インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > タカハシヒロヤス(ex.プリングミン)、とまそん(ex.オトナモード)、 坂本夏樹(チリヌルヲワカ)によるShe Her Her Hersが 違和感に手を伸ばす美しき轟音1stアルバム『Rollercoaster』! チャットモンチー福岡晃子も参加した話題の新作インタビュー


タカハシヒロヤス(ex.プリングミン)、とまそん(ex.オトナモード)、
坂本夏樹(チリヌルヲワカ)によるShe Her Her Hersが
違和感に手を伸ばす美しき轟音1stアルバム『Rollercoaster』!
チャットモンチー福岡晃子も参加した話題の新作インタビュー

 ザクザクと鋭角的に切り込んでくる歪んだギターに、心地よい浮遊感をくれる甘いメロディ。それらに急き立てられるようにして高揚する気持ちを、淡々として時に投げやりなボーカルがグッと平熱に引き戻していく。元プリングミンのタカハシヒロヤス(vo,g,syn)、元オトナモードのとまそん(b)、そしてチリヌルヲワカの坂本夏樹(g)によって'11年に結成されたShe Her Her Hers(通称シーハーズ)がデビューアルバム『Rollercoaster』をリリースした。友人でもあったチャットモンチーの福岡晃子とタカハシがDJイベントをやる際にバンドを組む話が持ち上がり、とまそんと坂本を誘ったのがシーハーズの出発点という、ほどよくユルい始まり方。しかし、どこか翳りのあるUKギターロックのエッセンスと、黒でも白でもない今の時代の曖昧な空気をすくい取るように寄せては返すミニマルな音の波によって編み出される楽曲は、惹きつけて離さないだけの中毒性も十分。自分だけのバンドにしておきたいようでもあり、“こんなカッコいいバンドがいる!”と誰かれ構わず拡散したくもなる。そんなとっておきのバンド、She Her Her Hers。以後末永く、お見知りおきを!

坂本(g)の戦慄のパフォーマンスに注目!(笑) 動画コメント

――アルバム『Rollercoaster』は、’90年代に一世を風靡したライドやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインなどのUKギターロックや、“シューゲイザー”(’80年代にイギリスで広がった、演奏中にうつむいて足元を見ながら演奏するスタイル)のエッセンスを感じましたが、3人は元々どんな音楽が好きだったんですか?
 
ヒロヤス(vo,g,syn)「90年代のオルタナティブ・ロックは好きですね。僕、今はギターなんですけどもともとはベースから始めたんで、レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のフリーのフレーズをコピーしていました。けど、今振り返ってみるとフリーよりも、ギターのジョン・フルシアンテのメランコリックさに影響を受けてたんじゃないかなって思うんですね。僕は1つの音楽を好きになるとそれをどんどん掘り下げて聴くことが多かったので、UKロックも好きだし、この何年かはUSインディーも好きだし、最近だと、チルウェイヴやグローファイと言われるベッドルーム・ミュージックみたいなものは結構好きですね。その中でも、ウォッシュド・アウトやネオン・インディアンとかは、80年代っぽいディスコ的なノリが気持ちよくて、家にこもってずっと聴いていたいぐらい」
 
とまそん(b)「僕は中学のときに友達とバンドでコピーしたのがきっかけで、ビートルズがすごく好きですね。同時にフォークとかはっぴいえんども好きでいろいろ聴くけど、いつもビートルズに戻ってきて。ビートルズでも初期が好きなんですけど、彼らの何が好きなんだろう?って考えたら、初期の作品って4人の人柄とかが音から生々しく伝わってくるんですよね。そういう人が音に表れている音楽が好きで、だから“バンド”が好きなんですよね」
 
――とまそんさんは今回のアルバムで3曲の詞を書かれていますが、自分で曲を作って歌うシンガーソングライターになることは考えなかったんですか?
 
とまそん「全っ然ないですね(笑)。自分で全て作り込むことには興味がなくて、誰かと一緒に音楽がしたいんです。そこで意外なものが出てくる方が好きだし、自分のプレイにもそんなにこだわりがなくて、他の音と合わせたときにどうなるかな?っていうことに興味があって。他の音が活きるプレイを考えるのも好きだし、歌もすごく好きだし」
 
――坂本(g)さんの音楽との出会いは? 
 
