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ホーム > インタビュー&レポート > 踊ってばかりの国の佐藤謙介(ds)を迎えトリプルドラムで挑んだ 狂乱のロックアルバム『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』! ツアーファイナルを前に髭の須藤寿(vo&g)が “平熱の狂気”を語るインタビュー&動画コメントが到着!!


踊ってばかりの国の佐藤謙介(ds)を迎えトリプルドラムで挑んだ
狂乱のロックアルバム『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』!
ツアーファイナルを前に髭の須藤寿(vo&g)が
“平熱の狂気”を語るインタビュー&動画コメントが到着!!

 当代随一のライブバンドにして、ストレンジなロックンロールを鳴らしたら彼らの右に出る者はいない。ツインドラム、トリプルギターというだけでも十分特異な編成であった髭が、昨年末、踊ってばかりの国の佐藤謙介(ds)が新たに加わり、ドラム×3、ギター×3、ベースの7人組へと変貌。その新体制初のアルバムである『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』が痛快極まりない。ヘッドフォンで聴けば細かな音の細工に耳も歓喜する『フラッシュバック』(M-12)や、いつもながらの独特なフレーズの語感を楽しみつつサイケなギターに微睡む『キングスバリー・マンクス』(M-6)など、キャリアを経てもその存在は危うい匂いをますます放ち、リスナーを惹きつけてやまない。ツアーファイナル目前に贈る、その魅力の根源とも言える須藤寿(vo&g)のパーソナリティにフォーカスしたインタビューでは、一見すると物腰柔らかな好青年である彼が、内に秘めた奇妙で奇天烈な思考回路を惜しみなく、しかもいきなり本質的なところを語ってくれている。摩訶不思議なミステリーツアーに、どうぞ最後までお付き合いください。

須藤寿(vo&g)からのアンニュイ動画コメント!

――毎回、楽曲も作品のタイトルも宣伝用のアーティスト写真などもそうですが、“こうあるべき”という定型に捉われないバンドですよね。
 
「そうですよねぇ。宣伝用 の写真でも、自分たちのアルバムでもそうなんですけど、誠実に表現することにおいて大事なのは、そこに流れてる僕たちの空気をパッケージすることだと思っていて。それはカメラが入っていても入っていなくても、です。あまりにも猫の皮をかぶっているようだと表現としては物足りなくて、人前でもそうじゃないときでも、ギアがフラットなものを表現したいんですね。と言うのは、僕たちに“ストレンジ感”があるのだとしたら、それは作られたり演出されたものじゃなくて、メンバー全員がいたらそこに流れる空気だと思うんですよ。自分たちでも感じているんですけど、髭ってどこか抜けてるというか足りないんですよ。明らかに欠陥みたいなものがあって、それこそが僕たちのキュートなところで、それこそが僕たちが表現するところなのかなって。レコーディングもそうで、10回も20回も録り直せば理想のひな形みたいなテイクが取れるんでしょうけど、それって本質的な僕たちじゃない気がして。バンドってその人たちの息使いが聞こえてこそだと思うし、“何を歌っているか、どういう曲か”だけじゃなくて、メンバー1人1人がどういう人間であるかが勝負なのかなって思うんですね」
 
――振り返れば、プロデューサーとして髭に関わってきたアイゴン(=曾田茂一)さんというストレンジな方が’10年にメンバーとして加入され、今回はサポートドラマーという形で踊ってばかりの国の佐藤謙介さんが加わって。特異なキャラクターや強烈な個性も見事に飲み込んで髭色に染めてきているというか。
 
「何て言うか、自分のやりたいことに対して自由でありたいんですね。例えば“自分はこう思うんだけど、これはいわゆるベーシックな考え方からは外れてるよな”っていうのは、僕らでも分かるんです。例えばボアダムスみたいなバンドだったらドラムが3人いようが、77人いようが何ら不思議ではないかもしれないけど、僕たちのような音楽だったらドラムは1人でいいんでしょうし。そもそもの発端は、“新しいノリで髭を表現してみたい”っていうことで、同時にそれはフィリポとコテイスイのノリではないことはハッキリしてる。普通だったらそこで、今いるメンバーと別れて新しいドラムを入れるか、今いるメンバーで乗り切っていくのがスタンダードな考え方なんでしょうけど、僕っていう人間のスタンダードな考え方としては、“もう1人ドラマー入れちゃえばいいんじゃない?”、なんですね(笑)。だって単純に、フィリポとコテイスイとは別れたくないし」
 
