インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 「僕はちゃんと役に立ったんだなぁってホッとしました(笑)」 TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美が映画初主演! Twitterで36万人が涙した父と娘の感動のストーリー 『パパのお弁当は世界一』インタビュー


「僕はちゃんと役に立ったんだなぁってホッとしました(笑)」
TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美が映画初主演!
Twitterで36万人が涙した父と娘の感動のストーリー
『パパのお弁当は世界一』インタビュー

 昨年12月、Twitterのタイムラインに流れてきた“パパのお弁当はせかいいち”というつぶやき。高校3年間、娘のために毎日慣れないお弁当を作り続けた父と子の感動の物語は、8万人がリツイート、28万人がいいねするなど瞬く間に広がった。そんな心揺さぶる実話の映画化に際し、白羽の矢が立ったのはTOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美。映画初主演となる彼自身も高校生の息子のために3年間休むことなくお弁当を作り続け、『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』('14)を出版した過去を持つ。そこで、娘のために必死に料理を勉強し作り始める父親役を演じた渡辺俊美に、同郷の福島県出身のシンガーソングライター片平里菜の名曲『なまえ』('17)のための短編映像を発端に、あれよあれよと映画へと発展していったまさかの流れや、今作でダブル主演を務める娘・みどり役の武田玲奈とのやりとり、ミュージシャンとしての自分=音楽と、俳優としての自分=映画の関係性etcをインタビュー。50歳にして出会った“新しい自分”を前に、少年のように胸をときめかせる心情を語ってもらった。

papaben_living.jpg
 
50年生きてきて、ちょっと自分に飽きてた感もありますね
 
 
――東京を皮切りに映画も公開され、舞台挨拶に加えて実際にスクリーンで観て、どんな気持ちでした?
 
「最初は照れくさい感じと、ドキドキ感と。でも、5分過ぎたらもう映画に入ってしまって…不思議な感じでしたね。あと、監督とかスタッフの顔が全部見えて、このシーンは監督に想いがあってわざとこうしたのかなぁとか…そういう個々の想いをすごい感じたんですよね。“ここ使ったんだ!”っていう驚きもありつつ、やっぱり自分よりも娘のみどりちゃん役に入っちゃいましたね。かわいいなぁ~(笑)」
 
――アハハ!(笑)
 
「試写会にはみどりちゃん本人とお父さんがいて、僕はその後ろの席だったんで、“どう思うかな?”みたいなところもすごいあって。でも、観終わった後に、主題歌を歌った片平里菜ちゃんも、この映画に声を掛けてくれた里菜ちゃんのマネージャーさんも、4人がパッとこっちを向いて、号泣してたんですね。それで自分的にはもう成功というか、僕の中のハンコが押された感じですね。僕はちゃんと役に立ったんだなぁってホッとしました(笑)」
 
――元々は、片平里菜さんの『なまえ』のプロモーションとして、短編を撮ろうというのが始まりだったと。
 
「そういうことです。そこから、実際にみどりちゃんのTwitterを見て、撮影中にはお父さんと2人で挨拶にも来てくれて。“この2人を何とか感動させよう”って、本当ミニマムなそれのみに向けて自分は演じたような気がしますね」
 
――そもそも、どういう経緯で俊美さんに声が掛かったんですか?
 
「里菜ちゃんのマネージャーさんから突然電話があって。『なまえ』っていう曲があって、みどりちゃんのTwitterの話をして、“俊美さんって言ったら弁当ですよね?”、みたいな(笑)。そのときは本当に里菜ちゃんの応援的な感じで、“スケジュールさえ合えば協力しますよ”って。でも、そこからスケジュールが出るのを待ってる間に映画になってたから(笑)。もうドッキリかなって。僕もそもそも自由な人間だし、台本があるような人生をなるべく避けて通ってきた人間なんで、なぜに?っていう(笑)。最初はもう、里菜ちゃんを応援する一心でしたね」
 
――でも、俊美さん自身は、俳優はやらないでおこうっていうのは…。
 
「ありました。でも、50年生きてきて、ちょっと自分に飽きてた感もありますね。だから、もう1回違う扉というか、フォルダみたいなものを作ってもいいかなっていう気持ちが芽生えたのはあります。陶芸家の河井寛次郎さんが、“新しい自分が見たいのだ。仕事する”っていう言葉を残してるんですけど、それがパーッと頭に浮かんで。今までは自分が好きなことを自分のタイミングで、洋服屋も音楽も全部やってきたから。これが“仕事”なんだ、オファーがきてやるものなんだって。何かしら新しい自分を見出せるのではないかと」
 
