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グッドモーニングアメリカの全国ツアー
『in トーキョーシティツアー2014-2015』
ワンマンを前に開催された、asobius、SISTERJET共演の
対バンライブ@京都公演を熱くレポート!

昨年10月にリリースされたアルバム『in トーキョーシティ』を携え、ワンマンを含む計30本にも渡る全国ツアー『in トーキョーシティツアー2014-2015』の真っ最中のグッドモーニングアメリカ(以下、グドモ)。勢いに乗ってきた、7本目となるKYOTO MUSEでの模様をレポート!!

 ステージ開演前、これから始まるであろう熱いステージを待ち焦がれているファンの間からざわめきが聞こえる。まさかのたなしん(b&cho)が客席に登場し、ノーマイク、ノーサングラスで、この日対バンするasobius、SISTERJETのバンド紹介、そして彼らへの熱い思いを伝える。2組のバンドのステージが初見というオーディエンスも多い中、ライブの盛り上がり方、楽しみ方をレクチャーし、「しっかり見てね」とそのままフロアに残り、オーディエンスと共にステージを楽しむというなんともうれしいサプライズも。
 
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asobius

 そして始まった1組目、たなしん曰く「美しい旋律が素晴らしい!」というasobiusが登場。1曲目『starlight』からたなしんの言葉通り、煌めくような儚くも美しい世界をしっかりと音で表現していく。甲斐一斗(vo)はオーケストラの指揮者よろしく、タクトを振りながらバンドの音、会場の空気を我が物のごとく操っていく。高橋真作(g)と杉本広太(g)の打ち出すメロディは天真爛漫で、甲斐の持つ世界観をぐっと後押ししていく。ハイトーンボイスに絡むのは海北真(b)と宮下孝太(ds)の鼓動を刻むようなリズム。グドモとはガラリと違う世界観ながら、その後も『rise』『window』など、するりと体に入り込む楽曲でオーディエンスを魅了していく。新曲を含む全7曲、バンドの世界観をばっちりと刻みつけステージが終了した。

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SISTERJET

 続いて登場したのは、SISTERJET。1曲目『Young Pretender』で初っ端から攻め立てていく。キャッチーなメロにはめこむ、攻撃的なサウンドがオーディエンスを揺さぶる。出来立ての新曲だという3曲目『FAKE CITY NIGHTS』、淡々と爪弾かれるサウンドは美しく、深々と体に染み込む。WATRU.S(vo&g)、オオナリヤスシ(b)、KENSUKE.A(ds)、この3人が、ど真ん中の骨太ロックやクールでダンサブルなナンバーまで、次々と楽曲の色彩を変えオーディエンスを引き込んでいく彼ら。全7曲、あっという間に突き進み彼らのステージは終わった。初めこそ探り探りで見始めつつも、気付けば熱を上げて共に大盛り上がりで熱狂するオーディエンスらの姿がとても印象的だった。

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 そしてラスト、待ちに待ったグッドモーニングアメリカのステージ。照明が落ち、ステージ前方へ詰めかけるオーディエンスら。そこへ不意打ちをかけるようにフロア後方から登場したのは、京都らしさをアピールした金閣寺の被りものをしたたなしん! これまた嬉しいサプライズにすでにOiコールが沸き起こる。もう盛り上がりは十分、メンバーが登場し1曲目『ワンダーフルワールド』でライブスタート!!  先の2組ががっちりとフロアを盛り上げてくれたこともあり、メンバーとオーディエンスとのフィーリングもばっちりで盛大なコールアンドレスポンスが沸き起こる。続く『アブラカタブラ』、攻めの楽曲にフロアはもみくちゃになって大暴れ。MCでは自己紹介がてら、フロアへダイブをかますたなしん。“一緒に楽しむ”という気持ちが大いに伝わってくる。その気持ちはオーディエンスももちろん同じ!4曲目『STOP THE TIME』、『また会えるよね』と間髪入れずに激しい楽曲をぶち込み、フロアはモッシュ&ダイブで熱気をどんどん上げていく。攻めの楽曲ながら、スルリと詞の世界観が染み込むのはさすがの一言。『キャッチアンドリリース』では歓声を上げハンズクラップで呼応していくオーディエンス。キャッチーでポップ、でもがっちり攻める。美味しいところを突いた楽曲は一度耳にすると頭に、体に染みついて離れないのだろう。たなしんを始め、メンバーそれぞれのキャラの違いも味のひとつ。渡邊幸一(b&cho)は寡黙にメロを弾き、ペギ(ds&cho)のリズムがバンドの土台をしかと築き上げる。

