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The Show Must Go On!!
グルーヴィーでエンタテインメントな4人組BRADIOが
2ndミニアルバム『Swipe Times』引っ提げ全国ツアー中!
注目度上昇中のライブアクトに迫るインタビュー&動画コメント

 アフロのボーカルが艶やかでタフな歌声を響かせ、グルーヴィーでエンタテインメント性溢れるライブを繰り広げている4ピースバンド、BRADIO。ロックをベースにソウルやファンク的要素も濃厚なハイブリッドサウンドでオーディエンスを惹き付ける彼らは、メロディックパンクに触発されバンドを始め、紆余曲折を経て、音楽的旨味とたくましさ、人間愛が詰まった現在のスタイルを獲得。ライブシーンでメキメキとその頭角を現している。その気になるバンドの成り立ちから、最新作となる2ndミニアルバム『Swipe Times』について、さらには遂に9月よりスタートした全国ツアーへの意気込みを、メンバー全員にインタビュー!

 
 
音楽はずっと続けていきたいけど
バンドとしてのテーマがないと、誰のためにもならない
 
 
――BRADIO以前は、どんな活動をされていたんですか?
 
真行寺(vo)「この2人(=大山(g)と酒井(b))と、僕とドラム(田邊)がそれぞれ別のバンドで活動していました」
 
大山(g)「元々メロディックパンクなんかが好きで、対バンした、一緒にツアーをしたりする間柄で仲良くしていたところ、どちらのバンドも解散することになって。その後、一緒にバンドをするようになったんです」
 
――メロディックパンクと言うと、今のBRADIOの音楽性とはだいぶ違いますよね。
 
大山「結成当初はこれからどういう音楽をやっていくのか迷っていて、とりあえずやりたいことをどんどんやっていこうと。最初は今よりロック色が強くて音圧があるサウンドをやっていたんです。当初は5人だったんですが、メンバーが脱退しまして。それを機に改めてバンドの音楽性を練り直すことになったんです。元々ソウルとかファンクも好きだったので。そういう音楽性にチャレンジしようということになって、昨年10月にリリースした1stミニアルバム『DIAMOND POPS』のような方向性になっていきました。それが、今の4人になってからの初音源ですね」
 
真行寺「そこからBRADIOの形が出来始めた感じですね。そして、今回の『Swipe Times』が2枚目になります」
 
――ちょっと懐かしいようなテイストもあり、90年代のオリジナル・ラヴなんかを思い出してしまいました。最近、こういうスタイルを押し出しているバンドはあまりいないと思うので貴重だなって。音楽的なルーツも気になるところですが。今のようなファンク/ソウルテイストの音楽性に変わってきた一番の動機というのは?
 
真行寺「僕らの世代はメロディックパンクが流行ってたんですけど、親世代はオリジナル・ラヴとか、AORなんかを結構聴いていたし、20代後半になってから、そういう音楽の良さが身に沁みてくるようになってきて…。何十年経っても聴いてもらえる音楽を作っていきたいなっていうところからですね。実は僕らもオリジナル・ラヴをカバーしていたし、それがバンドにもリンクしていって今のようなスタイルでやるようになりました」
 
――バンドとしてのテーマや理想像というのは?
 
真行寺「一番は“人をハッピーにしたい”ということですね。サザン(オールスターズ)の名前はよく挙がります。ああいうフザけているようで、エンタテインメント性があって、グッと人の心を掴むようなバンドを目指しています」
 
大山「前のバンドは、ホントに“バンドやりたい!”っていう初期衝動的に始まって、コンセプト自体はあまりなかったので、とにかくライブやツアーをやってきたんですけど。解散したときに、“何のためにバンドをやっているんだろう?”っていう疑問が湧いてきて…。音楽はずっと続けていきたいけど、バンドとしてのテーマがないと、誰のためにもならないんじゃないかという気になってきたんです。このバンドを組み直したときは25歳を越えていて世の中的には遅いスタートになるので、そうまでしてやるんだったら、やっぱり誰かが楽しんでくれるものをやっていきたい!と自然に思うようになって。そろそろ誰かの役に立てたらって(笑)。そう思って作品を作っていくと、聴いてくれたファンの方たちから、“すごい元気になりました”とか、“明日もがんばれます!”みたいに言ってもらえるようになってきたんです。それがホントに嬉しくて。やっぱり、そういうコンセプトは大事にしたいなって思いますね」
 
――ライブでは聴かせるだけじゃなく、ショーとして魅せるところも意識している?
 
