ホーム > インタビュー&レポート > ボーカル・くぅが語る『ばっどくらい』と『泣いとけば良かった』 失恋を描く2曲が広げた、世界観と表現力 NEEインタビュー&動画コメント
愛を受け取ると、その分返してあげたくなる
――個人的に、去年から今年にかけてNEEのライブをコンスタントに拝見していて、ぴあ関西版WEBでもライブレポを掲載させていただき(『5th TOUR 「JOKE」』初日大阪公演ライブレポートはこちら)、NEEの進化をまざまざと見せつけられておりますが、NEEのファンの方は愛がものすごいですね。
「めちゃめちゃすごいですね」
――ライブ前の熱気も尋常じゃなくて驚きました。今回のシングルを聴くと、その情熱と愛情を、くぅさんが受け取れるようになってきたのかなと思って。5月の『JOKE』ツアーの時も、何度も愛を伝えてらっしゃいましたよね。
「受け取れるようになったと思います」
――NEEは内省的な楽曲を歌ってきたバンドですが、楽曲に希望が感じられるようになってきた印象があって。愛の喜びを感じる一方で、まだ暗い部分はある。今作の『ばっどくらい』にも、諦めと希望が一緒に入っている気がします。もちろんバンドとしてのスキルやパフォーマンス力も磨かれて、ファンの熱量と比例して上がっていて、同時に曲にも反映されてるんじゃないかなと思ったんですよね。
「嬉しいです。ありがとうございます」
――ご自分でもそんな感覚はありますか?
「ありますね。やっぱり愛を受け取ると、その分返してあげたくなるし。ライブでも返してるつもりだけど、結果的にそれが歌詞に出てるのかなとか、無意識にそうなってるんだろうなって、すごく思いますね」
――今作で、愛を返しているなと思う歌詞はありますか?
「そうですね。(資料の歌詞カードを見ながら)......見た感じないですね(笑)」
――(笑)。
「見た感じないけど、そういう気持ちはあります」
別れにおいて、感情をさらけ出す人と冷静になる人を表現したかった
――楽曲についてお聞きしていきたいと思います。『ばっどくらい』と『泣いとけば良かった』は、同時期にできたんですか?
「同時期にできました」
――今年もずっとライブをされていたイメージですが、制作はいつ頃されたのでしょうか。
「6月とか7月に制作してたので、その辺りかな」
――5月に東名阪で行われた『JOKE』ツアーを終えてからですかね。
「そうですね。歌詞も2曲同時に書いていきました」
――それぞれ曲を作った時の想いは、どんなものだったんですか?
「今までは自分に対して歌詞を書いてたんですけど、最近リスナーの方や、プライベートで会う友達の悩みを聞く機会が増えて。そういうのを汲み取って、結果的に主観で歌詞にした感じです」
――なるほど、2曲ともそうですか?
「そうです。『泣いとけば良かった』は、"泣いとけば良かった"というフレーズが自分の中から出てきて、それが良いなというのが最初にあって。で、"ああ、確かに泣いとけば良かったようなシーンってあるな"と思いながら、そこからインスピレーションを受けて歌詞を書きました。ちょうど『ばっどくらい』は"cry"で泣くから、そことも通ずるし」
――歌詞の世界観が繋がっているとTwitter(現X)で呟いておられて、その意味で言うと、この2曲は対というかセットと言えるのかなと思いますが、2曲で何かひとつのことを言いたいという気持ちはありましたか?
「それはあって。テーマ的には"泣く"です。『ばっどくらい』は結構号泣してるイメージ。カギかっこで囲まれている歌詞の部分は、相手方が言ってるセリフというか。相手方の曲が『泣いとけば良かった』で、後悔してるように繋げてます」
――『ばっどくらい』は結構本音を言っているのに対して、『泣いとけば良かった』は感情を抑えていますね。感情を思い切り出す曲と抑える曲で、対比にした理由は?
「結局男女の別れって、片方がそうなる気がして。感情をさらけ出しちゃう方と、呆れてるけどちょっと冷静になる方。それを1番表現したくて、2曲として分けた感じです。『泣いとけば良かった』は、言ってしまえば泣いてないってことだから。感情をこらえて言葉をこらえてる。そんな歌詞の見せ方にしてますね」
――2人の人物の曲ということなんですね。
「言ってしまえば男女の失恋ソングです」
――ちなみに"泣いとけば良かった"と思う経験は、くぅさんにもありますか?
