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『江戸の青空』シリーズ第2弾がいよいよ大阪上陸!
本作で舞台初出演にして初主演となる歌舞伎役者
坂東巳之助と、本シリーズ仕掛け人の松尾貴史による
製作会見レポート&巳之助単独インタビュー! (1/2)

膨大な数の古典落語の中から、テーマに沿って作品を選び、それらを一つのオリジナルストーリーに紡ぎ上げ、演劇にした「江戸の青空」シリーズ。その2作品目となる『江戸の青空 弐 ~惚れた晴れたの八百八町~』は、おせつと徳三郎をはじめ男女の恋の切なさやおかしさをふんだんに盛り込んだ名作に仕上がっている。
出演は坂東巳之助、松尾貴史、柳家花緑などバラエティ豊か。千葉雅子の脚本、G2の演出のもと、個性的なキャストが数多くのキャラクターを演じ分けるのも魅力の一つだ。大阪公演はシアターBRAVA!にて、11月26日(土)、27日(日)に上演される。そこで坂東巳之助、松尾貴史に大阪公演への意気込みを聞いた。また、坂東巳之助には個別インタビューも実施。こちらもお読みください!

製作会見では、大阪公演について、まずは坂東巳之助からご挨拶が。

坂東巳之助(以下、巳之助)「今回、歌舞伎以外の舞台に初めて出させていただき、徳三郎という役をさせていただくのですが、主演ということにプレッシャーを感じたり、緊張するかなぁと思っていたんですが、一切ございません! 非常にワクワク、ドキドキと楽しみで、ポジティブな感情ばかりが溢れてます。逆に“それで大丈夫かな?”と思うくらいすごく楽しみにしています(笑)。一生懸命務めさせていただきます。よろしくお願いいたします」

続いて、松尾貴史からご挨拶。

松尾貴史(以下、松尾)「『落語』シリーズでは3作目、『江戸』シリーズでは2作目でございます。落語を題材にして芝居をするという、この第1弾の『地獄八景‥浮世百景』は上方落語を紡いで1本の話、もうギャグ連発というものだったのですが、今回はさらにストーリー性が重視されています。前回は物欲、銭の欲が物語の一つの芯になっていたんですが、今回は若いふたりの不器用な恋がテーマです。これは演出家のG2が言っていることなんですが、落語を題材に恋愛ものを作ろうとするとどうも廓ものが多くなる、玄人の絡んだ恋愛が多くなると。そこで今回は、不器用な素人衆の恋愛を描いてみたいというところから、この骨子が出来上がっておりました。そこに江戸落語の雰囲気とか、世界観みたいなものが感じられるムード、登場人物やアイテム、要素などをいろいろ足しています。落語がそのまま、フランケンシュタインのようにつぎはぎでつながって出てくるということではなく、相当しっかりとした流れのストーリーができておりますので、純粋に芝居として観ていただければと思います」

そして、落語好き、芝居好きはもちろん、多くの人に観てほしいとのこと。

松尾「落語がお好きな方には、“ああ、あのネタのあの雰囲気がここに散りばめられているな”ということを、ちらほらと、そこはかとなく楽しんでいただける見方もあろうかなと思います。明るくからっと笑っていただけるというお話でございますので、どうぞ最後までお楽しみいただければと思っております。地震が起きたり、原発の事故が起こったりして、そういう中でこういう楽しげなものをやるというのは、どうにも慎みがちですが、元気にやれる人はどんどんやって、その波及効果が全体を盛り上げていけばいいなと。今、日本にとって一番の大きなエネルギーになるのは、実は笑いや娯楽ではないかなと思います。皆さんが楽しい気分になっていただければと思います」