真行寺「そうですね。バンド名の由来でもあるんですけど、“非日常”っていうものを、ぜひ体感していただきたい。エンタテインメントを軸に、今まで体験したことがないようなことをライブハウスで起こせたらなって、いつも考えてます。最後はみんなでハッピーに終われたらいいなって。そして、また明日みんなで一緒に新しい方向を目指せたらっていう、前向きなコンセプトでやっていますね」
 
 
その場でしか起きないミラクルを大事に
 
 
――2ndミニアルバム『Swipe Times』は1曲目から勢いがあって、ライブ向きの作品のように感じましたが、どんな意識で制作されたんですか。
 
大山「前作は今の4人になって初めての音源だったので、まだ手探りで作っていたんで、前作を踏まえた上でさらにチャレンジしながら作っていきました。『ハートビートを打ち鳴らせ』(M-1)なんかは、自分たちの中では新しい一面を出せて、オープニングを飾れる曲になったなと思います」
 
――辛口な言葉も含みつつ、熱い想いが吹き出すようなパワフルなリリックが印象的です。
 
真行寺「ちょっと世の中に対してモヤモヤとしたものがあって、何か発散したいなって思ったときに書いた曲ですね。僕も毎日が楽しいわけじゃないし、落ち込むときや上手くいかないときもある。そんな気持ちを発散出来る曲が1曲ぐらいあってもいいなって。これ聴いて、気持ちをボッカーンと発散してもらいたいなと(笑)」
 
――確かに、気持ちよく何か打ち破れそうです(笑)。
 
真行寺「そう、この曲で1つ殻を破れたらいいなと。きっと、CDで聴くよりライブハウスで観る方が、音楽の爆発力は何倍も何十倍もあるので。ライブ用の曲でもあるし、ぜひライブで一緒にスカッと発散出来たらいいなって」
 
――ライブもこのままの曲順でいけそうなぐらいですね。『ハートビートを打ち鳴らせ』で始まり、後半はちょっとメロウな感じで、最後の『ダイナマイト』(M-6)で再び爆発するっていう。
 
大山「やっぱりミニアルバムだと30分ぐらいのライブと発想が似てくるというか。その流れは大事にして、オープニングからエンディングまで楽しんでもらえる曲順になっていると思います」
 
――『Overnight Superster』(M-2)がリード曲になっていますが。この曲に込めた想いは?
 



真行寺「まずはキャッチーさ。それと、何か夢を目指そうとしている人たちに対して、“成し得ないことなんて何もないんだよ”っていう想いを込めています。ごちゃごちゃすると分かりづらくなるので、シンプルなメッセージを詰め込んで。踊りやすくて体を動かしやすい曲調になっていると思います」
 
――『Jasmine』(M-5)は女性目線の歌詞ですね。
 
真行寺「今まではこういう歌詞はなかったですね。ちょっと違った気持ちで歌いたいなと思って、1回女性目線で書いてみようと。いろいろとリサーチもして、女性に向けてポジティブな気持ちになれるよう書きましたね。キーも高めで、サビは力強く。“たくさん泣いて、涙は心を洗ってくれますよ。そして、また明日キレイな自分で過ごそうね”っていうような内容ですね。そういう女性らしさと力強さが一番表現したかったところですね。前作をリリースして女性リスナーが多いなと感じたので、彼女たちにちょっとでも近付けたらいいなと思って書きました。結構気に入ってくれている人が多いみたいで、嬉しい限りです」
 
――そうかと思えば『真夏の悪魔』(M-4)なんかは、ちょっと危険なラブソングですよね。グルーヴの気持ち良さプラス、歌の方もすごく耳に入ってきます。
 
真行寺「嬉しいですね。ひと言で言ったら、まさに危険なラブソングです(笑)。歌詞は実体験もありますが、ほとんど妄想です(笑)。こうだったらいいなとか。何かを想像させたりするのもエンタテインメントの1つだと思うし。全然違う世界を見せられたらいいなと思って、歌詞は自由に書かせてもらっています」
 
――洗練されつつ、荒々しい刺激もあると思いますが、その辺はどうやってバランスをとっているんですか?
 
