ホーム > インタビュー&レポート > 結成15周年のSurvive Said The Prophetが 闇を切り拓いてきた15年を経て未来へ向かう現在を語る メンバー全員インタビュー
2025年の1年だけでもバンドの10年間みたいな1年を送った気がする
――2026年最初のリリースとなる「Speak of the Devil feat.Masato」でcoldrainのMasatoさんとの共演。この新曲とともに5月から始まる『MAGIC HOUR TOUR』のこともお聞きしたくて、自分も2024年の『MAGIC HOUR TOUR』の大阪公演に行き、タイトル通り奇跡のようなライブを体感しました(ライブレポートはこちら)。あの時の東京公演でcoldrainと共演されていて、ShowさんがInstagramで「coldrainとのツーマンは特別」と書かれていたのも印象に残っています。ファンの皆さんはご存知と思いますが、改めてサバプロとMasatoさんとのつながりを教えてください。
Show「そもそもの出会いはYoshなんですよね。MasatoさんとYoshが出会ったのは、サバプロが始動するより以前の話で」
Yosh「前だね」
Show「そういう面識はあった中で、2014年ぐらいにcoldrainがまだまったく知られていない僕らをツアーに呼んでくれて。バンドとしてのつながりが始まったのはそこからですね。僕らのツアーにも、coldrainが漢気(おとこぎ)で出てくれたりした中で、僕らがワンマンしかやらなくなった時期があって。それに対して、"お前らこのままやってていいのか?"みたいな問題を提起してくれたというか、そこでちょっと溝ができた時期があって」
――そうだったんですか。
Show「そこから少し間が空いて、こちらもいろいろ体制が変わり考え方も少しずつ成熟していく中で、改めてもう一回お互いの現状を見せ合いたいという気持ちで、僕らが『MAGIC HOUR TOUR』にcoldrainを呼んだら快く出てくれて。もちろん彼らも葛藤があったと思うんですけど、そんな中でも彼らは僕らを大事なバンドだと言ってくれていて、縁は完全には切れてなかったんですよね。その縁をもう一回改めて結び直すという形でやれたのが、さっき言ってくれた2024年の『MAGIC HOUR TOUR』でしたね」
――愛ある助言と言いますか、Masatoさんの中にあるサバプロへの期待の現れなのでしょうね。
Show「そうですね」
Tatsuya「僕らがワンマンをやめて対バンをやり始めて、呼ばれるだけじゃなく自分たちから動いていくタイミングがそこだったし、僕らの中でcoldrainには一番思い入れが深かったんですよね。他のいろんなバンドに対しても思いはあるんですが、coldrainは本人たちも"ラウドの中でもお前らは俺らの直系だ"って言ってくれていて。ずっと"お兄ちゃん"ではあるんですよね」
――『Speak Of The Devil feat.Masato』は、通常フィーチャリングと聞いてイメージするものよりMasatoさんの存在感も大きく、特にミュージックビデオの後半でサポートメンバーの2人とMasatoさんを含む6人が並んでいる姿を見た時に、これまでのサバプロとは違う新しさのようなものを感じました。そういう狙いのようなものはありましたか?
Yosh「個人的には、新しいものを作るという意識よりも自分たちらしさを久しぶりに提供できたのかなと思ってます」
Tatsuya「ひとつ言えるのは、仲間に支えられてもいるなっていうこと。僕らは今3人になって、そこにサポートしてくれているメンバーが2人いる。去年4人から3人になって、この3人でやっていくという選択をして、最初の頃は3人でやるライブが多かったんですけど、それが4人になり、ファイナルに向けて5人になり、そこに今回Masatoさんがフィーチャリングで入って。周りに助けられている部分もあるし、現状からもっと先に進みたいという意識は常にある中で、自分たちだけじゃなくサポートメンバーを呼んでMVを作る、そこにMasatoさんも入るっていうのはたしかに初めてのことかもしれないですね」
――気が早いですが、この先にもまたすごい曲が待ってるんじゃないかという期待があります。その辺のお話はお聞きできますか?
Yosh「まあ...できないかもしれないですね(笑)。ただ自分たちは常に音楽を作っているので、その期待は引き続きしてほしいなってことは、リスナーの皆さんに伝えたい一言かもしれないですね」
――では期待をしつつ、5月22日(金)の仙台を皮切りに『MAGIC HOUR TOUR』が始まり、大阪公演は6月14日(日)GORILLA HALL。自主イベントの『MAGIC HOUR』が2016年に始まって今年で10年。さっきお話に出ていたワンマンで戦っていた時代を経て対バンライブをやるようになった、その表れが『MAGIC HOUR』といえるでしょうか?