「失恋とかではないですけど、上京する時に僕のお母さんが駅まで送ってくれて、駅に行くまではすごく元気に笑ってくれて、"頑張ってきいよ"みたいな。電車が来て、電車に乗ってドアが閉まった瞬間、お母さんがめっちゃ号泣して。俺そこであんま泣けなかったんですよ、別にネガティブな意味じゃなくて、"ああ"とビックリして。"泣いとけば良かった"みたいな(笑)」
――電車が出発してからも泣かなかったんですか。
「ウルッとはきたんですけど、本人の前では泣いてないので」
――"泣いとけば良かった"と思うのは、後悔ですよね。その時に自分の感情を見せていたら何か変わっていたのかなとか、そんな想いは?
「どうだろう。お母さんの反応は別にそんなに変わんないだろうけど、自分の中では後悔があるかなと。素直に泣いてても良かったんじゃないかなみたいな。自分自身の後悔にならないように、みたいなイメージですかね」
同じ時間を過ごした2人の感情と、歌詞の繋がり
――歌詞についてですが、2曲の歌詞の時系列は対応してますよね。Aメロから順にそれぞれ歌詞を追っていくと、同じ流れで同じことについて言っているな、と。
「してます、してます。そこ見つけてくれたの嬉しいです」
――<君の元><名前を呼んで><将来>など、どちらの曲にも出てくるフレーズが多いですが、歌詞をリンクさせようという時、意識したことはありますか?
「はじめから繋がりは意識して作りましたね。『ばっどくらい』の最後の<あなたに愛されて、幸せだったから。>と、『泣いとけば良かった』の<幸せでいられます様に>というところは、さりげなくリンクさせてます」
――会話の部分ですね。カップルの失恋ソングという前提で2曲を見ると、文章量の違いが明白ですね。AさんBさんがいたとして、『ばっどくらい』がAさんなら、Aさんの想いがめちゃめちゃ......。
「溢れてますね(笑)」
――Bさんは言葉数が少ない。
「すごく意志が強くなったかのような」
――『泣いとけば良かった』は<見られないところで 願っているから>で、少し距離が遠い。でも相手の幸せを願う優しさもあるんですね。
「X(Twitter)とかで、別れ系のリアルなツイートを見たりするんですけど、"嫌いだけど幸せになってね"みたいなのを結構見るので、そういうのが自然と歌詞に入ってるのかもしれない」
――恋愛における"泣いとけば良かった"は、相手に涙を見せるかどうか。それでその後の行動や感情も変わるような気がします。それこそ『泣いとけば良かった』の<空腹の部屋でポツリポツリと 君には見せないで 笑っていたいから>という歌詞は、まさしくそこを歌っていますね。ただ、聞きようによっては、長いスパンの人生を寄り添ってくれる曲とも捉えられるのかなと思いました。
「ファンの中でも、失恋ソングという人もいれば、人生を歌ってるという人もいて、捉え方は色々あるなと思いますね」
――私は人生について歌っているのかなと捉えていましたが、失恋ソングと捉えると、見え方が変わってきました。<空腹の部屋>からは欠乏感を感じますね。
「それもあるし、"何にもない部屋"という意味にも捉えられる。何もない部屋でポツリポツリと、みたいな」
――<将来は見なくて良い>は、2人の将来ですか。
「そうですね。あとは例えば、僕の音楽生活が全然うまくいってないとして、そういう理由で今を楽しめないというか、今に焦っちゃう。未来ばかり見て、先のことを気にして笑えなくなった。そういうので別れがあるだろうなと」
――なるほど、今を見ていなくて、相手をおざなりにしてしまう。くぅさんの実体験も入っているんですか?