坂本「僕もヒロヤスさんと同じで、楽器を始めようと思ったきっかけはレッチリで、『カリフォルニケイション』(’99)が出た頃には “わーすごい!!”って聴き始めたんですけど、僕も彼らの何に惹かれたのかと思うと、ジョンのギターのメランコリックさかなぁって。ただ、そのもうちょっと前に自分で初めて買ったアルバムがビースティ・ボーイズの『アンソロジー』(’99)だったんで、そこからヒップホップに出会い、今思えばレッチリに惹かれたのも、ビースティとも通じるヒップホップっぽいリズムが好きだったんだなと思います。90~00年代ぐらいのヒップホップのリズムの感じには、プレイヤーとしては影響を受けていますね。ヒップホップのいいところって、4小節もしくは少なければ2小節をずっと繰り返すだけでも聴いてられるんですよ。それはギターをプレイする上でも影響を受けていて、ずっと繰り返していても飽きない、聴いていても飽きないフレーズっていうのはずっと探していますね」
 
とまそん「曲を作っているのはヒロヤスだから、音楽的な意味ではUKロック寄りのエッセンスがいっぱいあると思うんですけど、それがバンドのフィルターを通るとまたちょっと変わった感じになるのが面白いんですよね」
 
坂本「あと僕はジョニー・マーが好きで、最初にヒロヤスさんの歌を聴いたときに、“(ジョニー・マーがかつて在籍した)スミスみたいにしたい!”と思ったのに、僕がそんなにテクニカルなギタリストじゃないので、スミスみたいに出来なくて違うものになったのがShe Her Her Hersです(笑)」
 
 
“無理しない”とか“頑張り過ぎない”って
シーハーズの何となくのコンセプトというか、根底にある気がします
 
 
――『temporary』(M-3)は坂本さんの詞ですが、曲の出だしの“くりかえす手と手を伝って行く~”の辺りの言葉のテンポやリズムが、すごく心地よいですね。
 
坂本「それはまさにヒップホップからインスパイアされている部分なんですが、いかにリズムで遊び、韻を踏むかやってみようとしたら、むちゃくちゃ大変で。もっと何曲も歌詞を書きたかったんですが、結局それしか間に合わなかったっていう(笑)」
 
――この曲もそうですが、とまそんさんもヒロヤスさんも、白黒をハッキリ断定するような詞世界ではないですよね。意志はあるけど、曖昧な部分を残している。聴き手がどのようにでも受け取れる詞世界というか。
 
ヒロヤス「僕はだいたいメロディから曲を作っていくので、気持ちよく仕上がったメロディから出来るだけ逸れていかないように歌詞を考えますね。“こういうテーマで詞を書こう”というよりも、メロディから浮かんできたワードを広げるような書き方というか…言葉の響きとか、自分がイメージしている“流れ”を大事にして書いていくのが僕の中での大前提で。直接的な言葉でイメージがパッと浮かんでしまうよりも、想像を膨らませる方が好きなんです。僕自身がそういう音楽を聴いて育ってきているので」
 
――ミュージックビデオを観ていて思ったんですが、ヒロヤスさんのギターを持つ位置がすごく低いですよね。ヒロヤスさんととまそんさんの、うつむきがちに熱く弾きまくるプレイスタイルはまさにシューゲイザーというか。
 
ヒロヤス「僕もオルタナとかが好きなので、楽器を低めに持つのが昔からクセで。あんまりちゃんと弾けてない上に低めに持つと余計弾けないんですけど、その辺の演奏はナッキー(坂本)に任せて(笑)」
 
とまそん「でも、ギターの持ち方から出てくるフレーズってあるんですよ! それが結構大事なんだなと。僕は元々オトナモードでは指弾きで今でも弾くんですけど、シーハーズになってから音楽的に惹かれる嗜好が違ってきてるなって。僕も最近ストラップが長くなって楽器を低い位置で持つようになったんですけど、自分の中から出てくるフレーズが全然変わってきましたね。そういうスタイルでシンプルに弾いてる気持ちよさも何となく分かってきたし」
 
ヒロヤス「それはある。僕も、リッケンバッカーのベースじゃないと出てこないフレーズってあるんですよ。もう高い位置には上げられないですね(笑)」
 
坂本「僕は全然意識してないですねぇ。昔はギターを低くしてみたり、構えてみたりとかありましたけど、最近は全く考えてなくて、ギターに導かれる持ち方、弾き方ですね」
 
とまそん「それがナッキーらしいんだよね。ナッキーは健康なんですよ。ステージでの動きもそうだけど、日常の生活も健康だし(笑)」
 
とまそん「特に決めたわけじゃないけど、“無理しない”とか“頑張り過ぎない”って、シーハーズの何となくのコンセプトというか、根底にある気がします。自然でありたいし、無理があるとそれがだんだんと違和感になってくるんですよね。曲の流れもそうだし、言葉のチョイスもそうだし、何かを意図してやると不自然なものが出来てしまうので。そうならないように何となく3人ともそれぞれのポジションでやっている気はします」
 
 
いまだに新しい音楽をどんどん探したいっていう気持ちが変わらない
その気持ちのままずっとバンドをやれたら素敵だなと思うんですよ
 
 
――アルバムから『temporary』(M-3)、『Love Sense』(M-8)の2曲を7インチアナログシングルでリリースされるそうですが、この2曲を選んだのは?
 
