ホーム > インタビュー&レポート > 「僕たち演奏者と同じようにリスナーにも音楽が必要だと思う」 押尾コータローが、デビュー20周年に感謝と願いを込めて―― ハラミちゃん、葉加瀬太郎、キム・ヒョンジュン、DEPAPEPE、 中川晃教、上野耕平が参加した『My Guitar, My Life』インタビュー
僕らがヘコんでる場合じゃないなと思ったんですよ。ヘコんだけど(笑)
――コロナ禍を経験したデビュー20周年というのもあって、最近は一本一本のライブの喜びも含めて、いろいろと感慨深いものがあるんじゃないですか?
「最近、DEPAPEPEのライブを見に行ったときも、MCでいつもより感謝の言葉が多いと感じたんです。僕だけじゃなくて全てのミュージシャンが、コロナによってライブが延期や中止になったりして、ちょっと心が折れるぐらい打ちのめされたので。だからこそ出た言葉だと思うし、一音一音を大切にしているのが伝わる素晴らしいステージだった。今までもその気持ちがなかったわけじゃないんですけど、本当に感謝を込めて演奏、感謝を込めて仕事、みたいな世の中のモードはすごく分かるし、僕もそんな中で20周年を迎えた感じですね。せっかくお祝いの一年なので、よりハッピーに楽しくやりたい気持ちはありましたし、今回のアルバム『My Guitar, My Life』に関しても、リスナーにちょっとでも気持ちが明るくなってもらえたらという思いで作りました」
――ちなみに、10周年の頃とはまた感覚が違うものですか?
「あの頃はコロナもなかったし、もうちょっとカッコつけて、"10周年でベストアルバムを出しました!"というノリで(笑)。20周年は、コロナでいろんなことができなくなっていた中で、"レコーディングを、ライブをさせてもらえる"という感謝はありましたし、10年前のベストアルバムと違って、20年やってこれたという思いと、"たかだか20年、押尾コータローはここで完結したわけじゃない。まだまだいくぜ!"という気持ちをとにかく新曲にしようと。とは言え、Disc 2には素敵なコラボレーションも入れて、20周年の意識と豪華さを組み合わせました」
――今が一番いいんだよと。20年経った今でも燃えるものがあるのはいいですね。
「それは良くも悪くもコロナの影響かもしれない。やっぱりレコーディングが好きだし、僕たち演奏者と同じようにリスナーにも音楽が必要だと改めて思いました。"音楽がなかったら生きていけない、ライブがないなんて信じられない"という方が本当にたくさんいて、今回のツアーでも、チケット買って来てくれた方から"この日のためにどれだけ日々頑張ってきたか..."という思いが伝わってきました。だからこそレコーディングでも、"できるまで楽しみに待っていてね!"という気持ちを込めながらアルバムを作っていましたね」
――『Reboot & Collabo.』('13)のインタビューの際には10周年を振り返り、同じチームでそこまでやってこれた達成感や誇りの話にもなったんですけど、20周年はリスナーへの思いが大きいですね。
「ミュージシャンだけが打ちのめされたわけじゃなくて、音楽をこよなく愛してくれるリスナーが、それ以上に苦しんでいた。ライブに行きたくても行けなかったり、特に医療関係の方は、やっぱりね...。どんな職種の方に対しても音楽は支えになっているから、僕らがヘコんでる場合じゃないなと思ったんですよ。ヘコんだけど(笑)。ちゃんといいアルバムを作れたら、みんながもっと頑張れるかなって」
――20周年の記念作というのはありますけど、そういう思いがあるとより気合いが入りますね。自分の音楽がみんなの元気のきっかけになる、やりがいのある仕事ですよね。
「やっとそれができるような年齢になったのかなとも思いますね。デビューの頃からスタッフはほぼ変わってないので、もちろんそのありがたみもありきで、自分ももっと頑張ろうという気持ちになれたのかもしれない」
作って、録音して、ミックスした曲を聴いたら涙が出ました
――初回生産限定盤のメイキング映像では、今作は"大人の余裕がいいふうに出たアルバム"だと言っていましたが、その辺を意識して作ったところがあったんですか?
