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槇原敬之、秦 基博、渋谷龍太、緑黄色社会ら7組が
FM802への愛と感謝を贈る
『FM802 35th ANNIVERSARY “Be FUNKY!!”
SPECIAL LIVE RADIO MAGIC』DAY1レポート

6月1日(土)、2日(日)、大阪の人気ラジオ局・FM802が開局35周年を記念して、大阪城ホールで『FM802 35th ANNIVERSARY “Be FUNKY!!” SPECIAL LIVE RADIO MAGIC』を開催した。同イベントは、2009年より開局アニバーサリーイヤー5年ごとに開催しているスペシャルライブ。FM802と所縁の深いアーティストが大集合し、ラジオでお馴染みのRADIO HIT曲を中心に披露される。ラジオとアーティスト、そしてリスナーの繋がりが色濃く感じられる2日間だ。DAY1はAimer、キタニタツヤ、渋谷龍太(SUPER BEAVER)、sumika、秦 基博、槇原敬之、緑黄色社会(50音順)が登場。ぴあ関西版WEBでは、そんなスペシャルな『RADIO MAGIC』の模様をレポートする。まずは会場全体が愛と歓びに満ち溢れた、DAY1からどうぞ。

6月1日の開局記念日当日、FM802は朝5時からお祝いムード。各番組には入れ替わり立ち替わりDJ陣が登場したり、DJをつとめるアーティストからのコメントが届いたり、電波に乗せて35回目の誕生日を盛り上げていた。

また『RADIO MAGIC』の会場がある大阪城ホール周辺では、"FUNKY BIRTHDAY"の2日間、「Be FUNKY!! TERRACE」としてFM802の番組ブースやキッチンカーが出店して大賑わい。アーティストによるアコースティックライブも行われ、気持ち良く晴れた青空に歌声を響かせていた。

開場時間になり、大阪城ホールに続々と来場者が吸い込まれていく。ロビーには関係者から贈られた祝花がずらり。ステージセットはいつになくラグジュアリーな雰囲気で、イベントロゴのネオンが堂々と輝いていた。開場中に流れるのは「会場内ラジオ」。DJの落合健太郎と仁井聡子が会場内からリスナーのメッセージを紹介しつつ、開演までの時を盛り上げる。まるで南森町のラジオ局がそのまま移動してきたかのようで、満員の会場には安心感と、"どんなライブになるんだろう"というそわそわとした期待感が漂っていた。この日集まった全力お祝いモードのオーディエンスを見ていると、いかにリスナーがFM802に信頼を寄せ、愛しているかがよく伝わってきた。

なお、『RADIO MAGIC』のために結成されたSPECIAL BAND DAY1のメンバーは、トオミヨウ(key)、玉田豊夢(ds)、安達貴史(ba)、石成正人(gt)、朝倉真司(per)。ストリングスに真部裕、藤堂昌彦、石橋尚子、石亀協子、金孝珍、二木美里、奧泉貴圭、稲本有彩が、FUNKYホーンズに八巻綾一、村上基、大田垣正信、コーラスにおかのやともか、大山桂佑が参加した。

定刻になり、ステージ上に設置されたビジョンには、開局した1989年から現在までの35年の歴史を振り返る映像に乗せて、当時のジングルや歴代DJ陣の声が流れる。中にはKANやMr.Children・桜井和寿の声もあり、懐かしくも貴重な音源にオーディエンスも「おお~」と歓声をあげていた。

そしてこの日の出演者が紹介映像が流れ、明るくなったステージには、先ほどまで会場内ラジオでトークを繰り広げていた落合と仁井が登場。「すごいよオチケンさん! さっき会場内ラジオをやらせていただいてましたけども、今は顔が見える! いい顔してますよ皆さん!」(仁井)、「普段は声は聞けるけど、なかなか面と向かい合うこともないので、スペシャルな夜ですよね。お越しくださってありがとうございます!」(落合)と歓迎し、早速トップバッターのアーティストへとバトンを繋いだ。

