浜田雅功がハマ・オカモトと史上初のフェス親子共演！
さらに、湘南乃風とフェステーマソング『人生爆笑』を初披露！
木村カエラ、GENERATIONS、スキマスイッチ、DA PUMP、
JO1、TRF、T.M.Revolutionらが3.5万人を沸かせた
『ごぶごぶフェスティバル 2025』ライブレポート完全版 （2/2）

【DAY2】

●湘南乃風

DAY2のトッパーを鮮やかに飾ったのは、昨年の『ごぶごぶフェス』も大熱狂だった湘南乃風。HAN-KUNが「We are 湘南！」と声高らかに叫び、若旦那は「CEO 浜田ゴリラぬいぐるみ」を抱え、『Joker』を歌いながら威風堂々ステージに現れる。のっけからブチあげていくと思いきや、音をストップ。HAN-KUNは「俺が知ってる『ごぶごぶフェス』は、アーティストが出てきたら無条件で手上げてタオルぶん回して、とんでもないことになるのに！」と登場からやり直し。スイッチを入れられた観客は思い切り拳とタオルを突き上げる。

『黄金魂』ではテンションの上がった浜田CEOとごぶごぶメンバーが乱入！ ゴリラのぬいぐるみを浜田CEOに近付け「どっちが似てる？」と言うHAN-KUNが浜田CEOにシバかれて喜んだり、最高潮の盛り上がりの中で若旦那に「めちゃめちゃ楽しんでくれますか？」と聞かれた浜田CEOが「オーイエー！」と咆哮したりと、距離の近いコミュニケーションで賑わせる。続く『Born to be WILD』ではジャンプとコール＆レスポンスで見渡す限りのオーディエンスを巻き込み、場を完全掌握した。

復帰した浜田CEOに向けて皆で「浜ちゃんおかえりー！ どこへ行っても大好きだー！」と愛を叫んだ後、HAN-KUNは今日はここにいる全員の関係が「ごぶごぶ」であると述べ「浜田さんに聴いてほしい、俺たちのメッセージ。今日だけ言わせてください！ 俺たちの友よ！」と『親友よ』をあたたかくも情熱的に歌い届ける。垣根を取っ払い、隣の人と肩を組んで揺れる会場。今年も大合唱した『純恋歌』を経て、アンセム『睡蓮花』では再び浜田CEOとごぶごぶチームが加わり大騒ぎ。「始まりからラストスパート！」というHAN-KUNの言葉通り、とびきりエネルギッシュなライブでDAY2を勢い付けた。

[トーク＆参拝]

興奮さめやらぬステージに浜田CEOとごぶごぶメンバーが現れてグッズ紹介をしていると、突如中継が入る。"歩くパワースポット"と言われる湘南乃風のSHOCK EYEが、ライブを終えたばかりで浜田大放屁神を参拝。「二礼二拍手一礼」の正しい参拝方法を教示したり、数種類の屁が鳴る「屁まもり」を手にとったり、「屁みくじ」で大凶（！）を引いたり、パワースポットを楽しみ尽くしていた。

●TRF

続いてはTRF。DJ KOOが「Hey Hey Hey！ 『ごぶごぶフェス』まだまだ盛り上がっていくぜ！」とド派手に音を放ち、『Overnight Sensation ～時代はあなたに委ねてる～』からライブスタート！　クリアで伸びやかなYU-KIの歌声、SAMのダイナミックで滑らかなステップ、CHIHARUとETSUの華麗でキレのあるターンはデビュー32周年を迎えてもなお健在。イントロから歓声が上がった『寒い夜だから・・・』ではサポートダンサー2人を迎え、より力強く楽曲の世界観を表現した。続けてDJ KOOが奏でるアコギに乗せて『LEGEND OF WIND』をしっとりと響かせる。風に吹かれて1人コンテンポラリーダンスを踊るETSUの姿が涼しげだった。

後半は一気にギアをアップ！　『BOY MEETS GIRL』『CRAZY GONNA CRAZY』『EZ DO DANCE』とヒットチューンを連発した。SAMの大ジャンプやDJ KOOのラップに湧いたオーディエンスはクラップやワイパーでひとつになって合唱する。1曲ずつが濃厚で、色褪せない平成の名曲の力を思い知った。

ダンサーズの見せ場がバッチリキマった『Where to begin』を経て、『survival dAnce ～no no cry more～』では「『ごぶフェス最高！』」と浜田CEOとごぶごぶメンバーが飛び出し、心底嬉しそうにタオルの花を咲かせまくる。DJ KOOはノリノリで「浜ちゃん最高DO DANCE！」も浜田CEOと2人で自撮り。キャリアに裏打ちされた実力でしっかりと盛り上げつつ、ハートフルな空気が漂う素敵な時間だった。

[楽屋裏トーク]

