ホーム > インタビュー&レポート > “自分のことを愛せても、人からの愛を求めるのが人間” シングル『克己心』から、次なる音楽人生へ Mr.ふぉるてインタビュー&動画コメント
今までで1番、メンバーの仲が良い
――昨年から今年にかけて、稲生さんと吉河さんの休養があり、9月に吉河さんがライブ復帰されて、今はしんどい時期を抜けたなという感じですか?
稲生「復帰した日を含めて、2日間連続でライブをやったんですけど、何の問題もなく終えることができました」
阿坂「はのんちゃんは多分不安だったろうし、思うことも色々あったと思うんですけど、1本目のライブが終わった後にくるものがあったのか、安心したのか、ちょっと涙ぐむシーンもあって。メンバー的にもふぉるてが完全復活して、これからいくぞという体制がやっと整った感じがしています」
――2023年はメジャー2年目の年でもありましたが、バンドにとってどんな時期だったと思いますか?
稲生「結果的に、今が1番メンバーの仲が良いんじゃないかなと思ってて。僕は喉以外にも、去年人生で初めて重度の喘息になってしまって。肺活量も全くなくなって、言葉も喋れなくなるぐらいになって。咳が出ちゃうのでご飯も食べれず、ずっと点滴を打っていて、お医者さんにもハッキリ"歌はもう厳しいです"と言われてしまった時期で。メンバーに"歌を歌えなくなってしまった"と言うのが怖すぎて、約1ヶ月、メンバーの誰とも連絡を取ることをやめてしまって。その時が1番ギクシャクしました。メンバーは何も分からないまま僕と連絡が取れないし。それこそ、はのんちゃんも"ちょっと休むかも"と言っていた時で、バンドにとって試練が重なった年ではあったんですけど、僕もどうしてももう1回歌いたかったので、歌い方や呼吸の仕方をすごく勉強して、全部変えたりして。はのんちゃんも"前向きに戻ってくるための休みだから"と言っていたので、今に行き着くために必要な試練だったというか。自分はそんなふうに捉えています」
――前向きに。
稲生「だからこそできた曲が何曲もあるので。悪いことではあったんですけど、結果的にバンドにとっては良い経験だったと思っています」
――また歌えるようになって本当に良かったです。歌い方を変えるのは大変じゃなかったですか?
稲生「かなり大変でした。慣れるまでにだいぶ時間がかかって。1回のライブで身体がしんどくなったり、今まで普通にできていたスケジュールでワンマンができなくなったり。自分の身体がついていかないことが多かったので、すごく長い戦いに感じていました」
――戦っていた時間はどのぐらいあったんですか。
稲生「前回のツアー(『A disease called "love" 〜君の頭の中で自由に泳げていたらツアー〜』)は全部ワンマンで、しばらく順調に来てすごく安心したんですけど、1回危うい時期があって、"ヤバい、呼吸がうまくできない"みたいな日があったり。自分の中で染み付いたトラウマというか、"ステージで歌えなくなったらどうしよう"と怖くなったし、お客さんにそれを見せてしまったらきっと、お客さんは気が気じゃなくなっちゃうだろうしとか。前回のツアーファイナルを終えて、やっと少し自信がついて、今は前より不安はなくなったかなと感じてます」
――でも、不安がゼロになったわけではない?
稲生「そうですね。喘息の症状が悪化する時期はあるので、それとずっと付き合っていかないといけない不安はなくならないだろうなと思いつつ、支えてくれる人たちは近くにいるので、それは少し安心材料かなと思ってます」
――阿坂さんは、稲生さんの姿を見ていてどう感じました?見守っている感じでしたか?
