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ロックシーンの新たな指針
andymoriがニューアルバム『革命』を発表!
メンバーの脱退からバンドの再生に迫るインタビュー

 つんのめるようなビート、心地よいメロディ、不思議な説得力を宿した言葉、それを束ねるオリジナリティ溢れるロックンロール…。’08年秋に1st EPを発表して以来、ロックシーンに新たな刺激と感動を与え続ける話題の3ピースバンド・andymori。昨年11月にはドラマー・後藤大樹が脱退するというショッキングなニュースが飛び込んだものの、翌月には新ドラマーとして岡山健二が加入。そして、全国のCDショップ店員により選ばれる『第3回CDショップ大賞』において、見事大賞にも輝いた傑作2ndアルバム『ファンファーレと熱狂』に続くニューアルバム『革命』を6月8日にリリースした彼ら。止まることなく進化し続ける3人に、新作、そして現在のandymoriについて率直に語ってもらった。

andymoriの動画コメントはコチラ!

――まず最初に聞いておきたいのが、昨年のメンバー脱退劇で。後藤くんは個人的にも非常に大好きなドラマーだったので、脱退のニュースはとてもショッキングでした。
 

藤原(b)「実は…まぁバンドの中がぎくしゃくし始めていたんですよね」
 

小山田(vo&g)「『ファンファーレと熱狂』を出してからかな。(後藤)大樹も辛かったんだと思うんですよね。大樹も自分の表現をしたかったけどできなくて、どこへ行っていいかわからなくて迷っていたのかなと。新曲を作ろうとしたときに、大樹が“この曲はやりたくない”と言ってスタジオを出て行ったこともあったりして…。バンドが本当におかしいと思ったのは去年の夏くらいで。大樹が自分のバンドをやりたいと言ってきて…とにかく、しんどかった」
 

藤原「そんな感じだったけど、ライブだけは全力でやろうとしていて」
 

――大樹くんが抜けることで、2人で相当話し合ったりしたんですか。
 

藤原「話し合うことはあったけど、まぁ新しいドラマーを探して、新しいバンドを作って、いいバンドにするだけなんで」
 

小山田「ちゃんとした本メンバーが欲しいという話はしていて、そしたら健ちゃんを紹介してもらって。先にサポート(ドラマー)は決まってはいたんですけど、僕の弾き語りのライブを健ちゃんがすぐに観に来てくれて、すげーいい感じだなって。で、ウチ来て喋ったりして」
 

岡山(ds)「“やりたいっす! スタジオ入りたいっす!”とすぐに言いましたね。壮平さんは静かな人なんだけど熱いものがあって、曲のイメージと一緒だなと思いました。3人で合わせたら気持ちいいだろなって。スタジオで試しに『FOLLOW ME』を合わせたら、壮平さんが“最高っすね、先輩”って言ってくれて(笑)」
 

小山田「紹介者を信頼していたし、確信はしていましたね」
 

――すぐに動き出せたというのは、バンドとしては幸せですよね。
 

藤原 「そこまで心配はしてなかったけど、すぐにやれたのは幸せなことですね」
 

小山田「本当にありがたかったですね」
 

岡山 「俺にとってもありがたかったですよ」
 

――今作の楽曲は、その時点ではどこまで出来ていたんですか?
 

小山田「『ユートピア』(M-4)と『Peace』(M-8)は健二が入ってきてから出来たけど、それ以外の曲は前からあって。『革命』(M-1)が出来たときに何だか救われた気持ちがして、そういうアルバムにしたいなって去年の8月くらいには思っていましたね」
 

藤原「で、2月くらいから本格的に始めて」
 

岡山「あっという間に終わりましたね。最初は俺、出来るのかな?って思ったけど、何のことなくて。集中するだけでしたね」
 

小山田「パッと短くて、ギラッとしていて、パワーになってくれるウィダーインゼリーみたいなアルバムになったかな(笑)」
 

藤原「ギュッ!みたいな(笑)。バンド内が解放的になったのは健二の影響もあると思うし、一緒にやりながら、ちょっとづつ溶かされていった感じでしたね。曲に救われたという意味では全部の曲がそうですけど、『無までの30分』(M-9)はやりながらどっぷり潜っていった感じはしましたね」
 

――健二くんは、印象に残っている曲はありますか?
 

