自宅に着いてすぐ、湯船にお湯を溜めて
浸かりながら大きな呼吸を一つ。

 

その光景だけだと普段の仕事の後と何も変わらない気がするのですが、
今日は少し違います。

 

私は、ついさっきイギリスから日本に13時間のフライトを経て帰ってきたのです。

 

帰国日はフライト前にホテルの近くにあるHyde Parkに行きました！
この公園は本当に広くて、その中にギャラリーやカフェもあり、
1日中楽しめそうでした！

 

私たちは、カフェでお茶をしながら、
このツアーのことを少し振り返ったり、
PAのIさんの人生を少し教えてもらったり、
まるで、イベント後のお酒の席のような話をして、
「ああ、本当に終わりなんだ」と寂しくなりました。

 

それでも、Hyde Parkは広大で、明るくみんなを照らしていて、
不思議と悲しいだけの気持ちにはなりませんでした。

 

 

このワンちゃんは一日中、遊び相手を探している。
（飼い主さんは近くで井戸端会議中）

 

 

鳥たちは、イス取りゲームの真っ最中。

 

 

可愛い顔して意外と筋肉ムキムキなリス。

 

 

と、楽しい時間も束の間…。
そんなこんなで、私たちも空港に向かう時間となり、
PAのIさん、カメラマンのTさんともお別れです。

 

また、日本でもどこかの国でも集まって乾杯しようね！

 

 

空港に向かうHeathrow Expressに乗るのもGlasgow行きを数えると2回目。
私たちは沢山の旅をしたんだな、と実感しました。

 

飛行機が飛び立つ前、
私は無性に泣きたくなって「帰りたくない」と言うと
晴子が「新しい国に行くんだから」と言ってくれました。
「うん、そうだね。」と私は涙を飲み込んで言いました。

 

思い返すと、語り尽くせない事ばかりだったけど
このツアーに行く前によく考えていたことがありました。

 

「どうしてイギリスに行くんだろう？」

 

どうして、行くの？どうしてイギリスなの？
そんな質問をふとされることがあり、その度に自分の中で
「どうしてなんだろう」と考えてきました。

 

私たちはバンドを始めてから、いろんな経験をしました。
その中で、バンドを通して人や街と繋がっていくことがすごく好きになりました。

 

このUK TOUR でも大好きな場所や時間、
出会えた人たちが沢山いました。
私たちが楽しく演奏して、
それに拍手を送ってくれる人も沢山いました。

 

そんな場所を、これからも探していく。

 

バンドを続けるって簡単ではありません。
でも、そのために私たちはまた新しい街や人に会いに行きます。

 

そして、また好きな音楽を作って、繋がっていく。
そんな楽しいことってないよな、と私は思います。

 

このツアーで出会ってくれた皆さん。
日本から応援してくれていた皆さん。
UK Tourチーム。
そして、The Wisely Brothers。

本当にありがとうございました！

 

そして、これから出会う皆さんどうぞよろしく！

 

text by 和久利 泉