――でも、新しいノリは欲しいし。
 
「ハイ(笑)。わがままなんです」
 
――いいえ、貪欲なんでしょう。
 
「例え彼らがドラムを叩いていなくたって、“僕たちがどういう人間の集まりか?”って問われたときに、フィリポとコテイスイがいないと、根柢の話が変わってくると思うし」
 
――ただ、その“ドラマーをもう1人増やしたい”というアイディアを、実現出来ちゃうのが髭のすごいところで。
 
「僕、人に対する喋り方はすごく丁寧なつもりなんですけど、言ってることは全然丁寧じゃないんですよ(笑)。ものすごく丁寧な言い方をしてるけど、ものすごくファシストだと思います。いつもそうなんですけど」
 
――今の話を聞いていて『サンデー・モーニング』(M-3)を思い出したんですが、アルバムの最初の一音が鳴った瞬間から心地よくノセてもらえる曲が続きますが、この曲にきてグッと平熱に戻る感じがあって。ただ、平熱なんだけど、ジワジワと熱くなって胸のあたりがザワめくものを感じるんですね。“平熱で狂気している”というか、さっきの丁寧だけどトンデモナイことを言ってるのに通じるなぁと。
 
「それは去年のGATARI(ACOUSTIC SET=須藤寿のソロプロジェクト)ぐらいから始まってる僕のムードですね。10代とか20代の頃は、とにかくライブに行って我を忘れるまで騒ぎたかったし、全方位的に毒を吐いて人を傷付けたり世の中に文句を言うことでストレスを発散してた。それが自分のロック的表現だったんですけど、その季節が過ぎて“人に文句ばかり言ってるだけで、それが表現なのかな?”って立ち止まるときが来たんですね。街を歩きながら音楽を聴いてるときに自分の中で“静かに熱い”感じがあったり、部屋で1人で音楽を聴いてるときに気付いたら手に汗握ってる感じとか、すごく心穏やかなんだけどジリジリしてる感じ、そこが僕のリアルな感情表現になってきてる。それを見出し始めたのが、GATARIのちょい前か、『サンシャイン』(’10)の頃ぐらいかなぁ。『サンデー・モーニング』はそのGATARIでのムードを髭に少し戻した、でもGATARIの延長線上にある今の僕のステージなのかなって思ってます」
 
 
ドラムが変わるだけで、全く新しいバンドになる
 
 
――ただ今作ではそれだけじゃなく、『ホワイトノイズ(Tokyo)』(M-4)のような勢い重視、ノリ一発な曲もあって。
 
「GATARIのツアーが終わって髭が始まるときに、自分の中で結構戸惑いがあって。新しいドラムを入れようか、フィリポとコテイスイでやろうかとか問題山積で、俺自身もどんな音楽を髭で表現したいのか迷っていて。でも他のメンバーは“待ってました!”って感じで迎えてくれて、改めてバンドって一発でかき鳴らす楽しさがあるなぁって思った曲ですね」
 
――今までの作品でもいろんな髭が聴けたわけですが、今回は曲それぞれのノリやテンポや醸し出す空気など、髭ならではの混沌としたものを敢えて整理せず、そのまま1枚のアルバムに詰め込んだように感じます。
 
「今回はまーったく整理しなかったです(笑)。1つだけ筋が通ってるとすれば、今のメンバーみんなが“いいね”って言った曲だけを選んだってことですね。『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』っていう大きな円があるとして、『サンデー・モーニング』と『ホワイトノイズ(Tokyo)』の2曲はちょっと離れた地点にありますよね。でも、アルバムの円の中には入っている。他にもまだまだ曲はあったけど、その円から出ちゃったものは省いていきましたね。今回のレコーディングに入る1ヵ月前ぐらい、僕はずっとドラム探しをしていて、実は大阪にも1人で来てKING BROTHERSのタイチともセッションしたりしてたんですよ。新しいドラムが(佐藤)謙介に決まった時点で、あんまり時間をかけて細かいニュアンスを伝えるよりも、初期衝動的に自分たちでも分からないものは分からないままやった方がいいものが出来る気がしたんですね。後で振り返ったとき、“自分たちでもよく分かりませんでした”っていうのが、どのバンドにもある1stアルバムの良さだと思うし、そういう説明がつかなくて、気持ちだけが先走ってるようなものを表現したかったんです」
 
――新しいメンバーが加わって最初のアルバム=1stアルバムということ?
 
