国際的な活躍が期待される俳優に贈る「三船敏郎賞」第1回は役所広司の手に！《京都国際映画祭》三船敏郎賞授賞式レポート - NEWS

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国際的な活躍が期待される俳優に贈る
「三船敏郎賞」第1回は役所広司の手に！
《京都国際映画祭》三船敏郎賞授賞式レポート

　10月19日(日)、4日間にわたって開催された《京都国際映画祭》のクロージングセレモニーを前に「三船敏郎賞」の授賞式が、よしもと祇園花月にて行われた。同賞は、山田洋次監督をはじめ日本映画界を代表するメンバーで構成される審査委員会により、国際的な活躍が期待される俳優を表彰するもので、「世界のミフネ」と呼ばれる俳優、三船敏郎のように世界に誇れる大俳優の登場を応援するために設立。授賞式の司会は、木村祐一、武内由紀子、映画評論家の浜村淳が担当した。

　まずは、同映画祭「映画部門」総合プロデューサーの奥山和由から「何と言っても映画の華は俳優さん。大きなスクリーンを支えられる俳優さんが少なくなった今だからこそ、そういう方々を尊敬していこうという賞です」と解説。

　「第1回の受賞者は役所広司さん」と発表された後、トロフィーと副賞のスカーフが授与され、会場は大きな拍手が沸き起こった。浜村が代読し読み上げられる審査員からの賞賛のメッセージにじっと耳を傾けていた役所は「素晴らしい方々から身に余るお言葉をいただき、すごく幸せです」と感無量の様子。「お話をいただいた時は、驚きとともに、もらっていいんだろうか？反感を買うのではないか？とも思いましたが、映画俳優として本当に尊敬する三船敏郎さんの賞は、誰に何と言われようともらった方が得だと思って、いただくことにしました！」と笑顔で心境を語った。

　三船敏郎に初めて会ったのは「30年ほど前に『紅白歌合戦』の審査員として」と話す役所。続けて「二度目は、京都の東映映画撮影場で。同じ作品に出演していたのではないのですが、三船さんがいらっしゃるのを拝見して。ちょうど撮影が終わったところだったと思いますが、かなり頭が痒かったらしくて、メイク室でかつらを外してゴシゴシ頭をかいてらっしゃる姿に、“ああ、三船敏郎だなあ”と思った記憶があります」と思い出話を語った。

　最後は「俳優として賞に恥じないよう、残る俳優人生を頑張っていきたい」と力強くコメントした。

（2014年10月20日更新）

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