星野源＆高畑充希がロケ地・姫路城に凱旋！
映画『引っ越し大名！』公開直前姫路凱旋イベントレポート

まずは、ロケ地である姫路城に凱旋した感想を聞いてみると星野は、「本当にすごく良い景色ですね。やっぱり思い出しますね。暑かったですし朝から晩まで撮影していたので、結構過酷な撮影だったので。ここに来る途中で高畑さんと「(撮影を)思い出すね」と話しながら来ました」と感慨深い面持ちで語り、高畑も「撮影の時がちょうどこのぐらいの気候だったので、1年前に戻ったような感じです。相変わらずお城が美しくて絵画みたいな景色だなと思います」と懐かしさがこみあげてくるようだった。さらに、難関だらけの国替えを7回も行った本作にちなんで、難関だけどチャレンジしたいことを尋ねると星野は「ずっと前から船の免許を取りたいと思っているんです。ひとりになりたくて。とにかく海の上でひとりになりたいんです。だから、ちゃんと免許を取って船を運転できるようになりたいです」と忙しい毎日を送っているからか、「ひとりになりたい」と本音をこぼし、高畑は「私は海外旅行に行くのが好きなので、英語の勉強をしているんですが、本場でミュージカルを観に行っても、ジョークがわからないんです。周りが爆笑している中でひとりポツンとなるのが辛いから、そこで爆笑できるようになりたいです」と夢を語ると、星野も「そうだよね」と同意。その後、部員たったひとりという危機的状況から復活を果たした姫路工業高校応援団による演舞が披露されると、星野は「めちゃくちゃ素敵でした。応援というものを間近で見たのが初めてだったんですが、すごく素敵だったので応援しながら少しはにかむ瞬間もすごく素敵で。チアリーディングの形も演奏の皆さんもすごく素敵で感動しました」と感動した様子。高畑も「私も間近で見るのは初めてだったんですが、声の迫力に驚きました。私も中学生の頃軽音学部に入っていたのでかつての自分を思い出して懐かしい気持ちになりました」と絶賛していた。

そして、場所を移して行われた先行上映会後の舞台挨拶で、姫路での撮影について聞かれると星野が「すごく過酷な撮影だったので、姫路に立ち止ったことはありません」とまさかの告白。「姫路城で撮影してそのまま帰っていたんです。でも、今日はたくさん差し入れをいただきました。穴子のご飯が美味しかったです。今日が一番姫路を満喫しています(笑)」と今日は満喫できたよう。高畑も「私も、姫路には宿泊もしてないですね。京都で朝4時ぐらいから頭を作って着物を着て、バスに3時間ぐらい揺られて、姫路に着いて撮影して帰るという感じでした。姫路を満喫できずに悲しかったです」と同じようにコメント。

また、互いの印象を聞かれた高畑が「源さんとは、「おげんさんといっしょ」というふざけた音楽番組で…」と話だすと、星野が「ふざけただと!?あんな真剣な音楽番組ないぞ！すごい緊張感なんだから」と突っ込む場面も。それを受けて高畑が「プロフェッショナルな方たちがふざけている番組で初めてお会いしたんですが、その時は1日だけだったので、あまり話ができず、この現場に入ってやっと源さんとゆっくりしゃべることができたんです。だから2、3日で急速に仲良くなりました。源さんは、すごく周りを良く見ていて、周りの人がちゃんと自分のことを見てくれていると思わせてくれる人だから、みんながハッピーになるんです」と褒めちぎり、一方星野も高畑のことを「しゃべればしゃべるほど、楽しい人だと思いました。撮影中も、一緒にご飯に行ったりしたんですが、ふたりとも肉が好きなので、撮影の愚痴を言い合いながら、頑張ろうって言っていました。撮影中は、本当に高畑さんに支えてもらいました。すごく懐が深い方なので、本当にお世話になりました」と互いに互いのことを絶賛していた。さらに星野は本作で共演した松重豊と親友になったようで、「この映画で親友に出会ってしまったんです。京丹後で撮影していた時の休憩中に松重さんと話をしていたら、音楽の話から盛り上がってしまって。盛り上がりすぎて、撮影中も話していましたし、京丹後から帰る車に乗る前に連絡先を交換して、別の車だったので、3時間ずっとメールをやり取りしていたんです。本当に恋に落ちたみたいな感じでした。ふたりともAB型のひとりっ子なんですよ」と宝物を見つけたように嬉しそうに話していた。すると高畑が「余談ですが、私もAB型のひとりっ子です」と言い、ふたりでハイタッチしていた。

最後に高畑が「どんな方が見ても楽しめてハッピーでスカッと爽快な気分になれる映画になっているので、たくさんの人に観てもらいたいと思っています」、星野が「ものすごく面白く仕上がったので、小さい子からおじいちゃん、おばあちゃんまでみなさんに見て楽しんでもらいたいです」と挨拶し、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2019年8月19日更新）