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The Wisely Brothers
(ワイズリー ブラザーズ)
都内高校の軽音楽部にて結成。真舘晴子(Gt,Vo)、和久利泉(Ba,Cho)、渡辺朱音(Dr,Cho)からなるオルタナティブかつナチュラルなサウンドを基調とし、会話をするようにライブをするスリーピースバンド。2021年7月7日に初アナログEP『AGLIO OLIO』を発売。2022年10月12日には新作EP『THINK WISELY』をデジタル・リリース。11月からキャリア初のイギリス・ツアーを行う。
オフィシャルサイト
https://wiselybrothers.com/
The Wisely Brothers UK Tour 2022
▼11月11日(金)
ディール THE LIGHTHOUSE
▼11月12日(土)
プジー OLD WOOLLEN
▼11月17日(木)
ヘブデン・ブリッジ TRADES CLUB
▼11月19日(土)
バーミンガム DARK HORSE
▼11月20日(日)
ロンドン THE WAITING ROOM
昨夜のDealではライブが遅めの時間で、
そこからロンドンのairbnbに戻り眠ったのは夜明け前だった。
午前4時頃、朱音とキッチンの床に座って
友達からもらったフリーズドライの味噌汁を飲んでいたら、
窓の外から鳥の声が聞こえてくる。
まだ外は暗いけど「これって朝に鳴く鳥の声だよね?」と苦笑いで話しながら、
エリック・ロメールの映画「レネットとミラベル 四つの冒険」の一つ目の物語「青い時間」を思い出した。
その映画の、大事な夜明けのシーンでいつも見ている私も一緒に眠くなってしまうんだよなぁ。
12日は、午前中からライブ会場の地域Leedsへと出発。
5時間ほどのドライブなので、途中SAの外の広場で昼食に。
ここ2日間揚げ物祭りだったから、野菜のサラダにありつけて安心した!
見たことのない景色を見ながらいろんな話をするドライブの時間も、このツアーの醍醐味だなぁ。
これまでのこと、これからのことについて。
到着したLeeds近くのPudseyという街。
この日の私たちは、トリビュートバンドのゲストアクトとしての出演で、
フリートウッド・マックのアルバムを演奏する彼らを目的に来ているお客さんの数およそ400人!
みんな思い思いに友人と話をしながら、音楽を楽しむ。
ライブハウスでのこの空間の使い方、いいなぁと、みんなの楽しみ方を見るのが面白い。
私たちのライブは、彼らの目にどのように映ったのか?
どこかに私たちは存在していて、今誰かの奥底にいるのかもしれない。
帰り際に近くのチャイニーズで夜ご飯を調達し、
近くのホテルでほぼ眠りながら食べて公演二日目の夜は終わり。
すごく好きな瞬間がある。
車や会場から外に出た時の、秋の香ばしさや、SAの草木のにおい、街の香り。
夜は霧で先の道が見えない。
見えないことの不安と、見えないことでの好奇心と、
見えないことから生まれる力。
私たちが初めて感じる、
この場所での記憶について。
text by 真舘晴子