「ハイ。ドラムが変わるだけで、全く新しいバンドになるんですよ。流れてる空気が全く新しいものになる。謙介に対しても“髭はこうだから”って言い始めたら何かつまんないし、1ヵ月ぐらいじゃ本質的なところまでお互いに分かり合えるわけがない。フィリポとコテイスイも彼らのままでいて欲しかったんで、レコーディング中は音以外の会話を少なくしましたね」
 
――今までの髭の形を変えることもなく、謙介さんを無理矢理なじませることもなく。
 
「“何かこの曲のノリ、全然違うな”と思っても、そのまんまにしてます(笑)」
 
――何かぐっちゃぐちゃになりそうな状況が思い浮かぶんですが。
 
「ぐっちゃぐっちゃですよ(笑)。けど、そのぐちゃぐちゃのカオスっていうのが、髭の持ってるプリミティブな部分な気がするんですよ。どうせ最初の5人でいたって説明はつかないし、埒は明かないんで(笑)」
 
――アハハハハ!
 
「今ここにメンバーがいたとして、みんなバラッバラなことを話してると思うんですよ。そういうバンドだし、それこそが醍醐味だし、とても僕たちらしいし人間らしいと思います。そういう意味で、7人が集まったときのごちゃごちゃしてる感じを、僕がメインソングライターということだけを軸に表現したら、髭の現在地を指し示せるかなって。要するに、突き詰めると何も考えてないってことなんです(笑)。今、うまーく説明してるっぽいけど、結局のところ何も考えてない。(胸のあたりを指して)ここにあるモヤモヤしたものを、整理しないまま出してるっていうだけの話なんです」
 
――須藤さんの頭の中のイメージを実際にやってみて、失敗したことはないんですか?
 
「全然ありますよ! そういうときはすごーく下手に出て、“ちょっとだけイメージが違ったような気がしないでもないし、もう一回やりたいかなぁー?”みたいな妙な日本語で、みんながフワ~ッとした空気のときに言って、別の日に録り直します(笑)」
 
――アハハハハ!
 
「“じゃ、お前が弾けよ”って感じなんですけど、僕が弾いちゃうと理路整然としちゃう気がして。昔のアルバムをたまーに聴いたときに後悔するのって、詰め込み過ぎてるところなんですね。“うわ、これ考え過ぎてるなー自分を詰め込み過ぎてエゴイスティックになり過ぎてるなー”って。作曲とか作詞でエゴイスティックな部分は十分に出てるんで、あとはどう表現するかっていう話だと思うんです。ギターも僕が弾けばいいのかもしれないけど、自分の手クセで弾いたら僕が楽しめなくなる。『キングスバリー・マンクス』のヨレッとしたギターはアイゴンさんなんですけど、レコーディング当日までアイゴンさんはこの曲を知らなくて、録る前に2回ぐらい聴いて本番で弾いてOKだったんですね。ビシッと完璧なものよりも、後で聴き返してみたときに“あぁアイゴンさんこんなんなっちゃってるよ~”みたいな方が(笑)、愛嬌があると思うんですね。その愛嬌が後々ずっと糸のほころびみたいに作品から飛び出ていて、それをついつい引っ張りたくなる。そういう“隙間”が残っている音楽が僕は好きなんだって気付いたんです。完璧なものじゃなくて、どこかに欠陥があるようなものが僕は好きなんだなぁって。音の面でのプロデュースはアイゴンさんだったりするので細かいことは言わないんですけど、曲のニュアンスに対してはレコーディングの直前に必ず話しますね。前もって話すちゃうと、みんな1~2日で頭に叩き込んできちゃったり聴きこんできちゃったりするんで、“あーあ”って感じになっちゃうんですよね(笑)」
 
――何て言うか、すごくスリリングですね。
 
「そうなんですけど、その“危うさ”こそが髭を最もうまく言い表せるものだと思うし。そこを表現したいんですね」
 
 
結局、何だって全部インスピレーションなんですよ
 
 
――『地獄』(M-9)はモノローグのような語りになっていて。
 
「この曲は日常に潜んでいる地獄を表現出来たら面白いなと思って作ったんですね。曲は僕がGATARIをやってるときに宮川(b)くんと斉藤(g)くんが2人でデモテープを作っていたもので、はじめはフランス映画かなんかのサンプリング音みたいな、女の娘が喋ってる声が延々と入ってたんですよ。トランシーな曲でカッコいいね~って言ったら、“これ、『地獄』っていう曲なんだ”って言うから、この人たちすごい曲を書いてるなぁと思って(笑)」
 
――アハハハハ!(笑)
 
