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ダンス×J-POP×演劇のステージで笑わせ魅せる
梅棒の最新公演が9月19日(土)より
大阪ABCホールで開幕!
主宰・伊藤今人にインタビュー

ダンスにJ-POPと演劇を掛け合わせたエンタテイメントステージで魅せる梅棒の大阪公演が9月19日(土)より大阪・ABCホールで幕を開ける。

主宰・総合演出の伊藤今人を中心に、男性12人で構成されている梅棒。そのステージは独特で、J-POPに乗せたダンスをメインにした演出で、台詞を使わず物語を伝える。随所に現れる見せ場はJ-POPの世界観とリンクさせ、笑いと感動のストーリーを組み立てていく。大阪では4回目となる単独公演。今作では、とある島の神社が舞台だ。ある夏の日、島を訪れた若い女性。そのことをきっかけに、島の神社に集う島民たちの思惑が激しく交差する物語を上演する。

「ワンシチュエーションものがやりたいと思っていたんです。一つの場所にいろんな人がやってきてドラマが展開していくという、シチュエーションコメディ的なことをやってみたいなと思っていたのが、この話を作ったきっかけです。島の中に位置するシンボリックな場所=神社。違う立場の人間が、違う目的を持って集まってくる。その舞台となる場所は神社がいいなと思って着想しました」と語るのは、主宰の伊藤今人。聞きなじみのあるJ-POPを20曲以上用い、約2時間の物語を構築する。

台詞を用いず、ダンスとJ-POPで芝居をどう作るのか。まだ梅棒のステージを観たことのない方は未知の世界だろう。まず、楽曲はどのように組み立てるのか、その作り方を聞いた。「舞台で使うのは大体、20~23曲くらいで、その中に核となる曲が1曲あります。その1曲から“どういった人間がどこで何をするお話にするか”ということをまず決めます。やりたい曲を全部並べるというよりかは、プロットを書いて、シーンに合った曲をはめていきます」(伊藤)。

選曲の基準はヒット曲に限らない。だが、マイナーな曲よりもメジャー、誰もが知る曲を優先する傾向にあるという。「お客様に楽しんでもらいたいということが第一義なので、みんなが知っている曲を優先して選んでいると思います。J-POPってリスナーそれぞれの思い出と結びついているんですよね。一つの曲が、ある人にとっては別れの思い出につながっていたり、ある人にとっては初めて彼氏と旅行に行ったときに流れた曲だったりとか、いろんな記憶と結びついているので、その曲を聴いたときにお客様それぞれが“ああ…”って(感慨深い思いに)なるんです。その感覚をすごく大事にしたいと思っています。僕らの意図とは無関係にそれぞれのノスタルジーにお客様が浸っていく。芝居での泣かせるシーンにお客様自身の思い出が乗っかっていくから、感情が(芝居に)引き込まれるということもあります。そういう震わせ方ができるので、誰もが知っている曲を効果的に使おうと思っています」(伊藤)。

劇中のダンスや振付はメンバーそれぞれが考える。そして総合演出の伊藤がつなげ、一つの物語として完成させる。メンバー12人、個性はさまざまだ。「男らしいジャズダンスが得意なメンバーもいれば、情緒的なジャズダンスが得意なメンバーもいます。また、ストリートダンスが得意な人間、演劇的な面白い動きをつけるのが得意な人間もいる。“この曲のこの場面は彼がいいだろうな”というイメージが楽曲と同時に浮かんでくるので、曲ごとに振付を担当しもらいます。そして任せて作ってもらったものを僕が観て、調整していきます。作品づくりに関わっていないメンバーはいないですね」(伊藤)。

これまで客演を招いての本公演だったが、今作は初めてオリジナルメンバーのみで上演する。それだけに「自分たちでやらなきゃいけないという自覚が芽生えた」と語る。「これまでは、メンバーがコンプレックスを抱えていた部分を客演の刺激で補っていました。客演の方から、梅棒のメンバーにない、圧倒的な個性やパワーや役作り、芝居に対する姿勢、ダンスの技術といった刺激を受けてやってきました。外部の強烈な個性を持つ客演さんからいろんなものを学び取って、メンバーの芝居観というか、舞台に対するHOW TOが備わってきたので、今までとは演じ方が全く違いますね」(伊藤)と自信も覗かせる。

