ホーム > インタビュー&レポート > FRONTIER BACKYARD TGMX × 8otto TORA 初のコラボシングル『IsarIbI』をめぐる対談インタビュー【前編】
コロナ禍で突き詰めた、自分たちなりの作品流通へのアプローチ
――まず、それぞれの近況をお聞きしたいなと思います。
TGMX「じゃあ僕から喋ります。去年夏にアルバム『million feelings』を出しまして、10月ぐらいにレコ発ツアーがあって、ひと段落して今年は何をしようかなとボヤッと考えているのと、自分が50歳になったので、体力的にも精神的にも何年やれるかわかりませんけども、まだ熱い気持ちを持ってやれるかどうかというのもあり、今は少し先を見ながらいる状態です」
――50歳になられて、節目を感じたりされますか。
TGMX「メンバーが高校の同級生なんで、あまりそれを強くは感じないですけど、気づけば50じゃー、みたいな(笑)。やべえなって言ってもどうにもなんないんですけど、"やばくない?"っていう状況ですね」
――やべえというのはどんな感じですか。
TGMX「もう戻れないっていう(笑)。戻りたくもないんですけど、戻れないってよくTDC(ds)と2人でニヤニヤしてます(笑)。でも楽しくやっています。まだ音楽活動に関してはすごくやりたいこともあるので。気持ちは充実しております」
――つい先日、シングル『clear』がリリースされましたね。
TGMX「コロナ前ぐらいから、アルバムを作るのはなかなか大変な世の中と言われてますけど、俺らはやっぱバンドだから色々な曲を盛り込めるアルバムを出したい。だけどアルバム出したところで、みたいな風潮もあるのかなといつつ。でもサブスクのリリースって、作った曲をコンセプト強めですぐ出せる良さもあると思うんで。それを突き詰めていきたいなというところで、割とコンスタントにリリースをするようにしています」
――2020年からは、ライブ配信をそのまま音源にして販売する『direct package』という新しい取り組みもされたり。
TGMX「皆さんそうだったと思うんですけど、コロナで活動がだいぶできなくなってしまったじゃないですか。で、あまりにも無観客の配信ライブが増えてきて。それなら自分ら流のフォーマッドも作ろうと、僕らはライブハウスじゃない自分たちなりの好きな会場を選んでやらせてもらって、そこでの無観客ライブを収録して配信してみたくなって。取った映像をそのままさらに音源化するという。"direct package"と言う企画を考えました。そんなネイミングなので、直なイメージ。流通にあまり乗せないで、ライブや通販で販売したり。出口が見えない3年、主にそんなことにシフトチェンジしてアウトプットを作っていた感じです」
――手応えは感じられましたか。
TGMX「お客さんが主にネット上にしか感じられなかったので、わからなかったですが、幸か不幸かメンバーが2人なので、フットワーク軽く活動を止めないでいられたのはデカかったのかな。あと話戻りますけど、年も年なんで、ちょっと間を開けると危ねえなというので(笑)」
TORA「危ないって(笑)」
――シングル『CRUISING』(2021年)ではMimeのひかりさんを、『clear』では元UNCHAINのMASAFUMI SATOさんを迎えておられます。
TGMX「ひかりさんはMimeという若いバンドで、全然知り合いでもなかったんですけど、それこそサブスクで知って、お会いしたことないのに、いきなり連絡するみたいな。コロナ禍だったのでレコーディングもお会いしなかったです。変わった出会いと変わった活動をやらせてもらいましたね」
やっぱり俺たちは、曲作りが好き
――時代に沿って柔軟に色々とやられてる感じがしますね。8ottoの近況はいかがですか。