阿坂「司くんが歌えなくなって、バンドが解散する世界線も見えたというか。その時、"自分はギタリストとしてどういう立ち位置なんだろう"と考えさせられたし、司くんとはのんちゃんが帰ってきた時にチープなバンドだったら嫌だなと思って、樹くんと2人で話して、"僕らはやれることをやろう"と自分たちの技術を向上させるためにずっと練習だけしてた感じですね。もう見守るしかなかった」
――信じて見守る。
阿坂「そうですね」
稲生「(微笑み)」
――稲生さんがちょっと嬉しそうな顔をしています(笑)。やっぱり心強かったですか?
稲生「歌えなくなることで自分が必要とされなくなるのが1番怖かったので。連絡取れないのに待っててくれたのは、すごくありがたいですね」
――ちなみに阿坂さんが作曲をするようになったのは、技術向上の部分があったんでしょうか?
阿坂「いや、それは関係なく、曲を書いて挑戦してみようと。作詞は司くんにやってもらってるんですけど、作曲も全部振ると負担も大きいので。作曲は楽しいし、自分もできることがあればということで、参加させてもらっている感じですね」
限界まで頑張れた自分を褒めてあげよう
――今作の『克己心』は、昨年12月にリリースされたシングル『無重力』から地続きになっているのかなという感覚がありまして。稲生さんのお休み中の経験をもとに、孤独の中で書いた楽曲『無重力』ですが、"満月でもない月「綺麗」と誰かが言う 完璧じゃなくてもいいって言われてるみたいでお月さまが羨ましかった"という歌詞を書いたことで、自分も完璧じゃなくてもいいと思えたり、意識が変わったりはしましたか?
稲生「喘息になって、家と病院を行き来してる期間が1ヶ月ぐらいあったんですけど、おかゆや消化のいいものを食べれるようになった時、スーパーの帰り道でカップルが歩いてて、めちゃくちゃテンション高く彼女が"めっちゃ月綺麗だ、見て!"と言ってて、僕もチラっと見たんですけど、正直"全然満月じゃないじゃん"と思っちゃって。自分が初めて人以外のものに嫉妬した瞬間だったんです。年齢を重ねていくにつれて、自分が積み重ねてきた努力よりも結果を見られやすくなってる気がしてて。"何か結果を残さないと結局ダメだよ"みたいな。メジャーとか色々あると思うんですけど、その中で......何て言ったらいいんだろう。完璧の定義は人それぞれだと思うんですけど、その歌詞を書いて、"自分の中での完璧をこういうふうにしよう"と思った瞬間があって。"限界を決めるな"とか"限界に自分を当てはめるな"とよく言われますけど、そうじゃなくて、"限界まで頑張れた自分を褒めてあげよう"と。その歌詞を書いてから、自分の中での視点というか、言葉の見方がすごく変わった気がします」
――結果はどうあれ、限界までやりきった自分を褒めてあげる。それが稲生さんの完璧なんですね。阿坂さんの"完璧"は何ですか?
阿坂「僕の完璧ですか、何だろう」
稲生「どちらかというと完璧主義というか、プライドがすごく高い」
阿坂「そうだね。自分が理想とするゴールはちゃんとあって、そこを超えるところまでいかないとやりきった感じもしないというか。そもそも理想に到達していないものを世の中に出したくないですね」
――"ここまで"という明確なラインがあるんですね。
阿坂「ある程度、自分の中のゴールはありますね」
――『無重力』の後は、愛をテーマにしたEP『A disease called love』を経て、自己愛や自分らしさを歌ったシングル『I Love me』をリリースされました。
稲生「『無重力』は自分の中ですごく濃い曲で、今作ってる曲はかなり『無重力』に引っ張られてるのかなって。ストーリーはずっと続いてる感じはしてて、言ってしまえば続編ですね。『I Love me』に関しても、他人からの見られ方を歌っています」
――ふむふむ。
稲生「年を重ねていくにつれて、学校や職場で、自分が納得してなくても、立場上どうしても頭を下げなきゃいけない瞬間とか、誰でも1回は経験すると思っていて。そこで自分を表現したり、自分の意見を言える人はいいんですけど、多分なかなか難しい。世の中には多数派が正しいという空気があるじゃないですか。自分を抑え続けることで自分を見失うよりかは、"自分の考えは間違いじゃない。自分を尊重しよう。型にはまらなくてもそれが1個の正解だ"と思うタイミングを持つことが大事だなって。『I Love me』は、自分を貫いて、自分を愛してあげる、自己肯定感爆上げソングを作りたくて書いたんです。『無重力』と『I Love me』は自分の中でリンクしてて、心もそういう状態でずっと曲を書いていますね」
――稲生さん自身は『I Love me』を書くことで救われましたか?
