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クラウドファンディングの期限も残りわずか、ラストスパートへ!
映画『SAVE THE CLUB NOON』を応援しませんか?
佐伯慎亮と宮本杜朗監督からみなさまへメッセージも

 今からちょうど1年前の2012年7月14日(土)から17日(火)の4日間に渡り、心斎橋にあるLive & Bar 11(ライブ&バー オンジェム)で行われた音楽イベント「SAVE THE NOON」。

 石野卓球、いとうせいこう、韻踏合組合、EGO-WRAPPIN’、OORUTAICHI、オシリペンペンズ、ONI & PIKA☆ (ex afrirampo)、奇妙礼太郎、KYOTO JAZZ MASSIVE(沖野修也 & 沖野好洋)、久保田コージ、SAWAGI、Sugiurumn、須永辰緒、TA-1、DUBMASTER X、TOKYO No.1 SOULSET、DODDODO、七尾旅人、ハナレグミ、THA BLUE HERB、Gakuji“CHABE”Matsuda、YOUR SONG IS GOODなど、これでもか! という錚々たるアーティストが顔を揃えた今では伝説となっているイベントだ。

 そのライブの様子と出演ミュージシャンらへのインタビューを記録した映画『SAVE THE CLUB NOON』が今、資金援助を募っている。というのも、JASRACへの著作権使用料、出版権を持つ企業への出版権使用料を避けて作品を世に出すことは不可能なのだ。これらの資金が集まらないと公開できない?! いやいや、この映画、当日参加した人も参加出来なかった人も観たい人は多いはず。この1本の映画を応援することが、音楽やクラブカルチャーの未来を広げる可能性に繋がるとは思いませんか? 本映画の企画、佐伯慎亮と宮本杜朗監督に話を訊いた。

――『SAVE THE CLUB NOON』とはどんな映画ですか?

 
宮本杜朗(以下、宮本):風営法の入門編で、時代のアーカイブです。インタビューとライブだけの構造的にはとてもシンプルな映画です。ミュージシャンやDJの方々のインタビューの中には風営法や時代を超えるものもたくさんあります。未来の皆さまにも「この映画があって良かった!」というものになっていると思います。
 
――この映画は今どういう状況なんですか?
 
佐伯慎亮(以下、佐伯):映画自体の編集はすでに9割は進んでいますが、完成、公開の為には多額の費用が必要です。その為の資金をクラウドファンディングという方法でより多くの人に呼びかけて資金を募っている状況です。
 
――設定金額の具体的な使い道は?
 
佐伯:劇中に使用されている楽曲の著作権、出版権といった権利関係の使用料をJASRACや各企業に支払わなければ映画を完成できません。一つの会場での公開にも、その度に著作権使用料がまとまった金額でかかってきます。そのため劇場公開された時のチケット代による制作資金の回収は困難な状況です。その他にも現場での制作費、宣伝や配給にもかなりのお金がかかってきます。
 
――クラウドファンディングが成功するためにどんな努力をされましたか?
 
佐伯:クラブ経営者や弁護士、ミュージシャンの方を招いてトークイベントを開催したり、新聞社、雑誌社などにも働きかけ記事にしていただくなどしています。関心がありそうな企業へ企画書を持ち込んだりもしましたが、法律が絡む問題だけになかなか協力は難しいと言われました。
 
――目標金額に到達しなかった場合どうなるのでしょうか?
 
佐伯:到達しない場合でも、クラウドファンディングサイトから手数料を差し引いた金額を受け取りプロジェクトを遂行して行きます。その後は友人や知人にお金を借りまくってでも完成させますのでご安心下さい..(汗)。
 
――ご協力いただくみなさまにメッセージを。
 
宮本:音楽の現場にお世話になった、と感じている僕らは勢いでこの映画を撮ってしまいました。でも後悔はしてません。音楽や社会や未来にとって価値のあるものができたからです。社会問題を扱うこの映画はクラウドファンディングという資金調達の仕方も似合ってると思います。この映画の完成に必要なのは皆さまのご協力だけです。よろしくお願いします!
 
佐伯:この映画に収められた数々の素晴らしいライブ、そのミュージシャン達の言葉を、クラブに来たことがないような人達にも届けたい。クラブで楽しいお酒を飲み踊った事のある方、音楽が大好きな方、この映画を一緒に完成させませんか?
どうぞ宜しくお願いします!!
 
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 興味をもたれた方は是非、クラウドファンディングのサイト映画のホームページをご確認いただきたい。記事をアップした7月9日(火)は最終目標まであと約50万円でしたが、7/10(水)17:00に目標金額に達成! しかし、ファンドの期限まで、まだ応援可能。もちろん、応援者は多ければ多いほどいい! この情報を知らない人への拡散にも協力してほしい。



集まったお金
4,034,005
目標金額:3,000,000円
期限まで
0

(2013年7月 9日更新)


Check
中納良恵(EGO-WRAPPIN')
須永辰緒
七尾旅人
AUTORA
THE CREAMS

Movie Data


『SAVE THE CLUB NOON』

●第七藝術劇場にて公開予定

【公式サイト】
http://savetheclubnoon.com/

【クラウドファンディング】
https://motion-gallery.net/projects/savetheclubnoon

【twitter】
https://twitter.com/SAVETHECLUBNOON

「SAVE THE NOON」とは

大阪中崎町の老舗クラブ「NOON」(前身はclub DAWN)が風営法による摘発を受け、経営者を始めスタッフ8人が逮捕されるという事件が起きた。そのNOONを救済するべく約100組のアーティストが集まり開催された音楽イベント。

風営法とは

「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」のこと。ダンスホールやダンスができる場所を営業することは「風俗営業」となり、様々な条件をクリアしたうえで、都道府県の公安委員会の営業許可が必要。この法律ができたのは1948年(当時は風俗営業取締法)に、ダンスホールなどの場所で取引されていたとされる売買春や賭博を取り締まる目的で施行されたものである。