「“この女の娘の声の部分に須藤の詞を乗せて欲しいんだよ”って言われて、最初は自分たちでやりゃいいじゃんと思ったんだけど(笑)、仮タイトルの『地獄』を思い出して、僕の地獄観をモチーフに散文詩を書かせてもらって。元々女の娘のセリフが入っていたのもあって、ポエトリーリーディングも楽しいなぁと思い、こういう形になりました」
 
――そして次に『スローリーな地獄』(M-10)という曲が続くんですけど、これはギャグじゃないですよね?(笑)
 
「ねぇ(笑)。それは仮タイトルが『スローリー』で、並べてみたら『地獄』の次だったんで、“じゃ『スローリーな地獄』で”って(笑)。て言うか、髭っていうバンドは言葉の扱いに対して誰も文句言わないんですよ。だって、髭ってバンド名でも誰も文句言わないんですもん(笑)。最初、宮川くんと斉藤くんが大学で知り合ってCLOCKWORKSっていうバンドをやってたんですけどボーカルが抜けて、幼馴染の宮川くんが“須藤とやりたい”って言ってくれて。そのときに“いいけど、CLOCKWORKSってバンド名はないよ”って言ったんです(笑)。“『時計仕掛けのオレンジ』=スタンリー・キューブリックねぇ…そういうのが1番いけないよね、中途半端にカッコいいとこ選んでさ~全部が中途半端だよね~”って」
 
――アハハハハ!(笑)
 
「で、“僕にバンド名を考えさせて”って言って、出したのが…髭(笑)。もうね、何だっていいんですよ、バンド名なんて。でも、カッコいい横文字持ってくりゃいいってもんじゃないよって。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとかポリティカルな意思表示があるバンド名だったらいいんですよ。何もないくせに何が“時計仕掛け”だよって(笑)。結局、何だって全部インスピレーションなんですよ。今回の『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』もそうですし、何を言っても何を書いても、“言葉のパートは任せたよ”ってメンバーのみんなに許してもらってるのもデカイですね。おかげでかなり自由にやらせてもらってます」
 
――『ボーナス・トラック』(M-11)という曲名にも自由さを感じます(笑)。
 
「面倒くさいんでしょうね、タイトルを考えるのが(笑)。何だっていいんですけど、どこかに引っかかりがある言葉を選んでいるし、クールじゃないと使いませんよね」
 
――ラストの『テネシーガール』(M-13)は、さっきの『サンデー・モーニング』にも通じる“平熱の中にある熱さ”を感じます。
 
「この曲を最後の曲にしようって決まったとき、何となく今の自分たちが真顔になったときの曲があっても面白いのかなぁと思ったんですね。起き上がらない、起き上がれない感じっていうか。すごく酔っ払って遊び疲れたときにボーッとしてる感じ、ボーッとしてるけど、頭の中や心の中では手に汗握って遊びが続いてる感じ。すごい静かな曲なんだけど、チルアウトではなくてジリジリ熱い。そういうテンションですね」
 
――この曲で“意味なんてないね”と歌われてますけど、どこかで聴いたなと思ったら、『サンデー・モーニング』でも“意味なんて最初からないけど 意味を探す旅でもいいよ”と歌われてるんですね。
 
「ホントだ(笑)。もうね、ライブに来てくれるお客さんとかファンレターをくれる人から、“須藤さん、この曲はこうですよね?”って言われたら、その曲はその人が受け取った通りなんですよね。普通に考えると僕が作品を発信してる見え方になるんでしょうけど、受信してるのは僕の方なんですよ。髭っていうバンド名も『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』っていうタイトルにしても歌詞にしても、髭が始まったときから僕にとっては意味なんてないけど、聴いてくれる人が“これはきっとこうですよね”って発信してくれる。それを“なるほど、そういう解釈が出来るんだ”って、自分の中で見たことのない自分をその人たちから教えてもらう。“俺ってそういう人間なんだな”って受信してるんですよ。そういう風に作品を通してコミュニケーションをとってるんだなって最近はすごく思うんです」
 
――かつて全方位に毒を吐いていた根っこの部分は、今は見えないところに引っこんでいるだけで、須藤さんの中からなくなったわけではないんですよね?
 