TORA「僕ら前回のアルバムと言ったら2017年とかになっちゃうので、随分昔で。動きが止まってたわけではないんですけど、ライブも元々本数も少ないような状況の中で、去年頭ぐらいから、僕の中でもうちょっと活動をやりたいなという気持ちが出てきて。アルバムを作るとなると、どうしてもお金の問題、制作期間の問題、色んな問題があるので、シングルを作りたいと。さっき田上さんも言ったようなサブスクの配信シングルであれば、熱があるうちに作ってパッと出せる。その方法が今の僕らには合ってるんじゃないのかなというのがあって。スタジオにはライブの練習でしか入ってなかったんですけど、いまいち盛り上がらない時もあって。でも新曲を作ろうとなると、2~3時間あっという間に過ぎてしまって。"あーこれはやっぱり俺たち曲作り好きやし、できるね"みたいな。この感じならもっとどんどんできるわというのがあって、去年『FUZIN⚡︎RAIZIN』をシングルで出させてもらって。これからシングル的な形になっちゃうかもしんないけど、コンスタントに曲を出していけたらいいかなと思ってるところですね」
――基本的にはメンバーさんのお仕事やご家族を尊重しながら、活動を続けるスタイルでやられてるんですよね。
TORA「それはもう変わらずですね。ライブや企画、色々やりたいこともあるんですけど、それぞれの生活は尊重しつつ。とはいえ、土日絶対無理と平日絶対無理みたいなメンバーがいてるんで、誰かは折り合いをつけないと一生何もできないみたいになっちゃうんですけど、そんな中でもできる限りでやりましょうという感じです」
――やはり曲を作ろうとなると、気持ちは盛り上がるものなんですか。
TORA「正直ワクワクしますね。今でこそ週1回とかスケジュールを決めてスタジオに入ってるんですけど、前なんかライブ前にちょこっと集まるだけで。日程的にもなかなか合わないので、しかもメンバー4人のうち1人来れなくて3人でやるとなったら、もう本当に曲のおさらいでしかないし」
――あーなるほど。
TORA「1人いないと全然違うじゃないですか。ライブの練習もまともにできないし。けど新曲を作るとなったら、"これをあいつに弾いてもらいながらこのフレーズやるのはどうだろう"とか、ワクワクしながらできるのはありましたね」
――サブスクで熱量高い間にリリースできるのは大きいですか。
TORA「前回のアルバムも、曲作りで言ったら多分2014年ぐらいから始めて、ちょこちょこ作って、アルバム完成して出したのが2017年なんですよ。10曲とか作るのに3年かかって。これは悪いことじゃないと思うんですけど、その3年間、作ってる途中で、"やっぱこの曲そんなに好きじゃないな"とかも出てくるじゃないですか」
――そうなんですね!
TORA「うん、正直。やっぱそこは寝かさずに今の勢いで、皆が"これいいやん、いいやん"と言ってる時にバーンと出しちゃう方がいいかなと。それが今の自分らのバンドのスタイルにも合ってるんじゃないのかなって」
――昨今のアルバム単位で聞かれないというお話は、なんだか少し寂しくはありますが。
TORA「世の中の流れ的に、サブスクでアルバムがあんまし聞かれないからシングルを出そうという風潮になってるのは僕も分かってはいるですけど、ただ、自分たちのスタンスで言うと、そこにハマるためにやるというよりかは、自分らのバンドの現状でそれがベストというのが正直なところです。アルバムを作るのが1番良いんであればアルバムを作るし。合わせにいったわけではなくて、ちょうどタイミングが合ったという感じですね」
――そういう意味ではサブスクは、色んなやり方に合わせていけるのが強みでもありますよね。そしてTORAさんで言うと、2020年6月にバー(NICOtt bar)をオープンされました。
TORA「そんな話も触れてくれるんですね、ありがとうございます。そうですね、そういう場所もできたりしてるので、より自分の好きなことができる環境にはなっていってます。コロナでまだ実現はしてないんですけど、バーで弾き語りのライブもできたらいいですね」
今立っているのは、バンドマンのセカンドステージ
――TORAさんもやりたいことを実現していこうというモードでいらっしゃるんですね。
TORA「それこそこの間、田上さんに久しぶりにお会いした時に、"田上さん、コロナで会えない3年の間に僕40過ぎましたよ~、いやいや俺50なっちゃったよ~"とか言って。年齢が全く関係ないかと言われたら、正直関係ないことはないっすね、やっぱし。40も過ぎて、自分のしたいことに重きを置くようになってきてるのはありますかね。もちろんバンドがやりたいんですけど、例えば何万人の前でライブをする以外の楽しい道ももっと見えてきたのが正しいですかね。それをちょっとずつ実現できたらいいなというモードではあります」