【sumika】

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イベントの華やかな幕開けを飾ったのはsumika。5人のサポートメンバーと共に登場した片岡健太(vo&gt)、小川貴之(key&cho)、荒井智之(ds&cho)。片岡は「メディアに関わっている大人なんて、全員胡散臭いなと思っていた。"カッコ良い大人ってちゃんといるんじゃんね"と思わせてくれたのはFM802でした。開局35年、我々なりに前途を祝して、愛情を持って始めます!」と、2016年4月度の邦楽ヘビーローテーション曲『Lovers』を鮮やかに放ち、一気にハッピーオーラに包んでいく。続く『Glitter』ではクラップの嵐が咲き誇る。サポートメンバーも本当に楽しそうで、ステージから溢れ出る"おめでとう"と"大好き"の気持ちがまっすぐに伝わってくる。そんな多幸感に引っ張られ、オーディエンスも笑顔でダンス。小川がメインボーカルをとった『MAGIC』では、アンサンブルが音の塊になってよりカラフルに会場を盛り上げる。

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MCで片岡は「大好きな場所、大好きな人のお祝いができて、あなたに来てもらえてる、こんなに嬉しいことはありません」と満面の笑顔。そしてFM802への深い信頼を口にする。「俺は802のチーム全て、誇張なくちゃんと皆信じられます。そういう出会いがあったから大人を信じられるようになったと思いますし、あの時大人を信じられなかったら俺たちは孤立してたと思うし、今日あなたにも出会えてなかったと思う。チームっていいなと思わせてくれたのは、嘘なく802のおかげです」と述べて、最後は5月15日にリリースされたばかりの最新曲『運命』を投下。分厚いアンサンブルとシンガロングが気持ち良く、サビでは一番後ろの立ち見席まで手が左右に振られ、素晴らしい一体感を作り出した。まさにワンチームで、最高に楽しくハッピーなステージを見せてくれた。

【Aimer】

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DJ 大抜卓人の影アナで、次なるアーティストの歴史が語られる。「絶望から始まった彼女のストーリーは葛藤の歴史を経て多くのミュージシャンさえも魅了する存在へ。その歌の光よ、声よ、轟け!」と情熱的に紹介されたのはAimer。黒のシアードレスに身を纏った彼女は、テレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』のOPテーマ『残響散歌』を惜しげもなく披露。ストリングスとコーラス、スペシャルバンドによる音圧が迫ってくる。先ほどのsumikaとはうってかわったスリリングなサウンドと照明が会場を魅了した。Aimerは「皆さんこんばんは。記念すべき日に呼んでいただいて本当にありがとうございます。そしておめでとうございます」と両手を広げてお祝いし、笑顔を浮かべる。

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続いては新曲の『遥か』を歌唱。オレンジ色の光がステージをあたたかく照らす中で広がるメロディーの美しさ、伸びやかな歌声は壮大で、素晴らしい雰囲気を作り出した。キャリアも10年を超え、何度も単独ライブで大阪城ホールに立っているAimerだが、胸に手を当てて感慨深そうに歌う表情はピュアで、印象的だった。最後は「キャリアをスタートさせた時の大切な曲」と紹介して、2011年9月度の邦楽ヘビーローテーションに選ばれた『六等星の夜』で締め括った。青く染まったステージに白い光が灯され、心情を動かすような滔々とした歌声、ストリングスの音の厚みが、素晴らしい音楽体験を与えてくれた。客席もすっかり聴き入り、3曲ながらもその魅力を十分に伝えきったAimerだった。

【キタニタツヤ】

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浅井博章に「J-POPシーンのダークヒーロー」と紹介されたのは、活動開始10周年を迎えたキタニタツヤ。若い世代のオーディエンスの歓声が湧き起こる。「キタニです~。今日はよろしくお願いします~」と足取り軽く登場すると、彼の知名度を飛躍的に伸ばした『青のすみか』からライブをスタート。張りのある歌声の中に潜む切なさやゆらぎが気持ち良く、シンガロングのパートではハッとするほどのインパクトが感じられた。

