ホーム > インタビュー&レポート > 大阪パフォーマンスドールでのデビューから20年! 武内由紀子が20thメモリアルライブを大阪で開催!
--芸能生活20周年、おめでとうございます。まず、この20年はいかがでしたか?
武内由紀子(以下、武内):あっという間でしたね。まさか20年もこの世界にいるとは思いませんでした。OPDというアイドルグループでデビューして、OPDで活動していた4年間は結構すぐだった感じで。解散してからはロケ人生で(笑)、OPDという当初の濃い期間と、その後で地味に長く続けているロケ人生とのギャップが自分でも面白いなと思いますね(笑)。18年間ずっと、レギュラーで出させてもらっている『大阪ほんわかテレビ』(YTV)も今年20周年で、『ほんわかテレビ』とともに芸歴があるようなものです(笑)。
--そんな武内さんですが、20周年記念に音楽でのライブを開かれます。改めてライブのコンセプトを教えてください。
武内:まずは、1973年から1993年までのヒット曲を歌おうと考えています。天地真理さん、浅丘めぐみさんから始まり、ピンクレディー、松田聖子さん、小泉今日子さん、工藤静香さんと、年を追いながら歴代アイドルの方の歌を歌わせていただきます。やっぱりアイドルが好きなんでよね、私(笑)。特に80年代のアイドルの方は、歌詞を見なくても歌えるくらい、ガッツリ覚えてます!
--今、こうしてお話されている感じでもう、楽しそうですね。
武内:楽しいです(笑)。歌っていても楽しいです。いろんな世代の曲を歌うので、見に来てくれる方も楽しんでもらえるんじゃないかなと思います
--そして1993年以降は…。
武内:OPDの歌を歌わせもらおうと思ってます。
--今回はしかも、生バンドということですが。
武内:そうなんです! バンド形式で、ひとりで歌うことが初めてなので、もう、初めてづくしでちんぷんかんぷんです(笑)。プロデュースは種浦マサオさんなのですが、私からお願いしました。種浦さんも大阪にこだわったライブ活動を東京でずっとしてはるので、大阪でライブをするんやったらやっぱり種浦さんしかいないと思って。サポートメンバーも種浦さんが集めてくれはったんですけど、どの楽曲もすぐに、完璧に演奏してくれて、すごくカッコイイんです。私だけ、何がなんだか分からへんっていう(笑)。
--種浦さんからは、どんなアドバイスがありましたか?
武内:それがほんまにいい加減なアドバイスしかくれないんですよ! 「歌詞の1ヶ所は絶対、大阪弁入れるとかしたらええんちゃう?」とか(笑)。音楽的なことは一切言ってくれません(笑)。
--バンドメンバーとのチームワークはいかがですか?
武内:もうお母さんの気分ですね(笑)。みんな、20代とすごく若くて、まずはその年齢に度肝抜かれて…。稽古も夜中にするんですけど、お腹空くやろうなって思ってパンを買っていったら、あっという間になくなって。食べへんかったのは40代の私と種浦さんだけやったので、やっぱり年の差が食欲にも出ました(笑)。
--演劇の舞台では演出もされていますが、音楽のライブとなるとまた、取り組み方は異なりますか?