――田上さんもブログで"好きなことだけを思い切りやらないでどうする?"と書いておられましたね。
TGMX「もちろん、見聴きしてくれる人が何万人もいたらいいとは思うんですよ。ただそればっかりだと数の勝負になってっちゃうというか。俺はそういうわけじゃないバンドを始めたので。俺たち結構変わったジャンルで、ジャンルや形態を変えてしまうような、音楽商売には合わないやり方をしてるので、やっぱり自分らがずっと燃えるものがないと途絶えちゃうんですよね。さっきも言いましたけど、メンバーが高校の同級生なんで、若かりし頃に一緒にCDを聞いて、"このバンドやべえな?!"みたいなことをやってたんですよ。それを今もずっとやってるだけで。50のおっさんがアメリカのティーンが聞くようなHIPHOPやR&B 聞いて、"カッコ良い、カッコ良い"、すげえ言ってますからね(笑)」
――ええ、素敵だと思います。
TGMX「そこはあまり変わってなくて。そういう意味で8ottoとちょっと近いかなと。これは俺の意見ですけど、8ottoも一時メジャーデビューしてるわけじゃないですか。俺たちもワッと盛り上がってた時があって、それを経てると思うんですよ。で、ギターが抜けてから違うモードでやり出して、良い意味でバンドマンのセカンドステージというか」
TORA「あ――――、すっっっごいわかります」
TGMX「そこに俺は50歳で立った。まあ10年ぐらい前からそっちに立とうと思ってたので、飽きないように、自分たちが盛り上がるように、どうやって長く続けていくかばっかを本当に重きに考えてたんですね。あと8ottoも今インディーでやってるし、僕たちもずっとインディーなので、それこそやりたいことやんないと、"何でインディーでやってんだろう、何でバンドやってくの"、みたいなことになっちゃうので」
TORA「ほんと、そもそもそうですよね。目的がズレて何のためにやってるかわかんなくなったら意味がない。それはすごく思います。で、さっき田上さんが言ったセカンドステージって、すごく良い言い方やなと思って」
TGMX「良いのかな(笑)。ファーストステージが終わってるというわけじゃないけどね」
TORA「後輩のバンドの子に、"パッと売れてたのが、最近動員とかも含め落ちてきました、厳しいんすよ~"みたいな話をされて、いや、何を言ってんねやと。今からが1番バンド楽しいねんぞと。1回売れて皆に知ってもらえて、それを武器にカウンター的に色んな手を打っていけるじゃないですか。それをやっていくのが楽しいんやから、今から楽しまへんかったらもったいない。動員落ちてじゃあ解散しようかなんて、1番もったないと思う」
TGMX「もったいないね。ある種数字やセールスを目指して頑張ってた人が、セカンドステージを得られるんだと思うんだけど」
TORA「まあまあ、そうですね」
TGMX「そこで辞めちゃう人と、辞めずに違う考え方でセカンドステージが始まる人というか。それすごく良い話ですね」
TORA「そりゃ、8ottoも人気とか動員の部分で言うと昔の方があって、ライブも盛り上がってたけど、バンドやってたら、正直ずっと今が1番楽しいです。それはもう言い切れますね。ずっとずっと今が1番楽しいです。状況は色々やりにくくなったりしてますけど、ずっと楽しくきてるので、これからもこんな感じでやっていけたらなと思ってます」
僕、TGMXさんをすごく目標にしてる(TORA)
――FBYも8ottoも、2004年結成なんですよね。
TGMX「昔、SCAFULL KINGというバンドをやってまして、それこそまあ、売れ狂ってたんすよ、当時」
TORA「存じてます(笑)」
TGMX「それが嫌になっちゃったんで。僕どちらかというと、セカンドステージはそこから始まってんすよ」
TORA「なるほどねー」
TGMX「なんかそういうんじゃねえなと思って。別にSCAFULL KINGはやりたくない音楽じゃなかったわけじゃなくて、もう少し違うところをやりたかったんだけど、やれなくなっちゃった。自分らでラインを引いちゃったのもあるんだけど、じゃあもっとやりたいことをやろうと始めたのが、FRONTIER BACKYARD」
――お互いのことはどんなふうに見られてましたか。