DAY2も行われた『楽屋裏トーク』。浜田CEOらがバスローブ姿でくつろぐ湘南乃風に"アマジャン"を贈呈すると、お返し＆CEOの誕生日祝いにと、彼らのレーベルのレザージャケットをプレゼント。早速羽織ってみせた浜田CEOの似合ぶりに歓声が上がっていた。TRFのステージで浜田CEOが勝手に「ありがとー！」と叫んでいたことをごぶごぶメンバーが謝罪すると、浜田CEOは「だって『HEY!HEY!HEY!』でずっと見てきてるやん！ テンション上がってもうて」と喜びを隠しきれないとばかりに破顔する。アマジャンとバスローブを受け取ったSAMは「これ（バスローブ）がほしかった」と歓喜。「今日のアーティストさんの中で1番バスローブが似合うと思う」と言われていた。

●T.M.Revolution

浜田CEOとのラブラブぶりを見せつけたのはデビュー30周年のT.M.Revolution。SUNAO(g)、柴崎浩(g)、IKUO(b)、淳士(ds)という精鋭たちに支えられ、いきなり『HIGH PRESSURE』を投下。シームレスに『HOT LIMIT』『WHITE BREATH』と平成の代表曲を最新モードのアレンジで迫力たっぷりに繋いでいく。圧巻の歌唱力に観客は手を上げシンガロング！ 西川も「最高や大阪！」と笑顔を浮かべる。

この3曲の間奏では「西川貴教の曲には風が必要や」という浜田CEOの気遣い（？）で、浜田CEOが1曲目から順にハンディーファン、ブロワーを使って西川に（至近距離から）風を当てる。『WHITE BREATH』では巨大扇風機がイン！ 後ろから浜田CEOに羽交い締めにされたがゆえに、2人とも強風で目が開けられないカオスな状況に。

息も絶え絶えの西川は浜田CEOに「何してんの？」と文句を言うも、浜田CEOも「こっちは良かれと思ってやってんねん！」と言い返し、あわや一触即発の空気に！ 2人の顔が少しずつ近付き......チュッとキスして肩を組み「はい、仲直り♪」。爆笑の渦に包まれてそのくだりをもう１回やり（キスは2回・笑）、ライブ後半戦へ。

西川は「次の曲をどんなふうに始めればいいのか」と苦笑いするが、機転を利かせて軌道修正。『INVOKE』『ignited -イグナイテッド-』『Zips』と、アニメ『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』関連の3曲を駆け抜けた。上裸で肉体美が露わになると、なぜか浜田CEOに送られた上裸のどりあんず・平井と西川が無表情で乳首をつねり合う場面もあった(笑)。

「いろいろありましたが楽しい時間でした！」と充実の顔でライブを終えた西川だが、浜田CEOに「"あれ"やってないやないか」とステージに戻される。西川は「JO1ファンの皆さん、"早く木全（翔也）くんが見たいんだ"という気持ち、存じ上げています（西川と木全は兼ねてより交流あり）。皆さんのご多幸とご武運をお祈りして心から......＜消臭力～！♪＞」と美声を響かせると大喝采！ ライブはもちろん浜田CEOのフリに全力で応え、素晴らしきエンターテイナーぶりを発揮したのだった。

●JO1

生バンド編成で臨んだ『ごぶごぶフェス』初出演のJO1。ステージセットが開きメンバーが姿を現すと、期待に満ちた客席から割れんばかりの歓声が上がる。『ごぶごぶフェス』を思わせる赤色がアクセントの衣装を纏った11人が並ぶともう圧巻！ 「ほないこかー！」と河野純喜が叫び、まさに熱狂のトリガーとなる『Trigger』を披露。ダイナミックなダンスであっという間に会場を夢中にする。JAM（ファンの呼称）との掛け合いがエネルギーを生んだ『Love seeker』を終えれば、メンバーを呼ぶ声が鳴り止まない。

リーダーの與那城奨は「熱気がすごいですね！」と笑顔。11人中5人が関西出身のJO1、自己紹介ではそれぞれの個性と気合いが大爆発。敬愛するT.M.RevolutionのMCで名前が出た木全翔也は「めちゃめちゃ緊張してます！ ＜消臭力～！＞」と声出しをし、兵庫県出身の川西拓実は「大阪ー！ たこ焼きー！ なんでやねーん！」と叫び、奈良出身の河野純喜は「奈良の大仏とお友達！ こうの～じゅんき～！♪」と関西ネタでアピールした。

ベートーベンの『運命』をサンプリングした『BE CLASSIC』は音源やMVではクールな印象だが、ライブではJAMの掛け声で熱を宿す。豆原一成が初主演をつとめる映画『BADBOYS -THE MOVIE-』の主題歌で新曲の『Be brave!』を初披露した後も、ポップで爽やかな『JOin us!!』、重厚なダンスで躍動した『無限大(INFINITY) 2025』、阪神タイガース2024年度VICTORY DISCO(ビクトリーディスコ)コラボレーション楽曲『Test Drive』と、世界基準のパフォーマンスで存在感を示していった。