ヒロヤス「『Love Sense』(M-8)はシーハーズで最初に出来た曲で、あっこ(チャットモンチーの福岡晃子)が詞を書いてくれたんですけど、その詞も含めて曲が出来上がったときに感動的ですらあって。サウンドも好みな感じに仕上がったので、1曲単位で聴いてもらいたい気持ちがずっとあって。『temporary』(M-3)はアナログの質感に合うというか、レコードに針を落としたときにグッとくるものを…って想像したとき、この曲がいいなと思って選びました」
 
――シングルCDじゃなく、アナログでリリースするところにこだわりを感じますが。
 
ヒロヤス「僕らの今の状況だと、アルバム発売までにいっぱい煽ってシングルをリリースするやり方じゃなくて、アルバムが出てからいかに長く、たくさん人に聴いてもらえるかを大事にしたいなって思ったんですね。CDっていうフォーマットもいいんですけど、自分たちが最近家でよくレコードを聴いていることもあって」
 
坂本「そうなんですよ! 僕ら3人ともレコードを聴くことにどハマりしてまして。“レコード出したいよね”って話してたら、“じゃあ出すか”ってFLAKE RECORDSの和田さんが言ってくれて(笑)」
 
ヒロヤス「隙あらばレコードを買いに行っていますからね」
 
――レコードのいいところって何でしょう?
 
坂本「手間のかかるところがいいですね。iPodとかの方が移動しながら聴けて便利なんですけど、聴き流してしまうような気がしていて。そういう環境をずっと続けていると、音楽を楽しめなくなるような気がしているんです。レコードだと片面20分ぐらいあって、その間ずっと聴いてないといけなくて、20分経ったら裏返さないといけない。20分間ずっと音楽に集中出来る気がするし、それがすごく楽しいんですよね。本当に“趣味”っていう感じで、今までもずっと音楽は聴いてきましたけど、やっと初めて“趣味=音楽鑑賞”と言えるぐらい楽しめてます」
 
――贅沢な時間ですよね。他に何もしないで音楽だけに集中出来るということが。
 
ヒロヤス「そうですよねぇ。1年ぐらい前にプレーヤーを入手して聴くようになったんですけど、その頃に雑誌で見た記事に元ゆらゆら帝国の坂本さんが毎晩、晩酌のときにレコードを聴いているって書いてあって、その音楽の聴き方がカッコいいなって思ったんですね(笑)。CDとかだと音が劣化しちゃうけど、レコードって例えば海に沈んだって乾かせば聴けるし、極端な話、無人島に持っていっても針さえあれば聴ける。そうやって長く大切にしていけるものなんですよね。アナログの音質ももちろん好きなんですけど、そういう部分も好きになった理由の1つですね」
 
――シーハーズのアルバムもシングルも、長く大切に聴いてもらいたいですね。
 
ヒロヤス「僕自身キャッチーなものが本当に大好きなんですね。アルバムの流れで聴きたい音楽ももちろんあるけど、YouTubeで1曲セレクトして聴いたり、シングルのように聴けるものに仕上げたいっていう思いは、今回のアルバムを作る上でもすごく強かったです。前のバンド(プリングミン)は女の子ボーカルで、’05年に結成したんですけど、当時はエレクトロとか女性ボーカルのオシャレでカッコいいものが周りに多くて、それにすごくハマッてたんですね。ただ自分の中のどこかに、“カッコいい音楽をやりたい”っていうのがずっとあって。“カッコいい音楽をやりたい”って何か子供じみて聞こえるかもしれませんけど(笑)。僕は音大出身で音楽が好きな人が周りにも多かったんですけど、同時に途中で音楽から離れていく人もいて。でも僕は、いまだに新しい音楽をどんどん探したいっていう気持ちは変わらなくて。その気持ちのままずっとバンドをやれたら素敵だなと思うんですよ」
 
――ちなみに、音楽以外で別の職業は考えなかった?
 
ヒロヤス「両親が教師をやっていることもあって、僕も高校と中学の音楽の教員免許は持ってるんです。前のバンドのときは、先生になろうか音楽をやろうか迷っている時期もあったんですけどね(笑)」
 
坂本「僕も両親が教師の家庭に育っているので、物心付いたときから“大人になる=教師になる”ことだと思ってました。でも中学で始めたギターが楽しくなって、高校を卒業してすぐに音楽の仕事があったんで、そこからは就職とかを考える暇もなく現在に至ってますかね。ただ、最近ちょこちょこ思うのが、パン屋さんっていいなぁって(笑)」
 
ヒロヤス「めっちゃ可愛い(笑)」
 
とまそん「早起きだしね(笑)」
 
坂本「そうなんですよ! 僕、朝早いのは得意だし夜更かしもしないので、そういう生活サイクルで考えるとパン屋さんはいいなぁって。そういう職人気質に憧れますねぇ(笑)」
 
――とまそんさんは?
 