TORA「田上さんに初めてお会いしたのってどこになるのかなと思ってて」
TGMX「FBYがライブで8ottoを誘わせてもらって」
TORA「そっちが先でしたっけ。鹿児島か宮崎で会いませんでした」
TGMX「それね、同じ年だと思う。『volcano』ってイベント。俺たちが春に企画で東京に8ottoを呼びたいというので、マエソン(マエソノマサキ/vo&ds)とかと初めて対談をすることがあって」
TORA「そうっすよね!」
TGMX「年が10個も下の人たちだから、何てアプローチしたらいいのかわかんなくて。"8ottoの人たち怖いかもしんねえ"とか、"おっかない大阪の輩からだったらどうしよう"、"ドラムの人頭ボサボサだし怖いわ"と思いながら話しかけて」
TORA「(笑)」
TGMX「もちろんカッコ良いのはわかってたので、一緒にやってみたいなってところから始まって。最初に対バンしたのは多分、2008年のFBYの企画だったと思うんですよね」
TORA「僕ら、2010年で1回ライブを休止するんですけど、その時は正直皆心も疲れきった状態で、1年間ぐらいは休みましょうという状況の中で、ひょっとしたらさっきの配信の話や今の時代にも繋がるんかなと思って田上さんの話を聞いてたんですけど、多分田上さんとグッと仲良くなったのって、当時盛り上がったTwitterやと思うんですよ。そういう新しいものを取り入れていこうというのが、その頃からFBYや田上さんの中であったんだなと、さっきの話を聞いてて合点がいったというか。僕なんか別にTwitterが新しいからどうこうというよりは、それこそFLAKE RECORDSのDAWAさんに"これやってみたら?"、"じゃあやってみようか"ぐらいでしか考えてなかったんで」
TGMX「DAWAとTORAちゃんとLOSTAGEの五味(岳久/vo&b)くんがさ、昼下がりに3人で喋ってて、関西人の人ってすごく良い意味で、やっぱ良い空気感持ってんな~って。DAWAも午後は暇なんだろうな~とか。実は俺もDAWAと同じタイミングでTwitter始めたんですよ。DAWAがサマソニで東京来て、電話繋がんないからTwitterやろって。これだったら繋がるんじゃないのみたいになって、"俺たち今ここにいる"みたいなことで、"どこどこステージなう"みたいなことやってたんすよ。多分その後だよね、より深く仲良くなっていったのは」
TORA「僕はその前も仲良くしていただいたんですけど、Twitterで距離が縮まって。ライブ以外でも、例えばFBYが大阪に来てたら会いに行って遊ぶ関係性になっていって。今の僕のライブに対する意識で......これ、言ったことはなかったですけど、僕、田上さんをすごく目標にしてるところがあって」
TGMX「なーんで、なんでなんで(笑)」
TORA「すげえあるんすよ、本当に」
TGMX「ありがとうございます(照)」
TORA「もうサービス精神が半端なさすぎて」
TGMX「関西の方に言われたら嬉しいなあ(笑)」
TORA「ライブのすごさの話とはちょっと違うかもしれないんですけど、僕本当に感動したことがあって。多分FBYのライブの打ち上げに参加させてもらって、お話しして盛り上がってたんですよ。で、田上さんがライブ後でちょっとお疲れで、先に帰るタイミングやったんですけど、その時にこっそりスタッフの人にエプロン借りてきて(笑)。"すいません、ビールもう1つください"ってピンポン押したら、田上さんが注文を取りに来て。で、"何やってんですかー!"ってドカンと盛り上げて。お金もちゃんと置いていってくれて、先にサッと帰るみたいな。こっちはワーッと笑ってて、"あれ、そういえば田上さんは?"みたいな。"もうここのお支払いしてさっき帰られましたよ"って、カッコ良すぎるやろ!」
――カッコ良い!
TORA「打ち上げからそんなこと考えてる人が、ライブでどうやったらお客さんが喜ぶか、絶対めちゃめちゃ考えてるやんなって、僕はその時思ったんですよ。だから、普段から考えないとダメってわけじゃないけど、"こういうのをライブにはめたら面白いんじゃないかな、こうしたら喜ぶかな"ってアンテナを張るようになったのは、本当に田上さんに出会って一緒に遊んでもらってからですね、マジで」
――へー!