落語を取り入れて一つのストーリーに仕立てるシリーズは、先の『地獄八景‥浮世百景』から始まった。初演は2007年。「立ち切れ線香」や「算段の平兵衛」「崇徳院」に「天狗裁き」、そして「地獄八景」と人気の上方落語を取り入れた作品だった。そして江戸落語をモチーフにした『江戸の青空』シリーズとしては2009年の『江戸の青空 Keep on Shackin' 』が初演となる。こちらは江戸落語の「文七元結」や「芝浜」、「三軒長屋」や「柳田格之進」など大ネタをふんだんに取り入れたコメディ作を上演した。そして2011年の『江戸の青空』シリーズである。テーマは恋愛。しかも純愛。ここに至るまでの経緯を聞いた。

松尾「以前、G2さんとふたりでAGAPE store(アガペ ストア)というユニットを組んでおりまして(2010年に解散)、毎回、とにかく食指が動いて衝動的にやるような題材を選んでの舞台シリーズをやっておりました。で、ある日、東野ひろあきさんという方が、“『地獄八景亡者戯』という古典落語があるけども、あれを現代に置き換えて5人くらいで立体的にやったらどないやろうか”とおっしゃって、今はなき近鉄小劇場で実際に上演したんですけど、大変好評を頂いたんですね。『地獄八景』は、桂米朝師匠が文の家かしくという人に教えてもらって、現代にも通用するようにといろいろと直されたもので、米朝師匠が原作者みたいな感じでもあるんですね。で、当時、劇場にお越しくださいましてね、観劇してくださって。“いや~、ほんまによう、こんなしんどいことやったねぇ”というようなことをおっしゃって、楽しんで帰ってくださったんです。そのときに味を占めたようなところがありまして、今度は、上方落語の中でもストーリー性の強いものでできないかということで、『立ち切れ線香』を横軸に、『地獄八景』を縦軸にして、立体的に、芝居としてやれないかなと。そして、2007年に第1弾の『地獄八景‥浮世百景』という作品をさせていただきました。ほたら今度は江戸版もやろうやないかということになって、柳家花緑さんも交えて『江戸の青空 Keep on Shackin' 』を一緒にやらせていただきました。花緑さんはそのとき乗っていただいて、今回もご一緒にやらせていただくことになりました」

ちなみに『地獄八景‥浮世百景』でも歌舞伎役者が出演していた。その理由については…。

松尾「江戸の雰囲気を現代に残している舞台芸術ということで、歌舞伎役者の方にもお越しいただこうと。そこで、『地獄八景‥浮世百景』のときは市川笑也さんにご出演いただきました。今回は若い男女の恋愛ものですし、若い息吹をということで坂東巳之助さんに出ていただこうと。彼の出演はG2の念願でもあって、かねてから一緒にやりたいという思いがありましたので、今回、それが叶いました。僕たちも巳之助さんをいろいろと見て、刺激を受けてやらせていただこうと、いい機会を与えられたと思っております」

では、巳之助は、この舞台の話が届いたときはどんな思いだったのだろう。

巳之助「そうですね…。遂に来たな…と。G2さんに初めてお会いしたのが5年ほど前なんですが、その頃から折に触れて“何か一緒にできたらいいね”とおっしゃってくださっていたので、それで遂に来たな…と」

と、ここで、冒頭の御挨拶では、爽やかにワクワクしていると語った巳之助に少し心境に変化が出たようだ。

巳之助「最初の挨拶のときに“プレッシャーとかないです”と言ったんですけど、今、隣で松尾さんがたくさん語っていらっしゃるのを見て、だんだんヤバイなと思い始めました(笑)」

松尾「巳之助さんは歌舞伎以外の舞台は初めてですが、バンドのステージはされていて。現代的な息吹を持っている人があちらこちらで培った表現力と、歌舞伎で持っているものをない交ぜにして、いろいろと掛け合わせて出してくださるのかなという感じがしますね」

