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ユーモラスでちょっと不思議な現代音楽の最先端
「作曲家 三輪眞弘を迎えて」
コンサートに先駆けて、その多彩な世界をご案内!

 現代音楽作曲家、三輪眞弘の最新の成果を紹介するサントリー芸術財団コンサート「TRANSMUSIC2014 音楽のエッセンツィア“現代音楽の楽しみ方”作曲家・三輪眞弘を迎えて」が11月8日(土)いずみホールで開催される。
 
 三輪眞弘は1958年生まれ。現代音楽の分野で今、もっとも注目を集めるひとりである。コンピュータによるアルゴリズムを用いた作曲法や、孤立した人間同士の関係に深くコミットした内容はメディア・アートの方向からも高い評価を集めている。その主題は一貫してシリアスに、現代のテクノロジーと音楽の可能性を問いかけるものだ。だが「“ありえたかもしれない”音楽」や「逆シミュレーション音楽」「架空の伝統芸能」「フォルマント合成」など、三輪眞弘独特の自由な思考から生み出される作品は時にユーモラスでさえあり、また時に絶妙な笑いの感覚さえ呼び起こす、ある種の遊びの感覚に満ちている。要するに面白いのだ。
 

 
 コンサートでは近年、三輪が取り組んでいる「人工音声」に関連する作品を中心に、彼が強く影響を受けたという、ドイツのクラーレンス・バルロの作品ほかを演奏。その多彩な音楽の魅力に迫る。肉体も人格も持たない「声」というものが聴く者にどんな印象をもたらすものか。そんな思わずはっとするような問いかけを、三輪はここでも軽やかなユーモアとともに聴かせてくれるだろう。

 
 なお、ぴあ関西版Webでは、このコンサートを記念して、多彩な三輪ワールドを一望する特集企画『トランスミュージック集中講義 教えて!三輪先生』を展開中。「ぴあ」の公式キャラクター “ぴっけろ”と“くまっぴー”が案内する三輪眞弘の作品の面白さを、ぜひご一緒に体験してほしい。これが楽しめたらあなたも立派な「現代音楽通」だ。

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(写真は記者会見にて、MIDIキーボードにより、人工音声の発語を行う三輪眞弘(右)と、ピアニストでキーボードプレイヤーの岡野勇仁/記者会見の模様はこちらからもご覧いただけます→いずみシンフォニエッタ大阪FaceBookページへ)



(2014年10月 7日更新)


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上段左から時計回りに三輪眞弘(作曲家)、岡野勇仁(MIDIアコーディオン)、       野平一郎(指揮)、マーティン・リッチズ(美術家)(c)martin riches

作曲家 三輪眞弘を迎えて

サントリー芸術財団コンサート TRANSMUSIC2014
音楽のエッセンツィア“現代音楽の楽しみ方”

▼11月8日(土) 16:00 いずみホール
S-4,000円 A-3,000円 B-2,000円 学生席1,000円
チケット発売中 Pコード:234-271
※学生席はいずみホールチケットセンターのみの取り扱い。
購入時に学生証提示・お一人様1枚限り。

【監修】伊東信宏/岡田暁生/西村朗
【指揮】野平一郎
【演奏】岡野勇仁(アコーディオン) いずみシンフォニエッタ大阪
【トーク】三輪眞弘×マーティン・リッチズ(美術家)×伊東信宏

【プログラム】

「万葉集の一節を主題とする変奏曲」
MIDIアコーディオンと管弦合奏のための(2014)
サントリー芸術財団委嘱/世界初演

「海ゆかば -〈万葉集の一節を主題とする変奏曲〉内包曲-」
MIDIキーボードとパソコンのための(2014)
サントリー芸術財団委嘱/世界初演/楽譜プレゼント

「ひとのきえさり、藤井貞和の詞による序奏と朗読」
シンギング・マシン、アイントンと9人の演奏者のための(2013)

フォルマント兄弟 作詞作曲
歌謡曲「夢のワルツ」
MIDIアコーディオンとオーケストラのための(2012/2014)

クラーレンス・バルロ
「ナイルの1月」室内オーケストラのための(1984)

【問い合わせ】東京コンサーツ■03-3226-9755

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