TGMX「嬉しいけど、もっと良いエピソードあった気するけどね(照笑)」
TORA「今のが1番良いエピソード(笑)」
TGMX「あったね~、全然忘れてました。何とかして早く帰りたくて(笑)。盛り上がってるうちに帰ろうと(笑)」
TORA「田上さん僕らより10個も年上で、しんどかったら"先帰るわ~"って言ったら、別に僕らそんな"えー"とは言わへんし、"あーどうもお疲れ様でした"ってなるのに、その場を崩さずに。僕はもうその時めちゃくちゃ思いましたね」
TGMX「覚えててもらって嬉しいっす(照笑)。そうですね~、そんなこともしてましたね。TORAちゃんはいつも俺が大阪行く度に、絶対に誘う1人なんですよ」
TORA「ありがとうございます(嬉)」
TGMX「意外に東京の友達よりライブ見てくれてるバンドマンの可能性は高いかもしんないです。ほぼ来てくれてるもんね」
TORA「大阪来たら絶対行ってますね。だから、もちろん楽曲もですけど、FBYのライブの感じに僕は毎回マジでビビビンと刺激を受けて、ライブ見た帰りとか、"次のライブあんなことやっちゃおうかな~"というアイデアが結構出てくるんですよ。"滑るかな、怖いな。でも田上さんやったら多分やっちゃうやろな~、じゃあ俺もやっちゃおうかな"みたいな。そういうところ本当にありますね、僕は」
FBYと8ottoに共通する"ユーモアとカッコ良さ"
――今回、音楽面では初タッグなんですね。
TGMX「そうですね、何かを作るのは。2017年の8ottoのアルバム『Dawn On』の『It's All Right』で、1度僕がトランペット吹かせてもらった時がありました。アジカンのゴッチ(後藤正文)プロデューサー。レコーディングにものすげえ時間かけて」
TORA「そうです。そうそう」
TGMX「作業も含めてすごく面白かったですけどね。8ottoにホーンなんて、新しすぎて入っていいのかなとか」
TORA「これ今田上さんがおるから言ってるわけじゃなく、嘘じゃなくて、本当に俺らが管楽器を入れたらカウンター的に面白いんじゃないかという発想だったんです」
TGMX「それうまいですね」
TORA「僕、田上さんやFBYから学んでますよ。こういうことやると面白いんじゃないか、カッコ良いんじゃないかというところ。もちろんバンドの立ち位置や見え方が違うので、やることは違うんですけど」
TGMX「嬉しいですね」
TORA「だからアレンジ含め田上さんにお願いできたらいいよねという意見はすぐ出て、お願いした感じでした」
TGMX「それが共作としては最初ですかね。なんか俺今話してて思ったんすけど、俺たちやっぱ、DT教じゃないですか」
TORA「そうですね(笑)」
TGMX「ちょっとずっこけてるカッコ良さにいっちゃうよね。思い切りイロモノに振るわけじゃないけど、ふざけてるけどカッコ良いみたいなところ。それは共通してるかもしんないね。だから8ottoがやることや見せ方にもユーモアを感じてたり。ストレートなガツンとしたロックの中に、そういう面白さがあるよね」
TORA「どうしてもバランスは取りたいんですよ。"この曲はわかりやすくカッコ良い曲だ"と思ったらMVはちょっとふざけたいよねとか。"この曲コミカルだからこそシュッとしたい"とか。それを曲単位でやったり。"前回はシュッとして曲もシュッとしてたから、次はコミカルでコミカルにしよう"とか」
TGMX「俺、『SRKEEN』(2017年)で忍者を使った時、"やられた~"と思ったよね。忍者ってカッコ良くてちょっと面白いアイコンじゃないですか」
TORA「そうですね」
TGMX「うまいものをモチーフにしてるなと。手裏剣って言葉もそうだし、風神雷神もそうだし、まあ漁火もそうだけど(笑)」
Text by ERI KUBOTA
(2023年2月22日更新)
『IsarIbI』
2023年2月22日(水)デジタルリリース
only in dreams
《収録曲》
1. IsarIbI
https://lnk.to/n2q3ps
フロンティア・バックヤード…TGMX (vo)、TDC(ds)の 2人が SCAFULL KINGの休止中に2004年より組んだバンド。2004年に1st アルバム「FRONTIER BACKYARD」発売以降、8枚のオリジナルアルバムをリリース。FUJI ROCK FESTIVAL、RUSH BALL、ROCK IN JAPAN、COUNTDOWN JAPAN、RISING SUN ROCK FESTIVAL、KESEN ROCK FESTIVAL、WALK INN FES!、Baycamp、AIR JAMなど多数の大型フェスにも出演。2014年には、CDデビュー10周年を記念したベストアルバム「BEST SELECTIONS」とリミックスアルバム「gladness」をリリース。