真行寺「僕らはアコースティクセットでライブをやったりもしていて、そのときは人間味があって、その場でしか起きないミラクルを大事にしています。だから、洗練されている部分も、荒々しい部分も、両方意識していますね」
 
 
このバンドでいろんなことにチャレンジしていきたい
 
 
――今作を完成させたことで、BRADIOのバンドスタイルがより明確になったのでは?
 
大山「スタートは結構ブレまくっていたバンドではあるんですけど、時間をかけて今の方向に軌道修正出来たことで、バンドとして本当に提案していきたい楽曲が入れられたと思います。今回のレコーディングでもいろんな人とお話しする機会があって、その中で生まれたアイデアも取り入れていますし、これからもそういったことが増えていって、自分たちの発想と周りからの刺激で生まれたものをミックスして、どういった音楽になっていくのかが楽しみですね。もっともっと面白いものを作っていけるんじゃないかなと思っています。このバンドでいろんなことにチャレンジしていきたいですね」
 
田邊(ds)「90年代のJ-POPとかもすごく好きで参考になるし、こういうタイプのバンドは今いないと思います。そういう意味で今作は、自分たちより上の世代の人には懐かしく、若い人たちには新しく感じられるようなバランスの取れた作品が出来たんじゃないかなと。これからもこの作品を継承しつつ、もっともっといろんなことを取り入れて、バンドとしても、ドラマーとしても、聴いてくれる人たちと一緒に向上していきたいと思ってます」
 
酒井(b)「個人的に今回のレコーディングは、最後の最後まですごい煮詰まっていたんです。特に1曲目はベースから始まるので、ギリギリまで考えていたんですよ。出来上がって、すごい自信になりましたね。今作で生まれた振り幅が次の作品にもつながっていくんじゃないかと。次はどんな作品が出来るんだろうとホントにワクワクしています」
 
――この『Swipe Times』に伴う秋のツアーについては何かありますか?
 
大山「各地で最高の夜にしたいですね! 来てくれた人たちがホントにハッピーになって帰れる空間、時間を作りたいなと。そのためにライブならではのアレンジも考えているので、心底楽しんでもらえるようにしたいです」
 
真行寺「『Overnight Superster』で“成し得ないことなどない”と言っちゃってるんで、クリエイティブ集団である以上、常にキラキラしたものを出していけたらと。そして、自分たちもさらにキラキラ出来たらと思っています!」
 
 
Text by エイミー野中



(2014年9月10日更新)


Check

Movie Comment

楽曲同様流麗な新作解説&ライブ告知
BRADIOからの動画コメント!

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Release

ファンキー&ソウルフルにキメまくる!
バンドの勢いを投影した最新作

Mini Album
『Swipe Times』
発売中 1500円(税別)
HERO MUSIC ENTERTAINMENT
HRME-1001

<収録曲>
01. ハートビートを打ち鳴らせ
02. Overnight Superstar
03. Save Our Souls
04. 真夏の悪魔
05. Jasmine
06. ダイナマイト

Profile

ブラディオ…写真左より、酒井亮輔(b)、真行寺貴秋(vo)、大山聡一(g)、田邊有希(ds)からなる4人組ロックバンド。“日常に彩りを加えるエンタテインメント”をコンセプトに結成。バンド名には、“日常の世界(Rule)に、素敵な時間・空間のイメージを加え(Do Image On)、良き変化(Break)を”という意味が込められている。ソウルフルでファンキーなボーカルに、ロック/ファンク/アシッドジャズをベースにしたグルーヴィなトラックを融合させた、アダルトでお洒落なサウンドが持ち味。生演奏にこだわり、バンドセットでのダンスサウンドから、アコースティクセットでのゆったりとしたサウンドまで、ライブでしか体感出来ない世界観を魅力的なショーとして展開。新世代ロックスターとして話題を集めている。'13年10月に1stミニアルバム『DIAMOND POPS』を、今年7月9日には2ndミニアルバム『Swipe Times』をリリースした。

BRADIO オフィシャルサイト
http://bradio-web.com/

Live

フェスにツアーにミナホにと
関西圏でのライブが続々と!

