんと売る。それだけ!」
 
奈部川「こういうことを言う、この人の好みの中に自分がいられることが嬉しいんで、俺に言わせると“ダワ”とか呼び捨てにするなんて御法度なんですよ(笑)! 年々、FLAKEが注目されるようになって、いろんな人が増えていくじゃないですか。で、みんながこう…関西で仲いい感じになってるのを、横浜から爪を噛んで見てるって…いう…。」
 
池谷「ここまでで吠えてることも全部嫉妬ですよね(笑)」
 
DAWA「ありがたいけども!」
 
奈部川「我ながら一番顕著に嫉妬だなって思ったのはDAWAさんと鹿野さん(MUSICA)とプッシー(LOSTAGE・五味)とトラちゃん(8otto)がホテルで喋ってる動画があって、それ見ながらビール飲みつつチーズ食べてて…なんかすごいイライラしてて悔しかったんです。“俺のダワを取られた…!”って」
 
池谷「…ダワって言っちゃった…。」
 
――とにかくDAWAさんのことが大好きだと(笑) 
 
奈部川「大好きですよ!俺らバンドマンが音楽を知れる範囲って限度あると思うんですよ。自分のバンドの練習もあるし」
 
DAWA「ATATAのメンバーは仕事もしてるしね」
 
奈部川「そんな自分たちにとって、レコード屋さんって本当に音楽を知ってる人だと思ってるんです」
 
――知識的にも本当のプロですもんね。
 
奈部川「そう!  だから、音楽を教えてくれるDAWAさんを尊敬してることはこれからもずっと変わらないんですよ。俺はずーっとダワって呼んでるバンドマンのことを嫉妬しつつムカついたまんまだろうし!とにかくDAWAさんのことを俺が勝手に好きなだけです!」
 
DAWA「なんかすげーな、お前(笑)」
 
 
音楽を通して面白いことを続けたい

 
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奈部川「ATATAをスタートさせた頃、3曲をフリーダウンロードできる形でウェブにアップしたんですよ。それがひと段落した頃にDAWAさんと飲んでたら、“あの3曲レコードにして出そうよ”って言い出したんです。DAWAさんのことむちゃくちゃ好きだけど、その時ばかりは“この人何言ってんだろう”って思って…」
 
DAWA「“そもそもタダで配ってるもんだし、金もらうなんて”って?」
 
奈部川「そう。絶対成立しないって思ってたんですけど、DAWAさんは“いや、そんなことないよ。欲しがる人が絶対いるから”って」
 
――DAWAさんはなぜ“いける!”って思ったんですか?
 
奈部川「それ俺も聞きたい。なんでなんすか?」

DAWA「確信はなかったけど、おもしろいことを残せればいいって思ってるだけかな。違法ダウンロードとか聞くだけのやり方はいろいろあるんだけど、結局俺はずっとレコード屋をしていて、やっぱりモノとして残したほうがいいと思うから。そのジャケットは誰がやったんだっけ…?言うてみ?」
 
奈部川「すいません…プッシー(LOSTAGE・五味)です…」
 
DAWA「わはははははは!」
 
奈部川「プッシーです! あの…でもDAWAさんに声をかけられた時は戸惑いました。タダで配ってるものだったし。でも何か勝算があるんだろうなと思って、じゃあやろうと」
 
DAWA「勝算はなかったんだけど、やりたくなっちゃった。この時も普通に出したら面白くないから、表向きは3 曲入りだけど表記もなしで実はもう1曲余分に入ってるっていう仕掛けをひとつ作って。」
 
奈部川「それがLOSTAGEのカヴァーっていう。そう、結果的にLOSTAGEのことも大好きなの、俺(笑)!」
 
DAWA「俺らだとそういう“思いついたことがちゃんとできる”のよね。実現するために努力しても組織が大きいとどっかで無理とかありえるけど、FLAKEではそういう無理がない。それと、そういう思いつきに乗っかってくれる人たちと一緒にやれているかどうかだと思いますね」
 
奈部川「俺たち毎回“こういうことしたいんですけどできますか?”ってDAWAさんに聞くんです。レコード出すのにカラービニールにしたいとか、ピクチャーにしたいとかホント毎回恐る恐る…」
 
DAWA「それもやろうぜというより、やってみようぜって。結局やりとりするのは俺だから、俺ががんばれば済む話だし。バンドごとに実現の仕方は違うけど、うちから音源を出すアーティストってレコードを出すのが初めてっていう人も多いから、普段は提案もします。でもATATAは“これがやりたい!”って来る」
 
