『ウラなんばグランド花月』にちなんで
バイク川崎バイクがメッセンジャー・黒田に質問!
「黒田さん、うまいメシを教えてください!」
9月25日(水)~27日(金)になんばグランド花月で開催される『ウラなんばグランド花月』。このイベントは、近ごろ話題を集めているなんばグランド花月周辺のエリア“ウラなんば”にある店とコラボしているところもお楽しみのひとつ。
そこで、『ウラなんばグランド花月』特別クロストーク第2弾は、イベントの中心人物のメッセンジャー・黒田と、9月27日(金)に出演するBKBことバイク川崎バイク。「お腹いっぱいになることが一番のごちそう」というBKBが、プライベートでは料理上手で食通といわれるメッセンジャー・黒田に「うまいメシ」とはなんたるかを教えてもらう。グルメの話題から、いつしかバイク川崎バイクが体の不調を訴える展開に…? はたしてこの対談、どんな結末が待ち受けているのか?
黒田:バイク川崎バイクとは、まだメシに行ったことないよな。
BKB:はい。イベントとかで一緒になった時に、ご挨拶させてもらってちょっと喋らせてもらったぐらいで。これを機会に、おいしいメシに連れていっていただけたらうれしいです。ところで黒田さんにとって、おいしいメシってなんですか?
黒田:おいしいメシといっても、誰と行くかでだいぶ変わってくると思うねんな。仕事仲間で行くのか、プライベートの友だちと行くのか、彼女なのか母親なのかでまったく違ってくる。うーん、まぁ、一番うまいメシは、何を食べるのか目的にして行くのがベストやと思うねん。「どこか食べに行こうか」よりも「この店のあれが食べたいねん」という方がおいしく感じるやん。
BKB:確かに決め打ちの方が、期待は高まりますね。
黒田:そのうまいメシのある場所に行くために時間を割く方が、うまいものが食べられると思うね。
BKB:たとえ遠方でも、そこまで行って食べる、という。
黒田:そう。だって俺、イカを食べに唐津とか行くからね。うまいタコが食べたくなって、岡山の下津井まで食べに行ったこともある。
BKB:あらかじめその土地の店を探してから行くんですか?
黒田:うん。グルメうんぬんと言うけど、要は何をメインにするかやろ? 何を一番優先するか。うまいものを優先するとき、それがうまいもんやと思うねん。ところで、お前は今いくつなん?
BKB:33歳です。今年で34歳になります。
黒田:グルメに関しては、30代より40代やし、40代より50代やねんな。それは、たぶんほかに楽しみが減ってくるから。それで、“食”の楽しみにたどり着くねん。結婚したら女とも遊んでられへんし、日々の楽しみが遊びというより“食”が1位を占めるようになるから。
BKB:確かに、僕らはやっぱり簡単に食べられる牛丼が一番おいしかったりします。
黒田:そうやろうな。それはそれでうまい。年齢に比例するんちゃう? 年齢を重ねるごとに楽しみが変わってくるという。
BKB:だから、タコを食べに下津井に行くとかすごいと思うんです。僕、タコは好きですけど、タコではお腹いっぱいにならないじゃないですか。
黒田:確かにな(笑)。
BKB:お腹いっぱいになりたいんですよ、僕。
黒田:それ、すごいわかるよ。それこそ、ウラなんばに「釜たけうどん」ってあるやん。あそこ、四国で食べる讃岐うどんより、量がめちゃくちゃ多いねん。俺の年齢になればちょっと多いかなと思うけど、お前らからしたらちょうどいいやろ? うまい店は、街やそこに集まる人に合わせてるんやと思うで。
BKB: そうなんですか?
黒田:うん、四国の讃岐うどんよりめちゃくちゃ多い。そのかわり、四国は100円とか200円と安いから。
BKB:じゃあ、黒田さんはおいしい讃岐うどんを求めて四国にも行ったりもするんですか?
黒田:いや、そんなことはない。だって瀬戸大橋を渡って往復で2万5000円ぐらいかかるやん。うどんは100円かもしれんけど、交通費2万5000円って(笑)。
BKB:僕ら、若手とレンタカーを借りて四国へうどんを食べに行ったりするんですけど、100円のために2万5000円払って……。そのからくりに気づかず行ってました。
黒田:交通費、すごいやろ?