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MCでは「FM802さん35周年おめでとうございます! ついでに僕も10周年、おめでとうございます!」と笑顔。「わたくしデビュー当時からお世話になり続けておりまして、『RADIO CRAZY』にも出していただきました。音楽はラジオが広めてきたものなので、これからも何卒よろしくお願いしますと思いますし、皆さんも僕の新しい曲をFM802でいっぱい聴いてください。今日は最後まで楽しんでってね~」とラフに挨拶して、鋭いビートが印象的な『スカー』へ。ステージを疾走するピンク色の照明、重なるバンドアンサンブルがキタニの存在をさらに大きくする。ラストチューン『プラネテス』では、バイオリンの音色が楽曲の世界観をさらに押し広げた。<あのムーンリバーを渡って>のコーラスは壮大で、ストリングスやホーンだからこその立体感が全身を包み込んだ。抜群の安定感と圧巻の表現力で、見る者を圧倒した。

【秦 基博】

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続いては秦 基博。飯室大吾に「FM802になくてはならない歌声を、原点である弾き語りという贅沢なスタイルでお楽しみください」と紹介され、割れんばかりの拍手の中、ステージに現れた秦はアコギを持って椅子に座り、ぽろりぽろりとギターをつま弾き始める。聴こえてきたのは2ndシングル『鱗(うろこ)』。ビブラートのきいた力強い歌声が胸に迫ってくる。これぞ、何度もラジオで聴いた楽曲を生で聴ける喜びというやつだ。MCでは「35周年というめでたい日に呼んでいただいて光栄です。僕もデビューする前からずっと、もはや孫のような存在ぐらい可愛がっていただいている気がします」と802との思い出を回顧する。デビュー前に出演した『MINAMI WHEEL』では、当時リリース前だった『鱗』を間違って2番から歌い始めてしまい、困った末に2番をもう1回歌ったと告白。「今日はあの時のリベンジができたと思っております」と述べて、柔らかな歌声で『泣き笑いのエピソード』を歌い上げた。

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2度目のMCでは「さっき孫と言って全然ピンときてなくて、すごい後悔してるんですけど。部活の後輩みたいな感じ(笑)」と言い直し、「すごいですよね、802の皆さんって。生放送中に廊下でボーリングさせるんですよ。あとやったことないのに『ビバリーヒルズ青春白書』のディラン・マッケイのモノマネをさせられた」と愛ゆえの無茶振りの数々を振り返り、「まさにラジオの魔法でね、ラジオも音楽を楽しんでやらせてもらっているのもFM802さんのおかげです」と感謝する。「廊下でボーリングは僕の専売特許なので、他の誰にもやらせてほしくないです。それだけお願いして今日は終わりたいと思います」と笑わせ、「もっと大阪の皆さんにラジオと音楽を届けていって、僕もそこに少しでも参加させていただけるように頑張っていければなと思います」と想いを述べて、最後に『ひまわりの約束』をしっとりと披露。サビではオーディエンスも一緒にシンガロング。あたたかな光と空気に満たされる癒しのような時間に身体を揺らしていた。

休憩の後は、DJの加藤真樹子が楽屋エリアからsumikaの片岡を迎えてトークを生中継。トップバッターで緊張したという片岡は「普段ラジオをやっていたら、(リスナーが)どんな表情でどんな空気感で音楽を受け取っているか見えない。それが可視化される瞬間が感じられて良かった。縁が繋がった日だなという感じがしました」と感想を述べた。片岡は2017~2018年までアーティストが隔週でDJをつとめる『MUSIC FREAKS(毎週日曜22:00~24:00)』を担当していたが、実は「ライブではける時に、"『MUSIC FREAKS』のDJやりたいでーす!"とアピールしたことがキッカケで夢が叶ったということで、「有言実行してくれる嘘のない大人だなと思った」と802のスタッフに感謝を述べる。さらに、『MUSIC FREAKS』での経験や802チームとのコミュニケーションを経て、一対一の対等な関係性で話や音楽を伝えることが、ラジオの良さだとわかった」とも語っていた。

【緑黄色社会】

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後半戦のトッパーは緑黄色社会。FM802とのコラボジングルで登場した長屋晴子(vo&gt)、小林壱誓(gt)、peppe(key)、穴見真吾(ba)とサポートドラムの比田井修。長屋は「今日は音楽で魔法かけてくよ、よろしくー!」と叫び『始まりの歌』を投下。疾走感のあるサウンドと突き抜ける歌声、後半戦の一発目にふさわしいパワフルなアンサンブルで再び会場に火を点けた。さらに「今日はパーティーだからね、皆楽しもうよ!」とダンサブルでグルーヴィな『Party!!』から、とびきりポップでキャッチーな『サマータイムシンデレラ』へ。オーディエンスは手を挙げて応え、大盛り上がり。

