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「次の10年も見えてくるライブに」
異端でポップなバイオリニストのこれまでとこれからを刻んだ
デビュー10周年を締め括る2DAYSが大阪でいよいよ開催へ!
NAOTOインタビュー&動画コメント

 ‘05年にデビューし、クラシックからポップス、ダンスミュージックまでを視野に入れた幅広い音楽性と、ブリッジをしながら演奏するなどライブパフォーマンスでも高い人気を集めてきたバイオリン奏者のNAOTO。数多くのTV番組のテーマ曲やドラマ『のだめカンタービレ』(‘06)への参加、ポルノグラフィティのライブサポートなどでも活躍してきた彼が、デビュー10周年の締め括りと呼べるライブと、レギュラー出演するラジオ番組『NAOTOな音』のスペシャル公演を2日連続で行う。’14年に発表した『BEST』、そして、今回の2DAYSについて話を訊いた。



正直10年もつとは思っていなかった(笑)
 
 
――昨年はデビュー10周年の節目を迎えて、ライブも精力的に続けてこられたと思うのですが。
 
「去年に関しては、デビュー前からずっと続けてきたバンド編成でのライブをキッチリと観せることができたと思います。今回は、僕のオリジナル曲やクラシックの楽曲をクラシカルな編成でやる“コンサート・サイド”と、DJも加わってライブハウスでオールスタンディングでやる“ライブ・サイド”を上手く融合して、デビュー後に試みてきたことをより新しい形で観せられればと思い、“ベスト・サイド”と名付けさせてもらいました」
 
――10周年は、NAOTOさんにとって大きかったですか?
 
「やっぱり『BEST』(‘14)が出せたのも大きかったし、正直10年もつとは思っていなかったですからね(笑)。デビューして1~2年目は、ホントに何をしていいのか分からないままアルバムを作って、レコ発のライブをやっている間に過ぎていって。運よくいろいろなTVのテーマソングなどをやらせてもらう中で、より多くの人前で演奏する機会も増えて。その結果としてのベスト盤だったと思います」
 
――ベスト盤を聴き直してみると、クラシカルなものからダンスミュージック色の強いものまで、かなり振れ幅の広い音楽性をバイオリンをメインにポップに消化してこられたのだなと、改めて気付かされました。
 
「曲によっては、“ポップ感”から派生したところで、ジャズっぽかったり、テクノっぽかったり、ロックっぽかったり、クラシックっぽかったりするんですけど、それでも“キッチリとブレずに表現するんだ”と思いながら音楽活動を続けてきたので。こうしてベストとして出せたのはよかったなと思います」
 
――ただ、ベストとは言っても新曲も3曲収録されていて。他の曲もバイオリンのパートを録音し直したり、新たなリミックスを施した曲も多く、単なる寄せ集めのベストとは異なる内容になっていましたよね。
 
「やっぱり、今やiTunesのプレイリストなどで簡単に“マイベスト”が作れてしまう時代じゃないですか。それを盤としてやるのは買ってくれる方に申し訳ないと思っていたので、ライブを続けて曲も育ってきているし、表現やアレンジが変わった部分もあるので、それも踏まえて2014年の僕のベストを出したいとは思っていましたね。レコード会社の方からしてみれば、“(ベスト盤なのに)何でまたレコーディングし直すねん?”と思っていらっしゃったかもしれないですけど(笑)、許してもらえてありがたかったなと」
 
――代表曲を網羅しつつも、フレッシュな高揚感のある全18曲になっています。
 
「ライブ感を感じられるベスト盤にしたくて、後半はメドレーっぽくなっていて、最後にはライブ音源も2曲収録しています。CDを作る際には、基本はライブに来てもらっている人たちに、ツアーとツアーの合間にその分身として楽しんでもらえるものを、というのが常にあります。やっぱり、僕にとってはライブに来てもらうのが一番の喜びで、ライブをやっているときが一番楽しいので」
 
 
僕のライブはバイオリンといっても堅苦しくなく、普段着で楽しめるもの
 
 
――10年続けてきて見えてきたスタイルみたいなものはありますか?
 
「こういうポップ感の溢れるスタイルでやっているバイオリニストは他にいそうでいないので、流されないでこのままでいたいなとは思っていますね」
 
――セミ・クラシックやジャズ色の強いバイオリン奏者は結構増えましたが、NAOTOさんのようにバイオリンをボーカリストやロックギタリストのように奏でる存在は少ないと思います。
 
「僕も歌っているように聴こえると言われるのが一番嬉しいですし、それを目指してやっているので。曲を作るときも耳に残るフレーズというのを大事に考えていますね。自分の中のルーツも歌謡曲だし、もし歌がめっちゃ上手かったらバイオリンなんて弾いていなかったと思いますよ(笑)。自分にとって最も上手く表現できる手段がバイオリンだったというだけのことで」
 