巳之助「またプレッシャーをかけられた~!(笑)」

では、『江戸の青空 弐 ~惚れた晴れたの八百八町~』について。まず、物語はどのように組み立てられているのだろう。

松尾「今回は割りとストーリーにオリジナリティを持たせようというところにシフトしていまして、落語に描かれているストリーリーで展開するという部分は、少し薄めになっています。その分、オリジナルストーリーの部分が濃くなっているという感じです」

楽しみ方として、落語好きでなければわからないということは、あるのだろうか。

松尾「落語がお好きな人であれば、きっとこの世界観もお気に召していただけるようになっていますし、落語に詳しくない方でも普通に気楽に、楽しんでいただける内容です。そして、気分をカラッと前向きにしたい、高揚させたいなという方にぜひ、ご覧いただきたいストーリー展開になっています。物語が立体的になっているのでわかりやすく、そういう意味では落語そのものにもとっつきやすいかなとも思います」

この製作会見では、松尾と巳之助に向けてG2からのメッセージも紹介され、そこには巳之助に向けて“相手役の朝倉あきと実際に恋をせよ”との演出指導(!?)も。それを受けら松尾は…。

松尾「そうですね、あきちゃんと本当に恋をしてもらえると、さらに盛り上がると思います!」

そんな巳之助に、同じ時代劇とはいえ、歌舞伎との違いをどのように受け止めているのか聞いた。

巳之助「…何でしょう。まあ、歌舞伎の舞台も作り上げていくという意識はあるんですけども、今回の舞台で何かを“作り上げる”ということを経験させていただけることが本当にありがたいことだなと思っています。もう1点、決定的に違うところは舞台上の女性が女性であることですね(笑)。G2さんもメッセージでもおっしゃっていましたけど、舞台の上で女優さんとご一緒することが初めてのことでございまして、ましてや恋愛をテーマに扱った作品でございますので、これはホントに好きになっちゃうんじゃないの!?ってすごい突っつかれて……(笑)」

松尾「できるだけ稽古の段階でも距離を縮めてもらわないと、PRにならないので!」

巳之助「は、はい…(笑)」

と、たじたじの様子。巳之助と朝倉あきが舞台上でどんな純愛を繰り広げてくれるのか、その点も楽しみだ。では最後に、松尾と巳之助に互いの印象を聞いた。

松尾「最初は本当にバンドの兄ちゃんみたいな感じで。ただ眼光が鋭いんですよね。鋭いといっても僕のような陰険な目じゃなくて(笑)、意志の強さを感じるというか。そこはお父さん譲りだと思いますね。結構、今風の部分も、伝統的な部分も、両方すごいウィングで抑えられるようなタイプの人かなという印象を受けました。フレキシビリティがあるので、そういうところでもカチッとしていない、窮屈な感じの人じゃなくてよかったと思いましたね」

巳之助「本当にカチッとしてなくて申し訳ございません(笑)。僕はテレビなどで一方的に松尾さんをお見かけしておりまして、不思議な人だなぁと思っていました。そしたら本当に不思議な人でした。G2さんとおふたりでずっとお話していらっしゃって、すっごい実のあるお話をしていらっしゃるなぁと思っていても、後で思い出すと本当にどうでもいい話だったなぁって…。不思議な話術の賜物ですかね」

松尾「ほとんど嘘ですからね。その嘘を信じてG2がひどい目に遭うと、“大変だったねぇ”ってみんなのネタになりますからね。そこでまた共有財産ができるから」

巳之助「なんと! 今、ぱっと松尾さんに対して“わたあめおじさん”というフレーズが出てきたんですが、僕自身、どういう意味かわからず必死で考えています(笑)」

松尾「甘くて軽くて、筋が一本通っていてみたいな感じですか?」

巳之助「そうです、素晴らしい! 僕、言い当てましたね。松尾さんは“わたあめおじさん”です!」

坂東巳之助主演、そして“わたあめおじさん”こと松尾貴史が何役もの役をこなして見せる『江戸の青空 弐 ~惚れた晴れたの八百八町~』は、11月26日(土)、27日(日)に大阪・シアターBRAVA!で上演。ちなみに松尾は、何役もこなすことに関しては何の苦労もないという。それは「普段から“いろんな人になりたい病”が出ていて、なじみの飲み屋に電話をかけるときも、別人に成りすまして電話したりして遊んでいる」からだそう。そんな“自然な役づくり”も楽しみに、ぜひ、足を運んでみてほしい。