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MCで長屋は「FM802はとっても最高なラジオ局。本当に素晴らしい人たちの集まりだなと思います。私たちは楽曲を作る時、届けたい想いを乗せて、時には身を削りながら命を吹き込んでいたりするんですよ。そんな音楽を802は絶対に愛を込めて届けてくれる。アルバムなんて作った時には、DJさんはびっしりメモ書きして感想を届けてくれるの。私たちにしかわからないようなこだわりのポイントにも気付いてくれて、大阪でワンマンする時は絶対に来てくれる。愛をもらってばかりだから、私たちは安心して音楽を預けることができています。本当にいつもありがとうございます」と感謝を述べて、爆音とともに『花になって』を投下。その堂々たるステージングは呆気にとられるほど。さらにラストは『Mela!』で思い切り盛り上げる。冒頭、<FM802のヒーローになりたいのさ>とロングトーンを響かせると、会場のテンションは爆上がり。その熱いレスポンスに長屋は「すごい!」と感動していた。負けじと奏でられた後半のライブアレンジは最高にカッコ良く、各々ソロプレイをガツンとお見舞いしてバンド力を見せつけた。こんなにも情熱のこもった『Mela!』は初めて見たかもしれない。最後はなかなか終わらないキメで笑いを誘い、思いきりジャーン! と鳴らして深々とお辞儀をし、たっぷりの愛情を込めてステージを後にした。

【渋谷龍太(SUPER BEAVER)】

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高樹リサが「ただ目の前にいるあなたに目がける音楽、気持ちの往来。今日はどんなMAGICが起こるのか、胸を熱くする歌声を受け取ってください!」とSUPER BEAVERの渋谷龍太を紹介すると、会場からは大歓声が湧き上がった。まとめ髪スタイルでふらりとステージに現れた渋谷は「FM802お誕生日おめでとうございます!」とお祝いし、「別にMAGIC起こす気なんて全然ないんですよ。いつも俺はSUPER BEAVERというバンドでこの場所に立って、自分の気持ちがあなたに届いて、あなたの気持ちが俺たちに届く。それが俺たちにとっての音楽なので、別にMAGICでもなんでもなく普通のことです! それを今日は最高に楽しい形であなたと一緒にやりたいと思っています!」と力強く叫び、2017年1月度邦楽ヘビーローテーションの『美しい日』をアカペラからスタート。"目の前のあなた"に届けることはブレずに、分厚く豪華なアンサンブルに乗る歌声は、いつものバンドスタイルとは違った味わいを見せ、1人ひとりの心に音楽の歓びを刻み込んだ。

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『東京』では、先ほど熱いライブを終えたばかりの緑黄色社会の長屋をゲストに呼び込み、夢のデュエットを披露した。渋谷は「ふふふ、ちょっと緊張してます(笑)」と言うも、ふたり向き合って歌声を響かせる姿はもう圧巻。特にオケが止み、ふたりのボーカルだけになるパートでは、そのオーラとパワーに思わず鳥肌が立った。長屋は楽しそうに、渋谷は大切そうに、それぞれの歌声を思い切り響かせる。一切遠慮なしにぶつかる姿は胸を打つ。<なんて贅沢な人生だ>という歌詞をそのまま体現したようなステージは本当に特別だった。長屋を見送った渋谷は「めっちゃ楽しい(笑)」と笑顔。そして最後に壮大なストリングスに包まれて『儚くない』を丁寧に歌い上げた。生命を輝かせて歌う渋谷の姿はとても眩しく、少し目を潤ませているようにも見えた。豊穣で美しい、この日だけの尊い時間をくれた渋谷だった。

