「迷作劇場が家族の絆や笑顔につながるように」
『だいすけお兄さんの世界迷作劇場』シリーズ第2弾
春休みツアーに向けて横山だいすけが意気込みを語る
NHKの“歌のお兄さん”卒業後も、舞台に映像にと活動の場を広げ、子どもたちに元気を届ける“だいすけお兄さん”としても精力的に活動を続ける横山だいすけ。そんな彼が、世界の名作をちょっと不思議なミュージカル・コンサート仕立てでお届けする「世界迷作劇場」。2017年7月から2018年5月にかけて行われた第1弾は『ピーターパン』をモチーフに作られ、10万人以上の動員を達成。続く2018年7月からはシリーズ第2弾として『桃太郎』をモチーフにしたステージを全国で展開し、好評を博している。そして3月23日(土)から始まる第2弾の春休みツアーに向けて、横山に心境や意気込みを聞いた。
――『世界迷作劇場』第2弾のツアー、すでに全国を巡演されていますが手応えはいかがですか?
「大阪の泉佐野にあるエブノ泉の森ホールで第2弾がスタートしまして、そこで手応えを感じました。お客さんの反応ももちろんですが、笑ってもらいたいところで笑ってもらえたり、自分たちが思っていたイメージとすごく近いものができたんです。だからその公演が終了した後、演出家に“面白くない?!”“これだよね!”て言って、喜び合ったのを覚えています」。
――春休みツアーでは、再び大阪にも来られますし、京都や奈良など、まだ第2弾では訪れていないところもまわられます。
「いろんな場所に行けることが本当に幸せですし、凱旋でもう一度来られるというのもうれしいです。自分もなかなかそういう経験がないものですから、どういうお客さんが来てくれるかな、どんな反応が見られるかなと楽しみです。でもとにかくこの迷作劇場は、来てくれたみんなとその空間を笑顔でいっぱいにしたいというのが夢としてあるので、そういう時間をたくさんの人たちと共有していきたいなと思っています」。
――ツアー前半から、新しくなったりする部分はありますか?
「2部のコンサートで、ちょっと曲を変えようかなとは思っています。あとは大きく演出で変わるというよりも、細かいところで、より笑いの間であったり、表現に磨きをかけて皆さんにお届けできるようにしたいです」。
――「迷作劇場」を続ける中で、横山さんの中での気持ちの変化や、もっとこうしていきたいという思いなど、感じてらっしゃることはありますか?
「このシリーズを始めたときは手探りの状態で、1年を通してお客さんと一緒に迷作劇場の形を作っていくようなイメージでした。笑いのタイミング、喜ぶタイミングが、自分たちが思っているところとは違うところに出たりすることもあったのですが、逆にこれが“生”の反応なんだなとうれしかったですね。それが第2弾になって、より迷作劇場のカラーがはっきり出てきて、自分たちも楽しみながら、会場の皆さんと笑顔になれる時間を1分でも多くできたらいいなという思いが大きくなりました。この迷作劇場が、子どもたちや家族の皆さん、たくさんの人たちに“迷作劇場は楽しめる場所”ということが浸透していったらいいなと思います。そして浸透していく中で迷作劇場がいろんなカラーになっていったらいいなと。1年1年、1回1回が当たり前ではなく、自分たちが足を止めたら終わってしまう。自分たちが歩みを進めていく中で、たくさんの人たちと迷作劇場にしかない色を作っていきたいですね。真っ白な絵の具から色が入っていって、見たことのない色を作っていけたらいいなと思っています」。
――なるほど。どんな色に変化していくのか、楽しみですね!歌のお兄さんを卒業されてから、本当に休みなく舞台に映像にと大活躍されていますが、そのパワーの源はどこからくるのでしょうか?
「やっぱり、子どもたちの笑顔が一番大きいのかなって思います。こうやってインタビューとかで話しているときも、子どもたちや親御さんの笑顔を思い出したりするんですよね。あのときこんな風に喜んでくれていたなって。コンサート中も舞台に立ちながら幸せだなって感じていて、思い出してもそのときの感情がグッと沸いてくるんです。これが自分の生きがいなんだなって思うと、すごく元気になります。疲れたときはそうやって思い出せばいいんですね(笑)」。
――思い出して、自分を奮い立たせて…(笑)。
「そうですね。テレビに出るのって、もちろん緊張する瞬間もたくさんあるんですけど、観てくれた人が、“だいすけお兄さんも頑張ってるから私も頑張ろう!”とか、“だいすけお兄さん元気だな~”って自然に笑顔になったり、“だいすけお兄さん全然喋れてないけど大丈夫…!?”みたいな、なんでもいいんです。僕にとっては、横山だいすけ、だいすけお兄さんというものをきっかけに、見てくれた方たちの心の中で何か化学反応が起きることがすごくうれしい瞬間なんです。そういうものがあると信じられるから、自分としても“今日も頑張るぞ!”“明日も楽しんでやろう”という気持ちになれるのかなと思います」。
――「迷作劇場」ではそんなだいすけお兄さんと“生”で一緒に楽しむことができます。改めて、3月から再び始まるツアーに向けて、見どころや意気込みをお願いします。
「子どもの時間ってあっという間に過ぎていっちゃうと思うんですね。親御さんがお子さんと一緒に何かできることって、その瞬間はもしかしたらバタバタで大変なこともたくさんあると思うんですけど、一緒に遊んだり、迷作劇場に来てもらったり、そういう時間が後で振り返ったときに絆になって残っていると思うんです。なので、そういう瞬間をぜひ大切にしてほしいなと思います。迷作劇場に足を運んでいただいたときに、迷作劇場をきっかけに親子のコミュニケーションがひとつでもふたつでも広がっていって、それが家族の絆となり、思い出を作ってもらえたらと思いますし、たくさんの笑顔につながっていけばいいなと思います。僕たちも、来てくれたみんなに笑顔になってもらえるように、一人ひとりが迷作劇場と向き合っていますので、ぜひ迷作劇場に遊びに来ていただければと思います!」
取材:今村彩夏
文:黒石悦子
(2019年3月 1日更新)
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