稲生「僕自身も音楽に救われた経験があるので、"一瞬でも誰かの救いになればいいな"という気持ちで曲を書いていて。曲を書く行為で自分が救われるというよりも、それを聴いてくれたお客さんの反応を見て救われることが、今はめちゃくちゃ多いですね」
――作曲のモチベーションはそこにあるんですね。おふたりは、自分のことを愛せていますか?
稲生「たまにご褒美でコンビニで好きなものを買ったり、好きな映画を観る時間を大事にしてます。その程度なんですけど、やり続けないと自分がダメになっちゃうので」
――阿坂さんは、好きな釣りに行ったりされるんですか?
阿坂「釣りは最近行けてないんですけど。僕も同じように買い物をします。"これ買っても音楽にそんなに影響しないだろ"みたいな、ギターのパーツを買ったりして。ほんとに個人的なもので自己愛を満たしてますね」
――例えばどんなものですか?
阿坂「ピックガードの色をカスタムしたくて。色を変えたところでギターが上手くなるわけじゃないんですけど(笑)」
稲生「見た目の問題ね」
――テンションが上がりますもんね。
阿坂「はい(笑)」
――『I Love me』は共感性が高いので、お客さんの反応も良いんじゃないですか?
稲生「ありがたいことに」
――"今この曲が世の中に必要だと思った"とどこかで書かれていた気がしますが、何か社会に感じるものがあったんでしょうか。
稲生「歌詞に少しブラックなメッセージが入ってて。"blue monday=憂鬱な月曜日"という単語を入れたり。夏休みが終わったタイミングや週の始まりの月曜日は、皆憂鬱になる時で、自分で自分のことを傷つけちゃう人も多いと。自分も感じてはいたけど、調べた時に知って。『I Love me』で世の中にメッセージを発信することで、少しでもそういう行為が減ればいいなとか、悲しいニュースが流れた時に、"そういえばこういう曲があったな。あの人大丈夫かな"と、シェアしてくれたらいいなとか。さっきも言ったんですけど、自分が落ち込んでる時に音楽に救われたように、自分もそんな存在になればいいなという感じです」
――なってると思いますよ。<僕より僕らしい人は 僕以外何処にもいないのになぁ>という歌詞が私は好きです。
稲生「ありがとうございます」
失敗や挫折があったから、今がある
――『克己心』は、アニメ『逃走中 グレートミッション』のEDテーマですが、お話が来てから作り始めたんですか?
稲生「そうですね。書き下ろしです」
――タイアップだけど、稲生さんのお気持ちともリンクしているのではと感じました。
稲生「お話をもらった時、初めてのタイアップでどれくらい作品に寄り添うか、その中でどれくらい自分たちの色を出すのか、歌詞の世界観はどんなものか、すごく悩んだんですけど、実際に作品を見て、アニメと自分の心情の共通点を探してみようと思って」
――なるほど。
稲生「もちろん作品の要素も入れつつ、あまり気にせず自分の気持ちを書いてみようと。『逃走中』は本家の実写の方もそうなんですけど、ただ逃げてるだけじゃなくて途中でミッションがあったり、アニメでは敵と戦っていたりする。それが『無重力』や『I Love me』とも繋がるんですけど、自分が落ち込んで何もできなくて、ベッドにずっと寝っ転がってた時期は、人からは多分、現実から逃げてるように見えてたと思うんですけど、自分は心の中でずっと戦ってて。アニメ『逃走中』は物理的にモンスターと戦ってるけど、自分は心の中で逃げてるようで戦ってる。そこがちょっと似てるなと思って。それでサビ頭の<逃げているようで 戦ってるんだ>というワードが出てきて、そこからどんどん歌詞を展開させていきました。2番の<身体がついていかなくなったりさ>は自分の喘息のことを歌っていて。作品にも寄り添えるように<逃げている>という単語を使いつつ、自分の色も強くしたかったので、そういう形に持っていった感じです」
――タイアップだと自分の気持ちをどこまで入れるか難しいと思いますが、うまくハマった感じですか?