池谷「グイグイいく感じです。DAWAさんへの殺し文句が“俺たちギャラいらないんで!”」
 
DAWA「その時はギャラ代わりにうちから出てるCDを渡したり、うちとATATAのコラボグッズ作ったりとかしますね」
 
奈部川「DAWAさんがそうやってコラボグッズとかを作ってくれるのもまた嬉しいんすよ!」
 
――バンドはグッズを売ってこそ活動資金ですもんね
 
奈部川「そうそう。小学生みたいなこと言ってるだけなのは重々承知なんですけど、この人が出してくれればなんでもいいんですよ。DAWAさんが俺たちのことつぶやいてくれたりとかそれが嬉しいだけ。そもそも俺たちは仕事も持ってるのでCDとか音源でお金を稼ごうって言う気持ちがなくて、じゃあそれがなにに完結するかって言うと、ライブとかに繋がればいいなっていう感じなんです」
 
 
無料ライブツアーを敢行したワケ

 
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DAWA「こいつら、ライブツアーまで無料でやったからね」
 
――すごい!ツアーを無料にしたのはどうしてだったんですか?
 
奈部川「バンドのプロモーションとしてです!ただそれだけ!」
 
DAWA「話題づくりだよね」
 
奈部川「情報を出すまでは勝算もなくて、ただツアーしながら会場限定盤を売ることは決めてたんです。欲しい人は買いに来るだろうとは思ってたけど、それ以外は全然自信がなかった。フタをあけてみたらライブは全部満員で、想像以上の結果になりましたね」
 
DAWA「ただ一度無料にしたら“今回のツアーだけ無料ですよ”ってうまく持っていくしかないよね。物販とか次のツアーでお金落としてね、と。“タダで入れてもらった”っていうのをあえて気づかせる方式を取るっていう」
 
奈部川「一度無料にすることで、次のライブでお金払ってくれなくなっちゃうんじゃないかと思ったりもしたんですよ。でも実際はそんなこと全然なくて、多分音楽好きな人ってどこかで“サポートしたい”っていう気持ちがあると思うんです。今ってお金払わなくても音楽って手に入っちゃう時代じゃないですか。それでも好きな人のCDは最低限買うし、きっとその層ってずっと変わらないんだと思います。俺はレコードの色が変わったらもう1枚同じものを買っちゃうタイプですけど、他にもそういう人がいることを信じたかったんですよね」
 
――ATATAのファンの中には、そういう人がいると
 
奈部川「いるだろうと思いました。これまでただ単純にライブやってCD売るみたいな活動だけをしてきたわけじゃないっていう自負はあったので。DAWAさんたちと一緒に積み上げてきたみたいな自負もあったから、多分成立するだろうと。それに加えて俺たちを知らない人にもライブを見て欲しいと思ったら無料ライブがはまったっていう結果でした。無料のツアーが終わって、その後有料のライブもやりましたけど、単純にお客さんが増えただけっていう嬉しい結果でした」
 
――じゃあ結果的にいいことだけ!
 
奈部川「いいことしかないですね。なんか…一度自分たちで突拍子もないことを発信してみると、乗っかってくれる人たちもいるってわかって嬉しかったです」
 
DAWA「そこはやりたいと思うことはやるけど、リスクも負わないといけないっていうのはあるよね。でも自分たちで発信力があればできるかなと。ATATAは自分たちでレーベルをやってるからこそできたことだと思うし」
 
奈部川「確かにレコード会社に所属していたらできなかったでしょうね。自分らで全部やろうって決めたからできただけで、傍目で見てもリスキーだと思う。それでもできたのはメンバー最小限でできたことと、ツアーで回ったライブハウスが全て仲間だったってことです。全て把握できていることは大きいと思います」
 
DAWA「FLAKEのツアーとかは全部そのやり方です。そういうことを自分でやってきたっていう経験値は大事」
 
奈部川「経験値っていう意味では勝算があったのかと聞かれたら“ありました”になるのかな。ツアースタッフを雇うお金もないじゃないですか。だから俺らは現地に着いて物販準備して、リハして、すぐ物販して、クールダウンしないままライブやって、全部自分たちでやる」
 
池谷「うちの物販のシステムをパッケージ化したら、俺らメジャーのアーティストの物販とか確実にできると思いますからね(笑)。iPadでシステム化してるんですけど、今はブラッシュアップしてiPad使わなくてもiPhoneでいける感じになりました。アプリを使って、どこに何を置けば一番効率よく商品が出せるか割り出してます(笑)」
 
 
音楽業界の"隙間"が見えた瞬間

 
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――物販がすごいとDAWAさんにも言わしめる今回の無料ライブツアーを始めとした、1stミニアルバム『JOY』の一連のリリースにまつわる流れは、全て初めての試みだったんですか?
 