BKB:はい、そこは割り勘で。讃岐うどんは有名やからトークでも「四国にうどん食べに行きましてね」って喋れますし、道中が楽しくて。道中のお楽しみ込みでのごちそうなのかな、と。
黒田:それをよしとするか、やろうね。
BKB:黒田さんがおっしゃるように、うまいメシって、「誰と行くか」というのが一番大事のような気がしてきました。
黒田:この間も、仕事のプロデューサーと2人でメシに行ったんやけど、行ったのが会席料理やってんな。会席料理って、うまいことなってるねん。料理の出てくるタイミングが。次の料理が、会話のできる間(ま)にうまいこと出てくるんやよね。
BKB:あっ、なるほど! ドラマでも接待のシーンでよく見ますもんね。
黒田:うん。ひとつの話題について喋ってて、話が途切れるぐらいに次の料理が出てくる。だから、例えば「仕事の話をしましょう」っていうときに、カニなんか食べに行けへんやん。
BKB:カニは、黙々と食べてしまいます。
黒田:カニには、会席料理みたいに、次の話を切り出しやすい間(ま)は生まれへんねんな。うまいことなってるなぁと思った。
BKB:ファミレスとか、ちょうど話のオチのとき、ここやってときに料理が運ばれてきたりしますもんね……。
黒田:だから、シチュエーションやわな。ワイワイと仲間で鍋をつつくときは、そんな間を作る必要がないからね。だから「これを食べてるからグルメ」とは一概には言えないと思うわ。むしろ、TPOに合わせる方がいいんちゃうかな。
BKB:さすが大人の意見ですね。僕はまだ、大好きなカツ丼とカツカレーがあればいい、みたいなところがあるんで。先輩にメシに連れて行ってもらうときも「お前はどうせ唐揚げがあればいいんやろ?」って言われたりするぐらいなんで、早く黒田さんの域に行きたいです。
黒田:若いうちはそれでいいと思うで。
BKB:でも、食通になったら幅が広がると思うんですよ。黒田さんは料理もお上手で、料理をする人って頭の回転が速いといいますし。
黒田:料理って、笑いと絶対に似てるねん、それはすごい思うわ。だって塩がひと粒でも多かったら、ごっつい塩辛くなったりするやん。あれは結局「そこまでツッコミいらんねん」っていうことやし。
BKB:僕は料理をしないから、大味のボケしかできないんです。「ヒィーア!!」とか。
黒田:それはそれでいいんちゃう? アメリカのハンバーグはデカい、そんな感じで(笑)。
BKB:デカいハンバーグ、たまに食べたくなりますもんね(笑)。黒田さん、ランチはどうしてはるんですか? 僕は、ウラなんばに行って、昼にやってる店によく行ってるんですけど。喫茶ロアとか、いわま食堂とか。いわま食堂は大将が優しくて、出し巻きを1個多めに出してくれたりするんです。
黒田:この界隈の店は芸人に優しいもんな。俺もよくこの界隈に昼メシ食べに行くけど、とくに行きつけはないなぁ。なんばにいるときは、出番の合間にメシを食べることが多いから、昼メシにとくにこだわりはない。空き時間の中で、おいしくてお腹いっぱいになれる店やったらいい。
BKB:昼メシ、ひとりで行きはるんですか?
黒田:行くよ。なんやったらひとりの方がいいぐらい。
BKB:僕、寂しいからどうしても後輩を誘ってしまうんです。
黒田:ひとりが寂しいのは何で?
BKB:ひとりやったらどんどん暗くなる性格なんです。バイクだけに、誰かにサイドカーに乗っておいてほしいんです。
黒田:なんやねん、それ(笑)。まぁ、俺は昼メシよりは、夜にこだわりたいかな。
BKB:僕ら、結局出番が終わる時間が遅いから、どうしてもファミレスとかになっちゃうんですよね。まずはお腹をパンパンにしたい。不健康やなと思います。
黒田:芸人はどうしてもな。俺もめちゃくちゃ不健康やで。家の近所にいつも行く喫茶店があるんやけど、そこの店主がいい人で、バランスの取れたメニューを出してくれるから、朝ごはんはそこで食べたりする。家の近所にそういう店があると助かるね。
BKB:僕も、朝に野菜ジュースとか、コップ1杯の水とか飲んだりするんですけど、最近はずっとゆるくしんどいですね……。
黒田:体が? それとも精神的に?
BKB:どっちもやと思うんです。ちょっと疲れ気味ていうか、病んでるんですかね……。いくら食べても体重が減るし。そんな僕に、おすすめの食べ物だったり、お店とか、ありますか?
黒田:俺がおすすめしたいのはドッグカフェやな。ドッグカフェに行ってから、心が落ち着いたで。なんといってもドッグカフェは、みんな犬に夢中やから、話しかけられたりせえへんし、顔もささへんねん。
BKB:あ、いいですね! 黒田さんの飼ってる犬も連れて?
黒田:うん、連れて行くときもあるし、ひとりで行くときもある。
BKB:ひとりで? 犬を連れて行かなくても入れるんですか?
黒田:大丈夫。行ってみたら?
BKB:心が癒されるの、いいですねぇ。求めてるものかもしれません。ほかの人が飼ってる犬とか触らせてもらいたいですね。ドッグカフェって、どこのドッグカフェがおすすめなんですか?
黒田:堀江にたくさんあるし、一回行ってみたら?
BKB:それやったら劇場からも近いですね。出番の前に行ってみます!
(取材・文/中野純子 撮影/矢橋恵一)
(2013年9月18日更新)
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