東京オリンピックイヤーとなる2020年。オリンピック開催による中断期間を挟むこともあり、Jリーグ YBCルヴァンカップが2月16日から始まり、J1リーグが2月21日に開幕するなど、例年とは違った形になる今シーズンに向けて、1月8日にガンバ大阪が始動。1月13日からは沖縄でのキャンプをスタートさせています。

昨シーズンは序盤に3連敗を喫するなど、思うように勝点を重ねることができずに苦戦。一時期は残留争いに巻き込まれましたが、夏に完全移籍で戻ってきたFW宇佐美貴史、MF井手口陽介らの復調と共にチーム状況も徐々に改善され、最後に3連勝したことで7位で終了しました。ただ、｢去年、本当に悔しい思いをした中で、選手たち、我々スタッフ、チームに関わるみんながタイトルを取らなければいけないという思いがある｣(宮本監督)。そのタイトル獲得に向け、今シーズンは新戦力としてFW小野裕二（サガン鳥栖）、DF新里 亮(ジュビロ磐田）、GK一森 純(ファジアーノ岡山)ら、完全移籍、期限付き移籍、飛び級での昇格となったFW唐山翔自らユースからの昇格組を含め12人の選手が加入。チームを率いる宮本監督は、｢既存のメンバーがしっかり残ってくれた中、力のある選手が入ってくれたことによって、タイトなスケジュールを戦える、こなしていけるんじゃないかなと感じています｣と評します。

｢まずはタイトルに近いところを狙っていく。そういった意味で、スタートダッシュを仕掛けられるような、いいプレシーズンにしたいと考えています｣と語った宮本監督率いるガンバは、2009年以来となるアウェイでのJ1リーグ開幕戦で前年度J1王者の横浜F･マリノスと激突することに。｢ガンバの課題として序盤に躓くっていうのがある気がします。それを夏場で返して、冬場どうなるかっていう感じがある｣(宇佐美)とキックオフイベントでのトークで話したように、開幕戦における勝利は2011年が最後で、白星スタートを切ることができるのかが１つの課題になっていますが、｢そこはクラブの伸びしろでもあるし、僕らがしっかりスタートから飛ばせれば本当に優勝争いできると思う｣(宇佐美)。

2年続けて開幕戦で横浜FMと戦うことについては、｢(補強もしているから昨シーズンの横浜FMとは)また違うチームですし、こっちも違うので、また違う気持ちでやりたいと思います。(横浜FMは)去年チャンピオンになった自信があるだろうし、こちらとしても、去年の開幕と8月の試合(第25節)とはまた違うところを出していけるようにするだけだと思います｣(宮本監督)と、まずは昨シーズンとは違った開幕戦白星という結果を目指します。

｢去年の終盤戦で自分たちが掴んだものをもう1回再現することは最低限として、それ以上のものを積み上げていかないといけないと思っています｣と話した指揮官は今シーズン、どんなチームに仕上げ、結果を残すのか。ガンバの動向に注目を！

 

2020新加入選手

FW小野裕二(サガン鳥栖) ｢ポジションはFWとMFです。ガンバがタイトルを取れるように全力を尽くしてやります。ファン、サポーターの方には、勝つためにプレーするところをたくさん見てもらいたいので、ぜひスタジアムで応援よろしくお願いします｣	GK一森 純(ファジアーノ岡山) ｢日々のトレーニングから全力を尽くして勝利を勝ち取れるようにやっていきますので、よろしくお願いします｣

DF新里 亮(ジュビロ磐田)※期限付き移籍 ｢常にタイトルを狙うようなクラブでプレーできるのは、大変光栄に思います。今シーズンが終わったときにクラブのスタッフ、サポーターの方と喜びを分かち合えるように全力でプレーしますので、よろしくお願い致します｣	DF黒川圭介(関西大学) ｢ポジションは左サイドバックです。攻撃の組み立てのところと突破のところを見てもらえたらなと思います。ガンバのために全力を尽くして頑張るので、応援のほど、よろしくお願い致します｣

GK石川 慧(サガン鳥栖) ｢ガンバの勝利のために全力を尽くしたいと思います。よろしくお願い致します｣	MF山本悠樹(関西学院大学) ｢攻守において存在感を発揮して、攻撃的サッカーをけん引できるような存在になっていきたいと思います。応援よろしくお願い致します｣

GK猿田遥己(柏レイソル)※期限付き移籍 ｢身長を使ったプレーを見せるので、そこを見てください。よろしくお願いします｣	DFタビナス ジェファーソン(川崎フロンターレ)※期限付き移籍 ｢全力でプレーします。よろしくお願いします｣

DFシン ウォノ(ボイン高等学校／韓国) ｢ガンバ大阪という有名なチームに来ることになって、とても光栄で、とても立派な選手たちと一緒にやることになり本当にうれしいです。一生懸命に学んで、チームと国を代表する選手になれるように頑張ります｣	FW塚元 大(ガンバ大阪ユース) ｢自分の強みはドリブルとシュートなので、それがこのクラブの強みになるくらい活躍したいと思います。よろしくお願いします｣

FW川﨑修平(ガンバ大阪ユース) ｢ずっと夢に見ていた吹田スタジアムでゴールを決められるように頑張るので、よろしくお願い致します｣	FW唐山翔自(ガンバ大阪ユース) ｢１日でも早く吹田スタジアムのピッチで点を取って、チームに貢献できるように頑張ります。これからよろしくお願いします｣

 

取材・文：金子裕希

（2020年1月16日更新）