 
【滋賀公演】
『イナズマロック フェス 2014』
チケット発売中 Pコード228-899
▼9月14日(日)昼12:30
滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場
14日券9200円
(ブロック指定、オールスタンディング)
[出演]NMB48/FTISLAND/Every Little Thing/私立恵比寿中学/T.M.Revolution/でんぱ組.inc/他
[オープニングアクト]SHUN
※雨天決行・荒天中止。3歳以上は有料。出演予定アーティストは変更になる場合がございます。出演者変更に伴うチケットの払い戻し・公演日の振替は出来かねますので予めご了承ください。
⇒BRADIOは入場無料のFREE AREA、
風神STAGEにて11:25~出演。



【大阪公演】
『~Swipe Times tour 2014~』
チケット発売中 Pコード235-144
▼9月15日(月・祝)18:00
ROCKTOWN
オールスタンディング2500円
[出演]BRADIO/UNCHAIN/Shiggy Jr./
ビレッジマンズストア
ROCKTOWN■06(6632)6900
※未就学児童は入場不可。

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【神戸公演】
『~Swipe Times tour 2014~』
チケット発売中 Pコード235-359
▼9月20日(土)18:30
神戸 太陽と虎
オールスタンディング2500円
[共演]UNCHAIN/感覚ピエロ/
アカシアオルケスタ/夜の本気ダンス
神戸 太陽と虎■078(231)5540

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【大阪公演】
『MINAMI WHEEL 2014』
チケット発売中 Pコード239-990
▼10月13日(月・祝)14:00
ミナミ・ライブハウス各所
月曜日券3500円
[出演]ircle/ill hiss clover/Axis/1000say/asobius/a DROP of JOKER/Anny/雨のパレード/ANGRY FROG REBIRTH/アンダーグラフ/イツエ/井乃頭蓄音団/今村モータース/indigo la End/In 197666/waybee/WAR-ED/WOMCADOLE/内村イタル&musasaviband/uchuu,/ウルトラタワー/おおたえみり/オズ/(M)otocompo/Orca Shore/ORESKABAND/彼女 in the display/KAMAMOTOMIKA/カミナリグモ/鴉/楽団 象のダンス/桐嶋ノドカ/クウチュウ戦/Xmas Eileen/クロノスタシス/GLIDER/GLIM SPANKY/ケトル/ココロオークション/小玉哲也/小南泰葉/Saku/さしすせそズ/Suck a Stew Dry/さよなら、また今度ね/SUNDAYS/The Kapranos/the twenties/THE NAMPA BOYS/挫・人間/THE PINBALLS/THE BOYS&GIRLS/ザ・ラヂオカセッツ/CJ Li/SHE’S/シギ/Shiggy Jr./しなまゆ/シナリオアート/JELLYFiSH FLOWER’S/城領明子/SUPER BEAVER/SEBASTIAN X/絶景クジラ/Chelsy/Chima/チャラン・ポ・ランタン/DENIMS/tricot/Droog/NECOKICKS/HOWL BE QUIET/花柄ランタン/Hanah Spring×韻シストBAND/BACK LIFT/ひまり/FABLED NUMBER/04 Limited Sazabys/FLiP/フレデリック/BRADIO/HOLIDAYS OF SEVENTEEN/MAMADRIVE/ミソッカス/見田村千晴/Made in Asia/夜行性のドビュッシーズ/夜明ケマエ/Large House Satisfaction/ルルルルズ/レムチャップ/ROTTENGRAFFTY/忘れらんねえよ
【お問合せ】FM802 リスナーセンター info@funky802.com
※6歳以上は有料。出演者、会場、開演時間は変更となる場合があります。

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サウンドクリエーター
風間ヨースケさんからのオススメ!

「BRADIOはアフロのボーカルを筆頭に、ライブの衣装やセットにもこだわっていて、一回観たら忘れられないほどインパクトが強い。ついついまた観たくなるステージを繰り広げているので、ぜひライブを体験して欲しいです!」