とまそん「これはメンバーにも話したことはなかったんですけど、実は僕も中高時代は先生になりたかったんで」
 
ヒロヤス&坂本「えぇー!」
 
とまそん「ま、高校は途中で辞めたんですけど(笑)。子供の教育には元々興味があって、いろんなことを感じられる先生になりたいなと思ってたんで、ストレートに先生になるよりも、紆余曲折を経た方がいい先生になれると思って。大検を取って大学に行くつもりだったんですけど…結局大学にも行かずにそのまま今に至る、的な(笑)。道を外れた方がいい先生になると思ったら、外れたまんまドロップアウト街道をまっしぐらです(笑)」
 
ヒロヤス「アハハハ! 僕ら全員、先生になりたかったバンドですね(笑)」
 
――(笑)。それでは最後に、このページをご覧の皆さんにメッセージをお願いします。
 
ヒロヤス「まずはアルバム『Rollercoaster』を聴いてもらいたいのと、機会があったらライブにも来てもらえたら、何か伝わるものがあると思っています。近いところでは7月14日(日)心斎橋Pangeaにてライブがありますので、よろしくお願いします! 待ってます!」
 
とまそん「バンドを組んで2年間ずっとライブでやってきてた曲ばかりなのでライブ感もあるし、メンバー3人のやっていることがよく見える、シンプルに出来ているアルバムです。これを聴いて楽しんでもらいたいし、ライブに来てもらえたら嬉しいですね」
 
坂本「今って本当にいろんな音楽があって、僕らの音楽を今、大多数の人がカッコいいと言うかは分からないけど、自分たちの思うポップでキャッチーで、カッコいいものを作りました。そう感じた人は素直に反応してもらえると嬉しいなと思います。“よく分かんないけど、この感じは何だろう?”という違和感を覚えたら、それが“カッコいい”ってことなんだよ、って知ってもらいたいです!」
 
――7月14日(日)心斎橋Pangeaのライブも楽しみにしています。ありがとうございました!
 
 
Text by 梶原有紀子
 



(2013年7月 5日更新)


Check

Release

美しいメロディと轟音渦巻く
記念すべき1stフルアルバム!

Album
『Rollercoaster』
発売中 2000円
MAGNIPH
DDCB-14019

<収録曲>
01.Sugarless No Honey
02.Answer the door
03.temporary
04.Man & Woman
05.ceremony
06.Start Over
07.I know that.
08.Love Sense

『Rollercoaster』から2曲収録
7inchが350枚限定でリリース!

Analog 7inch
『Love Sense/temporary』
7月24日(水)発売
※7月14日(日)大阪・Pangeaにて
会場先行販売。

1260円
FLAKE SOUNDS
FLAKES-078

<収録曲>
01.Love Sense
02.temporary

Profile

シー・ハー・ハー・ハーズ…写真左より、チリヌルヲワカの坂本夏樹(g)、元プリングミンのタカハシヒロヤス(vo,g,syn)、元オトナモードのとまそん(b)の3人により、’11年8月結成。同年11月、関口孝夫(ds)が加入。’12年3月に1stミニアルバム『scene』をリリースし、東名阪ライブツアーを行う。同年7月、関口が脱退。’13年 5月10日に、1stフルアルバム『Rollercoaster』をリリース。同作には、チャットモンチーの福岡晃子が3曲詞を提供し、ドラムにMO’SOME TONEBENDERやSPANK PAGE、のあのわなど、数多くのセッションで活躍する水野雅昭を迎えて制作された。現在はライブハウスを中心に活動中。

She Her Her Hers オフィシャルサイト
http://sheherherhers.com/


Live

Pangeaでは限定アナログ先行販売
8月はLOVE LOVE LOVE企画に!

She Her Her Hers release party@osaka
『TONE FLAKES Vol.48』
チケット発売中 Pコード201-542
▼7月14日(日)18:00
LIVE HOUSE Pangea
オールスタンディング2500円
[共演]Chris Van Cornell/She Her Her Hers/ROTH BART BARON/HOT HOT SEX/The Foglands
FLAKE RECORDS■06(6534)7411

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら


『LOVE LOVE LOVE presents
「バカンスdeござんす’13」』
一般発売7月7日(日)
Pコード206-503
▼8月9日(金)19:00
心斎橋JANUS
オールスタンディング2800円
[出演]LOVE LOVE LOVE/
She Her Her Hers/他
清水音泉■06(6357)3666
※小学生以上は有料、
未就学児童は入場不可。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら