脱出率1%の恐怖に挑戦!!
世界初!脱出ゲーム×ホラーアトラクション
「THE 迷宮の館 ~第1章 ゾンビからの挑戦状~」
特別潜入レポート
神出鬼没のゾンビにおびえながら、制限時間内に「館」に仕掛けられた謎を解き明かしていく体験型ホラー・アトラクション「THE 迷宮の館 ~第1章 ゾンビからの挑戦状~」が8月31日(日)まで京セラドーム大阪で開催されている。
そこで今回、この「脱出率1%」という超難題を誰よりも早くクリアすべく、マスコミプレビューに参加。筆者と一緒に「屋敷」に足を踏み入れてくれたのは、大阪のガールズ・スカ・バンド「yammy mammy(ヤミー・マミー)」のあみちゃん、さとみんちゃん。幾多のライブステージを経験しているだけあって、入場前は「怖いものはないですよ」とばかりに余裕の表情を見せていた二人だったが…。
この日、入場ゲートの前にまず立ちはだかったのが、メイクをばっちり施した、「THE 迷宮の館」のイメージガールを務めるゾンビアイドル・小明さん。開始早々からゾンビの洗礼を浴び、いきなり即倒寸前&涙目のあみちゃん、さとみんちゃん。何とか小明さんの猛攻をかわして、いよいよ屋敷の中へ。薄暗い照明、そして次の瞬間に何かに襲われるのではないかというイヤ~な予感。遠くの方で誰かの叫び声が聞こえてくるような…。かわいい二人の手前、男らしいところを見せようと先頭を歩きながらも、ついつい腰が引けて「くの字」の格好悪い歩き方で扉を開けていく筆者。

ちなみにこの「THE 迷宮の館」の最大のミッションは、ボリス博士が開発したワクチンを見つけ出すこと。それを手に入れるためには、各ミッションに記されたヒントで答えを導き出して、脱出しなければならない。でも、記号や暗号が並ぶ問題の数々が非常に難しく、目が回りそうになる。頭を柔らかくして考えなければならない。特に“とあるミッション”の壁面にいくつも掲げられている謎解きは、時間との闘いを強いられ、思わず冷静さを失ってしまう。
そうやって解読に没頭していると、前から横から、そして時には頭上から(!)、突然ゾンビが出現。不意打ちを食らって「ぐわっ」と絶叫し、驚きのあまり腹筋がつった! そしてあみちゃん、さとみんちゃんも悲鳴。もはや現場はカオス。

それでも、前に進まなくてはならない。冒頭の威勢がすっかりどこかに行っちゃって、怖々と歩くあみちゃんとさとみんちゃんは、いつの間にか女子同士で手をつないでいる。ふと、「隣が自分だったら」とオトコの夢が膨らむ。檻に閉じこめられ、うめき声をあげながら手を伸ばすゾンビを見て、無意識に筆者の服の裾をつまむ、あみちゃん。「ゾンビが出てくるんじゃないか」という恐怖心と、たくさんの難問を前に、おびえた声で筆者の名前を呼ぶ、さとみんちゃん。
どんなに屈強な人も、どんなに知的な人でも絶対に根を上げる。しかし、しかしだ! 男性も女性も、気になる人を連れて屋敷に入ったら、絶対にお近づきになれる。恐怖を分かち合った男女は最後に結ばれる…という法則に乗っ取った、まさにデートにぴったりのアトラクション。
約40分かけてようやく屋敷の外に出た二人。あみちゃんは「怖いだけじゃなく、問題も難しくて、さらに時間も迫られてドキドキが止まらなかった」、さとみんちゃんは「手のじゅくじゅく感などゾンビのクオリティーが高い。音が特に怖かった」と心なしかげっそり。かく言う筆者も、ここ数日は忙し過ぎて気持ちが張りつめていたのだが、ビビりまくったことで緊張がゆるみ、そのせいでたった40分の間でちょっと発熱した(笑)。

イメージガールの
小明さんは「私も一通り(「THE 迷宮の館」を)体験しましたが、クリアできなかったんです。知らない者同士でも大丈夫だから、一人でも多くの人と協力した方がいい。私のように“単体”で入ると、途中で絶対に“詰む”ので」と攻略の糸口をアドバイス。そして「みんなでワクチンをゲットして、早く私を“国民的アイドル”に戻して欲しいですね」とゾンビの格好でありながらとても丁寧に頭をさげてくれた。
脱出率は1%未満?何度もチャレンジして、夏の終わりにはワクチンを手に入れよう。
取材・文/田辺ユウキ
(2014年8月 5日更新)
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