「s**t kingzがなかったら、自分の人生は全然違ったんだろうな」
三浦大知、AAA、BIGBANGらK-POP界隈からジャニーズetcまで
いつだってダンスに魅せられシットキングスが結成10周年!
シッキンがこの10年のドラマを語るインタビュー&動画コメント
(2/2)
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4人バラバラで動いてるからこそ、集まったときにパワーアップできる
――10年経った今でも4人の間にすごくいい空気が流れてますけど、解散の危機とかはなかったんですか?
shoji「ないよね?」
Oguri「shojiくんが脱退っていうのは…」
(一同笑)
shoji「おいおい! いつ!? いつ!? 教えて! よく言うんですよ、“3人で写真を撮るとしっくりくるなぁ”って」
――アハハハハ!(笑)
Oguri「いつもアー写を撮ってくれるカメラマンさんも、“3人だとすごくいい。3人でいっときます?”みたいに、もうネタになってる(笑)」
shoji「“抜けたとき用に”みたいな。コラコラって」
――だったらね、shojiさんを端っこに立たせといたら、後からトリミングできるから(笑)。
(一同爆笑)
shoji「これからはできるだけ内に入っておこうかな。って消させないよ!」
――s**t kingzはもちろん、メンバーそれぞれが活躍し続けられてるのもすごいですね。
shoji「シッキンでやることはやるし、個人でやるものもあるし、そのバランスがちょうどいいのかなっていうのはありますね。それこそね、俺が“じゃあ今度は4人でヒールを履こう”とか言ったら、即解散だと思う(笑)」
――アハハ!(笑) それぞれの表現の場があるというね。
shoji「そうですね。別に俺の表現の場がそれしかないわけじゃないですけど(笑)」
(一同爆笑)
――シッキンをやってることでダンサー個人に返ってくるものがあったり、もしくは逆のことは活動していて感じたりします? 持って帰れるもの、持って出せるものというか。
shoji「Oguriはダンスとかじゃなくて普通に舞台にも出たりしてるから、演劇的な要素があるときに役立ったり、それこそライブの振り付けとか演出とかステージングをやっていく中で得た照明とか機材の知識も、自分たちの舞台を作るときに活きてきたり。やっぱり4人バラバラで動いてるからこそ、集まったときにパワーアップできる。ずっと同じところを見て、同じことだけをしてると、周りが見えてこなくなっちゃうこともあると思うんで。まだまだいっぱい勉強することがあるなって」
――三浦大知やAAAをはじめ多くのアーティストと絡むことも多いと思いますけど、そういう方たちと共演して感じる刺激というか、印象的なやりとりはありますか?
Oguri「大知はいろんなことに興味を持つし、ライブでも歌はもちろんダンスもすごいし、楽器も演奏して曲も作ったりするんで、毎回すげぇなって思いますね。多彩というか、興味がいろんな方向に向いてて、それを全部ちゃんと形にして舞台の上で観せられる上に、エンタテインメントに対するバイタリティがめちゃくちゃある。近くにいると刺激をすごくもらいますね」
kazuki「AAAのNissy(西島隆弘)はまた考えが違って。大知って“ザ・アーティスト”って感じなんですよ。まさにエンターテイナー。Nissyももちろんそうなんですけど、やっぱりAAAの路線もあって、ファンのことをすごく考えた演出だったり、キャッチーなことに対する目の付けどころが流石だなって。実際にそれをライブでやってみると、見事に“キャー!”っていうポイントを作れるんですよ。照明とかそういうテクニカルなことにもめちゃくちゃ詳しくて、“俺、要るかな?”って毎回思いながら(笑)。でも、そう思っちゃうぐらい本当に本人が素晴らしい。そういう違うタイプの2人と一緒に仕事ができて、それこそその経験をシッキンに持って帰ることもできるし。いろいろと勉強になることが多いなと思うのは、この2人ですね」
4人でやれば何とかなる、みたいな(笑)
――個人としても活躍して振り付けもする、ダンスもする、人にも教えるっていう中で、今の自分にとってs**t kingzはどういう場所なのでしょう?
Oguri「いい意味で、1人でグワァ〜!っと頑張らなくても何とかなるから、安心してやりたいことを試せるというか、あんまり責任感を背負わずにいろいろと挑戦できる場所ですね。1人の仕事になると全部自分で考えなきゃいけないんですけど、ここにいればみんなで受け止めて、それを跳ね返してっていうふうに作っていけるんで」
kazuki「やっぱり他の現場は“仕事”っていう部分が少なからず入ってくると思うんですけど、シッキンに関しては、作ってる段階で何か縛りがあったとしても、それをシッキンなりに何とかするので、あんまりこうしなきゃ、ああしなきゃって他の仕事ほど縛られないというか。やりたかったこともチャンスがあればどんどん取り入れられるし、無責任に提案しても4人でやれば何とかなる、みたいな(笑)。ダメだったらダメでもいいからとりあえず言ってみようみたいなテンションになるんで、アイディアも出やすい場所な気がしますね」
NOPPO「えっと…いつも一緒にい過ぎて分からないんです(笑)。まだ把握できてない(笑)」
――10年やってきたけど把握してない(笑)。
shoji「もうNOPPOは把握しなくていいかもしれない、大事なポジションです(笑)。本当にしょっちゅう一緒にいますね。家族より全然いるかもしれないよ、ぐらいの」
――shojiさんはどうでしょう?