ラストは「やっぱりこの曲でしょう！」とH Jungle with tの『WOW WAR TONIGHT～時には起こせよムーヴメント』を、ラップやダンスブレイクを加えたJO1ver.でプレイ。曲中にはなんと本家 浜田CEOもジョイン。メンバーは愛とリスペクトをもって、浜田CEOをステージを右へ左へと連れ回す。へとへとになりながらも走り、懸命に歌う浜田CEO。「お前ら後で全員どつかせて」と言われていたが、あたたかな空気に包まれた特別な30分だった。

[楽屋裏トーク]

T.M.Revolutionとの楽屋裏トークで西川は「口論の後、キスをして仲直りをする」というやりとりについて「今日は浜田さんの誕生日でもあるけど、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの命日でもございますので、僕的には感動的でした」と打ち明ける。そしてお決まりのように、その流れに(笑)。しかし「なしでもいけます(笑)」と普通にキスしていた。JO1の横に立ち、「見て！ 俺もJO1や！」とはしゃぐ浜田CEO。メンバーに「あんなに走らんでええやん」と不満げに訴えていたが、アマジャンとバスローブにわいわい大喜びの11人を見て「楽しかった！」と満足そうに笑っていた。

●浜田雅功

大トリは、この日62歳の誕生日を迎えた我らが浜田雅功だ。DAY1に続き、"ごぶごぶバンド"の演奏で『エキセントリック少年ボウイのテーマ』『幸せであれ』を、ごぶごぶメンバーと歌唱。

1日目も朝から動き通しだった浜田CEOは、疲れた顔で「私、JO1で終わってるんです。＜そんなに若くない＞って歌ってるやん」と『エキセントリック少年ボウイのテーマ』を引用して抵抗する。しかしリボン付きのパステルカラーの上着を着させられ（すぐさま脱ぎ捨てていたが）、2015年に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の企画で始動した浜田ばみゅばみゅ名義の『なんでやねんねん』をポップに披露。さらに当時を回顧して『あぁエキセントリック少年ボウイ』、名曲と呼び声が高い松本人志作詞の『チキンライス』を感情を込めて歌い上げ、一旦ステージを去った。

ここで今回の目玉のひとつ、湘南乃風が手がけた『ごぶごぶフェス』のテーマソング『人生爆笑』のメイキング映像が流れ始める。4カ月前、「イベントの最後にお客さんとアーティスト込みで盛り上げられる曲を書いたらええんちゃうかな」という浜田CEOの一言をキッカケに動き出した楽曲制作。歌詞やテーマについて話し合いがなされ、レコーディングを経てついに『人生爆笑』が完成！

ステージに現れた湘南乃風と浜田CEO。浜田CEOは「本当に良い曲作っていただきました」と湘南乃風に感謝を述べ、満を持して『人生爆笑』を初お披露目。浜田CEOの口グセの＜こいつあかんわ＞から始まり、＜笑い飛ばせばええやん＞と前向きになっていく歌詞に、力強くあたたかいメロディ。『ごぶごぶ』らしさ満載の素晴らしい楽曲だ。中盤、ステージエリアも体感エリアも含めた全員で叫んだ＜結果発表！＞はこの日のハイライトのひとつ。浜田CEOは嬉しそうに「結果発表なかなか良かった！ 本当に盛り上がりました。ありがとうございました！」と述べ、全出演者を呼び込み記念撮影を行った。

西川貴教から「誕生日おめでとうございます！」と大きな花束を手渡された浜田CEO。照れてステージ中央に行かない浜田CEOに西川は「嫌々って言った？　気持ち作って持ってきてんねんこっちは！」と言い合いになり、お決まりの展開に(笑)。この日4回目のキスをした2人は大笑い。

今年浜田CEOは、昨年以上にステージに出る回数が多かった。持ち前のサービス精神に加えて、休養して心配をかけた申し訳なさもあったのだろう。でもそんなところが浜田CEOが愛される理由だし、このフェスを"血の通ったフェス"にするのだなと感じた。昨年とはまた違うあたたかな雰囲気で、浜田CEOへの愛があふれた2日間。「ありがとう」と「おめでとう」が飛び交う客席に感謝を伝え、浜田CEOは「また会いましょう！」とステージを後にした。

なお、『ごぶごぶフェスティバル 2025』の模様を収録した特別番組『ごぶごぶフェス2025 2時間SP』が、MBSテレビで6月28日(土)13:54～16:00に放送。さらに、MBSラジオでは特別番組『ごぶごぶフェス2025 たっぷり聞かせますラジオ』を7月20日(日)18:00～21:00に放送。

Text by 奥"ボウイ"昌史(DAY1)／ERI KUBOTA(DAY2)
Photo by 渡邉一生／ハヤシマコ

（2025年6月20日更新）