「いや、実体験はあんまないですね。悩みを聞いたり失恋映画を観たり。『花束みたいな恋をした』は失恋映画じゃないですか」
――菅田将暉さんと有村架純さん主演の。そうですね、最初から別れることがわかっているストーリー展開でした。
「男(菅田将暉演じる、山音麦)が会社のことばかりだったり、先のために行動して"今"を全然見れていないみたいなシーンもあって、"ああ~、こういうので別れるんやな~"みたいな」
――リアルでしたよね。
「めっちゃリアルで。もう見てられなくて、苦しくなっちゃって。"同棲したらこういうことあるんだ、大変やな"って(笑)」
――小さなすれ違いが積み重なって、戻れないところに来てしまったという。
「"後戻りできなくなることあるんだ"と思って。あそこまでいくと、自分も絶対後戻りできないなって」
――くぅさんも?
「完全にすれ違ってるし、俺も多分そうなったら修復できなくなると思います。そういうことにならんように、気を付けていきたい(笑)」
――でもくぅさんは、"今"を大切にしようとされていますよね。
「まあ、そうですね。だから大丈夫かなと思うけど、あの映画は辛いな」
――最後のファミレスのシーンもね。
「そう。ファミレスで新しいカップルが映って、"私たちみたいにならないでね"みたいなあの雰囲気が泣けるんだよな。超苦しい。苦しい映画ですよ」
――同じ趣味を共有して、お互いに夢中になって。キラキラした恋愛をされた方には刺さる映画ですよね。私はどちらかと言うと逆だったので(苦笑)。
「俺もああいうのしたことない。逆にやってみたいかも。同じ趣味を楽しむのとか、めっちゃやってみたかった。麦(菅田将暉)たちみたいな関係性にはなりたくないけど、"なんかいいな"と思う。......って言われたら、『ばっどくらい』と『泣いとけば良かった』は、結構『花束みたいな恋をした』に近いかもしれないなあ。『ばっどくらい』が麦で、『泣いとけば良かった』が絹(有村架純演じる、八谷絹)みたいな(笑)」
――確かに絹の方が冷静で、スパッと別れることを決断してますもんね。
「そうなんですよ。麦は"いや、俺は未来の2人のために、趣味のためにこうやって頑張ったんだ!"」
――言ってましたね。個人的には"別れる間際にそんなんいらんねん"と思いながら観てました(笑)。
「"もっと今を愛しなさい"という教訓ですね」
――映画を思い浮かべながら聴くと、曲の解像度がグッと上がりますね。でもファンの方には色んな捉え方をしてもらいたいという気持ちもありますか?
「めちゃめちゃあります。だから自分の中では"この歌詞はこういう意味です"って、敢えて正解を出さないんですよ。聴いた人の捉え方によって聴こえ方が変わっても全然いいなと思って」
――そうですよね。だからこの2曲が麦たちに近いというのは参考程度にしていただければ(笑)。
「そうですね(笑)」
『泣いとけば良かった』が生まれてから、ライブの質が向上した
――サウンド面で全く違う2曲にしようと思ったのは、どうしてですか?
「まず、『泣いとけば良かった』みたいなバラードをシングルで出したかったんですよ。『ばっどくらい』はいつものNEEっぽい曲で、歌詞の世界観は一緒だけど、オケ的には全然真逆みたいなものを作りたくて。最初は1枚のシングルに2曲入りにしようと思ったけど、それだとどっちかがサブになっちゃうなと思ったから、1曲ずつちゃんと聴けるようなリリース形態にしようと、皆で話して決めました」
――『JOKE』ツアーの後に作り始めたということでしたが、ツアーや4月にリリースされた2ndフルアルバム『贅沢』の次に出すものとして、そういうものがいいねと話し合ったんですか。
「そうですね。普通にリリースするのもいいけど、自分たちは何か変わったことをしていたいから。皆でどういうリリースにしようと話し合って、2枚組っぽいものにしようと。ポケモンで言えば『ダイヤモンド・パール』、『サファイア・ルビー』みたいな、そういうノリで出せればいいなという感じで決めました」
――どんなふうに届けたかったんでしょうか。
「それを言わずとも、面白さを感じ取ってもらえたらなというのはありましたね。ただリリースするだけじゃなくて、そういうやり方があるよみたいな」
――ライブでのお客さんの反応はどうですか?