――俳優が音楽やるのもそうですし、ミュージシャンが俳優やるのもそうですけど、やっぱりそこにはリスクがあって。でも、そういうタイミングとか人生の巡り合わせが、トライさせたんですね。
 
「そうだと思います。これ、多分30とかならやらなかったと思うし。映画を観た後に、そこに渡辺俊美というミュージシャンが本当にいなかったので、よかったなと思ったんです。“あ、俺に音符が見えねぇわ!”と思って(笑)」
 
――俊美さんは元来洋服屋をやるぐらいオシャレなのに、ああいうスーツ着て、髪の毛をセットしたら、何かちょっとお父さんになるんだなって思いました(笑)。
 
「アハハ!(笑) だからもう、衣装も演技ですよ。“変身”っていう(笑)」

papaben_school.jpg
 
ちゃんとコミュニケーションを取りながらセリフ回しができたので
より自然に演技ができた
 
 
――実際に演じるという行為をやってみてどうでした?
 
「一応、脚本を読んで自分らしくないなぁと思うセリフがあったら、“ホント申し訳ないんだけど、ここ、自分の言い方に変えていいですか?”って確認して。でも、今回は監督も脚本も映画は初めてだからか、“いいよ”って(笑)。ちゃんとコミュニケーションを取りながらセリフ回しができたので、より自然に演技ができたんだと思います」
 
――あと、子供のためにお父さんが毎日お弁当を作って…って、高校3年間、毎日息子さんのためにお弁当を作ってた俊美さんと、やっぱりめちゃくちゃ重なるじゃないですか。
 
「そうなんです。でも、あの本(=『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』)を出した後、“キャラ弁”とか、レシピ本じゃない弁当本みたいなものが増えた印象は自分の中でもあったんだけど、もう弁当を撮ることもないしiPhoneを使うのをやめたぐらいだったんで、Twitterのそういう情報がすぐには入ってこなかったのはありますね」
 
――だから、本業が俳優ではないこと以外はもう、うってつけのキャスティングっていう。そりゃお願いしたくなる気持ちも分かるわ、と(笑)。
 
「そうそう。だから、弁当を作る人の中では一番CDが売れてるんじゃないか、みたいな感じです(笑)。でも、そういうふうに自分でも笑えるように弁当を作っていきたいなっていうのは当時もあったから。例えば、そのときは雑誌のインタビューとかで“レシピは?”って聞かれたりもしたけど、単純に息子が好きなもの、僕が好きなものっていう想いだけで、意外とシンプルだったんですよね」
 
――確かに、今回の『パパのお弁当は世界一』も、俊美さんの本のコンセプトもそうですけど、弁当の作り方がどうのじゃなくて、そこに込められた想いの循環というか。
 
「うん、それだけなので。元々、娘と息子の違いだけで、単純に息子がヤンチャか、(武田)玲奈ちゃんがかわいいかぐらいで(笑)。共通点はすごいあるし」
 
――娘役の武田玲奈さんとのやりとりはどうでした?
 
「写真で見るとドキドキするんですけど、実際はやっぱりまだ若いし、本当に娘のようでしたね。ただ、最初のシーンの方はちょっとツンデレな関係性もあったので、会話しないようになるべく別の部屋にいるようにはしましたね」

papaben_rooftop.jpg
 
誰かの役に立つかもしれない=仕事なんで
 
 
――あと、ミュージシャンとしてアルバムを作るのとはまた違って、今作はミニマムな映画とは言え、やっぱり関わる人数が多いですよね。
 
「全然違います。僕のレコーディングって結構1対1というか、マニュピレーターさんとの根気勝負みたいな感じなんですけど、映画は照明さんとかカメラマンさんとかスタッフの皆さんが、僕らが演技してる間はもちろん、僕らが休んでる間も動いてるじゃないですか。これはちゃんとやらなきゃ、もうNGを出しちゃいかん!って思いました(笑)。やっぱりつい癖で周りを見ちゃうんで気を使うというか…でも、気を使うことで逆にアガりましたね。周りがこれだけやってくれてるんだから頑張ろう、みんなで作り上げてるんだっていう仲間意識みたいなものが、自分の中でも芽生えたんで。そこはレコーディングと全然違いますね。楽しかったです、本当に」
 
――舞台挨拶で“映画がすごく好きになった”という発言もありましたけど、洋服とか音楽が好きなのはもちろん、映画とはそもそもどんな距離感だったんですか?
 