岡山 「『革命』は初めて合わせたとき、一瞬で出来たんですよね。で、そのままレコードに入っているんですよ。今まで僕が参加してきたバンドは、曲作りに時間がかかるバンドばっかりで。andymoriは初期衝動しかなくて驚いて…そんなバンドに出逢えたのは喜びであったし、記念すべきアルバムですね」
 

小山田「割とスッと出てきた曲ばっかりで、今自分が求めてる音楽に近いかな。過去の2枚よりも自分に近いし、強烈に惹きつけるものがありますね。どの曲も好きですし」
 

藤原 「意識的には鼻歌に近いんだけど、深いところから引っ張ってこれたかな。“作った”っていう感触が残っているんですよ。前までのアルバムは、天に任せていたという感じがあって。今回はどこに向かっているのかを全員で確認して、向かって行った感じかな」
 

小山田「うん。バンドがいい感じで解放されてきているし。凄くいいと思う」
 

岡山 「楽しんでやれてると思うし、音楽をやることだけに向かっているし。調子に乗っているわけじゃなくて、自信がある。大好きなことだけをやっているから、だからライブを観て欲しい」
 

――今はバンドの幸せな空気感しか感じないですね。9月11日(日)より全国ツアーもあります。9月17日(土)Zepp Osakaも期待しています!
 

小山田「ありがとうございます! あと、次のアルバムも凄くいいんじゃないかな。だって、『革命』を出発点に出来るわけだから」
 

Text by 鈴木淳史




(2011年6月 8日更新)


Check

Release

すべてのバンドマン&リスナーに捧ぐ!エネルギー溢れる傑作ロックアルバム

Album
『革命』
発売中 2200円
Youth Records 
XQFQ-1114

<収録曲>
01. 革命
02. 楽園
03. Weapons of mass destruction
04. ユートピア
05. スーパーマンになりたい
06. ダンス
07. ボディーランゲージ
08. Peace
09. 無までの30分
10. Sunrise&Sunset
11. 投げKISSをあげるよ

アナログ盤にはCD未収録の        『兄弟』を追加!

『革命』
7月6日(水)発売 
3500円
Youth Records
XQFQ-4002

<収録曲>
Side-A
01. 革命
02. 楽園
03. Weapons of mass destruction
04. ユートピア
05. スーパーマンになりたい
06. ダンス
Side-B
01. ボディーランゲージ
02. Peace
03. 無までの30分
04. Sunrise&Sunset
05. 投げKISSをあげるよ
06. 兄弟

Profile

アンディモリ……’07年結成。写真左より藤原寛(b)、小山田壮平(vo&g)、岡山健二(ds)。都内のライブハウスを拠点に活動を開始し、結成1年にして1st EP『アンディとロックとベンガルトラとウィスキー』を’08年10月に、’09年2月には1st アルバム『andymori』をリリース。独創性に富んだ視点で捉えるリリック、エッジィでツンのめる瞬間的爆発サウンド、何処か懐かしくメロディを武器に、シーンに躍り出てゆく。’10年2月には2ndアルバム『ファンファーレと熱狂』をリリース。初の全国ワンマンツアーは追加公演も含めて全会場完売に。夏には11本のフェス、イベントに出演し、秋の東名阪ワンマンツアーの最終日、日比谷野外大音楽堂にてドラムの後藤大樹の脱退を告知、11月27日のライブをもって脱退。12月2日には新ドラマーとして岡山健二が正式加入。’11年6月8日に3rdアルバム『革命』をリリース。

andymori オフィシャルサイト
http://www.andymori.com/


Live

全国10都市で開催されるツアー2日目大阪では過去最大のZeppワンマン!

『3rd album“革命”発売記念 ワンマン
“秋の楽園”ツアー』
一般発売7月30日(土)
※発売初日はチケットぴあ店頭での直接販売及び特別電話■0570(02)9507(10:00~18:00)、通常電話■0570(02)9999にて受付。
Pコード137-441
▼9月17日(土) 18:00
Zepp Osaka
1Fオールスタンディング3150円
2F指定席3150円
キョードーインフォメーション
■06(7732)8888
※6歳未満は入場不可。

チケットの購入はコチラ
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1116403