ホーム > 魂のランキングルメ~たまラン~ 「ケンドーコバヤシのたまらない店」 > スパイスカリー バビルの塔
前職のバーテン時代、タコスのシーズニングを研究するうち、スパイスの魅力にハマったご主人が、ついにカレー店を出店。カウンターに所狭しと並ぶスパイス小瓶のほか、スペースエイジなオーディオ類やソファーなど、超個性的なムードが逆に斬新だ。カレーは、ひよこまめと赤インゲンを使い、クミン、コリアンダーほか約20種のスパイスをブレンドした「豆カレー」がメインで、日替わりでチキンやポーク、キーマ等から作る「肉カレー」が続く。煮出しを長めにして濃厚仕上げの「チャイ」(カレー料金+150円でOK)もクセになる旨さだ。
コバ「こちらのカレーは日替わりの肉カリーと豆カリーがあるんやけど、どっちを食べる? オレは肉カリーやけど」
ギブソン「じゃ、豆カリーで」
コバ「やっぱり、肉をあまり食べたことのないオマエの一族に、肉カリーは刺激が強すぎるか」
ギブソン「どんな一族なんですか!」
店主「お待たせしました~(カレー登場)」
2人「おお!」
コバ「では早速(と言って、肉カリーのポークキーマをひと口)。旨い! こ、これは食べたことのないカレーや。なんか、牛丼を食べてるような感覚に…」
ギブソン「シメジと菜の花の豆カリーも絶品ですよ。このカレー、入ってるの野菜だけなんですか?」
店主「野菜のみで、動物は一切入ってません」
コバ「まさに、小藪向きのカレーやな」
ギブソン「これ、結構スパイシーですよ」
店主「豆カリーは肉カリーよりもスパイスを効かせてます」
コバ「スパイス音痴なギブソンにはちょっと刺激が強すぎたか。(豆カリーと交換して)旨ッ! 肉カリーとはまた全然違う味わいやけど、これはクセになる辛さやな。どうして、野菜の方がこんなにスパイシーなんやろか?」
店主「スパイスは肉カリーが引き算、野菜カリーの場合は足し算で調合するからなんですよ」
コバ「なるほど。ギブソン、今の名言を聞いたか。とりあえず家に帰って嫁に言ってみろ。『肉は引き算、野菜は足し算』って」
ギブソン「嫁、なんのこっちゃじゃないですか!」
コバ「しかし、スパイスは奥が深い。オレも大物になったら、家の地下の一室でギブソン一族にスパイスを挽かせるんやけど」
ギブソン「絶対挽きませんから…って、コバヤシさん、えらい汗出てきてますよ」
コバ「オレは新陳代謝がいいからな。そういうオマエは、辛い辛い言うてるわりに全く汗かいてへんやんか?」
ギブソン「おそらく、スパイス慣れしてないから体がどういう反応していいか、とまどっているんでしょうね」
コバ「もはや、スポーツジムで汗を流す時代は終わった。この店では食欲のままカレーを食べるだけで、爽やかな汗を流せるんやから」
ギブソン「それにしても、コバヤシさん、発汗量が常軌を逸してきましたけど」
コバ「や、やられた! マスターにスパイスを盛られたか……(汗)」
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