稲生「最初にワンコーラスだけのデモを制作サイドの方に送った時、自分の気持ちを結構強く書いたので、どういう反応が来るのか正直怖くて。でもすごく良いリアクションをいただいて、"これでいいんだ"と思って、2番も強めに書きました。自分の気持ちも表現できて、先方もすごく良いと言ってくれたので、うまくマッチしたかなと思ってます」
――阿坂さんはどのようにアレンジされていったんですか?
阿坂「編曲は皆でアイデアを出しながらやったんですけど、ロックバンドというものは残しつつも、初めてカントリー風味の楽曲に仕上げてまして。司くんからデモが送られてきた時、結構アコギがシャッフルしていたので、ドラムとかもしっかり跳ねる楽しげな楽曲になったら、歌詞とも少しギャップはありますけど、良い方向にハマるんじゃないかなと思って、皆でこういうニュアンスにしようと決めました」
――では制作はスムーズでしたか?
阿坂「でもやっぱりカントリーをあまり通っていなかったので。まずカントリーができた経緯を色々調べて、カントリーとしっかり向き合って。そこからスケール感を勉強して、自分なりに落とし込んでリフを考えました」
――すごい、歴史から学ばれたんですね。おふたりが聴いてほしいポイントはありますか?
稲生「ずっとカントリー調なんですけど、<眠れない布団の中で 「答え」を探しては>のところでちょっとUKっぽい雰囲気に変わるんです。イギリスロックで楽しい雰囲気もありつつシリアスなセクションで、それが終わるとまたカントリー調に戻って。歌詞は少しダークな部分もあって、カントリーで調和してるんですけど、しっかりメッセージも伝えられている。すごくバランスの取れたセクションができたのが、自分の中ですごく納得がいってますね」
――歌詞で言うといかがですか?
稲生「<逃げているようで 戦ってるんだ>もすごく気に入ってるんですけど、もう1つ気に入ってるのが、自分が落ち込んだ時期に、メンバーとのコミュニケーション含めて色んな失敗や挫折をしたんですけど、結果的に今バンドが良い感じになれてるのは、その失敗や経験があったから。それで2番のサビの<「これまでの自分」と「これまでの失敗」だと思うんだよ>が生まれたんですけど、そこもすごく気に入ってます」
――私は"失敗を学んで前に進んでいく"という捉え方をしましたが、肯定する気持ちなんですね。阿坂さんはいかがですか?
阿坂「自分のギターリフもですけど、樹くんのウォーキングしてるベースラインや、はのんちゃんのシャッフル感。結構細かいポイントまで詰められたと思っているので、皆のプレー内容も細かく聴いていただけたら嬉しいです」
――歌詞で気に入ってるところはありますか?
阿坂「歌詞は全部良い。<心の中では 誰にも伝わらない苦悩がある 見えるものが全てじゃないんだよ>は、自分もすごく経験したことがある感情だなと。結果が全てじゃないし、人それぞれ苦悩は持ってると思うし、自分もそうだし、良い歌詞だなと思います。って、めっちゃ上から(笑)」
稲生「ありがとうございます、先生(笑)」
思考と心の矛盾もリアルに描きたかった
――"克己心"が持つ意味の、"自分に打ち勝ちたい"という想いもお持ちなんでしょうか?