――4月2日(土)の大阪・サンケイホールブリーゼでの“ベスト・サイド”でのライブは、これまでの集大成でありながら編成的にはこれまでにないユニークなもので、新しい境地も期待できそうですね。
 
「DJとストリングスとピアノとベースという編成で、これまで2つの異なるパターンでやってきたライブをうまくミクスチャーできればと思っていますし、次の10年も見えてくるライブにできればいいなと思っています。僕のライブはバイオリンを弾くといっても堅苦しくなく、普段着で楽しめるものなので。一緒に汗をかいて楽しみましょう!」
 
――そして、翌3日(日)公演は、一転してMBSラジオのレギュラー番組『NAOTOな音』(水曜24:30~)にちなんで、DEPAPEPEの三浦拓也、ゴスペラーズの黒沢薫、Ms.OOJAなどゲストを迎えたスペシャルなセッションになります。
 
「この番組では、ミュージシャンの方にゲストとして出てもらったときには、極力その方と生でセッションをやるようにしているんですけど、今回はその番組に一度は必ず出演してもらった方ばかりですね。こちらは完全にアコースティックな感じで、皆さんのオリジナル曲と僕とのコラボも交えながら、番組の中でやっているセッション感をよりゴージャスな形で楽しんでもらえればと思っています。弦楽四重奏もいるので、おなじみの曲も違う曲に聴こえるくらいの変わりようもあるんじゃないかなと!」
 
 
Text by 吉本秀純



キョードー大阪:田中那央子さんからのオススメ!

「NAOTOさんに最初に会うまでは、あの金髪や、ポルノグラフィティのバックミュージシャン、と言うことだけで、もしや怖い人では…と先入観を抱いていました…が、お会いしてみるととっても気さくな人!! 一気に親近感!!! そして、ライブを見てびっくり!! バイオリンのイメージを覆す、飛んで跳ねてのパフォーマンス!!! NAOTOさんの魅力は、MCのほわっと感とライブのカッコよさの対比にあるんじゃないかな。今回はデビュー10周年を締め括るライブ。“ライブ”感と“クラシック”感を一度に味わえるライブになるはず! 毎回コンサートを見ている私が自信を持ってお勧めします!! 是非一緒に10周年をお祝いしましょう!!!」

 

(2016年3月30日更新)


Check

Movie Comment

2DAYSとカレーを徹底解説!(笑)
NAOTOからの動画コメント

Release

NAOTOのヒストリーが分かる
10周年を飾る濃厚ベスト!

Best Album
『BEST』
発売中 3146円
エピックレコードジャパン
ESCL-4271

<収録曲>
01. HIRUKAZE
02. Fantasista
03. Etude for Children No.2“Peace”
04. Sanctuary
05. One Love
06. expectation
07. Progress
08. for you...
09. TWIN DRAGON
10. Brand new days
11. Prism
12. Sailing
13. GRASSHOPPER
14. Energy
15. Si-So♪Dance
16. GE・I・SHA
17. Harmony Colors
18. Blue G

Profile

ナオト…’73年、大阪・高槻市生まれ。東京芸術大学音楽学部器楽科を卒業し、セッション・ミュージシャンとして数多くの作品やツアーで活躍しながら、’05年に『Sanctuary』でデビュー。ソロ名義で7枚のアルバムを発表し、’14年にはデビュー10周年を迎えるに先駆けて初のベストアルバム『BEST』をリリース。また音楽活動の一方で、日本スープカレー協会広報宣伝担当理事に就任し、カレーのソムリエといえる“カレーマイスター”の資格も取得している。

NAOTO オフィシャルサイト
http://www.naoto-poper.com/

Live

初日はワンマン、2日目は魅惑の共演
10周年を日替わりで彩る大阪2DAYS

 
『NAOTO 10th Anniversary Live
 -BEST side-』
チケット発売中 Pコード295-452
▼4月2日(土)18:00
サンケイホールブリーゼ
指定席(当日引換券)7010円
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※未就学児童は入場不可。※公演当日、開場時間より当日券売り場にて座席指定券と引換えいたします。お席は連番でご用意可能です。お渡しするお席は先着順ではございません。予めご了承ください。

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『MBSラジオ「NAOTOな音」
 SPECIAL LIVE 「NAOTOな音もダチ
~弦とピアノと私~」』
チケット発売中 Pコード288-112
▼4月3日(日)17:00
サンケイホールブリーゼ
指定席6264円
注釈付指定席6264円
[出演]NAOTO(vl)/三浦拓也(g)
[ゲスト]黒沢薫/Ms.OOJA/松本圭司(p)
[司会]鈴木健太(MBSアナウンサー)
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※未就学児童は入場不可。注釈付指定席は、手すり等により見えづらいお席となっております。予めご了承ください。

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