【槇原敬之】

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DAY1のトリは槇原敬之。中島ヒロトの「あなたの過去を今を、未来をずっと傍で見てくれているような歌詞とメロディー。ヘビーローテーション、番組のDJ、初代「ACCESS! キャンペーンソング」のプロデュース。802にもずっと寄り添ってくれています。あなたが今いる夜は最高の思い出の時間になります」という言葉から、大歓声と拍手に包まれて登場した槇原は「はーい! どうも槇原敬之です!」と笑顔で手を振り、「実は僕も来年デビュー35周年なんです。僕と802は同じ時代を共に生きてきたんですね」と思い出を語り始める。学生の頃からラジオが好きで、たくさんの音楽を教えてもらったという槇原は「ふとしたタイミングでその曲が流れた時にグッときたりする。それが"RADIO MAGIC"なんだと思います」と述べて、イントロから胸がキュッとなる『もう恋なんてしない』を披露。素晴らしいアンサンブル、思わず一緒に歌ってしまうグッドメロディー。イベント前に放送された『802 BINTANG GARDEN ~槇原敬之とビッケブランカ~』で、ビッケブランカが槇原の曲を"国民の歌"だと形容していたが、まさにその通り。不変の歌声で大名曲を響かせた。

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続けて、時代と共にスタッフも若い世代に変わっていくが、802のスピリットは引き継がれているとして、若きプロデューサーから熱いリクエストをもらったという『僕が一番欲しかったもの』を、35周年のはなむけの歌として歌唱。「(この曲は)誰かと誰かが思い合って受け継いでいくことがテーマ。これからも皆が笑顔でありますように」と願いを込める。パーカッションとアコギの優しいサウンドがぬくもりを作り出し、2番からはバンドとストリングスも入って音圧がアップ。さらに終盤の壮大なコールアンドレスポンス。1人ひとりの放つ音や声がこの場所の空気を作っているのだと改めて実感させるような、あたたかな時間だった。槇原は「楽しすぎるね。これからFM802が40周年、50周年と続くように応援していきましょうね」と客席に呼びかけ、最後は世代を超えて愛され続ける大名曲『どんなときも。』で締め括った。きっとリスナー1人ひとりの人生に寄り添ってきたであろうこの楽曲。槇原は客席を隅々まで見つめながら歌い、想いを伝えていた。

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ライブを終え、DJの中島ヒロトと「あったかい時間だった」としみじみと噛み締めた槇原は「もう1曲歌いたい」と、緑黄色社会、渋谷龍太、秦 基博をステージに呼び込む。さらに802のDJ陣も集合して、ラストセッションはオートチューンのアレンジから始まった『世界に一つだけの花』へ。歌詞を見ずとも歌えてしまうメロディーラインに、改めて槇原がヒットメーカーであることを実感する。

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「あまりにも気分が良いので、もう1曲歌ってもいいですか」と槇原。歌われたのは、2023年11月に逝去したKANの名曲で、1990年8月度の邦楽ヘビーローテーションにもなった『愛は勝つ』。槇原は1991年の10月から『MUSIC FREAKS』の前身となる番組『MUSIC GUMBO』をKANと隔週で担当しており、関係性もかなり深い。「FM802でKANさんを知った人もたくさんいらっしゃると思います。今日はそんな思い出も込めて皆で歌いたいと思うんですけど、どうでしょう?」との槇原の言葉に、当然ながら客席からは大きな拍手が贈られる。中島はKANのトレードマークであるアイビールックの出で立ちで登場していたが、昨年11月に大阪城ホールで行われた『802 RADIO MASTERS 15th Anniversary LIVE~GO! HAPPY GO!~』のエンディングでも同曲を流していた。最大限のリスペクトと愛情を込めて、全世代の誰もが知る名曲を大合唱した瞬間は、間違いなくこの日のハイライト。ラスサビの<最後に愛は勝つ>では、オーディエンスもひとつになって拳を突き上げた。

ピースフルな空気に包まれた会場で、最後は全員で記念撮影。こうしてDAY1は最高のフィナーレを迎えた。

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7月15日(月・祝)の18:00~21:00には、ライブの模様たっぷりの3時間スペシャル『FM802 35th ANNIVERSARY "Be FUNKY!!" SPECIAL LIVE RADIO MAGIC LIVE ON AIR』が浅井博章と内田絢子により放送される。この祝祭の感動をもう一度味わえるチャンスを逃さないようにしよう。

取材・文:ERI KUBOTA
写真提供:FM802、撮影:田浦ボン・渡邉一生

DAY2のレポートはこちら




(2024年6月13日更新)


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Set List

『FM802 35th ANNIVERSARY
“Be FUNKY!!” SPECIAL LIVE
RADIO MAGIC』
2024.6.1 Sat/6.2 Sun at 大阪城ホール

【DAY1】

sumika
1. Lovers
2. Glitter
3. MAGIC
4. 運命

Aimer
1. 残響散歌
2. 遥か
3. 六等星の夜

キタニタツヤ
1. 青のすみか
2. スカー
3. プラネテス

秦 基博
1. 鱗(うろこ)
2. 泣き笑いのエピソード
3. ひまわりの約束

緑黄色社会
1. 始まりの歌
2. Party!!
3. サマータイムシンデレラ
4. 花になって
5. Mela!