奈部川「ツアーは無料じゃなかったんですけど、以前も同じやり方をしたことはあります。音源ができたら日本全国に届くようにiTunesで配信して、その後にツアーで初めてCDを売って、それが終わった段階で流通させるっていう順番。ただ今回違ったのは、ライブを全て無料にしたことですね。個人的にはおもしろいことはやりたいけど、かといって業界にケンカを売るようなことはしたくないんです。みんな事情があっていろいろやって、うまくまわってるわけだし。隙間があるならそこでやってみたかった。その隙間が見えたんです」
 
――隙間というと?
 
奈部川「僕らいつもライブやってて、お客さんで“私レコード屋で働いてるんです”っていう子がいっぱいいたんですよ。今回『JOY』を全国流通するにあたって、彼らの熱意だけで商品って売れないのかなってふと思って。で、リリースにあたって店舗展開をしたいと思ってくれたレコード屋さんのスタッフさんに向けて募集をかけることをやってみたんです。要は公募制の無料プロモーション展開企画。結果的に熱意、届きましたよね。俺らにこんなに味方いたんだってことが実感できました」
 
――味方の存在を可視化できた感じでしょうか。
 
奈部川「そうですね。結局俺、損得勘定抜きで音楽が好きでそれに対して動く人を増やしたかったんです。不特定多数のファンを増やすよりもDAWAさんみたいな人が増えればいいと思いました。さっき言った店舗展開の募集には30~40のレスポンスが来たんです。普通のやり方をしたらお金がかかるんですけど、それをとっぱらった上で現場の子達がやりたいと思えばできる店もあるってことがよくわかりました。結果的にどこもすごい展開をしてくれて、発売後にそれぞれの店から展開の様子の写真が届いたんですけど、それ見て申し訳なくなっちゃって。なんかえらいこと言っちゃったなあと思って(笑)」
 
――無料ライブツアーをやる前、やった後で劇的な変化ってありましたか?
 
池谷「自分らの気持ちが何より変わったなと思いますよね。なんか自分たちがビルドアップしてるなって気はしますけど、単純にお客さん増えたなっていう実感があります」
 
奈部川「無料ツアーに来てくれてたお客さんが行列してる姿を見て感動しちゃって。俺たちもういい大人だからお金払えば大体済むでしょ? でもこの人たちはお金ではなく、自分の時間を使って並んでくれてる。お金で換算できないなあと。一番大事なものはお金じゃないって理屈ではわかってたつもりだけど、それを体感できたツアーだったと思います。それが理解できて強くなれたかなと思います」
 
――そんなATATAを仕事を持ちながらも続けてることの意味や理由ってありますか? 
 
池谷「その質問は結構聞かれることが多くて…、というか多くなる歳になってきたっていう感じっていうか。僕らは全員仕事もしてるっていうバックボーンを考えると、本来辞める理由の方が多いんです。でも結局“続けてる理由ってなんですか”って聞かれると、メンバーそれぞれの場所で“みんなでいるのが楽しいからやってます”って答えてる。俺、みんなの回答にまた感動しちゃって。ただ続けてますっていうバンドもなくない?って言われた時に、ああそうだなあってすごく自覚したし」
 
奈部川「高校生みたいなんですけど、ベートーベンでもビートルズでもない連中が、オリジナルの曲を作ってそれを他人が喜んでくれるのが単純にすごいって思っちゃうんですよ。ありがてえな、しかないです。俺は。運がいい、としか思えないです」
 
池谷「メンバーだけじゃなく、例えばDAWAさんとかATATAに関わってくれるたくさんの人たちに会いたいから続けてるっていうのもありますよね」
 
奈部川「俺たちが続けることで他の人たちがあんまり辞めなきゃいいなあとかは思ってる。俺らでもできるんだから、できるでしょ? って提示できたらいいなあと。でも最近ライブやってて思うのは、自分たちより若いバンド見てて、その後、鏡に映る自分をみて“白髪増えたなあ”とか思うよね(笑)。でもやってるし。心のどこかで気恥ずかしさを感じつつ、卒業するつもりもない。音楽は自分にとってのライフワークだから。その時その時でアイデアを考えて、他のバンドに見劣りしないようにできたらいいなと」
 
