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デビュー10周年イヤー突入!
つまずいて転んで、理想の言葉を追い求めた10枚目の快心作
『前向き』引っ提げ只今ツアー中のleccaに迫る
インタビュー&動画コメントが到着

 ダンスホールレゲエやヒップホップを通過した音楽性で、精力的なリリースを重ねながらデビュー10周年イヤーへと突入したlecca。レゲエシーンとのつながりを改めて強く示した前作『tough Village』(‘14)から約1年ぶりにリリースされた最新アルバム『前向き』は、タイトル通りに聴く者をポジティブにさせるメッセージを多彩な切り口のサウンドで展開した快心作。11月6日(金)にはZepp Namba公演を控える彼女に、『前向き』でのリリック面での成長やカラフルな音楽性が際立った新境地に至るまでを語ってもらった。

 
 
今年の自分の中に入ってくる言葉はすごくシンプル
 
 
――レゲエと向き合った前作『tough Village』(‘14)を経て、今回の『前向き』はバラエティ豊かな曲調の揃ったアルバムになりましたね。
 



「そうですね。まず最初に映画『十字架』の主題歌のオファーをいただいて、そのときに出来たのが『その先のゴール』(M-12)と『前向き』(M-2)だったんです。でも、『前向き』は主題歌からは外れたんですけどすごく気に入っていたので、この曲をメインにアルバムを作りたいと思ったんですよね。で、その次に出来た『live again』(M-5)もドラマ『出入禁止の女 ~事件記者クロガネ~』の主題歌で、『Shine』(M-10)も映画『KIRI-「職業・殺し屋。」外伝-』の主題歌と単発で出来た曲が多かったので、今回はアルバムのコンセプトを立てるのが難しいかなと思ったんですけど、『前向き』を中心に据えれば何かが出来そうだと思って、そこから他の曲がどんどんと出てきましたね」
 



――でも、アルバム全体としては“前向き”という強いテーマが先にあって作られたような統一感がありましたけど。
 
「ディレクターにも言われたんですけど、1曲1曲別に作っておきながらも1年間の中で全部自分が作っている曲なので、(各曲に)似ている言葉が出てくるんですよ。例えば、『live again』の中には“前を向く”という言葉が入ってきたり、1曲目の『つまずいて転べ』と同じように“つまずく”という言葉も出てきたりと、やっぱり自分の中でのテーマみたいな言葉があるというか。今年の自分の中に入ってくる言葉はすごくシンプルで、曲タイトルにもなっている『かわりに』(M-13)や“前向き”もそうですけど、単刀直入に直球で伝わるような言葉が今回のアルバムにはいっぱい入っているのかなと思いました」
 
――リリックはすごくストレートですよね。
 
「自分も今年でデビュー10年目に入るんですけど、ずっと歌詞を書いてきて、最初から目指してきたことに今が一番近いというか。今こうして話しているような“話し言葉”に抑揚とメロディとテンポを付けることで曲になっているような状態というか、それくらいに普通の言葉を使って歌いたいというのが、元々の自分の目指す道だったので。ただ、最初の数年間はどうしてもリリックというと韻を踏まなきゃとか考えて、普段は使わないような固い言葉を入れてしまっていたんですけど、最近はもっと簡単な言葉で歌に出来るようになってきたので、それは自分にとって1つの成長かなと」
 
――簡単な言葉で説得力のある歌を書くことの方が、やはり難しいでしょうね。
 
「一昨年に大先輩のRHYMESTERと一緒に曲を作ったとき、Mummy-Dさんにポッと言われたひと言が、“お前、気付いてる? それって字余りだよ”という言葉で。それまではレゲエのdeejay寄りのスタイルは字余りでナンボと思っていたんですけど、フロウとして余ってはいけないところは余らせず、余っていいところはたっぷりと余らせて、メリハリを付けなければいけないということにそのときハッと気付かされて。『前向き』を作るときにも、なるべく言葉数を削ぎ落した曲が多いですね」
 
 
毎回新しい試みや驚きのあるものをお観せしていきたい
 
 
――歌詞の内容に関してひと言で言えば、タイトル通りに“ポジティブにさせてくれる”楽曲ということになりますけど、後ろ向きになりがちな人のこともよく分かっているからこその詞だなと。
 