「実はギターの弾き方がちょっと変わったんですよ。今まではライブでもずっとフルパワーで弾いてきたけど、"何でこんなにしんどいのかな? 体力が落ちたのかな?"とか...特にアンコール前とかラストでバテたらまずいよなと。例えばベテランの方とかは、実はピッキングの瞬間に手の力を抜いているから長時間演奏できるんです。他にも、弦高を低くしたり、より少ない力でパワフルに演奏できるようにしているんですよね。いいところで力を抜いて、ここぞというときに力を出すと、ステージによりメリハリもできる。それはもうボーカルとかもそうだと思いますけど、常にガンガンいくんじゃなくて、瞬発力で音を出す奏法を身に付けた感じですね」
――『My Guitar, My Life』を聴いて、いまだにこんな音楽を聴いたことがないというか、改めてオリジナルな音楽だなと思わされました。その象徴的なタイトル曲は、そもそも男女をメロディで表現しようと思ったと。
「最初は低音で次に同じメロディが高音が出てくると、男女が寄り添って歌うデュエットみたいでいいなと思って。あと、アルバムにもうちょっとアップテンポの曲が欲しいなと、作りかけだったこの曲のテンポを上げてみました」
――イヤホンやヘッドフォンで聴くと特に分かりやすいですけど、サビの裏でライトハンドのフレーズが左右に行き来するような音像も臨場感抜群ですね。
「うちのレーベル・ディレクターが元々SIAM SHADEを担当していたのもあって、"サビでライトハンドを入れるといいんですよ"と曲を聴かせてくれて。僕はDAITA(g)さんのことが大好きなんで、ちょっと取り入れてやってみようかなと思ったのが始まりですね。ライブでは不可能なこともレコーディングではやってみたい思いもありますし」
――あと、アルバムのブックレットの『waltz1310』(Disc 1:M-10)のライナーノーツには、中川イサトさんに出会わなければ、今の自分はなかったと書いていましたね。
「僕は昔、インストゥルメンタルの曲は『禁じられた遊び』しか知らなかったんですけど、イサトさんはもう随分前からアメリカンスタイルのラグタイムギターをソロで出していた、ギターインストゥルメンタルの第一人者でもあって。それを高校生の押尾コータローが見て、とりこになってしまった。僕のギターヒーローです。そうしたら、たまたまイサトさんが大阪の阪急32番街30Fの梅田ナカイ楽器で、ギター教室をやっているのを知って」
――直接ご本人にギターを習えたんですね!
「阪急電車に乗って中川イサトさんに会いに行ってました(笑)。そこでイサトさんのギターの構え方とかも完全にコピーしたかったんですよ。団体レッスンなんですけどずーっとイサトさんを見て、"この角度で弾いてるのか..."とかブツブツ言いながら(笑)。マイケル・ヘッジスとか海外のギタリストの曲も教えてもらったんですけど、"いや、僕はイサトさんの曲だけでいいんで!"と言うぐらい好きでした。晩年は体調を崩されていたので、元気になってほしくてイサトさんの東京の家にまでよく遊びに行ってたんです。一緒にご飯を食べて、他愛もない話をして..."イサトさん、リハビリライブを渋谷でやりましょうよ!"と言っては、"いや、渋谷は遠い"と言われ、"ほな吉祥寺やったら近いから"と言ったら、"いや、吉祥寺もちょっとなぁ"と言われ(笑)。ああ言えばこう言いながら、"もうギターの弦がさびてんねん"、"じゃあ僕が弦を替えますから"って、最後にギターをポロンと弾いてくれたのはよかったな...」
――これにはイサトさんも、天国で喜んでくれてるんじゃないですか。
「イサトさんが亡くなったとき、あまりにも信じられなくて涙が出なかったんです。でも、『waltz1310』を作って、録音して、ミックスした曲を聴いたら涙が出ました。この曲はエフェクターのさじ加減にものすごく悩んだんですよ。そのとき、"これはイサトさんが絶対にレコーディングスタジオにいてるな"と思って。"それは違うわ!"とか言うてんちゃうかと(笑)。ライブのリハーサルでも、この曲だけ"リバーブをもうちょっと減らして"とかついうるさく言っちゃうんです。エンジニアの片石(喜之)くんにも、"俺、何でこんなにこだわってるのかな? これってイサトさんが言わせてんちゃうか"ってね(笑)」
いつも"これってライブのときはどうする?"とか言いながら
レコーディングしてるんで
――Disc 1で他に思い入れのある曲はありますか?
