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「上方落語若手噺家グランプリ2016」予選会
第二夜をレポート!

4月14日、天満天神繁昌亭にて第2回『上方落語若手噺家グランプリ2016』予選第二夜が行われた。

予選会の持ち時間は一人8分、事前抽選で順番が決まっており、トップバッターは桂三実が務めた。演目は「味噌豆」。途中、CM風の演出を取り入れるなど、個性も見せた。続いて笑福亭喬介が「牛ほめ」を口演。カラフルな着物に目を奪われる。声色を駆使して、表情豊かに描いた。この日の紅一点、桂二葉は「雑俳」を。ピンクの着物がよく似合う二葉、ポップな世界観で笑いを誘った。「四番、林家染八」と言いながら登場して会場を沸かせて染八は、第7回「上方落語台本募集」の入選作である「蓮の池クリニック」を。舞台でしか聞けない言葉遊びに会場が沸いた。「落語界のラブリンです」と登場したのは林家愛染。心理描写も丁寧に、臨場感ある「ふぐ鍋」を演じた。笑福亭智六は「住吉駕籠」。酔っ払いをダイナミックに描き、ぐいぐいと噺の世界に引き込んだ。

中入り後に登場したのは桂治門で「初天神」。父と子の姿を生き生きと、祭りの高揚も感じさせる高座で魅せた。桂三幸は自身の新作「冬のゴルゴ」を。漫画のキャラクターの私生活を暴いた物語、目の前に浮かんだ情景に笑いが絶えなかった。続いて笑福亭呂竹が登場、「米揚げ笊」を景気よく。おめでたい一席に会場は福に包まれた。トリを飾ったのは林家笑丸。落語と講談、一粒で二味楽しめる「居候講釈」で大いに盛り上げ、予選会第二夜を締めくくった。

審査中は、それぞれに感想を。「ここで注意点を!」とお客さんに訴えかける三実。「落語の中に出てくる“味噌豆サプリ”は実在しません!」。喬介は「出てくるなり噛みましたけど、楽しくできました」。「緊張しました。ありがとうございました!」と二葉。染八は「ありがとうございました!」と元気よくご挨拶。愛染は「ふぐ鍋を食べたことがないので、食べに連れていってください」とアピールした。「緊張したけど楽しかったです」とは智六。大きな声は相変わらず、「智六くんが楽屋でめっちゃ騒ぐんですよ~」と三幸、ご挨拶もそここにクレーム(!?)を。呂竹は「去年も出してもらったんですけど、コンクールは緊張して噛みすぎます」。そして笑丸は「まさかの10番目で、出番までの時間が長いこと…」と、ホッとした表情を浮かべていました。

そして結果発表へ。今回は同点1位がふたりという結果に。2位が従来の3位“敗者復活枠”ということになった。まずは2位、林家染八。1位の笑福亭喬介と林家笑丸が6月21日(火)の決勝戦への出場権を獲得した。

予選会は4月21日(木)、28日(木)にも開催。こちらもお楽しみに。




(2016年4月21日更新)


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笑福亭喬介
林家笑丸
林家染八

「上方落語若手噺家グランプリ2016」

発売中 Pコード:448-991

天満天神繁昌亭

全席自由-1500円(整理番号付)

〈予選第三夜〉
▼4月21日(木) 18:30
[出演]桂ちょうば/林家市楼/桂三四郎/桂小鯛/笑福亭呂好/桂和歌ぽん/桂寅之輔/月亭天使/桂紋四郎/桂小留

〈予選第四夜〉
▼4月28日(木) 18:30
[出演]林家染太/桂雀太/笑福亭松五/桂ぽんぽ娘/桂咲之輔/露の紫/桂あおば/桂小梅/桂米輝

※未就学児童は入場不可。
[問]天満天神繁昌亭[TEL]06-6352-4874

チケット情報はこちら

写真左から桂三実、笑福亭喬介、桂二葉、林家染八、林家愛染、笑福亭智六、桂治門、桂三幸、笑福亭呂竹、林家笑丸。

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