「今でもそれが原動力だし、心の中ではいつでも何に対しても皮肉めいたことを思ってるんですよ(笑)。ただ、それを口に出して伝える必要はないなって今は思うんですね。僕は10代でロックを受信したんで、尖ってるものやマイノリティなもの、そういう分かりやすいアナーキズムに惹かれてしまってたんですが、今思うに究極的に尖っているものは、誰にでも出来る鋭角的なものじゃなくて、むしろ球体みたいなものなんじゃないかなと思い始めていて。そういった取り付く島のないものや引っかかりのない能面みたいな、まさに“この人、何を考えてるんだろう?”っていうものが究極的なパンクのように感じるんですね。汚い言葉で人を罵るのは簡単。でも、誰にも文句を言わずに、すごく優しいことしか言ってないのに、“これ、絶対嘘だよね…?”って思わせるような含みのある表現っていうのかな。そういうものこそが、自分が10代の頃に憧れたパンクスピリッツみたいなものの現在の姿のように感じるんですね。だから今思うのは、優しい言葉を優しい言葉のまま吐き出してみたい。そうした表現をしたとしても、僕だったらどうにかなるハズだっていうのもあって、それが『サンデー・モーニング』に表れているザワザワ感みたいなものなのかもしれない。そういう風に作り手として成熟していけることは、自分の目指すところですね」
 
――ツアーも始まっていますが、今回は6月28日(金)心斎橋BIGCATがファイナルです! これは関西のファンは燃えますよね。
 
「もうね、今回は“大阪がファイナルじゃなかったらツアーをやらない!”って言ってましたから」
 
――そうだったんですか!?
 
「嘘です(笑)。7人のノリが固まった1番いいところがBIGCATでは観られると思いますし、僕もその日をを楽しみにしています!」
 
 
Text by 梶原有紀子
 



(2013年6月25日更新)


Check

Release

1年4ヵ月ぶりのアルバムで
鳴り響く無敵のロックンロール!

Album
『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』
発売中 2940円
日本コロムビア
COCP-37898

<収録曲>
01. とても愉快なテオドアの世界
02. ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク2
03. サンデー・モーニング
04. ホワイトノイズ(Tokyo)
05. アルペジア
06. キングスバリー・マンクス
07. ツァラトゥストラ
08. ベルボーイ!ヘルプミー!
09. 地獄
10. スローリーな地獄
11. ボーナス・トラック
12. フラッシュバック
13. テネシーガール

Profile

ひげ…斉藤祐樹(g)、須藤寿(vo&g)、宮川トモユキ(b)、川崎“フィリポ”裕利(ds&per)、佐藤“コテイスイ”康一(per&ds)、會田“アイゴン”茂一(g)の6人によるトリプルギター、ツインドラム、ベース編成のロックバンド。’03年ミニアルバム『LOVE LOVE LOVE』でインディーズデビュー。’04年にフジロック出演を果たし、着実にインディーズの雄として活躍の幅を広げ、’05年5月にアルバム『Thank you,Beatles!』でメジャーデビュー。同年8月には『SUMMER SONIC 05』にも出演。その後も精力的なライブ活動を行い、’06年には各地のフェスで大熱演を繰り広げる。デビュー当時より、サイケデリックかつロマンチックな髭独自の世界で音楽ファンを魅了し、メディアからは“60年代のロックの王道サウンドに90年代のグランジ要素が絡み合った唯一無比で絶妙な音楽”と絶賛される。’10年3月に、アルバム『PEANUTS FOREVER』(‘06)『Chaos in Apple』(‘07)のプロデューサーでもある、會田“アイゴン”茂一が電撃加入。’10年7月には奥田民生プロデュースの『サンシャイン』、土屋昌巳プロデュースの『青空』を含むアルバム『サンシャイン』をリリース。’11年8月には、タワーレコード限定シングル『ロックナンバー ~NO MUSIC,NO LIFE.~』をリリース。’11年9月には初となる日比谷野音でのワンマンライブを行う。同年12月に満を持してコロムビア移籍第1弾となるアルバム『それではみなさん良い旅を!』をリリース。12’年末の『COUNTDWON JAPAN』より踊ってばかりの国の佐藤謙介(ds)が3人目のドラマーとしてサポート加入。’13年2月にはアニメ『幕末義人伝 浪漫』のエンディング曲『ツァラトゥストラ』を配信シングルとしてリリース。3月27日に最新アルバム『QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!』を発表。

髭 オフィシャルサイト
http://www.higerock.com/


Live

新作ツアーのファイナルは大阪!
大盛り上がり必至のBIGCAT

『髭2013「QUEENS, DANKE SCHÖN PAPA!」TOUR』
チケット発売中 Pコード192-473
▼6月28日(金)19:00
心斎橋BIGCAT
オールスタンディング3800円
GREENS■06(6882)1224
※未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。

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Column

髭の“13日の金曜日”恒例の
イベント『CLUB JASON』at大阪
昨年1月の狂乱の一夜をレポート!!