2015年には10周年の軌跡と新木場スタジオコーストで行われた周年ライブを収めたDVD「surroundings」をリリースしている。ライブはサポートメンバーを含めた編成で、2016年からは7人編成で活動をスタート。同年、タワーレコード限定ミニアルバム「FUN BOY'S YELL」と、「THE GARDEN」、2018年には、西寺郷太、おかもとえみをフィーチャリングした楽曲含む「Fantastic every single day」をリリースし、2019年よりメンバー2人だけのLIVE編成をスタートさせ、コロナ禍の2020年からは、無観客ライブ配信コンテンツ「direct package」を立ち上げ、YOU TUBEでの配信と、そのままライブをそのままCDにして販売するなどコロナ禍でも変わらず精力的に活動。2022年に、ひかり(Mime)、MASAFUMI SATO(ex UNCHAIN)などフィーチャリングした楽曲を含む8枚目アルバム「million feelings」発売。4年ぶりの東名阪リリースツアーを敢行した。
オフィシャルサイト
https://www.frontierbackyard.com/
オットー…マエノソノマサキ(vo&ds)、TORA(b)、ヨシムラセイエイ(g)、リョウ(g)の4人組。圧倒的なグルーブ感、ドラムボーカル・4ピースという個性的な編成から繰り出される圧巻のライブ・パフォーマンスで注目を集め、SUMER SONIC、FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FES、ROCK IN JAPAN、NANO-MUGEN FESなどのFESや浅井健一Johnny Hell Tourなど、多数のイベント、ツアーに出演。さらに、OASIS、The RAPTURE、Beady eyeなど数多くの海外アーティストとも共演している。2017年10月、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文全面プロデュースの元、6年ぶりのアルバム『Dawn On』をリリース後、2022年10月、満を持して新曲「FUZIN ︎RAIZIN」を発表。23年1月にはシングルリリース・ツアーを行った。
オフィシャルサイト
https://8otto.jp/
FRONTIER BACKYARD & 8otto 企画「Western All Stars」
チケット発売中 Pコード:234-188
▼3月3日(金) 19:00
LIVE HOUSE Pangea
オールスタンディング-4000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※小学生以下は保護者同伴のもと入場無料。
※チケットは、インターネットのみで販売。
[問]GREENS■06-6882-1224
『IMAIKE GO NOW2023』
チケット売中 Pコード:234-205
▼3月4日(土) 13:30
BOTTOM LINE/TOKUZO/CLUB UPSET/HUCK FINN/3STAR IMAIKE
2日通し券-8500円(各日別途ドリンク代必要)
1日券-4700円(別途ドリンク代必要)
[出演]荒谷翔大/BRADIO/bud&harbor/チャラン・ポ・ランタン/ザ・カレーズ/dawgss/De Lorians/DJ ADAM at with SYU/ドミコ/downt/EASTOKLAB/えんぷてい/FRONTIER BACKYARD/グソクムズ/奇妙礼太郎/くだらない1日/MONO NO AWARE/8otto/オオヤユウスケ/Ryohu/さらさ(band)/Subway Daydream/TAIKING/TENDOUJI/YeYe/Qnel
※同時開催・出入自由。小学生以下無料。出演者その他詳細はオフィシャルHP(https://imaikegonow.com/)にてご確認ください。
※チケットは、インターネットでのみ販売。1人4枚まで。チケットの発券開始は3/1(水)10:00以降となります。
[問]ジェイルハウス■052-936-6041
オフィシャルHP
https://imaikegonow.com/
チケット発売中 Pコード:236-473
▼6月21日(水) 18:30
Shibuya Milkyway
前売-3500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[共演]Omoinotake
[DJ]影正一貴
※1/18(水)の振替公演。客席を含む会場内の映像・写真が公開されますので予めご了承ください。
※チケットは、インターネットのみで販売。販売期間中は1人4枚まで。
[問]MILKYWAY■03-6416-3227