ホーム > インタビュー&レポート > 感謝しかない。こんなに長い間ピアノを弾かせてもらっている。 還暦を迎えたピアニスト、小曽根真のボーダーレスな挑戦。 ソロ・リサイタルを前に、最新の境地を語る。
小曽根:2011年でしたね。『不安の時代』を大阪フィルで弾いたコンサートは僕もよく覚えています。 自分の中ですごく心に残ったコンサートでした。だから2017年になって、あの曲をニューヨーク・フィルハーモニックと録音できた(※①)というのは本当に幸せな体験でした。『不安の時代』は、最初にピアノのパートだけ練習していてわけが分からなかった。これがどういう響きになるんだろうって、理解できなかったですね。ところがオーケストラのカラオケを作ってオーケストラパートと合わせた時にこんなハーモニーがあるのかって、びっくりしたんです。感動して涙流しながら練習しましたね。不協和音と不協和音がぶつかった時になぜこんな美しい響きが出るんだろうって。クラシックのハーモニーは構築のされ方がジャズと全然異なるものだということを、はっきり理解できた瞬間がありました。だから『不安の時代』は僕を次のステップへ連れて行ってくれた大事な曲なんです。(2021年3月12日更新)
4月3日(土)14:00開演(13:00開場)
ザ・シンフォニーホール
S席-7,500円 A席-6,500円
チケット発売中 Pコード 191-126
【問い合わせ】
キョードーインフォメーション
℡:0570-200-888
【CD 1 - CLASSICS + IMPROMPTU】
1.ラヴェル:ピアノ協奏曲 第2楽章 ホ長調
2.ディパーチャー
3.モーツァルト:小さなジグ K.574 ト長調
4.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番
「戦争ソナタ」 第3楽章 Op.83
5.モシュコフスキ:20の小練習曲 第8番
Op.91-8 ロ短調
6.カンヴァセーションズ・
ウィズ・マイセルフ~パート1
7.カンヴァセーションズ・
ウィズ・マイセルフ~パート2
8.モシュコフスキ:20の小練習曲 第20番
Op.91-20 変ト長調
【CD 2 - SONGS】
1.ガッタ・ビー・ハッピー
2.ニード・トゥ・ウォーク
3.ザ・パズル
4.リッスン...
5.ストラッティン・イン・キタノ
6.オールウェイズ・トゥゲザー
7.オベレク
8.フォー・サムワン
Anniversary Solo Album『OZONE60』
3月3日(水)発売
SHM-CD仕様 UCCJ-2190/1 4,400円(税込)
Verve/ユニバーサルミュージック
小曽根真 Makoto Ozone Official Website