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映画&ドラマ出演も相次ぐ、
元気いっぱいで好奇心旺盛の女子高生女優
『桜蘭高校ホスト部』川口春奈インタビュー

 累計1300万部を突破した、葉鳥ビスコ原作の人気コミックが、TVアニメ化、実写版のTVドラマを経て、遂にスクリーンに登場。セレブ子女たちが通う名門・桜蘭学院で、学内屈指のイケメンぞろいのホスト部に迷い込んだ庶民女子ハルヒが、男の子のフリをして部員としてデビューし、次第に仲間たちと絆を深めていく姿が描かれる『桜蘭高校ホスト部』が、3月17日(土)より大阪ステーションシティシネマほかにて公開される。ドラマ版に続いて川口春奈と山本裕典が主演を務めるほか、AKB48の篠田麻里子や韓国の人気アイドル2PMのニックンも参加するなど、劇場版ならではの豪華キャストにも注目だ。本作の公開にあたり、主人公のハルヒを演じた川口春奈が来阪した。

 

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 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』で映画初出演を果たし、本作『桜蘭高校ホスト部』のドラマ版でTVドラマ初主演を果たした川口春奈。三井のリハウスやPASSOのCMなどでご存知の方も多いはず。そんな川口が主演を務めた本作は、実写ドラマの放送を経て、晴れて映画化となった。ドラマと映画を同じスタッフ&キャストで撮影され、撮影期間は約半年間に及んだそうだがー。

 

川口春奈(以下、川口):基本的に撮影はずっと楽しかったです。色んな場所に行けたし、映画もドラマと同じスタッフさんでしたし。けっこうタイトなスケジュールだったので、時間がない中でどこまで自分がお芝居をできるのかという大変さはありましたが、現場も明るい雰囲気だったので楽しかったです。

 

 明るい雰囲気の中での撮影だったようだが、川口は、男装して男だらけのホスト部の一員としてデビューしたハルヒを演じていただけに、もちろん衣装は男物なうえ、共演者もほとんど男性だ。川口は、どのようにハルヒを理解して演じていたのだろうか。

 

川口:ハルヒがすごくざっくりした性格なので、すごく男っぽくしようとは思わなかったです。ただ、ざっくりしてマイペースなハルヒらしい性格を見せたいというのは意識して演じていました。ハルヒのざっくりしていて、小さなことを気にしないところは私と似ていると思いながら演じてましたね。

 

 ハルヒとの共通点を感じながら演じていた川口だが、劇場版では山本裕典演じるホスト部部長の環との恋模様が描かれているだけに、恋をしている表情も演じなければならない。恋する表情を演じるのは?

 

川口:難しかったです。映画では、すごくドキドキしたり妄想したりすることを風邪だと思っちゃうような、ハルヒらしい鈍感なところを可愛いと思ってもらわなきゃいけないという私なりの気合があったので、自分なりに可愛らしく見えるようにしていました。

 

 そんなハルヒが恋する環に扮した山本裕典を筆頭に、大東駿介や千葉雄大らイケメン揃いの共演者も話題の本作。撮影時も一緒になることが多かったホスト部のメンバーとの撮影はどのような感じだったのだろうか。

 

川口:ほんとにみんな映画のまんまで、役と本人のイメージは全然違うんですが、ホスト部のチームの一体感というか、団結力はすごくて明るくて楽しい現場でした。キスシーンもあったんですが、山本さんとだったので全く緊張しませんでしたし。お兄ちゃん的な存在だからかな(笑)。

 

 そして、劇場版ではAKB48の篠田麻里子や韓国の人気アイドル2PMのニックンも共演者として名を連ねている。ニックンは海外にいる設定でほとんど会う機会もなかったようだが、ふたりとの共演は?

 

川口:ニックンとは、撮影期間中もなかなか会えなかったうえに、ニックンは英語しか話せないので、全く話せなかったです(笑)。ずっと「Yes,Yes」って言っていました(笑)。篠田さんとは、浅草ロケの待ち時間の時に話をしたり、お昼に一緒に天丼を食べに行ったりしていました。

 

 そのような豪華共演者とともに、本作のファンにはたまらないのが制服はもちろん、海賊のコスチュームや和装などのコスプレ三昧だ。やはり、川口らキャスト陣もコスプレにはテンションが上がるようでー

 

川口:まだドラマの撮影に入る前に取材をしていただいていた時にインタビューで山本くんが「海賊のコスプレをいつかやりたい」って言っていて、みんなもやりたいねって盛り上がってたんです。そうしたら、映画の冒頭から海賊のコスプレだったので、すごく嬉しかったです。やっぱりコスプレを着るとみんなのテンションも上がるし、豪華に見えるからいいですよね。私も、可愛い衣装をたくさん着ることができて楽しかったです。

 

 また、ゴージャスなコスプレに加えて、『桜蘭』の世界観を彩っているのが、ハイテンションなリアクション。劇場版では、川口が演じたハルヒもコミカルな表情を数多く見せている。

 

川口:(山本くんが演じた)環は、すごくオーバーにしないと面白くないし、いつもハイテンションなのが環だと思うんですが、ハルヒは逆にメンバーの中では落ち着いていて、わりとクールな性格だと思うので、ハルヒ自体がオーバーな演技をすることはあまりなかったんです。でも、映画の中では恋をして、色んな表情を見せていますし、その表情をひとつひとつコミカルにしてほしいと監督に言われていたので、変顔まではいかずにコミカルな表情をするのは難しかったです。

 

 実写版のTVドラマから話題を呼んでいたゴージャスな衣装の数々やキラキラ度が、さらにパワーアップした劇場版。CGの加工も済み、完成した映画を見た時の印象はどのようなものだったのだろうか。

 

川口:『桜蘭』はCGがすごく大事な要素だということを、映画を観てさらに思いましたね。何もない状態に音を入れて、CGを使うことでだいぶ印象が変わりますし、そういう要素が私たちのお芝居を活かしてくれているので、ほんとに大事なんだと思いました。すごく迫力があって『桜蘭』らしい、豪華でド派手な感じが出ていたんじゃないかと思います。特に、映画の冒頭の船のシーンは湖で撮影したんですが、CGで波をたてて、船も本当に動かしていて、すごく手間がかかっていますし、好きなシーンです!

 

 実は「FUJIWARAと中川家さんが昔から好き」だというお笑い好きの一面もある川口。インタビューの最中も、「大阪で人気の芸人さんって誰ですか?」と逆質問してくるなど、好奇心旺盛な様子が覗き見られた。また、今後は「韓国ドラマとか昼ドラのドロドロの三角関係をやってみたい」と、健康的なイメージとは真逆のコメントが飛び出したり、事務所の先輩である志田未来と共演した『POV~呪われたフィルム~』の舞台挨拶の控え室でも、BGMがないからとアカペラで歌を歌うほど元気いっぱいの彼女が、今後どのような一面を見せてくれるのか、目が離せそうにありません!




(2012年3月15日更新)


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Movie Data




(C)2012 BH・H/OHHC

『桜蘭高校ホスト部』

●3月17日(土)より、大阪ステーションシティシネマほかにて公開

【公式サイト】
http://www.tbs.co.jp/ouran_movie/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/157989/