武内:そうですね、ライブは本当にどうしていいのか分からなくて。先日、ウルフルケイスケのライブに行ったんです。彼とはイトコなんですけど、ライブとは何なのか、勉強させてもらおうと思って(笑)。それがすごくシンプルやったんですよ。そやけど、すごい楽しそうに歌ってて、お客さんともワーって一体となって盛り上がって。それがものすごくカッコよかったので、そこをいただきますと(笑)。
--特にどの辺りを?(笑)
武内:お客さんの乗せ方とか、ほんまに自分も楽しんでいる感じがものすごい伝わってきて…。「音楽ってこういうことか!」と。……私、沈黙が怖いんですよね(笑)。でも、アーティストの方って怖くないんですよね、きっと。曲と曲の間にお水をゆっくり飲むとか、「あんなん、私、よ~飲めんわ」と思って(笑)。お水とか飲むタイミングとか考えたら、「私、無理やわ」と思ったんですけど、でも、「黙って飲んで、いいんですよね!」とか思って(笑)。そういうこともひっくるめて、いろいろ勉強させてもらいました。しゃべるだけがコミュニケーションじゃなくて、歌っている間の気持ちのぶつかり合いというのか、そういうこともライブには必要やねんなって。まあ、本当は、沈黙の間が怖いから種浦さんを呼んだんですけどね(笑)。プロデュースはもちろんですけど、ちゃんとステージにもおってもらおうと思って。種浦さんもギターで入ってくれるので、種浦さんがおったら沈黙はないやろうと。私が黙ってても、しゃべってくれるやろうと(笑)。
--なるほど(笑)。1996年に東京に拠点を移されて、芸歴の半分以上を東京で過ごされていますが、今、大阪に戻られるとどんなお気持ちになりますか?
武内:すでに実家も大阪になくて、生活の主軸は東京になっているんですけど、今でもこっちの方が友達多いんとちゃうかっていうくらいですし、1人で行けるお店も大阪には多いけど、東京にはなくて。帰る家はないですけど、帰る場所があるというか…。
--今もまさに“ホーム”なんですね。では、大阪で20周年のライブが出来るというのは、本当にうれしいことですね。
武内:そうですね。このライブをきっかけに、最近、小学校の同級生とfacebookで繋がって。ライブにも来てくれるらしくて、同級生と会えるというのも楽しみの一つです。
--では、このポスターなんですが、コンセプトを教えてください。
武内:ヒゲは成人の証みたいな、海外ではそういう捉え方もあるようで、20年というとハタチ、40歳も2回目の成人式と言われているので、ヒゲをつけようかなと。あとはあんまり飾らない感じにしました。一番シンプルな形にしようということで、デザインも何もかもシンプルにしてもらったんです。ただ、シンプルにこだわりすぎて、チラシに開演時間が載ってないんですよ…。みんなで何回も見直したのに…(笑)。開演時間は14時からと19時からの2回公演です!
--大事なことですね。開演時間は14時からと19時から。では、歌のほかには何かお考えですか?
武内:はい。今、趣味でフラダンスをやっているんですけど、いつも組んでいるチームの選抜メンバーとともにフラも踊ります! 今のすべてを見てもらおうということで、完全な趣味も入れる(笑)。
--歌あり、フラあり…。
武内:まあ、フラは踊りたいから踊るという(笑)。休憩コーナーみたいな感じで思っていただければ(笑)。
--では、最後に、これからの活動目標を教えてください。
武内:そうですね、やっぱり私は、いろんなところに行って、いろんな体験ができるロケが好きなんです。それはこれからもずっと、続けていきたいと思っています。あと、ルミネtheよしもとで『よしもと新喜劇』にも出してもらっているので、お芝居の方にも力を入れていければと思ってます!
--お芝居は、どういうところに魅力を感じられますか?
武内:舞台って全員で作るじゃないですか。そこがものすごく好きなんです。OPD解散後は1人で動くようになって、ちょうど30歳になったと同時に演劇の世界を知ったんです。その時、一つのお芝居に対して、出演者もスタッフも、全員のベクトルが同じ方向を指していることにものすごく感動して。そこから舞台が好きになって。自分で演出をするようになってからはなおさら、スタッフさんの大切さとか知りました。助けてもらっているし、何かあったら自分も助けなあかん立場やしという、1人で舞台に立っているわけじゃないという感覚が好きなんだと思います。
--なるほど。20周年記念ライブでも、バンドメンバーやフラダンスのチームとの息の合ったパフォーマンスを楽しみにしています。今日はありがとうございました。
(取材・文/岩本和子)
(2013年6月11日更新)
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