「なんてたってアイドル」と言い放った小泉今日子が
1985年、創刊2号目の『ぴあ関西版』表紙に初登場！

1982年、シングル『私の16才』でデビューしたアイドル歌手、小泉今日子。両サイドがゆるいカールの“聖子カット”にフワフワの衣裳と、彼女もまた当時を席巻したアイドルらしいスタイルでの登場だったが、ひときわ目立つ存在感で一気にトップスターの座へと上り詰めた。なお、時代はアイドル量産期、同期には中森明菜、堀ちえみ、松本伊代、シブがき隊らが名を連ねている。

以降、奇抜な衣裳、突然のショートカットなど、巧みなセルフプロデュースで独自の進化を遂げる小泉だが、最初にセンセーションを巻き起こしたのは、1985年にリリースした7枚目のシングル『なんてたってアイドル』だ。秋元康作詞、筒美京平作曲の本作は、アイドルがアイドルを自称し、その状況を楽しんでいるかのような世界観を示している。それまでのアイドルにはなかったアプローチが世に受け、その年の『NHK紅白歌合戦』に出場（2年連続、2回目）を果たすほどの人気に。そして小泉今日子という名を一躍、知らしめた。『ぴあ関西版』の表紙を飾ったのも1985年。創刊2号目にして初登場という快挙だった。以降、1990年、1992年、1996年とコンスタントに登場し、常に第一線で走り続けていることを物語っている。

2015年が明けると、1月20日(火)から小泉主演の舞台『いやおうなしに』が森ノ宮ピロティホールで幕を開ける。「Only love hurts」（面影ラッキーホール）の馬鹿馬鹿しくも辛らつな、そして切ないファンキーミュージックに魅了された演出家・河原雅彦が、その世界観を舞台化。同じく主演の古田新太を筆頭に、田口トモロヲ、高畑充希、三宅弘城ら個性派俳優が多数出演し、男と女のやるせなさを描いた“歌謡ファンク喜劇”を繰り広げる。「今回は超豪華キャストで、どこまで楽しく、どこまで真剣に面白いものを作れるかという舞台になると思うので、楽しんでいただけたらと期待しつつ、観に来てください」と語る小泉（『いやおうなしに』公式サイト動画インタビューより）。ドラマや映画など映像とはまた異なる、生の舞台から伝わってくる彼女の魅力を存分に堪能してほしい。

 

 

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(2014年12月15日更新)