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「大阪・関西万博」開幕1000日前に
「大阪来てな!キャンペーン」キックオフイベント開催!

全国各地から大阪へ観光に来て、さまざまなエリアで楽しんでもらうための「大阪来てな!キャンペーン」(7月18日~2023年3月末まで予定)のキックオフイベントが、キャンペーン初日となる7月18日にユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて開催された。またこの日は2025年開催の「大阪・関西万博」開幕のちょうど1000日前にあたることもあり、カウントダウンクロックの除幕式や万博アンバサダー・コブクロによる公式テーマソングの初披露、公式キャラクターの愛称発表など多彩な記念イベントも同時に行われた。今回はこのイベントの模様をレポート。

●オープニングから、一気にお祭りムードに
 
雨が降りそうな空模様でもあった18時30分、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの芝生広場・グラマシーパークに集まった事前申し込みで当選した約2000人の観客が見つめる中、特設ステージには、FM802のDJ大抜卓人とシンガーソングライターの近藤夏子が登場。オープニング挨拶のあと、吉村洋文大阪府知事と松井一郎大阪市長がステージへ。吉村知事は「2025年大阪・関西万博に向けて、『大阪元気だな』と全国に示すとともに、大阪を楽しんでもらいたい。また大阪府民も楽しめるイベントにして行きたい」とキャンペーンに対する豊富を語り、松井市長も「天守閣復興90周年の大阪城や通天閣、中之島公園など、大阪全体でさまざまな催しも予定されている。超元気特区ということで、元気がみなぎる形で楽しんでいただきたい」と意気込みを語った。
 
その後、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのブラスバンドやダンサー、シンガーが登場。この日限定の特別パフォーマンスをステージ上やステージ周辺で披露。パークのおなじみのキャラクターも登場し、会場・観客席は一気にお祭りムードに包まれた。
 
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「大阪来てな!キャンペーン」の発起人である吉村大阪府知事と松井大阪市長

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ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのキャストによるこの日限定の特別なショー
 
パフォーマンス終了後には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのジャン・ルイ・ボニエ社長CEOが登場。「記念イベントの会場を提供できたことを大変光栄に思います。今後の観光需要の復興と大阪・関西万博の成功に向けて、大臣や各自治体、みなさんと力を合わせて取り組んでいきます。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは誰もが元気になれる場所、盛り上がって行きましょう」と、大阪やキャンペーンとの連携について惜しみない協力を伝え、吉村知事、松井市長も「これからも一緒に盛り上げて行きましょう」と感謝の意を伝えていた。
 
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大阪・関西万博の成功に向けて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン社長CEOも全面協力を約束

 
●「大阪来てな!キャンペーン」のキックオフ!
 
7月18日から2023年3月末まで開催される「大阪来てな!キャンペーン」は、大阪府内各地で、音楽や食、アートなどさまざまな体験が楽しめるイベント。内容は今後随時公式サイト・公式SNSなどで発信されるが、さまざまなエリアを周遊しながら、新しい大阪の発見や大阪ならではの感動が味わえるコンテンツが予定されている。
 
その「大阪来てな!キャンペーン」の「大阪来てな大使」に、コシノジュンコ、コブクロの小渕健太郎と黒田俊介、NMB48の渋谷凪咲が就任し、ステージで抱負を語った。
 
コシノは「大阪生まれなので、いよいよ始まるなーと生き生きしています。『おもしろい』という字は『面』に『白い』と書くの。何色にでも塗れる。今日は最高の色に塗りたいと思う」と意気込みを語った。またコブクロの小渕が「大好きな大阪でしっかりがんばりたい」とコメントすると、続けて聞かれた黒田が「小渕と同じ気持ちです」とコメントし、会場を笑わせた。
渋谷は「大使に任命されてすごく幸せです。生まれも育ちも、今も大阪在住、しかも口癖が以前から『大阪来てなー』なので、我ながら大使にぴったりだと思います。大好きな大阪をもっともっとみなさんに知ってもらえたらと、がんばって務めたいなと思っています」と喜びをコメント。
 
続けて大阪に対する思い出や魅力を聞かれると、コブクロの小渕は「ストリートライブではいろいろなパフォーマーの方がいますけど、ただ面白いというキーワードで人が集まってくる。大阪は人情の街なんだなというのは、唄っていて何度も感じます」続けて聞かれた黒田も「まったく同じです」と答え、会場を沸かせていた。
 
渋谷は「大阪で生まれたからこそ、大阪の人のあたたかさを感じます。失敗してもおもしろかったからいいやんという、失敗しても笑い飛ばしてくれるのも大阪のよさだと思います」と大阪人の特徴を紹介。コシノは「岸和田出身ですが、大阪に憧れていました。大阪は普通じゃない、世界に誇れる食があり、最近はアートの街になり、今は万博というビジョンがある」と大阪の魅力をコメント。
 
吉村知事は「世界どこに行っても大阪が多分一番おいしい。食もそうですけど、どんどんチャレンジする街にしていきたい、失敗を認める街ながらチャレンジしていく街、それが大阪の魅力では」とまとめた。
 
最後に司会の大抜による「おーさか」という掛け声に、ステージと観客全員で「来てな―!」と、大声代わりの大きく両手を広げて迎えるポーズで、コーナーを締めた。
 
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「大阪来てな大使」に就任したコブクロ、コシノジュンコ、渋谷凪咲
 
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「大阪には世界に誇れる食文化がある」と大阪の魅力を語るコシノ
 
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ステージ出演者全員で「大阪来てな―」とキャンペーンのキックオフ宣言

 
●大阪・関西万博に向けてカウントダウンクロックを披露!
 