ステージはとにかく観客を喜ばせたい、楽しませたい。その一心だという。最後に大阪公演にかける意気込みを聞いた。

「大阪のお客様は梅棒のエンタメは好きだと思うんです。梅棒のオリジナルメンバーだけで集まって何ができるかなと思って物語を作ってみたら、やっぱりコメディで。もちろん恋愛が絡んだりというドラマはあるのですが、お笑いに特化した内容になっています。改めて、“お客様を喜ばせたい”という部分で大事にしているのは笑いの要素だと思いました。大阪はお笑いに造詣が深い地域で、厳しくもあると思いますが、面白いものを受け入れてくれます。やっぱりノリがいいですね! 1曲目から手拍子をするとか、そのノリは大阪独特で、毎回、楽しくやらせてもらっています。今回、シルバーウィークに上演するのも、大阪のお客様に一人でも多く観に来ていただきたい思いからです。一度観ていただければ、関西人の心には確実に響く、分かりやすく、面白い作品になっていますので、何も考えず、楽しみに来てください」(伊藤)

なお、観終わった後の“すっきり感”はどこにも負けないと自負する。「それを僕たちはデトックスと呼んでいます。くだらないことに笑って、ちょっと泣いて、終わった後の“は~”っていうすっきり感は、どの団体よりも楽しめます。そして、終演後には一緒に観に行った人とご飯が食べたくなります。ご飯を食べながら“あのシーンのあれが”って楽しく語るというところまで含めて梅棒の楽しみ方だと思います」(伊藤)と指南。

「久しぶりに会う人や、狙ってる女の子、男の子、家族の団欒でもいいです。知り合いを誘って梅棒公演を観にきてくれたらと思います! ウチの強みは何回観ても面白いところ。小ネタもいろいろ挟んでいるので、そういう部分も楽しみにしてください」(伊藤)。

梅棒の新作舞台『クロス ジンジャー ハリケーン』は9月19日(土)~23日(水・祝)まで、大阪・ABCホールにて上演。チケット発売中。

(舞台の写真は、8月に行われた東京公演より。撮影/Kumi Akasaka)




(2015年9月16日更新)


Check
伊藤今人

梅棒
『クロス ジンジャー ハリケーン』

発売中

Pコード:444-096

ABCホール

[作][演出][出演]伊藤今人

[出演]梅澤裕介/飯野高拓/鶴野輝一/遠山晶司/遠藤誠/塩野拓矢/櫻井竜彦/大村紘望/天野一輝/野田裕貴/楢木和也

▼9月19日(土) 14:00/19:15
当日引換券(一般指定席)-4000円
当日引換券(ハッピーシート)-6500円(特典付)

▼9月20日(日)14:00/19:15
▼9月21日(月・祝)19:15
▼9月22日(火・休)13:00/17:00
▼9月23日(水・祝)13:00/17:00
一般指定席-5000円
学割-4500円(指定、公演当日要学生証)
ハッピーシート-6500円(指定、特典付)

※未就学児童は入場不可。

[問]キョードーインフォメーション
[TEL]0570-200-888

前売り券、当日引換券販売券、いずれも発売中!
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●プロフィール

2001年に前身が結成されたダンスエンタテインメント集団。2012年に日本最大級のダンス作品コンテスト『Legend Tokyo chapter.2』で並み居る強豪チームを大差で抑えて優勝。GReeeeNの全国ツアーライブの演出&パフォーマー出演、ゆず全国ツアーライブへのダンサー出演など、多方面で活躍中。昨年は『ウチの親父が最強』を東京・大阪で、11月から今年1月にかけて『男なら、やってやれ!!』を東京・大阪・福岡で上演し、単独公演年間動員1万人突破した。