ホーム > 魂のランキングルメ~たまラン~ 「ケンドーコバヤシのたまらない店」 > 寿処 かい原
'10年、安旨店ひしめく天満エリアに登場以来、同業者の口コミで話題となり、今では予約必須の名店に。和食系で約15年のキャリアを持つご主人の寿司は江戸前で、繊細かつダイナミックな握りオンリー。軍艦系は出さない。毎朝中央市場や鶴橋などの市場で仕入れるネタは、コリコリとした歯応えを感じる上物揃いだ。基本は3500円のコースがメインで、それ以外は日替わりの一品料理が楽しめるが、ネタは聞いてのお楽しみということで、店にはメニューもない。酒類はビールのほか、約8種揃う地酒に焼酎、ワインがスタンバイ。ご主人の絶品寿司を十分盛り上げてくれる。
コバ「こちらの店は、3500円のお任せコースがメイン。それで足りなかったら、別途単品で注文していくというスタイル」
哲夫「めっちゃ、雰囲気ある店ですね~」
コバ「寿司をいただく前に、何か小粋な寿司あるあるでもないか?」
西田「あるあるじゃないですけど、前に行った寿司屋の大将が、やっぱりアワビはやらしいって言ってました」
哲夫「寿司屋の瓶ビールのグラスって、結構小さめですよね」
コバ「確かに。日本酒も枡を置いて溢れるように注いでくれる店があるけど、溢れてる時に隣で「おっとっと」って言うオッサン、たまにおるよな」
西田「いますね~」
哲夫「横のオッサン要注意ですね」
大将「では、アオリイカをどうぞ」
3人「おお!」
コバ「(ひと口食べて)めっちゃ旨い!」
西田「お任せじゃなかったら、まずイカから食べるなんて発想はないですよ」
コバ「では、あるあるをもう1つ。板前さんの手さばきをじっくり見てたら、思ってたより包丁小さめとか」
哲夫「それは、その店だけちゃいますか」
西田「常連さんに限って、大将に負担かけないためか、他人が頼んだ注文に「こっちも!」って便乗してくる客もいません?」
コバ「おるおる。でも、なかなか便乗する側にはなられへん。寿司は、書いてないメニューも多いから、他人の注文を聞いて『あったんや!』と気付かされることも多い」
哲夫「確かに全部が全部書いてないですもんね」
西田「こちらの店もメニュー書いてないですよね」
コバ「人が味噌汁頼んでるのを見て『あったんや!』って気付くことも多いよな」
西田「『あったんや!』はありますね~」
哲夫「しかし、こちらのお店の寿司は何食べても旨いですね~」
西田「この炙り鯛もめちゃくちゃ旨いですよ」
コバ「炙り鯛を食べると思い出すよな」
哲夫「何をですか?」
コバ「小さい頃に遭遇した火事の現場を」
西田「バーナーで炙った香ばしい匂いだけですやん」
大将「こちらはヅケマグロです」
コバ「やっぱり、ヅケマグロと最初に命名したヤツがすごいよな。漬けていたことを、“ヅケ”と言ってしまう発想が」
西田「濁らせてますもんね」
哲夫「力が入ってますよ」
コバ「オマエらがおらんかったら泣いてるぐらいの旨さやぞ。後輩の前では意地でも涙は見せへんけど」
西田「このホタテも最高ですよ」
コバ「ホタテを食べて、すぐに安岡力也さんが出てこないところに、老いを感じてしまう。昔はホタテ=安岡力也やったのに」
大将「こちらは追加の生あなごです」
哲夫「(生あなごを食べて)ちょっと焦げたテンピュールって感じですね」
コバ「考えて喋れ!」
哲夫「火事の現場よりはましでしょ」
大将「芽ネギです」
コバ「オマエの愛する芽ネギやぞ」
哲夫「これが旨いんですよ」
コバ「(芽ネギを見て)まるで光ファイバーやな」
3人「(大爆笑)」
哲夫「今日のワースト1の例えちゃいますか」
西田「しかし、いいペースで食べましたね」
コバ「3人とかで食べてると、たまに一人だけ食べるのが遅くて寿司がどんどん溜まっていくケースもあるからな」
西田「焼き鳥でもありますよね」
哲夫「あれ、勝手に周回遅れって呼んでます」
コバ「女子ならまだ分かるけど、男でもたまにおるからな。ゆとり教育というか(笑)」
哲夫「いや~でも、全部美味しかったです」
コバ「お前たちの残念会にしては、ちと旨すぎたかな」
哲夫「いや、これ、残念会じゃないですから」
コバ「しかし、抜群にハマカーン面白かったな」
西田「それは言ったらダメですって」
コバ「こんな旨い寿司をオマエたちに食べさせてしまったら、次、万が一ハマカーンとメシ行くことがあったら、何連れて行ってあげたらええねん!という話になってくるからな」
哲夫「どんな心配なんですか!」
西田「よっぽど面白かったんですね」
コバ「ワロたわ…」
3人「(大爆笑)」
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