shoji「あの…何だろう。“海の入口”みたいな」
kazuki「ほほぉ〜。導入がロマンチック」
――何も把握してない人もいれば、海の入口と言う人もいる(笑)。
kazuki「あえてその理由は聞かないけど」
(一同笑)
――みんな気になるわ海の入口(笑)。だから一応聞いて、内容によっては載せないと(笑)。
shoji「アハハハハ!(笑) 4人が1本1本の川みたいなイメージで、学んだり感じたものを各自表現したり吸収したりしつつ、それが1つ1つ集まって4人になって最終的に海に流れ込む。4人が集まった瞬間に一番可能性が開いて、なおかつどこにたどり着くかは分からない。それがすごいシッキンっぽいなって今ふと思って。これからも多分そういう場なんだろうし、でも、やっぱり1本1本の川がしっかりしてないと、そこに流れ着けないというか。そういう意味で、川の終わりであり海の始まりみたいな場所なんじゃないかって、ロマンチックなことを言ってみました」
kazuki「使いましょう!」
――そうね。最初は“この人、何言ってんだろう?”って思ったけど(笑)。
(一同爆笑)
――使いましょう!(笑)
shoji「よかった~!(笑)」
ここから続く1年にお客さんがワクワクできるような、そんな一夜にできたら
――そして、ビルボードライブで10周年記念公演がありますが、動画でもいろんな試みが告知されていて。
Oguri「ビルボードも、生バンドと一緒にパフォーマンスしたいっていうのも、ずっと思ってはいたことなんですよね。それができるのが、まさに10周年っていう」
shoji「どちらかと言うと、今回は舞台みたいな形ではなく、ライブ寄りのものにチャレンジするイメージです。なので、隅から隅まで完璧に作られてるというよりは、むしろもう少しラフに、お客さんと近い距離で、お客さんもリラックスして、気付いたら立っちゃってたりしてもそれはそれでいいよねっていうスタンスで」
――舞台とはちょっと違うものを、よりパフォーマンスと生のバンドのシンクロ具合で魅せると。となると、4人だけのリハじゃなくなってきますよね。
kazuki「そこも初挑戦な感じだよね」
shoji「今までにいろいろとお付き合いのあったバンドもたくさんいたんですけど、あえてそこもまた新しい挑戦として、今回はorigami PRODUCTIONSの方々と一緒にやることになって、いろいろと曲のアレンジが上がってくるたびにテンションが上がるっていう(笑)。そういうのもすごく楽しいし、毎度ちょっと雰囲気が変わりそうな自由度の高いパートも残してるんで、毎回特別な空間になりそうで楽しみですね」
――それぞれビルボードライブ公演に向けてはどうでしょう?
Oguri「ビルボードライブには自分も観に行ったりもしていて、ちょっと神聖な場所っていうイメージがあって。すごいアーティストたちがライブをしてきたステージに立つからには、生半可な気持ちじゃダメだなっていうのもあるし。でも、あまり気張り過ぎずに、何より自分たちが楽しんで、結果お客さんも一緒に楽しめればいいなって。そこを常に頭に置いて臨もうと思いますね」
kazuki「やっぱり“ビルボードだから”っていうのをどうしても意識しちゃうけど、お客さんはいつもより高いお金を払って来てくれるわけで。そこで自分たちが雰囲気に飲まれたショーをするとガッカリされるのもあるので、ビルボードの力をちょっと借りつつ、いつものs**t kingz+新しいライブ感を出せたらな…という希望です!(笑)」
shoji「10周年のイベントはビルボードから始まるので、ここから続く1年間にお客さんがワクワクできるような、そんな一夜にできたらいいなと思います」
NOPPO「俺が最後か…(笑)。もちろん音も楽しんでほしいし、ダンスも楽しんでほしいし、生バンド×ビルボードライブ×s**t kingzで何か生まれるんじゃないかってみんなちょっと期待して観に来てくれる部分もあると思うんで。それを裏切らないように、試行錯誤して、頑張っていきたいと思います!」
――ドレスコードはぜひ襟付きでね(笑)。最後に10周年のスタートということで、今後s**t kingzとしてやっていきたいことを伺って終わりたいなと思います。じゃあ今度はNOPPOさんから(笑)。
NOPPO「っしゃ〜!(笑) もちろん大きい舞台はまたやりたいんですけど、s**t kingzって1つネタを作ったら、似たようなものはもうやりたくなくて。また新しいもの、新しいものっていう気持ちはあるんで、本当に今までにやったことがない舞台を作ってみたいなとは思います」
shoji「“ダンスってこういうもの”みたいな先入観に囚われ過ぎず、もっともっと自由に、今まで思ってもみなかったようなところでパフォーマンスしたり、想像もしなかったところに少しでも手が伸ばせるように、アメーバみたいにグニャグニャ変わりながら進んでいきたいなって思います」
kazuki「全世界の人に知ってもらえるダンスクルーというか、エンタテインメント集団になる。年々“これ、ダンサーのショーかな?”って思う瞬間がちょいちょい出てくるんで(笑)。舞台でもひたすら踊ってるわけじゃないんで、そういう瞬間がもっともっと増えるといいなって思います。もちろんダンスを武器にしつつ、ダンス以外でも人を楽しませて、それがきっかけでいろんな人に知ってもらえたら嬉しいなって思います」
Oguri「ダンスはもちろん上手くなりたいんですけど、それ以外にこういうふうに喋ることだったり、クリエイティブな部分だったり、いろんな方面を磨いてもっともっと単純にレベルアップしていきたい。そのためにはやっぱり経験値が必要なので、アイテムを使わずにそれを増やして(笑)、ちゃんと自分たちの力で1匹1匹モンスターを倒して、レベルアップしていきたいなっていう想いであります!」
――10周年が輝かしいものになることを祈ってます。本日はありがとうございました!
全員「ありがとうございました~!」
Text by 奥“ボウイ”昌史