――そのアイデアのひとつが、FLAKEとのプロジェクトの数々ですよね。
 
奈部川「いろいろやってる中でもやっぱりレコードを出すことには思い入れがあって、2年前のレコードストアデイの時にFLAKEから7インチを出して、その印象がすごいよかったんですよ。単純にすごくレコードが好きだからだと思うんですけど、自分が発信する側になれたのがすごい嬉しかったし、みんなが俺たちのレコード買うためにFLAKEの前に並んでくれたことも最高に嬉しかった」
 
DAWA「そうそう、開店前に行列ができた。どこで売ってるか探してる人ももいっぱいいたしね」
 
奈部川「情報がすぐ手に入る時代なんだけど、みんなが宝探ししてるみたいな感じでした。だから去年は出せなかったのが悔しくて、今年は絶対やりたくて去年の年末ぐらいからDAWAさんに来年のレコードストアデイはリリースしたいって相談はしてたんです」
 
DAWA「ちょうど春にミニアルバム出すから、そのアナログを作れませんかって。さらに“前から思ってたんですけどピクチャー盤作れませんか”と。もう、断る理由がなかったよね。今までのジャケも近辺でよく遊んでるようなミュージシャン仲間が手がけてて、前のアルバムはregaのアキノブ(b)、7インチは8ottoのTORA(b)がやってます。
 
奈部川「FLAKEから出す時はできるだけどこかリンクするようにしたくて、次々にFLAKEと縁のあるアーティストにジャケを頼んでます」
 
 
ATATA&FLAKEのファミリーツリー

 
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――FLAKEと縁のあるアーティストと一緒に作品作りをすることで、またライブにも繋がりますよね
 
奈部川「そうそう。ファミリーツリーって分かりますか? ひとつのバンドがあったら、そこからバンドの人脈がいろいろ枝分かれしていく家計図みたいなものがあるんですよ。俺それがすごい好きで、俺たちから色んなバンドへと辿って行って欲しいなと思ってるんです」
 
DAWA「FLAKEを介してそういう風に枝分かれしていったバンドが、イベントになると終結してくれる面白さもありますよね」
 
――それを言うと、9月に企画されてる…
 
奈部川「チャンダワ企画!」
 
DAWA「東京でのFLAKEの10周年企画の初日をATATAが勝手にやってくれます(笑)」
 
奈部川「元々はDAWAさんに1年ぐらい前から来年10周年だからなにかやりたいんだよねーって言われてて“日にちだけ決めてくれたらスケジュール空けときます”って話してたんです。そしたら10月1日と2日、大阪でやるからって連絡が来たんです。で、“もちろん空けてます”と」
 
DAWA「ユニバースは今全然押さえられへんからさ。めちゃくちゃおもしろい場所やねん。元キャバレー」
 
奈部川「映画になったんだっけ? 最初それが決まってて、DAWAさんにせっかくだから東京とかやんないっすか? って言ってみたんですけど、いや~って。だったら俺たちがやります! って言って、俺がまず新代田FEVERの9月17日を押さえて、“この日俺たち仕切っていいですか?”って聞いたらDAWAさんがいいよって。でバンドも決めて…ってやってたら“じゃあ翌日俺やるわ”ってDAWAさんが言ってくれたので、9月18日との2DAYSになりました」
 
――今、企んでるみたいなことってありますか?
 
奈部川「ないです!ATATAは9月22日に渋谷のO-WESTでワンマンもあるんですけどねぇ。…でもFLAKEの周年の出演を先決めちゃったんで。ファンを信じてます。ファンの人たちは俺たちとFLAKEの関係性知ってるから、絶対来てくれる。もう信じる力みたいなものでずっとやってきて、全部なんとかやってきたから、これからもずっと信じるだけです」
 
――じゃあ初日はDAWAさんを神輿に上げるぐらいの感じで?
 
奈部川「もちろんもちろん! 今回10周年じゃないですか。しかも初日やっていいって言われたらやるしかないでしょう! 僕はDAWAさんと音楽を通した付き合い方がしたくて。DAWAさんがいざっていうときには集まって、そんで尽くします。…もうDAWAさん話聞いてないけど!」
 
DAWA「照れてんだよ」
 
――そんなFLAKE10周年で、出てもらうバンドに期待することはありますか?
 