稲生「僕はライブ中、お客さんにバレないようにはしてるんですけど、どうしても咳が出ちゃう瞬間があって、"今のバレてないかな"と心配になる。それもリアルでいいのかなという捉え方なんですけど、自分を救いたくて音楽をやってるし、ステージでは強くいたいというか、自分の不安な部分は歌詞の中で十分見せているので、ステージ上ではあまり見せたくなくて。僕も男の子なので、小さい頃から"ヒーローになりたい"という気持ちをずっとあって。ステージ上では堂々としていたいけど、仕方ない部分があるというところからの、何とかトラウマを消したい気持ちが今めっちゃあります」
――そうですよね......。弱さも全部認めることが自分らしさだとすると、『I Love me』で歌っている自分を認めることと、自分を律して強く生きていくことは相反すると思っていて。『克己心』はどちらかというと、弱い自分を克服して進んでいきたいというメッセージが強いですか?
稲生「実は『I Love me』を作った時も少し意識してるところはあって。Aメロと同じ<「Mayday! Mayday!」誰か応答してくれ>という歌詞が最後にもう一度出てきて終わるんですけど、"自分を愛していいよと言ってたのに、何でその歌詞で終わっちゃうの?"と、ファンの人からDMでメッセージが来たんです。でもそれにはちゃんとした意図があって。人間は自分のことを愛せても、結局人からの愛がないとダメになっちゃう生き物だと思っているので。強がってても、結局弱いところが出てきちゃう。"弱くてもいいよ"と認めつつも、"でもこうしたい"みたいなのが出てくる生き物だと思ってるので。人間の頭と心の矛盾もリアルに書きたくて、『I Love me』と『克己心』を通してそういう書き方をしています」
――ファンの方からDMが来るんですね。
稲生「そうなんです。すごくしっかり聴いてくれてるなと」
――それにはお答えしたんですか?
稲生「自分のインスタで、MVのストーリーと、曲ができ上がった経緯をめちゃくちゃ長文で書いて説明して。"気付いてくれ〜"と思いながら投稿しました」
――阿坂さんは『克己心』でどんなことを感じましたか?
阿坂「さっきも言ったんですけど、戦ってないように見られてる時も、自分の中では色々考えてることはあると思う。そういう状況を肯定できる曲ができて自分も救われるし、ふぉるてにとってまた1つ、大切な曲ができたと思います」
――これからの音楽活動、ふぉるて的に打ち勝っていきたいことはあるんですか?
阿坂「常に挑戦的ではありたいです。ジャンルや枠にとらわれたくない。リアルな話、"このジャンル感でやったらお客さんの層が"とか色んな話はあると思うんですけど、ふぉるてはふぉるての軸をしっかり持って、それを強く出していけたらと思ってます」
――力強いですね。今のふぉるてはどんなモードですか?
阿坂「編曲する時は、司くんが持ってきた歌詞と楽曲に対して、素直にどういう音を当てたらいいかを考えて作ってます」
稲生「あと、"歌詞にこのワードがあるからこういう音を入れてみよう"とか。それこそ『I Love me』の<Mayday! Mayday!>は緊急信号の合図なのでトランシーバーっぽい音にしていたり。音遊びというか、歌詞に寄り添ったアレンジを亮平くんがすごくしてくれるので、歌詞も強調されるし、曲もシンプルに伝わるんじゃないかなというので、ずっとそういうふうにやっていきたいです」
――次の楽曲制作も進んでますか?