「まぁ地元が田舎なんでね、それこそ18ぐらいまではレンタルもなかったし、上京してからですね。マーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラとかはドンピシャで、あとは『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(’84)のジム・ジャームッシュとかそういう世代なんで。でも、尊敬するのはウディ・アレンです。あの人は映画じゃなくても脚本でも何でも休まず創作し続けてる。僕はそこに共感して、なるべくそれを目標にやってます。以前ニューヨークまで彼に会いに行きましたから」
 
――マジですか!?
 
「ウディ・アレンがジャズバンドをやっていて、週に1回ニューヨークのホテルでライブしてたんですよ。ドレスコードも分からないんで、とりあえずバーニーズでスーツを買ってね(笑)。そのときは『ワイルド・マン・ブルース』(’97)とかの映画のメンツでやってましたね。やっぱり好きな人に会いに行く、実際に観に行くっていうやり方は自分の中で変わらないので。“こういう人なんだ”って肌で感じるというか。だけど、俳優なんて恐れ多いって言ったらヘンだけど、もう全然考えてなかった。その当時もそうだけど、本当に去年の年末ぐらいまで考えてなかった」
 
――めちゃめちゃ最近ですね(笑)。映画を経て、何か変わりました? 新しいチャンネルが増えた感覚なのか、音楽的に影響がありそうとか。
 
「ちょうど去年の末に、『SCOOP!』(’16)の映画主題歌をTOKYO No.1 SOUL SETでやったりしてたんで、まさか自分がそっちの表舞台には行かないだろうと思ってたんですけど、実際にこういう映画に関わることになって、やっぱりモノ作りというか、作品に対して人が泣いたり感動したりするのは音楽も一緒じゃないですか。だから映画云々だけではなく、そういう人の役に立つようなことは、これからもやっていきたいなって。自分としては、誰かの役に立つかもしれない=仕事なんで。そこは変わりましたね。これは改めて音楽でもそうなんですけど、好きでやってきたことでお互いに“ありがとう”が生まれる…本のときもそう思いましたが、人の役に立つっていうことが、人の役に立ってたんだって…今回は余計にそう思えましたね」
 
――50年生きてきて、このタイミングで新しいチャレンジに巡り合うのも面白いですね。そんな中でも、今後は“悪い役をやってみたい”とも言ってましたよね?
 
「悪い役と、最近芽生えたのは池波正太郎さんの生涯みたいなものをやってみたいなぁって。池波さんの作品は映画にはなってるけど、美味いメシを食ったり、旅したり、絵を描いたり、すごいクリエイティブでアウトローな人なんで、その人間模様みたいなものを、今の若い子たちに観せたいですけどね」
 
――これを見てオファーが来るかもしれないですね(笑)。そのうち、脚本も書いて撮るようになったりして(笑)
 
「アハハハハ!(笑) いやでも、それぐらい好きです。そういう“男の世界”は魅力的ですね」
 



子供にも大人にもちゃんと伝わってるところが、100点です!
 
 
――今作は、そもそも片平里菜さんの『なまえ』という曲から派生したとのことでしたけど、この曲も本当に素晴らしい曲で。日本のポップスの新たなスタンダードになるような。
 
「ホントそうですね。団地とかいうワードも含めて情景が浮かぶし、お父さんとお母さんの“えっ!? 仲悪いの? でも違うんだよな”みたいな感じ…音符に言葉を乗せるのが上手なので、より物語が見えて、すごくいいですね」
 
――片平里菜さんとは同郷というのもありますけど、そもそもはライブで出会ったと。
 
「彼女のデビュー前ですかね。地元・福島の花火大会があって、そこで初めて会って。すごい雰囲気のある娘だなぁって。しかも、ライブを観てまだまだ荒削りだったんで、そこもいいなぁと思って」
 
――僕も今年NHK大阪ホールで彼女のワンマンライブを観たときに思ったんですけど、“いろいろとつたないのに、よくホールまで来れたなぁ”って(笑)。でも、そこがすごくいいんですよね。確かな才能があるのにヘンに上手くなっちゃわないので。この人の音楽は嘘をつかないって思わせてくれる感じが。
 
「そこですよね。あとは自分の故郷・富岡町とかにお忍びで来てライブをしてくれたり…そういった気持ちに、何かしら返したいなっていうのが僕の中ではあったんで。こういった形でできたのも嬉しいし、なおかつ、俺だけじゃなくてうちの嫁もそうだけど、いつもこの曲を聴くと泣くんですね。ずーっと僕の車の中でリピートしてて、3歳の娘もドラえもんの歌より先に覚えてました(笑)。子供にも大人にもちゃんと伝わってるところが、100点です!」

papaben_cook.jpg
 
料理はクリエイティブで、1曲作るのと一緒ですね
 
 
――ミュージシャンで料理する人に聞いたら、音楽と似てるっていう人は結構いますけど、ちなみに俊美さんは料理はそもそも得意だったんですか?
 
