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牧田哲也&古澤健監督舞台挨拶レポート『アベックパンチ』

 '07年~'10年まで『月刊コミックビーム』誌上で連載されていた、タイム涼介原作の同名漫画を実写映画化した青春スポーツ・ムービー『アベックパンチ』がシネマート心斎橋にて公開中だ。手を繋いだ男女2組がリング上で戦う“アベック”と呼ばれる格闘技に挑む、負け犬高校生コンビの奮闘をダイナミックに活写している。公開初日に、初の単独主演となったD-BOYSの牧田哲也と古澤健監督が来阪し、舞台挨拶を行った。
 

 牧田と言えば、ミュージカル『テニスの王子様』にも出演し、主要キャストのひとり桃城武役を務めるなど人気を集め、本作での普段のダンスパフォーマンスとはまた違ったダイナミックな演技も注目されている。その牧田が登場するや、90%以上女性の場内からは文字どおり黄色い声援が起こった。そんな中、舞台挨拶はまずは牧田の挨拶から始まった。

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牧田:撮影中は、(単独主演の)プレッシャーはありましたが、あまり意識せず共演者の方たちとコミュニケーションを取りながら作った作品です。こうして皆さんに観に来ていただいてすごく嬉しいです。今回の役柄は、不良っぽい役だったんですが、僕自身に不良っぽさやアウトローな感じがないので、オーディションでは受からないだろうなと思ってました。
 

監督:オーディションの時に、「僕に向かってすごんでみてよ」って言って、すごんでもらったんです。その時に、牧田くんは不良っぽさも出せるし、色気もあると思って決めたんです。
 

牧田:本当ですか? ありがとうございます。監督がこの映画の主要キャストを選ぶ時に、「この4人(牧田、鈴之助、水崎綾女、武田梨奈)じゃないと俺はやらない」とまでおっしゃってくれていたそうで、すごく嬉しかったです。
 

 このように、古澤監督も牧田を含む本作のキャストには大変な思い入れがあるようだが、オーディションの後、実際に撮影に入ってからの印象は変化したのだろうか。
 

監督:牧田くんも鈴之助も将来は絶対奥さんの尻にひかれるタイプだと思いました(笑)。というのも、この映画は激しいアクションシーンが随所にあるんですが、女優陣ふたりはアクション映画経験者だったんです。だけど、ふたりはアクション映画の経験もなかったので、アクションシーンの練習も彼女たちが引っ張ってましたし、水崎さんがアクションを考えてくれていたりして、いわば彼女がアクション監督みたいでしたからね(笑)。でも、牧田くんと鈴之助の家がけっこう近かったみたいで、ふたりがリハーサルの後、夜に特訓していたと聞いて、嬉しかったですね、青春映画みたいじゃないですか(笑)。
 

牧田:鈴之助とは元々知り合いだったので、ふたりで連絡取り合って、走って筋トレしたりしてましたね。(水崎)綾女さんとも面識はあったので、この映画の撮影はけっこう知り合いが多くてすごくやりやすかったです。
 

 牧田も監督の思いを受け、撮影にはハードに打ち込んだよう。最後に、この映画に対するメッセージを聞いてみるとー
 

監督:主要キャストの4人が一生懸命考えて、提案してくれていたのでこんなに楽な現場なかったです(笑)。“観終わった後で誰かと手を繋ぎたくなる映画”とか言ってもらって、周りの人にもすすめてください(笑)。
 

牧田:(漫画の中では存在してましたが、)“アベック”というスポーツを実際にするのは僕たちが初めてだったので、自分たちでいちから作り上げたという気持ちがとても強くて、実際に出来上がった映画を観たら感動と爽快感が突き抜けていきました。単なる格闘映画ではなくて、色々な人間模様が描かれている男の友情から始まる青春映画になっているので、帰りは手を繋いで帰ってください(笑)。
 

 また、大阪についてのイメージを聞いてみると、監督は「結婚する前に付き合っていた彼女が大阪の人だったので、一緒に食べた串カツとかは思い出として残ってます」、牧田は、舞台挨拶の前日に大阪でお好み焼きを食べたそうで、「肉味噌焼きがむっちゃ美味しかった」と、映画以外のことでも盛り上がりをみせた舞台挨拶だった。D-BOYSの舞台とはまた違った牧田の魅力が炸裂している、アクション青春映画です!




(2011年7月19日更新)


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(c)2011 Ryosuke Time/PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC.

『アベックパンチ』

●シネマート心斎橋にて上映中

【公式サイト】
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【映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/156360/