渋谷龍太(SUPER BEAVER)
1. 美しい月
2. 東京 with 緑黄色社会 長屋晴子
3. 儚くない

槇原敬之
1. もう恋なんてしない
2. 僕が一番欲しかったもの
3. どんなときも

ラストセッション
1. 世界に一つだけの花
2. 愛は勝つ

特番情報

FM802 35th ANNIVERSARY
“Be FUNKY!!” SPECIAL LIVE RADIO MAGIC LIVE ON AIR

ライブの模様たっぷりでお届けする3時間スペシャル

ON AIR:7月15日(月・祝) 18:00ー21:00
DJ:浅井博章・内田絢子
https://funky802.com/

Live

『MEET THE WORLD BEAT 2024』出演者の今後の関西公演をピックアップ!
その他の公演は「チケット情報はこちら」から!!


《sumika》

『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2024』
チケット発売中 Pコード:268-869
▼7月21日(日) 11:00
舞洲スポーツアイランド特設会場
1日券-11000円 1日券(小学生)-4400円
[出演]秋山黄色/UNFAIR RULE/osage/CVLTE/Crossfaith/coldrain/櫻坂46/Survive Said The Prophet/湘南乃風/-真天地開闢集団-ジグザグ/THE ORAL CIGARETTES/Jin Dogg/SPYAIR/sumika/DURDN/Nothing’s Carved In Stone/Bye-Bye-Handの方程式/BAND-MAID/Billyrrom/Fear,and Loathing in Las Vegas/04 Limited Sazabys/Paledusk/MY FIRST STORY/マキシマム ザ ホルモン/紫 今/森大翔/ヤバイTシャツ屋さん/ROTTENGRAFFTY
[オープニングアクト]Awkmiu
※雨天決行・荒天中止。
※小学生以上チケット必要、未就学児入場無料。小学生以下の入場は保護者同伴のみ入場可能。
※出演アーティストは都合によりキャンセル・変更となる場合があります。その際チケット代金の払い戻しは行いません。予めご了承ください。
※チケット購入後のキャンセル・変更は一切出来ません。
※詳細はオフィシャルホームページ www.giga-osaka.com にてご確認ください。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人1公演6枚まで。チケットの発券は、7/13(土)朝10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

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《Aimer》

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《キタニタツヤ》

『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2024』
チケット発売中 Pコード:268-869
▼7月20日(土) 11:00
舞洲スポーツアイランド特設会場
1日券-11000円 1日券(小学生)-4400円
2日券-20000円 2日券(小学生)-8800円
[出演]imase/おいしくるメロンパン/Omoinotake/カネヨリマサル/キタニタツヤ/クリープハイプ/ケプラ/サバシスター/ずっと真夜中でいいのに。/This is LAST/ねぐせ。/Novelbright/日向坂46/ブランデー戦記/FRUITS ZIPPER/ベリーグッドマン/Penthouse/MAZZEL/マルシィ/moon drop/muque/yama/ヤングスキニー/優里/yutori/リアクション ザ ブッタ/緑黄色社会/レトロリロン
[オープニングアクト]pachae
※雨天決行・荒天中止。
※小学生以上チケット必要、未就学児入場無料。小学生以下の入場は保護者同伴のみ入場可能。
※出演アーティストは都合によりキャンセル・変更となる場合があります。その際チケット代金の払い戻しは行いません。予めご了承ください。
※チケット購入後のキャンセル・変更は一切出来ません。
※詳細はオフィシャルホームページ www.giga-osaka.com にてご確認ください。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人1公演6枚まで。チケットの発券は、7/13(土)朝10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