奈部川「DAWAさんどう?」
 
DAWA「集客!」
 
池谷「そうですよねえ!」
 
DAWA「まあ、それは冗談として(笑)。ATATAはうちでいっぱい音源出してるけど、契約アーティストではないし、変わった関係になったなあと思う。でもこいつらが次どこかから音源出すってなっても面白いかなと。どうなっていくにしても、次が面白くなるようにしたいと思ってます」
 
奈部川「俺はレコードが本当に好きでレーベルに対する憧れがあって、僕らの世代でいうとDischordとSUB POPが一番なんです。いいレーベルはたくさんあるけど、俺の中の本当に手が届かない感じの2大レーベル。で、そこに対して日本で一番クールなレーベルってどこだっていうと、FLAKEなんですよ。だからとにかくFLAKEから出してることが勲章なんです」
 
池谷「ホントそんな感じです。マジで」
 
奈部川「だって『世界の死ぬまでに行くべきレコード屋』(BuzzFeedが選んだレコード屋の中でFLAKE RECORDSは19番目に紹介されている)から音源出してるんですよ?やばくないですか? それもDAWAさんの方からレコード出そうって言ってきてくれたんですよ?」
 
DAWA「そういう風に面白がってくれる人を増やしたいし、そうやって面白がってもらえるように俺もちょっと大げさに言ってます」
 
奈部川「その死ぬまでに行くべきレコード屋のサイトに上がってた海外の店とかも俺行ったんですけど、この並びの中にFLAKE入ってんの…!? って。自分のレコードに最高峰の中にいる人が関わってくれてるなんて最高にクールですよ。FLAKEには世界からアクセスがあるから、DAWAさんががんばってくれれば、自ずと自分らも世界に出て行ける。DAWAさんとATATAのこの関係は一生変わらないと思ってますね」

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(2016年9月 9日更新)


Check

Release

ATATA渾身のミニアルバムは
聴く人を震わす全6曲!!

MINI ALBUM
『JOY』
発売中 1800円(税別)
DIEMES Inc.
DMSI-002

〈収録曲〉
01.Newborn
02.Reverberation
03.Clark Kent
04.1 Nite Wonder
05.Song Of Joy
06.The Next Page

ATATA『Song Of Joy』

ATATA『The Next Page』

FLAKE RECORDS オフィシャルサイト
http://www.flakerecords.com/

ATATA オフィシャルサイト
http://atataweb.com/

Live

FLAKE10周年企画の1発目は
ATATA企画のイベントでスタート!

FLAKE RECORDS 10th Anniversary
『TONE FLAKES vol.106
FLAKE OF THE FEVER!』


【東京公演】
チケット発売中 
1DAY TICKET Pコード306-198
2DAYS TICKET Pコード782-366
▼9月17日(土)18:00
[出演]ATATA/DENIMS/Rega/SAWAGI

▼9月18日(日)18:00
[出演]COMEBACK MY DAUGHTERS/NOKIES!/TGMX(FRONTIER BACKYARD)
FEVER
1day ticket2500円
2days ticket4500円
FLAKE RECORDS■06(6534)7411

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ATATAのワンマン!
なんと新曲のダウンロード付き

【東京公演】

ATATA Presents
[ATATA ONE-MAN SHOW!!!]

チケット発売中 Pコード299-966
▼9月22日(木・祝) 18:00
TSUTAYA O-WEST
スタンディング2500円
エイティーフィールド■03(5712)5227

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Pick Up!!

【大阪公演】

FLAKE RECORDS 10th Anniversary
『TONE FLAKES vol.106
FLAKE OF THE UNIVERSE!』

チケット発売中 
1DAY TICKET Pコード301-250
2DAYS TICKET Pコード782-312
▼10月1日(土)14:00
[出演]8otto/ATATA/DENIMS/金佑龍/Predawn/Rega/Sawagi/Shortstraw/UNCHAIN

▼10月2日(日)14:00
[出演]the chef cooks me/CUBISMO GRAFICO FIVE/DESMOND & THE TUTUS/Keishi Tanaka/LOSTAGE/NOKIES!/OUTATBERO/toe/YeYe
味園ユニバース
1DAY(ADULT)4500円
1DAY(CHILD)2000円
2DAYS TICKET8000円
GREENS■06(6882)1224

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