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アジカンのゴッチ、ART-SCHOOLの木下らも集結!
レコードショップ・FLAKE RECORDSと
ギャラリー&カフェ・digmeout ART&DINNERの5周年イベント
『TONE FLAKES Vol.30』をレポート!!

 大阪・南堀江に店舗を構えるレコードショップ『FLAKE RECORDS』と西心斎橋のギャラリー&カフェ『digmeout ART&DINNER』(以下、digmeout)の5周年を祝うアニバーサリーイベント『digmeout ART & DINER & FLAKE RECORDS 5th Anniversary Party "TONE FLAKES Vol.30"』が9月末日、digmeoutで開催された。  レコード/CDの販売を手掛けるFLAKE RECORDS、CUBISMO GRAFICO FIVEの松田岳二の主催イベント『Mix Beauty West』のホームとして機能するdigmeoutと、CUBISMO~やFRONTIER BACKYARDが所属するレーベル・NiW RECORDSが間を介するかたちで何かと関係の深い両店だけに、この日は縁あるプレミアムな面々が集結。終始和やかなムードが漂った、かけがえのない祝祭の模様をレポート。

FLAKE1.jpg 今日という日を楽しみにしていた観客たちの緊張感と熱気がすでに始まる前から充満している会場に、トップバッターとして登場したのは「大阪でのライブは今日が初めて」というアンダーグラウンドシーンの注目株、Miila & The Geeks。8月にNiW RECORDSから1stアルバムリリースしたばかりの新人バンドだ。「いつもはドラムの入ったバンドセットでやっているので、今日はドラムパッドを持ってきました」と言う通り、エレクトロなサウンドで場内の緊張を弾くようにスタート。moe(vo)のセクシーな声と、saxの音色が重なり合い、クールかつカオティックな独特の雰囲気を作り上げていく。

FLAKE2.jpg 続いては、昨年結成10周年を迎えたART-SCHOOL、そしてkilling Boyのvo&gでもある木下理樹が登場。「リハーサルしてないので、声が出ません(笑)」と、和やかな会場の雰囲気にぴったりの笑いをとりつつも、特有の少し霞みがかった歌声で観客の心をグッと掴んでいく。「距離が近過ぎるよ(笑)」と思わず言ってしまうほど観客と近いステージに、中盤からは同じくART-SCHOOLで運命を共にする戸高賢史(g)を呼び込みスペシャル感の増したライブを披露。繊細なギターの音色の掛け合いが心地よく響き渡り空間もより一層ラグジュアリーに…。

FLAKE3.jpg そんな中、「殺伐とし過ぎなんで、もっと雰囲気を楽しんでください(笑)」と登場したのは、言わずと知れた百戦錬磨のロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文(vo&g)! 一音かき鳴らすやオーディエンスのハートを掴むステージは圧巻の一言だ。「途中でみんなに歌ってもらうよ」と煽りつつの会場全体でのシンガロングは見応え聴き応え十分。ウィーザーのカバーやリクエストなどにも応えるサービスもあり、アジカンのゴッチとは違う、普段はなかなか観ることのないシンガー・後藤正文が本当に楽しそうに演奏していたのが何とも印象的だった。

FLAKE4.jpg 続いては、先述のゴッチと共に開催直前までシークレットにされていた、COMEBACK MY DAUGHTERSから高本和英(vo&g)&CHUN2(g)が登場。「いいっすね。久々に(digmeoutで)やるんですけど、どうですか? 届いてますか?」と場内の雰囲気を確かめながら、名曲群を次々と演奏していく2人。「ワンマンと不摂生で声がカスカスです」(高本)「インディーズ界の松崎しげるだね(笑)」(CHUN2)と終始MCでは笑いを取りながらも、卓越した技術で耳なじみの良いメロディと芯のあるグルーヴを聴かせてくれた。


FLAKE6.jpg そしてアニバーサリーイベントのラストを飾るのは、FLAKE RECORDSより7インチのアナログをリリースしたアチコ(vo)と戸高賢史(g)によるユニットRopesだ。「前の2人がハッピー過ぎたんで、しっとりとしたナンバーでお楽しみください」と、いきなり初披露の新曲で独自の世界観を広げていくRopes。「この7インチのおかげで、大阪に来れるきっかけを作ってくれたDAWAさんに感謝」と語った上で、同作品から2曲を披露。アチコの透明感がある伸びやかな歌声と、戸高の優しさと鋭さの共存したギターの旋律が観客を包んでいく。MCでは「以前やっていたバンドのアルバムのジャケットはdigmeout所属のアーティストさんに書いてもらいました」と、このイベントならではの逸話も披露してくれた2人。途中、FLAKE RECORDSのDAWA氏とdigmeoutの古谷氏に向けたファニーな即興演奏もありつつ、『snow』を2度やり直すというちょっとしたアクシデントも。そんなハプニングからも、アチコの歌い手としての誠実さと楽曲に対するリアルな感情が肌で感じられるようで、心にそっと火が灯るような、ぬくもりのあるステージだった。

 大阪にある小さなレコードショップとカフェのアニバーサリーイベントにこれだけのプレミアムな面々が集まり、そんなアーティストのなかなか見ることの出来ない素の部分が垣間見られた今回のステージ。両店の5周年を祝うにふさわしい特別な一夜は、大きな拍手と共に幕を閉じた。




(2011年11月 8日更新)


Check

Live

まだまだあります!
FLAKE RECORDS
アニバーサリーライブ情報!

『カシオキッズ』
チケット発売中 Pコード152-958
▼11月10日(木) 19:00
新宿MARZ
スタンディング3500円
[共演]Sawagi/NOKIES!/LOVE AND HATES
※シークレットゲストあり
[問]FLAKE RECORDS■06(6534)7411

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チケット発売中 Pコード152-959
▼11月12日(土) 18:00
名古屋Party’z
スタンディング3500円
[共演]Sawagi/NOKIES!/他
[問]FLAKE RECORDS■06(6534)7411

チケット情報はこちら


チケット発売中 Pコード152-924
▼11月13日(日) 18:00
梅田Shangri-La
スタンディング3500円
[共演]Sawagi/the chef cooks me BAND/NOKIES!
[問]Shangri-La■06(6343)8601

チケット情報はこちら

「カシオキッズ」ツアー情報はこちら

https://kansai.pia.co.jp/news/music/2011-11/casiokids.html