「『ばっどくらい』は曲調もアッパーなので、イントロが始まったらすごく盛り上がってくれるんですよ。『泣いとけば良かった』はエゴサすると泣いてくれてたりして、"あぁ、良かったな"って。ライブで『泣いとけば良かった』をやると、ライブの雰囲気もガラッと変わるので、バラード曲があって良かったなとすごく思いますね」
――またひとつ、NEEの新境地が開けた感じですか。
「開けましたね。今まで結構アッパー系でぐわーっといくライブだったけど、『泣いとけば良かった』で聴かせることができて、ライブの質が上がった気がするんですよね」
――ご自分でそう思われるんですね。
「撮影したライブ映像を見てたら、"良いな"と思います。そこは変わりましたね」
――ライブをしている最中よりも、後で見て気付くことも多いんですか?
「多いですね。映像を見るって結構大事で。自分がライブしてる時はイメージとノリでやってるけど、映像だと結構違うノリで映ってたりするんです」
――そのノリというのは、お客さんのノリですか?それとも自分のプレイのノリ?
「プレイです。ライブ中は演奏や歌に集中してる部分が強いから。客観的に見ると、セトリの流れだったり、あと普通に曲の聴こえ方がやっぱり全然違いますね」
――いつ頃からライブの質が変わり始めたと感じますか?
「『泣いとけば良かった』をライブでやりだしてからですね」
――ということは、前回ツアーの『EXOTIC METTYA YANKEE(9月9日~10月29日まで全国8箇所で開催)』から?
「そうです。暴れる曲だけじゃないぞという見せ方ができるなと思って」
――メリハリが出るようになった?
「そうです、そうです。めちゃめちゃメリハリがついて。だから楽しいだけで終わらないライブができるようになりました。楽しいし感動もできる。その2つがどっちもあった方がいいなと思っています」
RADWIMPSのライブからもらった刺激とヒント
――くぅさんはRADWIMPSがお好きですが、他のアーティストのライブを見て、"こういう演出がやりたい"とか、"こういう曲があったらいいな"と思われますか?
「思います。この前の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』で初めてRADWIMPSのライブを観たんですけど、全てが衝撃でしたね」
――吸収するものがありましたか?
「めっちゃありました。それこそやっぱRADって、バラードもめっちゃ最強じゃないですか。だからフェスでバラードをやってるの見て、"うわ、やっぱ良いな。こういう聴かせる曲があったら、その空間にいることがすごく幸せになるな"と思って。あとやっぱ(野田)洋次郎さんの振る舞いやカリスマ感が、すげえ勉強になりました」
――立ち姿とか?
「こんなです(胸を張って仁王立ちポーズ)。ガタイ良かった」
――くぅさんも鍛えてらっしゃるんでしょ?
「全然鍛えてないです。運動はライブでしかしてないです」
――そうなんですか。かなりの運動量ですよね。
「もうライブ終わったらびちょびちょですね」
――では夏に吸収したことが、秋のツアーで発揮されたと。
「めっちゃ発揮されましたし、だいぶ影響を受けましたね。『泣いとけば良かった』の見せ方も、俺が実際にRADのライブを見て、"なるほど、こういう雰囲気でここに持っていって、こういうノリでやれば、ああいう感動できるライブができるんだ"と分析して」
――すごいですね。私なら好きなアーティストのライブを前にしたら、感動して冷静な目で見れなさそうです。
「俺もできたら冷静を保たず、暴れ狂いたいですけど(笑)。なんか無意識に勉強してますね。やっぱり喰らったものはいつか発散しないとな、という気持ちがありますね」
――NEEは今、良いモードですか?
「向上心があるというか、これからもっと色んなことができるんだろうなという感覚はありますね」
――どういうことをやっていきたいですか?
「とにかく、できるだけデカいところでやりたくて。どんな場所でも通用するバンドになる。バンドとしての理想は、どんなに音質が悪いスピーカーだろうと、どんなに質の悪いアンプだろうと、どんな環境でも1番良いライブをできるようになることです」
――"良いライブ"って、くぅさんの中でどんな定義ですか?