Show「そうですね、ワンマンばっかり重ねていた時代は『MAGIC HOUR』はやってなかった時期だったかな」
Tatsuya「やってないね」
Show「『MAGIC HOUR』のコンセプトの中心には、対バン相手とのケミストリー的なもので僕らだけでは作り上げられない空間を作るというものがあるんですね。なので異種格闘技というか、"こんな畑違いのバンドともライブをやるんだ!"って思われるような対バンをすることも元々のコンセプトだったんですが、今回に関しては、"みんなこういう対バンを見たいんだろうな"っていうのを想定しながら組みました。そのイメージ通りが見れるんじゃないかなという気はしますね」
――これまでfox capture planなど、まさに異種格闘技的な対バンが印象的でした。今回はまた違った趣になると。
Show「そうですね、変化球ではないです。異種格闘技戦をやってもいいけど、今の僕らのマインド的にはそこに囚われなくてもいいんじゃないかっていうところで。もちろんタイプの異なるバンドとやるのも面白いという考えもありつつ、それはまた別の機会にやればいいし、今はあまりそこにフォーカスを置いていないから、結果的にそうなったかなっていう。10年前のコンセプトはそれはそれで本音でやっていたことだし、今は今で本音でやっている。とはいえ年齢も重ねているので、根本の考え方は変わっていないにしても少しずつ前に進んでいっている。その表れですかね」
――10年って長いですね。バンドの歴史はもっと長くて、さまざま形を変えながらバンドとして転がり続けてきた15年かと思いますが、振り返ってみるといかがですか?
Show「まず15年前にこのSurvive Said The Prophetというバンドが立ち上がった当時のメンバーはYoshだけなんですよね。そこからメンバー編成も変わりつつ、僕が入って、Tatsuyaが入って。メンバーが減ったり増えたりすることって、人によっては見たくないところなのかもしれないけど、僕らにとってはそれでも続けていきたいというふうに思える結果に今いることが財産だと思っていて」
――はい。
Show「それがバンドにとっての15年。僕だったら12、3年でTatsuyaだったら10年くらい」
Tatsuya「10年。『MAGIC HOUR』と一緒だ」
Show「今残ったメンバーでも何とかあがき続けてやってきてる。その先に光が見えてきたので、シンプルに続けてきてよかったなと思いますね」
Yosh「毎年が必死なんで、必死になりながら好きなことを続けられている人生を歩んでこれて、感謝の気持ちしかないですね」
――Yoshさんは唯一のオリジナルメンバーとして、時にはバンドが続けられるんだろうかという岐路に立ったこともあったのではないかと想像しますが、そんな悲劇的なものではなかったですか。
Yosh「マイナスに言うならそうなるかもしれないですけど、わりとポジティブに考えられているので。もちろん必死ですけど、必死をこういうふうに乗り越えられる、一緒に乗り越えてくれる人たちに囲まれてできている。慣れて飽きるよりは、この今の人生、この歩み方が一番自分には合っているのかなと思っています」
――「Speak of the Devil feat. Masato」の歌詞で特に響いた一節が、<Three steps forward two steps back in time>です。やっとの思いで足を踏み出したけど、ちょっとしたことで躓いたり壁にぶつかると立ち止まったり後退してしまいそうになる。まるで自分のことを言い当てられているようで。
Yosh「もともと『Bridges』という曲でその歌詞(Three steps forward two steps back)を使っているんですが、今回はダブルミーニングになっていて、もともと5人編成だったものが3人になったというこのバンドのことを僕は表しているんですね。2人いなくなって、それでも俺ら3人で進んでいくよというこの気持ちをその歌詞の中にぶつけたつもりですね」
――そうだったんですか!
Yosh「『Bridges』では、3歩進んでも2歩下がってしまうっていうけど、進んだ一歩に感謝するというふうな解釈を入れている。今回はもっと深い意味をそこに入れていて、自分的にはこの3人で進んでいくぞという意味を込めています。これはメンバーも今初めて聞いた話かもしれない(笑)」
Tatsuya「そうだったんだ...翻訳にもそんなこと出てこないからね」
Show「うんうんとか頷いてるけど実は初めて知りました(笑)」
――いい話が聞けました。先ほどの質問に戻りますがTatsuyaさんはサバプロに加入されてからの10年、バンドの15年を振り返っていかがですか?