「ある程度っていうか、率先してやってたぐらいです。料理はクリエイティブで、1曲作るのと一緒ですね。Aパターン、Bパターンみたいな。Am、Bm、これはメジャーみたいな(笑)」
 
――アハハ!(笑) どれがどれなんだろう? 玉子焼きはメジャー? マイナー?(笑)
 
「アハハハハ!(笑) まぁ何かモノを作ると、達成感がやっぱりあるじゃないですか。それがいいんですよね。あと、お弁当って男に向いてるんじゃないかなって思ってるんです。要は道具とか、器とか、要素が細かい。例えば、車のパーツを集める=調味料を集める、みたいな(笑)。料理人に男性が多いのは、凝ったらハマりやすいというか」
 
――僕はこの映画を観て、久々にオカンのお弁当を食べたくなりました。
 
「あぁ~嬉しい。それでいいと思うんですよ。うん。俺は、食いたくないけど(笑)」
 
(一同爆笑)
 
「いや~母ちゃんが雑で雑で(笑)。まぁ兄弟も多かったし、母ちゃんも当時は忙しかったからなって今は思うけど」
 
――でも、確かにお弁当っていうツールって、親子関係に直結しますね。その縦のラインの思い出が多いというか。
 
「そうですね。だから、TwitterとかInstagramがあるこの時代も含めて、お弁当っていうのは1つのブームって言ったらヘンですけど、キーワードになりやすかったんでしょうね。と、僕は本を出して思いました。それがなかったら意外と。SNS上でキャッチボールできたのは大きかったんじゃないかな」

papaben_kitchen.jpg
 
自分の中ではパンク映画というか
1つの概念を崩すものになっていけばいいなぁって
 
 
――そして、『パパのお弁当は世界一』は当初の予定より拡大上映され、大阪や名古屋でも公開されることになり。
 
「嬉しいです。よく“大阪ではやらないんですか?”、“名古屋では?”って言われてたんで。できれば福島県全市を上映会で回りたいですけどね。そのために今、『なまえ』を練習してます。里菜ちゃんがいなくても、そういうときにパッと弾けるようになりたいなぁと思って」
 
――1人でも多くの方に観てもらいたいし、そのためになら何でもやりたいっていう想いの1つが、今日みたいなプロモーションの場でもありますもんね。スタッフの想いが募って短編から急遽映画化へと踏み切った際に実施したクラウドファンディングも成功しましたし、本当にいろんな人の想いが乗った映画になりましたね。改めて『パパのお弁当は世界一』という映画に参加した時間を振り返ってどうですか?
 
「もう上映もしてるんですが、“これから”だなぁっていうか。僕がどうこうというよりも、お父さんがお弁当を作ったり料理したりするのが、珍しい世の中にはなってほしくないんですよね。やっぱりお母さんも大変だし、そういった意味でも、自分の中ではパンク映画というか、1つの概念を崩すものになっていけばいいなぁって思うし。“俺もお弁当作ったよ”みたいに、楽しんで食べる“食育”というか、そういう会話が生まれれば。この映画が何かしらのきっかけになったらいいなっていうのはありますね、うん」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
 




(2017年9月14日更新)


Check

Movie Data

©2017「パパのお弁当は世界一」製作委員会

『パパのお弁当は世界一』

 
【大阪地区】
9月16日(土)~22日(金)
テアトル梅田にて1週間限定上映
【愛知地区】
9月23日(土)~29日(金)
伏見ミリオン座にて1週間限定上映

[監督]フカツマサカズ
[脚本]大野敏嗣
[音楽]石崎光
[撮影]OKOZYO
[照明]白石弘志
[録音]水本大介/國分玲/西垣太郎
[美術]佐々木伸夫
[出演]渡辺俊美/武田玲奈/清原翔/
   田中光/他
[製作]「パパのお弁当は世界一」製作委員会
[配給]ポニーキャニオン