「俺の思う良いライブは、とにかく前提として、演奏も歌も完璧。その上で、例えばスピーカーの音が悪いとか、音の調子が悪いなという日があったとしても、お客さんにそれを感じさせないようなライブとパフォーマンスをする。それが良いライブかなって。あとは、自分が楽しんでるのが1番良いライブだと思いますね」
――自分が楽しむことで、お客さんに伝わるものがあると。
「ライブって、絶対それだと思うんですよね。演者が楽しんでないライブなんて、お客さんは絶対楽しくないから」
――お客さんも感じ取りますもんね。
「"なんか本気じゃねえな。眠いのかな"みたいな(笑)。だから1番良いライブは、とにかくどんな状況でも楽しむ。でもそれは作ってる"楽しい"じゃなくて、素で心の底から楽しめるのが1番良い」
――NEEのメンバーは皆楽しんでますよね。
「それはめっちゃそうです」
――最初から楽しめてましたか?
「なんか波があって。インディーズの時は良くも悪くも、自分が楽しければ良かった。自分だけ楽しくやって、でも下手だとただの変なバンドだなと思われるから、1回まず技術面をちゃんとやろうというので、楽しむというよりかは修行と練習を意識して、とりあえず大前提の歌と演奏をうまくいくようにして。今やっとそれがうまくいって、もう素で楽しめるし、お客さんもそれを受け取れる環境になったなと思いますね」
――自分たちのスキルがついて。
「余裕も出てきて。昔の楽しみ方は勢いだけだったけど、今は演奏してて楽しいとか、ライブで人に音楽を聴いてもらってる楽しさがあるなと思います」
――ライブも外に開けてきた感覚はありますか?
「お客さんの顔や、周りをちゃんと見れるようになりました。"今しんみり聴いてくれてるんだな"、"思い切り楽しんでるんだな"って、良い意味で冷静に見れるようにはなりましたね」
――NEEのお客さんは、全部正直に出しますよね。
「全部出しますね(笑)。しかも全力で。すごいです。"大丈夫?"って思うほどビックリする。でもお客さんもそのぐらい楽しんでくれてるから、相乗効果で本当に楽しいライブになってますね」
――くぅさんはライブでよく"幸せです"とおっしゃっていますが、その空間自体が幸せだと?
「そうです。その瞬間が幸せ。普通に生きてて感じ取れない楽しさや幸せを感じられるので、ライブはすごく幸せな瞬間だと感じますね」
――お客さんへの気持ちや存在も変わってきましたか?
「変わりました。今までは"あ、見に来てる"ぐらいだったんですけど、今はそこに感謝できるようになった。感謝して、その感謝をちゃんと伝えれるようになったと思いますね。やっぱり口に出さなきゃ伝わらないから。ライブでは思った気持ちをそのまま出してますね」
――『ばっどくらい』に<有り余る程なんて無い 「優しさ」と「信頼」の中で>という歌詞があります。ライブ空間はNEEとお客さんの信頼関係と優しさ、愛が溢れていますが日常生活での優しさや信頼って、自分で気付いてないだけかもしれないけど、そんなにたくさんキャッチできないというか。
「確かにそう。それこそ本当に"優しさと信頼は有り余る程なんてないから、大切にしよう"という意味ですね」
――すごく良いですね、最近のNEE。
「ほんとですか。ありがとうございます(笑)」
――愛情が溢れているから。
「やっぱり何事も愛です。愛があれば世界は平和」
Zeppツアーは絶対にソールドしたい
――来年2月からはZeppツアーを開催されるということで。ツアータイトルは『Zone End Pressing Peanuts』。
「頭文字をとって"ZEPP"というだけです(笑)。直訳したら"領域の端に潰れたピーナッツ"」
――想像すると面白いですね。Zeppの領域でしょうか。
「確かに(笑)。Zeppの端にピーナッツ。なんだそれ。そういう告知ビジュアルにしようかな(笑)」
――過去最大キャパのツアー、意気込みをお聞かせください。
「とにかくこれは絶対にソールドしたい。絶対にソールドして、勢いをちゃんとつけて、良い波に乗っていけたらなというのもあるし。ライブ的にはもっとパワーアップさせたいんですよ。今のライブも良いけど、それ以上のものは絶対にやっていきたい。だからもっとパワーアップさせたライブにします。確定です」
――そして11月22日(水)にはオリックス劇場でMr.ふぉるてとの対バンライブ『GREENS Presents「Bayside Shakedown」』があります。実は先日、ぴあ関西版WEBでMr.ふぉるての稲生司(Vo&Gt)さんと阿坂亮平(Gt)さんにインタビューをさせていただいて。稲生さんがくぅさんと飲みに行ったとおっしゃっていましたよ。
「俺がたまたま渋谷の楽器屋に行って、レスポールを1人でじーっと見てたんですよ。そしたら誰かの視線を感じて、"え?"って見たら司くんがいて。"おお、何しよん?"と言ったら"うっす! この後予定あります?"って」
――その場で誘われたんですね。
「その場で。"いや、まあないけど"と言ったら、"ちょっとご飯行きましょう"みたいになって、そのまま飲みに行きました。でも俺しか飲んでないんですよ。司くんは翌日ライブで、ソフドリを飲みながら、俺はお酒飲みながら。今度は一緒にお酒飲めたらいいな」
――対バンは久しぶりですよね。
「めっちゃ久々ですね。3~4年ぶりぐらい。しかもツーマンは初めて」
――楽しみですか?