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《秦 基博》

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《緑黄色社会》

『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2024』
チケット発売中 Pコード:268-869
▼7月20日(土) 11:00
舞洲スポーツアイランド特設会場
1日券-11000円 1日券(小学生)-4400円
2日券-20000円 2日券(小学生)-8800円
[出演]imase/おいしくるメロンパン/Omoinotake/カネヨリマサル/キタニタツヤ/クリープハイプ/ケプラ/サバシスター/ずっと真夜中でいいのに。/This is LAST/ねぐせ。/Novelbright/日向坂46/ブランデー戦記/FRUITS ZIPPER/ベリーグッドマン/Penthouse/MAZZEL/マルシィ/moon drop/muque/yama/ヤングスキニー/優里/yutori/リアクション ザ ブッタ/緑黄色社会/レトロリロン
[オープニングアクト]pachae
※雨天決行・荒天中止。
※小学生以上チケット必要、未就学児入場無料。小学生以下の入場は保護者同伴のみ入場可能。
※出演アーティストは都合によりキャンセル・変更となる場合があります。その際チケット代金の払い戻しは行いません。予めご了承ください。
※チケット購入後のキャンセル・変更は一切出来ません。
※詳細はオフィシャルホームページ www.giga-osaka.com にてご確認ください。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人1公演6枚まで。チケットの発券は、7/13(土)朝10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

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《渋谷龍太(SUPER BEAVER)》

『SUMMER SONIC 2024 OSAKA』
▼8月18日(日) 11:00
万博記念公園
[出演]MÅNESKIN/Vaundy/ONEREPUBLIC/NCT DREAM/SUPER BEAVER/平井大/Number_i/UNDERWORLD/PHOENIX/JON BATISTE/NOTHING BUT THIEVES/MADISON BEER/STEPHEN SANCHEZ/RIIZE/LIL YACHTY/BELLE & SEBASTIAN/BLEACHERS/LAUFEY/Chilli Beans./imase/ハンブレッダーズ/LAUREN SPENCER SMITH/BRIGHT/VIOLETTE WAUTIER/NOA/MINA OKABE/Little Glee Monster/ano/NIKO NIKO TAN TAN/離婚伝説/他
※★【2DAYチケット】は、Pコード:781-341にて販売。
※大阪府青少年健全育成条例により、16歳未満の方は午後7時(保護者が同伴する場合その他規則で定める場合にあっては、午後10時)から翌日の午前5時まで、16歳以上18歳未満の方は午後10時から翌日の午前5時まで立ち入り禁止となります。サマソニ大阪会場にご来場の方は速やかにご自宅及び宿泊施設へお戻りください。
※雨天決行(天災等を除く)。チケット代に万博記念公園入園料を含みます。未就学児は保護者1名につき1名まで無料。小学生以上チケット必要。プラチナチケットは未就学児入場不可。東京・大阪で出演者が異なる場合がございます。出演アーティスト変更による払戻しは致しません。アーティストの出演日、及び出演ステージが変更になる場合がございます。各会場の入場制限を行うことがあります。オフィシャルHP(http://www.summersonic.com)内の「注意事項」を必ず確認、了承の上、チケットをご購入下さい。

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《槇原敬之》

▼6月28日(金) 18:30/29日(土) 17:00
フェスティバルホール
指定席-9500円
注釈付指定席-9500円(機材や手すり等により、ステージが見えづらいお席となります)
バルコニーBOX席-9500円(2枚単位(合計19000円)での販売)
※3歳以上はチケット必要。
※本公演は特定興行入場券(特定チケット)として販売いたします。
※主催者の同意なく有償で譲渡することは禁止します。
※チケット購入の際は、必ず主催者ホームページに掲載している注意事項をご確認の上、チケットをお求めください。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

▼7月6日(土) 18:00/7日(日) 17:00
神戸国際会館こくさいホール
指定席-9500円
注釈付指定席-9500円(機材や手すり等により、ステージが見えづらいお席となります)
立見-7500円(整理番号付)
※3歳以上はチケット必要。
※本公演は特定興行入場券(特定チケット)として販売いたします。
※主催者の同意なく有償で譲渡することは禁止します。
※チケット購入の際は、必ず主催者ホームページに掲載している注意事項をご確認の上、チケットをお求めください。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

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