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梅棒の第4回単独公演が大阪・ABCホールで
開幕!大歓声が飛び交った初日をレポート!

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台詞を用いず、ダンスや振付、そして誰もが知るJ-POPのヒット曲で物語を構築していくエンタテインメント集団、梅棒の第4回単独公演『クロス ジンジャー ハリケーン』大阪公演が9月19日より大阪・ABCホールで幕を開けた。「大阪の人は梅棒のエンタメは好きだと思う」と主宰の伊藤今人(大阪公演では下着泥棒の役で登場!)が満を持してお届けする最新作。早速、初日の模様をレポートしよう。

『クロス ジンジャー ハリケーン』は、島の神社を中心に繰り広げる、青春と友情、そしてひと夏の恋の物語。開演前には、島の観光課職員を名乗る男(梅澤裕介)が客席で声を上げている。島に唯一存在するFM局、UMEBO FMの名物番組、DJ OH(塩野拓矢)へのお悩み相談を、この第4回単独公演を観に来た観客から募っているのだ。やがて舞台に設置されたラジオブースにDJ OHが登場。先ほどまで観光課職員が募っていたお悩み相談を読み始め、いつの間にか観客は、UMEBO FMの公開収録を観に来た、という設定に巻き込まれている。そして、観光課の男のレクチャーによる踊りの練習にも参加することとなる。それが何の踊りかは、劇場で確かめてみてほしい。

DJ OHのラジオ番組が徐々に物語の中へと浸透してゆき、気が付けば舞台は甲子園出場をかけた県大会決勝の場面へ。高校球児・筧(遠山晶司)と、DJ OHにいざなわれるように島を偶然訪れた女性・ゆうき(野田裕喜)、そして、ゆうきを巡る男たちの思惑が交錯(クロス)し始める。場面ごとに状況を象徴するJ-POPが流れ、ダンスや振付で感情を表していく。演者たちは登場人物の心の内や思惑を時にコミカルに、時にシリアスに、また、何かに身を任せるように表現し、観客の感情を揺さぶっていく。また、観客たちのアイドルと化す個性的なキャラクターも続々登場。大ネタ、小ネタで惹き込みながら、徐々にスピードを加速させ、クライマックスへと流れ込んでゆく。

筧のライバルとなる砦(とりで)を演じた遠藤誠はアクロバティックかつ優雅なダンスやアクションで沸かせ、悪の華の香りをむせるほど振りまき、漁師・北村に扮した飯野高拓は見事な筋肉美で魅せる。ダンスや演技が高い評価を受けている楢木和也は大阪公演からの参加となったが、その贅沢な使い方にも注目だ。その他、脇を固めるメンバーたちも目が離せない。彼らの体を張った“衣裳”には歓声も上がった。

台詞を用いないのが梅棒の特徴だが、この第4回公演では台詞ありの芝居をする場面がある。彼らにとっては飛び道具のような時間だが、ここで導き出された世界観が筧や砦たちの対立シーンでの見せ場となるなど、いくつもの場面を巧妙にリンクさせながら、約2時間のステージを余すところなく楽しませた。

初日を終え、塩野は無事に初日を迎えられたことに感謝を表し「全ステージ、丁寧に全力で臨ませていただきます!」と宣言。そして遠山もカーテンコールでスタンディングオベーションをくれた満員の客席にご挨拶。「皆さんが自分たちの考えた面白い話を楽しんでくださって、とても嬉しかったです。僕たち、ちょっとオッサンになりましたが(笑)、これからも応援していただけたら嬉しいです!」と笑わせた。

梅棒 第4回単独公演『クロス ジンジャー ハリケーン』は9月23日(水・祝)まで大阪・ABCホールで上演中。全公演、当日引換券を発売中。




(2015年9月20日更新)


Check
東京公演より(撮影/Kumi Akasaka)

梅棒
『クロス ジンジャー ハリケーン』

発売中

Pコード:444-096

▼9月20日(日)19:15
▼9月21日(月・祝)19:15
▼9月22日(火・休)13:00/17:00
▼9月23日(水・祝)13:00/17:00

ABCホール

当日引換券(一般指定席)-4000円
当日引換券(ハッピーシート)-6500円(特典付)

[作][演出][出演]伊藤今人

[出演]梅澤裕介/飯野高拓/鶴野輝一/遠山晶司/遠藤誠/塩野拓矢/櫻井竜彦/大村紘望/天野一輝/野田裕貴/楢木和也

※未就学児童は入場不可。

[問]キョードーインフォメーション
[TEL]0570-200-888

当日引換券を発売中!
チケット情報はこちら

梅棒主宰・総合演出の伊藤今人インタビュー