阿坂「もう何曲か、めっちゃ良い曲ができてます(笑顔)。めっちゃ自信持ってます」
稲生「(亮平くんは)歌詞を読んで、何回か泣いてくれたみたいで」
阿坂「もうかなり良い歌詞で。作曲中もインスパイアされました。あとはミックスチェックの時に"こんなことできるようになったんだ"ってメンバーのスキルと努力を感じたんですよね。それで結構グッときましたね」
――レベルアップしたMr.ふぉるてを次の作品で見れること、楽しみにしています! 直近の関西でのライブは、11月22日(水)のNEEとの対バンですね。
稲生「NEEは僕らがバンドを組み始めた頃、お互い事務所に入ってない時からの付き合いで、小さいライブハウスで僕らが呼んだりNEEに呼んでもらったりしてて。だけどコロナもあったし、NEEはフェスも出ててテレビでも紹介されてて、"あっちは売れちゃったからもう誘ってもらえないし、多分対バンできないよ"みたいな空気だったんですけど、この間ボーカルのくぅさんとご飯に行ったら、向こうもそう思ってたみたいで。今回GREENSの方が僕らを引き合わせてくれて、何年越しかにお互いが成長した先で対バンできるのがすごく楽しみで、ワクワクしてます」
――良いですね。阿坂さんはどうですか?
阿坂「僕、ギターの夕日さんがNEEに加入する前から夕日さんのファンだったんですよ。ハードコアをされてたんですけど、そこからずっと憧れというか、僕のギターヒーローで。でも対バンするとなったら、引けを取らないギターを弾かなきゃいけないので、頑張ります!」
Text by ERI KUBOTA
(2023年11月15日更新)
Single『克己心』
配信中
《収録曲》
1. 克己心
2017年3月30日結成、東京出身の4ピースロックバンド。2018年1月にオリジナル一作目としてYouTubeにアップしたMV「口癖」が公開直後から10代を中心にSNSで爆発的にシェアされ、「口癖」を収録したライブ会場限定盤シングルは5,000枚が完売。2019年1月開催の大阪・名古屋での初自主企画公演のチケットも即日完売となった。3月には初の配信限定シングル「反撃」とTOWER RECORDS限定シングル「あの頃のラヴソングは捨てて」をリリース。店舗限定盤にも関わらず、オリコンロックチャート上位へのランクインを果たす。7月にShibuya Milkywayにて初のワンマン公演を開催、チケットは会場キャパを大きく超えるエントリーを記録し、即日完売。9月にはフジテレビ系『Love music』の”Come music”に て紹介される。11月27日に1st Mini Album『ジャーニー』をリリース。TOWER RECORDS 11月度タワレコメン、FM802『ROCK KIDS 802』New Discoveryアーティストに選出される。収録曲「ジャーニー」がテレビ東京系『ゴッドタン』EDテーマ、「幸福の唄」が同じく『モヤモヤさまぁ~ず2』EDテーマに決定。2020年2月より 東名阪リリースツアーを開催、全箇所即日完売(新型コロナウィルスの影響により恵比寿LIQUIDROOMワンマン公演は無観客の配信ライブに変更)。6月より配信シングルを4ヶ月連続リリース。2021年3月24日に2nd Mini Album『sweet life』をリリース。2月に先行配信した「幸せでいてくれよ」がUSENインディーズランキング1位、J-POPランキング6位にランクイン。5月より東名阪リリースツアーを開催。8月11日にEP『Carpe diem』(読み:カルペ・ディエム)をリリースした。12月15日にビクターエンタテインメントGetting Betterより配信シングル「エンジェルラダー」にてメジャーデビュー。2022年3月2日にメジャー1stフルアルバム『Love This Moment』をリリースし、「Love This Moment」~ 不器用な心のままでいいやツアー ~を開催し全公演即日SOLD OUT。9月から全15公演を回る史上最大規模のツアー、MR.FORTE LIVETOUR 2022~両手を広げれば今夜どこまでも飛べそうさツアー~を開催、12月11日にLINE CUBE SHIBUYAで自身初となるホール公演をSOLDOUT。12月12日にDigital single「無重力」をリリース。2023年は3月15日に2nd EP「A disease called love」を、8月23日にDigital single 「I Love me」を、9月27日にDigital single「克己心」をリリースした。
Mr.ふぉるて オフィシャルサイト
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