「自分もそういうタイプなんですけど、元々自己評価が低くて“自分なんてダメだ”という想いが根底にある人を、どうやって音楽と歌詞で前を向かせられるのか? というのが自分のテーマでもあるので。私が音楽を作り始めた頃に憧れたMary・J・Bligeが書くような、男に捨てられて朝ひとりぼっちで部屋にいる女の情景から始まって、でもそのままでは終わらずにアガっていくような強さがある歌詞が好きで。自分も歌詞を書くときには、最初のヴァースではダメな自分や欠点を書いて、曲の後半にはそれが逆に強みになっているというようなストーリーを持たせたいなと思っていますね」
 
――サウンド面は、メロウなバラードやダンスホールレゲエ色の強い曲から、ソカっぽいアッパーな楽曲やジプシー・ブラス的なネタを巧みに取り入れたものまで、カラフルな仕上がりですね。
 
「今回は最初にバラード~ミディアム系の曲がたくさん揃ったので、あとは好き勝手にやればいいんだと作りやすかったですね(笑)。トラックメイカーもイス取りゲームが激しくて年々顔ぶれが変わっていくんですけど、例えば、最近は見た目はホントにアニメオタクみたいな人が、すごくカッコいいトラックを作っていたりして(笑)。この3年くらいに一緒にやってもらっているokaerioくんや、今回『あなたがいない』(M-9)を作ってくれた22歳のTakashige Tsukadaくんもそんな感じですね。今回はトラックメイカーも充実しています」
 
――そして、11月6日(金)にはZepp Nambaにて『前向き』のリリースに伴う全国ツアーの大阪公演が行われますが、DVDも発表された前作リリース後のツアーとはガラッと変わったものになりそうですね。
 
「前作の『tough Village』のツアーとはどうやっても同じにはならないと思うのですが(笑)、毎回新しい試みや驚きのあるものをお観せしていきたいので、今回はメンバーを組むところからも新しくして。また違ったライブをお見せ出来ればと思っています!」
 
 
Text by 吉本秀純



(2015年11月 5日更新)


Check

Movie Comment

大阪のお客さんにとある危惧も!?(笑)
笑顔も素敵なleccaからの動画コメント

Release

映画にドラマにタイアップ曲も満載!
ポジティブなエネルギーに満ちた新作

Album
『前向き』
発売中 3024円
cutting edge
CTCR-14868

<収録曲>
01. つまずいて転べ
02. 前向き
03. 熱ク
04. ミセス某
05. live again
06. RULE
07. はっちゃけ
08. Be Ambitious
09. あなたがいない
10. Shine
11. Your Turn
12. その先のゴール
13. かわりに
Bonus track
14. live again -REGGAE Version-

Profile

レッカ…’00年から東京のクラブを中心にシンガーとして活動し、’05年にアルバム『烈火』でインディーズデビュー。翌年にはメジャー進出を果たし、’09年に発表したシングル『For You』は同年のUSENリクエストチャートで年間ランキング第1位を獲得した。’12年には初の日本武道館公演も成功させ、ダンスホールレゲエをベースとしつつもジャンルに捉われない独自の立ち位置で幅広い人気を集め続けている。最新アルバムは8月26日リリースの『前向き』。

lecca オフィシャルサイト
http://avex.jp/lecca/

Live

リリースツアーがいよいよ開幕!
大阪公演が間もなく開催へ

 
『lecca LIVE TOUR 2015 “前向き”』

【福岡公演】
▼10月31日(土)Zepp Fukuoka

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード270-420
▼11月6日(金)19:00
Zepp Namba(OSAKA)
1Fスタンディング5800円
2F指定席5800円
夢番地■06(6341)3525
※6歳以上は有料。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら


【名古屋公演】
▼11月8日(日)Zepp Nagoya
【札幌公演】
▼11月14日(土)Zepp Sapporo
【東京公演】
▼11月20日(金)Zepp DiverCity(TOKYO)


Comment!!

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竹中恵さんからのオススメ!

「leccaの曲は頑張っている人に響くんです!! 聴く人がそのとき置かれている状況によって、いろんな表情を見せる曲が多く、時には寄り添い、時には背中を押してくれる感覚に陥る、すごく不思議な力を持つ歌ばかり。最近はフィギュアスケートの高橋大輔選手をはじめ、たくさんのスポーツ選手の方々がleccaの曲をテレビや雑誌のインタビューなどでオススメしてくださっていて、私の感覚は間違ってなかったなと実感しています(笑)。また、ライブで繰り広げられるMCも魅力の1つです。私は勝手に“lecca説法”と命名してます(笑)。インタビューを横で聞いていてもそうなのですが、leccaさんのお話を聞くと心が軽くなるんです。言葉選びも関係しているのかもしれませんがとても効果があるので、音楽と説法を聴きにぜひ、ライブにも足を運んでみてください!!」