Story

高校3年間、娘のためにお弁当を毎日作り続けた父親とそのお弁当を毎日食べた娘の感動の物語。高校最後のお弁当には、父親が作った“高校に入って初めてのお弁当”の写真と、3年間お弁当を食べてくれた娘への感謝を綴った手書きの手紙が添えられていた。「今日からお弁当をパパが作ります」――今まで料理をしたことがなかった父の突然の“愛父”弁当宣言と、それに戸惑う娘みどり。父は卵ひとつ割るにも悪戦苦闘しながら、娘のために必死に料理を勉強し始める。職場の同僚の助言を受けて日々お弁当作りに挑戦するも、みどりが毎日渡されるお弁当は、女子高生らしからぬ大きなお弁当箱に地味なおかず…。娘のために奮闘する父と、男前なお弁当に反発しながらも父の想いを感じ、毎日のお弁当を食べる娘が紡ぐ優しい家族の物語。

『パパのお弁当は世界一』
 オフィシャルサイト

http://papaben-movie.com/

『パパのお弁当は世界一』
 ぴあ映画生活サイト

http://cinema.pia.co.jp/title/172633/


Profile

わたなべとしみ…’90年、TOKYO No.1 SOUL SETとして活動開始。’95年、アルバム『TRIPLE BARREL』でメジャーデビュー。様々なジャンルを取り込んだ既成概念に捕われない独創的なサウンドが、幅広い層から支持を集める。’09年には、山口隆(サンボマスター)、松田晋二(THE BACK HORN)、箭内道彦(風とロック)ら福島出身のミュージシャンとクリエーターで“猪苗代湖ズ”を結成、’11年4月には東日本大震災を受け、福島県復興支援チャリティーソング『I love you & I need you ふくしま』をタワーレコード限定シングルとしてリリース(CD販売利益全額を福島県災害対策本部に寄付)。同年12月31日、猪苗代湖ズとして第62回 NHK紅白歌合戦に出場。 ’14年、高校生の1人息子のために3年間にわたって作り続けた弁当が話題となり、これを記録したエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』を出版。’15年には同作が漫画化、および『461個のありがとう。~愛情弁当が育んだ父と子の絆~』のタイトルでテレビドラマ化された。’17年、『パパのお弁当は世界一』で映画初主演を務める。

渡辺俊美 オフィシャルサイト
http://www.watanabetoshimi.com/


Live

関西地区ではソウルセットでライブも
『KOYABU SONIC 2017』に出演!

 
『KOYABU SONIC 2017』
チケット発売中 Pコード332-994
▼11月5日(日)11:00
インテックス大阪 5号館・2号館
1日券[大人]8500円
1日券[子供]2000円
[出演]AFRA/THE SESELAGEES/
SCANDAL/TOKYO No.1 SOUL SET/
吉本新喜劇ィズ/池乃めだか/
黒沢かずこ/椿鬼奴/守谷日和/
ロバート/矢野・兵動/笑い飯/他
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※雨天決行・荒天中止。未就学児童は入場無料。子供料金は小学生が対象となります。出演者変更に伴う払戻しは致しません。当日は入場制限実施の可能性がございます。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

 

Column

「みんなの歌になる瞬間が
あるといいな」。どこにでもあって
全部が違う、ある家族の風景
片平里菜の内部に迫る
感動の名曲が教えてくれたもの――
『なまえ』インタビュー

Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「普段は音楽担当の僕がやらせてもらった初の映画インタビュー。そんな俊美さんも映画初主演ということですが、印象的だったのが“50年生きてきて、ちょっと自分に飽きてた”という言葉。今回は撮影中の心情やエピソードはもちろんですが、渡辺俊美という表現者のスタンス、1人の男としての生き様を話を聞きながら感じることができました。年齢やキャリアを重ねてくると、年を取るのは楽しいことばかりじゃなくなってきます。そんな中で、いつだってオシャレで自然体の俊美さんは、憧れの“大人の男”でしたね。いや~カッコよかった。理想です。『パパのお弁当は世界一』は、ダイナミックに場面が移り変わったりめまぐるしい展開があるわけではありません。だからこそ、切々と伝わってくるものがある。シンガーソングライター片平里菜による主題歌『なまえ』も本当に素晴らしいので、こちらのインタビューもぜひチェックを。僕はこうやってインタビューで自由に話す分には全然できるんですけど、台本みたいなものがあるといきなり不自然になるんで(笑)、俳優ってすごいなぁ。スクリーンに映る俊美さん、ちゃんと“お父さん”だったな」