Tatsuya「本当にいろいろ起きたバンドだし10年、15年と考えたら長く感じるけど、本当に一瞬だったんですよ。東京に出てきたのがついこの間のように感じるし、もともと5人だったのが去年のツアー前に3人になった。それはちょっとネガティブっぽく捉えられるかもしれないけど、そこからこの体制で頑張っていくぞってエンジンかけ始めて、秋からずっとツアーをやって、それも修行のようにみんなで切磋琢磨して。3人から始まって、サポートが加わって4人になってという去年1年だけでもバンドの10年間みたいな1年を送ってる気がするし、振り返ると毎年毎年1年で10年分ぐらいをやって、それが毎回更新されていってるから、ずっとそういう感覚で生きてるんだろうなって」
――1年が10年分ですか。
Tatsuya「それくらいの勢いだと思います、物語的には。いろんなことが起きすぎて、時には"生きるのが大変です"みたいな気持ちになりながら、けど結局やってるっていうことに対して、みんなでお酒飲んだ時にニヤッとしちゃったり、"結局こうやって一緒にいるんだね"ってなる。そういう感じですね」
――そういう年月を経てこれからまた新しい歴史を刻んでいくサバプロの、これまでとは一味違う『MAGIC HOUR TOUR』を楽しみにしています。
Show&Yosh「よろしくお願いします!」
――これまでのアルバムも「Speak of the Devil feat. Masato」もそうですが、何度も聴いている曲でもある時それまで気づかなかった発見に出会うことがあります。そういう良さも知った上でやはり生で聴く以上の興奮や高揚感はなくて、サバプロファンであればライブを体感したことがあるのとないのでは大袈裟じゃなく人生が違うかなとも思います。
Tatsuya「何よりライブに来て欲しい。それが一番の望みですね。音源は音源の良さがあるし、実際会場に来たら曲の捉え方が変わることもあるかもしれない。ぜひ生で見てほしいですね」
Text by 梶原有紀子
(2026年6月 2日更新)
Single「Speak of the Devil feat.Masato」
配信中
サヴァイヴ・セッド・ザ・プロフェット。メンバーはShow(Ds)、Yosh(vo)、Tatsuya(g)。2011年、東京にて結成。ネイティブな英語を操るバイリンガルのボーカリストYoshの圧倒的な歌唱力とカリスマ性を筆頭に、たしかなスキル、ミュージシャンシップ、そして個性的なキャラクターを持ったメンバーからなる奇跡のインターナショナル・ロック・バンド。その異彩を放つ音楽性はロックに限らず、ポップ、エレクトロ、ヒップホップ、R&Bまで幅広いバックグラウンドをベースに、既存のシーンの枠に収まらないダイバーシティを武器に様々なフィールドを活動の場とし、日々進化し続けている。激しさとともに聴き手にまっすぐに届く熱のあるメッセージは国内のみならず海外にも支持を得ており、北米やヨーロッパでもツアーを行っている。最新アルバムは『Luv Sux Sessions』(2025年)。アニメ「炎炎ノ消防隊 参ノ章」第2クールエンディングテーマ曲である最新シングル「Speak of the Devil feat .Masato」は1月より配信開始、4月1日にCD発売。15周年を記念した『MAGIC HOUR TOUR』は5月22日(金)仙台Rensaよりスタート。
オフィシャルサイト
https://survivesaidtheprophet.com/
Instagram
https://www.instagram.com/survivesaidtheprophet/
TikTok
https://www.tiktok.com/@sstpofficial?_t=8muM4j432pT&_r=1
【宮城公演】
▼5月22日(金) 仙台Rensa
【東京公演】
▼5月30日(土) The Garden Hall
【福岡公演】
▼5月30日(土) Fukuoka BEAT STATION
【愛知公演】
▼6月12日(金) 名古屋DIAMOND HALL
チケット発売中 Pコード:316-949
▼6月14日(日) 18:00
GORILLA HALL OSAKA
通常チケット-5500円(ドリンク代別途要)
通常チケット(U-22)-3500円(ドリンク代別途要)
[ゲスト]SHANK
※未就学児童は入場不可。
※小学生以上有料(小学生は保護者同伴の上、ご来場ください)。
※危険行為・迷惑行為の禁止。【U-22チケット】公演日時点で22歳以下が対象となります。入場時、身分証の提示必須、不備の場合、差額の支払いをしていただきます。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人2枚まで。チケットの発券は、6/7(日)朝10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888