続けて、2025年日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長と国際博覧会担当の若宮健嗣大臣が登場。石毛事務総長が「今日は大阪・関西万博1000日前。これから開幕に向けてみんなで一緒に盛り上げていきましょう」と万博1000日前「1000Days to Go!」を宣言。若宮大臣が「今度の万博も50年前の万博同様みなさんが作り上げる万博です。みなさんのアイデアと工夫で、生活の一部になるような新しい技術やできごとが、みなさんのこれからの方向性のきっかけになればと思っています。一緒に楽しみましょう」とコメント。
 
その後、カウントダウンクロックがステージに登場。吉村知事、松井市長、2025年日本国際博覧会協会理事団体の各代表者も加わって除幕式が行われ、「大阪・関西万博まであと1000日」と表示されたカウントダウンクロックが初めてお披露目された。
 
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「どうぞー!」の合図とともに除幕され初披露されたカウントダウンクロック

 
●コブクロ スペシャルライブで公式テーマソング発表!
 
辺りはすっかり夕暮れとなり、ステージバックの建物も美しくライトアップされた幻想的な雰囲気の中、コブクロが登場!「1000日前、大阪への愛を咲かせましょう。みなさんの笑顔という花を咲かせましょう。みなさん自身も咲かせていきましょう。大きな夢を咲かせていきましょう」という挨拶から、スペシャルライブがスタート。1曲目の『大阪SOUL』で、会場は一気にコブクロの世界に包まれた。
 
「久々の野外ライブ、雨が降ると思ったけど降ってない。みんなの思いが伝わったのでしょう。それが大阪ソウル。大阪ストリートライブから始まって、いろんな機会を与えていただきました。最初に作った歌から新しい歌まで、自分たちのかわいい命のような、かわいいかわいい子どもたちを育ててくれた街です。その街に万博の年にはたくさんの人たちがやってくる…この街で僕らが音楽で力添えができたら」とコメントし、ヒット曲の『轍-わだち-』『桜』、そして新曲の『Days』を披露した。
 
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コブクロのパワフルなステージに観客は終始魅了された
 
「公式のテーマソングを作らせていただきました。こんな大きなテーマで曲を作ることになりびっくりしました。2025(にーぜろにーごー)をずっとくりかえしていたら。25、にーごー、にいこ、なんとかにいこ、何に行く? 見に行こう、何を? 未来!…『2025 未来見にいこう』というフレーズが出てきて、これだと思って、『みんな未来を見に行くんだよ』というワクワク感、ドキドキ感をこの歌に込めました。1970年万博のテーマ曲にもリスペクトしながら、みんなの夢を応援したいなと…初披露です」と曲を作った裏話で会場を盛り上げ、万博のテーマソング『この地球(ほし)の続きを』を披露した。
 
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テーマソング発表のクライマックスには紙吹雪も舞い、より華やかな雰囲気に
 
オフィシャルテーマソング『この地球(ほし)の続きを』は、7月19日より各楽曲配信サイトにて配信スタート。また下記大阪・関西万博ホームページではフルサイズでの視聴やジャケット写真と歌詞全文の閲覧が可能だ。
https://www.expo2025.or.jp/overview/themesong/

 
●大阪・関西万博公式キャラクターの愛称が決定&発表!
 
最後のコーナーでは、同時開催で東京会場にて行われていた大阪・関西万博1000日前記念イベント「1000Days to Go!」に出席の岸田文雄首相より大阪・関西万博に向けての政府の取り組みなどを紹介した映像メッセージが流された。その後、ステージ上では公式キャラクターの着ぐるみも初登場、総応募件数3万3197件より選ばれた公式キャラクターの愛称が石毛事務総長より初めて発表された。
 
「発表します!『ミャクミャク』です! 今朝、決まったばかりです。『人間の命、DNA、素晴らしさを未来に脈々とつなげよう』という思いです」と愛称の由来の説明もあり、会場からは大きな拍手が起こっていた。

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公式キャラクターの着ぐるみも初披露。当日朝に決定したという愛称も発表された
 
フィナーレでは、吉村知事や松井市長、コシノジュンコ、コブクロのふたり、渋谷によるトークセッションのあと、出演者をまじえたフォトセッションが行われ、紙吹雪が舞う中、イベント終演が告げられた。
 
天気予報もほぼ雨で、当日は今にも雨が降りそうな曇り空ではあったが、幸いにも終演まで天気ももち、幸先のよい「大阪来てな!キャンペーン」キックオフおよび「2025大阪・関西万博1000日前記念イベント」となった。参加した観客のみなさんも興奮冷めやらない様子のなか、満足した表情でパークを後にしていた。

取材・文・撮影/滝野利喜雄



(2022年7月26日更新)


Check

「大阪来てな!キャンペーン」
キックオフイベント

日程:7月18日(月・祝)
場所:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内「グラマシーパーク」
問:大阪きてな!キャンペーン事務局
■06-7638-6313(10:00~17:00/土日祝を除く)

公式サイト
https://osaka-kitena.jp/

2025年日本国際博覧会
(大阪・関西万博)概要

テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン
開催期間:2025年4月13日(日)~10月13日(月)184日間
会場:夢洲(ゆめしま)大阪市臨海部

公式サイト
https://www.expo2025.or.jp/