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 MCでは、久々のライブとなった本会場に自身のツアーで来られたこと、そこに集まってくれたオーディエンス、そして共に盛り上げてくれたバンドに感謝の言葉を告げる。そして、アルバム、ツアータイトルと同じ『inトーキョーシティ』へ。キラキラと輝くサウンド、タイトル曲とあって、フロアは豪快な沸きあがりを見せていく。先ほどまでの印象とは一転、清々とした空気の中で魅せた『世界終わらせないで』。くっきりとした存在感ある楽曲に気持ちがぐっと持っていかれてしまう。金廣は「もっとここにいたい もっとステージを熱くしたい」と、このツアーへの満足感を強く言葉で残す。負の感情、毎日の生活に沸く感情を糧に、身を削りながら曲作りをするという彼ら。しがらみや矛盾のなかでもがき、光を見つけその方向にひたすらに歩んでいく。誰もが感じるであろう思いを音にする彼らだからこそ、オーディエンスは共感し共に拳を上げるのだろう。強い言葉のあとに披露された『スクランブル交差点』、力強く寄り添うような楽曲の世界観に会場の空気が包まれていく。その後は『未来へのスパイラル』『STAY WITH ME』と豪快に駆け進み、本編が終了。アンコール『だけど不安です』でもより熱量を帯びた、勢いある楽曲でオーディエンスを最後の最後まで楽しませてくれた。

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 ライブを重ねるたび、扉を一枚一枚開けて着実に前へ進んでいくグッドモーニングアメリカ。楽曲で時折見せるか弱さは人間臭くて、目をひんむいて振り絞るように歌う姿に心震え、つねにポジティブに一歩づつ邁進する彼らのステージはなんとも心頼りになる存在なのだろう。オーディエンスの送る拍手はとても大きく、そこに感謝して深く深く礼をするメンバーの姿がとても印象的だった。

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 グッドモーニングアメリカのツアーは年を明けて、まだこれからも続いていく。関西での次なる公演は3月7日(土)、8日(日)の大阪・なんばHatch。2days、しかもワンマンでのステージ!!  先ほども述べた、ステージを重ねる度に大きく成長する彼らだけに、この公演でどんな姿を見せてくれるのか期待は募るばかり。ぜひとも彼らのステージを、生で体感してほしい。

Text by 黒田奈保子
Photo by トゥッティーニ



(2015年1月 9日更新)


Check

Live

●asobius

チケット発売中 Pコード:250-244
▼1月16日(金) 18:30
ROCKTOWN
オールスタンディング-2300円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]buriki/OverTheDogs/asobius/
Applicat Spectra
[問]ROCKTOWN■06-6632-6900

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●SISTERJET

『GREENSPARK』
1月10日(土)チケット一般発売
Pコード:246-256
▼2月19日(木) 18:30
心斎橋JANUS
オールスタンディング-1000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]Mrs.GREEN APPLE/
一般公募バンド 1組/他
[ゲスト]SISTERJET
[問]GREENS■06-6882-1224

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●グッドモーニングアメリカ

チケット発売中 Pコード:241-249
▼3月7日(土)・8日(日) 18:00
なんばHatch
1Fスタンディング-4000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
2F指定席-4000円(ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
※販売期間中は1人1公演4枚まで。
[問]GREENS■06-6882-1224

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オフィシャルサイト

asobius
http://asobius.com/

SISTERJET
http://sisterjet.com/

グッドモーニングアメリカ
http://goodmorningamerica.jp/