そして「ぴあ関西版WEB」でのインタビュー後半は、坂東巳之助単独インタビューをお届け。こちらも引き続き、お楽しみください。



(2011年11月24日更新)


Check
(写真左から)坂東巳之助、松尾貴史

●公演情報

「江戸の青空 弐」

発売中

Pコード:413-706(公演日前日まで販売)

●11月26日(土)13:00/18:00

●11月27日(日) 18:00

シアターBRAVA!

全席指定-6800円

[劇作・脚本]千葉雅子
[演出]G2
[出演]坂東巳之助/植本潤/松永玲子/戸次重幸/朝倉あき/吉野圭吾/柳家花緑/松尾貴史
※11/26(土)18:00公演は、公演終了後アフタートークあり。出演者未定。

[問]梅田芸術劇場[TEL]06-6377-3888

※未就学児童は入場不可。 

2階席限定優待販売もあり!
チケット情報はこちら

●あらすじ

江戸時代、白木屋の奉公人の徳三郎は主人の一人娘、おせつと将来の約束を交わした…つもりであったが、どうやらそれは勘違い? 町の風呂屋では「おせつが結納するらしい」と噂話で持ちきりだ。それを聞いた徳三郎、所詮は叶わぬ恋かと思わずカッとなり、刀屋へ飛び込み「2人ほど切れるのを売ってくれ!」。穏やかではない徳三郎に刀屋の主人は「事情を聞こうじゃないか」と耳を傾ける。そして徳三郎はそれまでの経緯を切々と語り始める…。花のお江戸を舞台にうら若き男と女が繰り広げる惚れた晴れたの恋物語。周りはなにやら奇妙な人間ばかりで、徳三郎は振りまわされる一方で。果たしてこの恋、成就するのか!? それは見てのお楽しみ。

●見どころ

江戸落語のエッセンスを紡ぎ、一つの物語に仕立てている「江戸の青空 弐 ~惚れた晴れたの八百八町~」。ここで、今回、登場する江戸落語を紹介しよう。

「おせつ徳三郎」
前半の花見小僧と後半の刀屋のエッセンスが冒頭から登場。大店の娘おせつと奉公人徳三郎がいい仲になっていると聞きつけた主人だが、ふたりの花見に同行した小僧からその様子を聞きだそうにも簡単には口を開かない。そこで少しずつ餌を与えて誘導すると、小僧はいとも簡単に口を割ってすべてを話してしまう。カンカンに怒った主人は徳三郎に暇を出す。暇を出された徳三郎はおじさんの家へと預けられる。その間におせつが婿をとり婚礼を挙げると知って刀屋へ…。そのうちおせつが婚礼の席から逃げ出したと聞いた徳三郎。両国の橋の上で手と手を取り合い「南無妙法蓮華経」と川に飛び込むが…。

「宮戸川」
将棋に夢中になって父親に締め出しを食らった半七。隣家のお花も帰宅が遅いと母親から閉め出しを食らっていた。仕方なしに半七は叔父の家へと泊めてもらいに向かうのだが、お花も行くあてがないとついてくる。そして叔父の家。早合点で思い込みが激しいと有名な叔父だけに、ふたりがいい仲だと勘違い。布団は1組しか用意されず、ふたりは帯で仕切りを作って小さくなって寝るのだが…。

