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ホーム > インタビュー&レポート > ジェロ、パク・ジュニョン、はやぶさ、川上大輔が出演 次世代の演歌・歌謡界を担う歌い手たちが歌やトークを 繰り広げる「演歌男子。」のライブイベント 『演歌男子。LIVE 春爛漫 in OSAKA』をレポート!

ジェロ、パク・ジュニョン、はやぶさ、川上大輔が出演
次世代の演歌・歌謡界を担う歌い手たちが歌やトークを
繰り広げる「演歌男子。」のライブイベント
『演歌男子。LIVE 春爛漫 in OSAKA』をレポート!

2014年1月からCS歌謡ポップスチャンネルで放送を開始した「演歌男子。」。次世代の演歌・歌謡界を担う歌い手たちが歌やトークを繰り広げるというこの番組だが、折からの若手演歌歌手のデビューラッシュに加え、山内惠介、三山ひろしらのブレイクも相まって「演歌男子。」という呼称は、いつしか一つのジャンルとして認知されるほどの盛り上がりを見せるようになった。テレビを飛び出した演歌男子。たちは2014年8月には東京・原宿クエストホールで初のライブイベントを、翌年には渋谷公会堂で「演歌男子。フェスティバル2015」を開催。そして、今年4月29日には大阪でも待望の「演歌男子。LIVE 春爛漫 in OSAKA」が行われ、ジェロ、パク・ジュニョン、はやぶさ、川上大輔ら4組6名が松下IMPホールの舞台に集結した。今回は開演前に行われた記者会見と併せて白熱のステージの模様をお届けしよう。

客席が息を呑んで開演を待つ中、会場に鳴り響いたのは西郷輝彦でおなじみ「星のフラメンコ」。手拍子が響く中、登場した出演者たちが挨拶代わりの歌声を聴かせる。

オープニングに続いてはオリジナル曲のコーナーへ。まずは川上がラテンフレーバー漂う「アモーレ・アモーレ」を伸びやかに歌い上げ、最新曲「恋のメラギラ」では「肩の運動になりますよ」とサビ部分の振り付けをレクチャー。ノリの良い曲調に合わせ、客席と一体になったパフォーマンスを繰り広げた。

 

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二番手のジュニョンはアップテンポな「チャラ」で登場。「演歌男子。のメンバーになれて本当に嬉しい。みんなで演歌・歌謡曲を盛り上げたい!」と意気込みを語り、最新アルバムのタイトル曲「さよならは言わせない」では切々と語りかける歌唱でバラードシンガーとしての実力を発揮。


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3人組の歌謡コーラスグループであるはやぶさは、「月あかりのタンゴ」で華麗なステップとともに1人ずつ歌声を披露。「NHKみんなのうた」に選ばれている「りふじんじん」では、曲のテーマである「子どもたちのフラストレーション」をユニークな振り付けとともに表現した。


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ジェロは1曲目に堀江淳作曲の「なきむし倶楽部」を。かつては京橋に居を構え、大阪ビジネスパークで働いていたことから「大阪、ただいま!」と第二の故郷で歌う喜びをにじませる。演歌・歌謡界に衝撃を与えたデビュー曲「海雪」ではデビュー9年目の貫禄を示した。


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中盤のトークコーナーでは、大阪でのライブ開催にちなみ「女性がキュンとなる台詞を関西弁で」というテーマで出演者全員が思い思いの口説き文句を披露。中でも川上は、はやぶさのヒカルを彼女役に見立て、屋台でたこ焼きを買うカップルのやり取りを熱演。180センチの川上と自称“演歌界で最も背が低い歌い手”ヒカルの凸凹コンビによる小芝居に客席からは黄色い歓声が飛んだ。ステージはそのまま大阪ソングのコーナーへ突入し、はやぶさが「大阪ラプソディー」、ジュニョンが「やっぱ好きやねん」、川上が「悲しい色やね」、ジェロが「宗右衛門町ブルース」など、それぞれのカラーが反映された楽曲を熱唱した。



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ライブもいよいよ終盤。客席から登場した出演者たちが沢田研二の「勝手にしやがれ」を歌いながら会場を巡り歩くと観客の興奮も最高潮に。握手を求める手に応えながらステージに戻った後は昭和ソングのカバーコーナーへ。ここでは川上が英語詞、ジェロが日本語詞で織りなす「テネシー・ワルツ」や、はやぶさのヤマトとジュニョンが低音の魅力で迫る「夜霧よ今夜も有難う」、ジュニョンと川上が情熱的に歌い上げる「あずさ2号」、ジェロとはやぶさの掛け合いが心地よい「よせばいいのに」など、演歌男子。LIVEでしか見られないコラボレーションが目白押し。カップリングの楽しさと同時に、演歌男子。たちの音楽的キャパの広さを垣間見ることができるコーナーとなった。