「楽しみですね。オリックス劇場ぐらい広いホールは初めてかもしれないので、めちゃめちゃ気合い入ってますね。そこからZeppにかけて、もっとバンドとして強くなっていきたいですね」
――新曲も制作中ということで、楽しみにしております!
Text by ERI KUBOTA
(2023年11月20日更新)
『ばっどくらい』
https://nee.lnk.to/badcry
『泣いとけば良かった』
https://nee.lnk.to/naitokebayokatta
東京のどこかで結成 エキゾチックロックバンド “NEE”
貴方も理解できない歌をその耳に焼き付けてハロー
2017年7月 バンド結成。直後に開催した自主企画ライブが話題を呼び、初音源となる会場限定盤は即日完売。その後、自主活動ながら新宿3会場を貸し切り、自身主催の「被害妄想フェス」を企画。結成1周年にはワンマンライブを開催。
2020年4月 バンド名を“NEE”に改名。続く8月には 4th SG「JINRUI」をデジタルリリース。リード曲「不革命前夜」が話題となりバンドの知名度が急上昇。2021年8月 Hey!Say!JUMP 30枚目のシングル「群青ランナウェイ」の作詞作曲をくぅが手掛ける。続く9月1日、1st Full Album「NEE」にてビクターエンタテインメント/Getting Betterよりメジャーデビュー。
2022年1月 配信SG「月曜日の歌」を皮切りに多数の新曲リリースを重ねる。2022年に開催した自身の全国ツアーは全公演SOLD OUT、数々の大型FESへの出演を果たす。2023年4月26日には、2nd Full Album「贅沢」をリリース。5月には東名阪ツアー「JOKE」を開催、秋には自身最大規模となる豊洲PIT公演を含む全国ツアー「EXOTIC METTYA YANKEE」を開催し、両ツアー共に全公演SOLD OUT。
続く2024年2月には、自身初となる全国Zeppツアー「Zone End Pressing Peanuts」を開催するなど、ライブ・配信シーンの両軸で存在感を放ち続ける、今最も勢いのある正に“エキゾチック”なバンドである。
NEE オフィシャルサイト
https://neeofficial.jp/
チケット発売中 Pコード:250-679
▼11月22日(水) 18:30
オリックス劇場
全席指定-4500円
[問]GREENS■06-6882-1224
【神奈川公演】
▼2024年2月3日(土) KT Zepp Yokohama
【愛知公演】
▼2024年2月10日(土) Zepp Nagoya
1月13日(土)一般発売
Pコード:255-097
▼2024年2月11日(日) 17:00
Zepp Osaka Bayside
1Fスタンディング-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
2F指定席-5500円(ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
※ご購入いただいたチケットの払い戻しは出来ません。(公演延期・中止の場合除く)
※チケットの転売や違法売買は禁止です。
[問]GREENS■06-6882-1224
【福岡公演】
▼2024年2月17日(土) Zepp Fukuoka
【北海道公演】
▼2024年2月25日(日) Zepp Sapporo
【東京公演】
▼2024年3月3日(日) Zepp Haneda(TOKYO)