「紙入れ」
今夜は主人が帰らないからとお得意先の奥さんに誘われた新吉。旦那には世話になっているけれど、奥さんにも随分ひいきにしてもらっているから断るわけにはいかないと弱り果てるも留守宅にあがり込んで酒を飲み、床をのべてもらったその矢先、主人が急に帰ってくる。何とかその場を切り抜けたものの、旦那からもらった紙入れをうっかり床に置き忘れた。しかもその中には奥さんからの手紙も入っている。絶体絶命、覚悟を決めて翌朝、新吉は主人の元へ行くのだが、どうにも気づいてない様子。それを確かめたくて新吉は夕べのことを「知り合いの話」として話し出す。

「駒長」
借金ばっかりを背負っているが呑気な亭主の長兵衛は、借金取りの丈八が女房のお駒に惚れているに違いないと考えて、ひとつ芝居を打って出る。お駒に「丈八に惚れている」という手紙を書かせ、わざと落とさせる。それを長兵衛が拾い上げ、丈八が来た頃を見計らって夫婦喧嘩を。間男の証拠、ここにあり!と丈八に手紙を見せて懐の金をそっくり巻き上げる算段だ。嫌がるお駒を相手に芝居の稽古をつけていたところ案の定、丈八がやってくるのだが、お駒が予期せぬ行動に打って出て…。

「三年目」
病床に伏せている女房は、夫が後添いを取ることが気がかりで臨終できないという。それを聞いた夫、「生涯独身で通す。もしも後妻をとるような時には、婚礼の晩に幽霊になってでてきたらいい」と約束。それを聞いた女房は息を引き取る。やがて時は経ち、夫のもとへ再婚の話がちらほら。断りきれずにとうとう後妻をとり、婚礼を挙げるのだが、先妻の幽霊は待てど暮らせど出てこない。「バカにしてやがらぁ」と夫は新しい妻をかわいがることに決めた。そして再婚から三年、先妻の墓参りへ行った晩、ついに先妻の幽霊が現れる。

「唐茄子屋」
吉原通いが過ぎて勘当された若旦那、威勢良く飛び出したもののやがて行くあてを失い吾妻橋で身投げをしようとしたそのとき、偶然通りがかった叔父さんに止められる。そして翌朝、叔父から天秤かついで唐茄子を売りに行けと言われた若旦那は、通りすがりの人に助けられながらも何とか売りさばき、残すところあつ2つとなった。売り声の掛け声を練習しながら歩いているうち、とある長屋で質素なおかみさんに声をかけられる。聞けば亭主から送金がなくここ2日ばかり何も食べていないと言う。幼い子どももいるおかみさんを気の毒に思った若旦那は唐茄子どころか自分の弁当、売り上げ金まで渡して叔父の家へと帰ってくる。ことの顛末を最後まで聞いた叔父は不審に思い、若旦那をおかみさんのもとへ案内させるが長屋は大騒動。若旦那が渡した金は大家に取られ、おかみさんは首をくくったというのだ。怒った若旦那は大家のところへ殴りこみに行くのだが…。

●プロフィール

松尾貴史
まつおたかし●1960年生まれ、兵庫県出身。大阪芸術大学卒業後、デビュー。テレビ、ラジオはもとより、映画、舞台、声優、エッセイ、はたまた折り顔など幅広い分野で活躍中。テレビ番組『情報ライブ ミヤネ屋』(YTV)、『住人十色』(MBS)、『モーニングバード!』(EX)などに出演中。京都造形芸術大学芸術学部にて映画学科客員教授も務める。

坂東巳之助
ばんどうみのすけ●1989年、十代目坂東三津五郎の長男として出生。1991年、歌舞伎座『八代目坂東三津五郎十七回忌追善狂言』の『傀儡師』の唐子で守田光寿を名乗り初お目見得。1995年、歌舞伎座『蘭平物狂』の繁蔵と『寿靫猿』の小猿で二台目坂東巳之助を襲名し、初舞台。2009年にはテレビドラマデビュー、2010年には映画『桜田門外ノ変』(佐藤純彌監督作)で映画デビューを果たした。