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再びのオリジナル曲コーナーでは、川上がスケール感のあるサウンドが印象的な「愛をおしえて」で自慢のプラチナボイスを響かせ、ジュニョンがロングヒット中の「河口湖」を歌えば客席からも合唱の声が上がる。アニメ「デュエル・マスターズVSRF」の主題歌「エボレボ」を歌うはやぶさは、疾走感のある曲調で力いっぱいコブシを回すという彼らならではの世界観を展開。大トリのジェロは、この日が初披露となる本格演歌の新曲「うぬぼれ」を円熟味のある歌唱で聴かせた。


最後は全員で「銀河鉄道999」を。大宇宙を旅する列車に乗り込み、新しい夢を追い求めるという歌詞からは、演歌・歌謡界における“俺たちの時代”を駆け抜けんとする演歌男子。たちの決意のようなものが感じられた。



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取材・文/伊東孝晃(クエストルーム)
撮影/河上良(bit Direction lab.)、伊藤菜々子

 



(2016年5月30日更新)


Check

●SET LIST

2016年4月29日(金・祝)
大阪・IMPホールにて開催

01.星のフラメンコ(全員)
オリジナル曲コーナー1
02.アモーレ・アモーレ(川上大輔)
03.恋のメラギラ(川上大輔)
04.チャラ(パク・ジュニョン)
05.さよならは言わせない(パク・ジュニョン)
06.月あかりのタンゴ(はやぶさ)
07.りふじんじん(はやぶさ)
08.なきむし倶楽部(ジェロ)
09.海雪(ジェロ)

トークコーナー~演歌男子。関西弁で決め台詞

大阪ソングコーナー
10.大阪ラプソディー(はやぶさ)
11.やっぱ好きやねん(パク・ジュニョン)
12.悲しい色やね(川上大輔)
13.宗右衛門町ブルース(ジェロ)

14.勝手にしやがれ(全員)

昭和ソングコラボコーナー
15.テネシー・ワルツ(ジェロ&川上大輔)
16.夜霧よ今夜も有難う(はやぶさ&パク・ジュニョン)
17.あずさ2号(パク・ジュニョン&川上大輔)
18.よせばいいのに(ジェロ&はやぶさ)

オリジナル曲コーナー2
19.愛をおしえて(川上大輔)
20.河口湖(パク・ジュニョン)
21.エボレボ!(はやぶさ)
22.うぬぼれ(ジェロ)

フィナーレ
23.銀河鉄道999(全員)


演歌男子。囲み会見レポート!

大阪・松下IMPホールでの「演歌男子。LIVE 春爛漫 in OSAKA」の開演前に合同記者会見が行われ、出演者であるジェロ、パク・ジュニョン、はやぶさ、川上大輔らがライブに向けての意気込みを語った。

2014年に始まった同ライブは、東京ではたびたび開催され人気を博してきたが、演歌の本場・大阪での公演は初めて。デビュー前に大阪ビジネスパークで働いていたというジェロは「京橋に住んでいたので毎朝グランシャトーの前を通って仕事に行ってました。まるで故郷に帰ってきたような気分です」と当時を懐かしみ、大阪出身のショウヤは「今日ここで歌わせていただけるのが本当に楽しみ。お客さま全員、僕の身内のような気持ちです(笑)」と地元愛をのぞかせる。ジュニョンは「本編では大阪ソングのコーナーがあります。僕の出身国である韓国では方言の入る歌がないので、とても新鮮です」と新たなチャレンジにも意気揚々。川上は「このライブを成功させて他の地域でも開催できるように。全国的な展開を目指したい!」と展望を語った。

また、公演の前日に31歳年下の一般女性との結婚を発表した大先輩・冠二郎について話題が及ぶと、各自が祝福を述べる場面も。自身の結婚観について聞かれたジェロは「冠さんを見て、急いで結婚をする必要はないんだと思いました。自然な愛が一番」と顔をほころばせた。


●Live

神戸歌謡コンサート
〈男子の部vol.1〉

発売中

Pコード:292-932

▼6月26日(日) 12:30

神戸国際会館こくさいホール

S席-6200円

A席-4100円

B席-2100円

[出演]純烈/蒼彦太/花園直道/松尾雄史/川上大輔

※未就学児童は入場不可。

[問]神戸国際会館こくさいホール
[TEL]078-231-8162

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