「大好きなジェイク・シマブクロさんに対抗するわけじゃないですけど、ウクレレで作った一曲が『マーガレット』(Disc 1:M-7)で。4弦からポロンと開放弦を弾くと、タンタンタンタン♪って鳴るんですけど、これで曲ができるなと思って。どうやったら誰でも簡単にウクレレが弾けるかなという遊び心で作った曲ですね」
――『夢ごこち』(Disc 1:M-4)なんかは結構オーバーダブもしていると聞いたんですけど、後にライブアレンジするのが大変なんじゃないですか?
「それを考えるのが結構好きなんですよ。レコーディングもライブも20年ずっと片石喜之がやってくれてるんですけど、いつも"これってライブのときはどうする?"とか言いながらレコーディングしてるんで。案の定ライブで、"ちょっと手が追いつかんわと〜あと手がもう一本要る!"とか言うんですけど(笑)。なぜなら、僕はライブでは足元にエフェクターを何も置いてない=全部片石くんがPA卓でエフェクトをかけるから」
――なるほど、ライブならではの物理的制約が発生するんですね。エンジニアでありながら、ライブでやっていることはもはやミュージシャンですね。
「もうほとんどミュージシャン。しかもすごく真面目なので完璧にしようとする。僕が"足元に何か置こうか?"と言ったら、それは嫌がるんですよ(笑)。やっぱり全部やりたいという。それはもうすごいことをやっていると思いますね。いやぁ〜面白くてかけがえのないエンジニアですよ、本当に」
――そのこだわりがあのサウンドのクオリティにもつながる。そりゃ2~3年の関係じゃなかなかできないですね。
粘り気のある、熱苦しい情熱みたいなものを感じて(笑)
――Disc 2に関してはコラボレーション盤ということで、『Doremi Palette with ハラミちゃん』(Disc 2:M-1)や『Blue Sky 2022 with 上野耕平』(Disc 2:M-6)は、MBSお天気部のテーマ曲から生まれた接点ですかね。
「サクソフォン奏者の上野耕平さんは以前、『冬の晴レルヤ feat. 上野耕平』('19)でもMBSお天気部のテーマ曲を一緒にやらせてもらって。4本のサックス(=ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)を全部吹けちゃう方で、今回はデビューアルバム『STARTING POINT』('02)に入っている『Blue Sky』を、上野耕平さんの4本のサックスを入れてアレンジし直しました。クラシカルプレイヤー独特の魅力がある方ですね」
――ハラミちゃんに関しては、一緒にやってみてどうでしたか?
「本当に愛情溢れるピアニストで、面白くてすごいことをやっている。ライブパフォーマンスでもリクエストには即座に応えられるし、知らない人の曲でも聴いてその場で弾けるから、お客さんは大満足じゃないですか。クオリティも高いし、ピアノの歴史を語ってくれたりもして、音楽やピアノのことが分からなくても楽しめる。彼女自身はストイックかもしれないけど、とにかく笑顔で楽しそうに弾くから、見ている方もピアノをやりたいなと思ってしまう...そんな彼女にぜひ一緒にとお願いしたら、彼女もちょうどインストのコラボレーションに興味があったみたいで」
――2つの楽器が重なると、こんなにも世界が広がるのかと思いました。
「ハラミちゃんがギターをすごく聴き込んで構築してくれたアレンジが素晴らしいなと思いました。この曲はまず、僕がドレミとハラミが音階みたいだなと思い浮かんで。ドレミファソラシドの日本音名=ハニホヘトイロハで考えたら、ドレミ、ハラミ=ドレミ、ドラミになるから、それでメロディを作っていったんです。そこにハラミちゃんが受け答えするみたいにフレーズを入れてくれて、すごくかわいらしい曲に仕上がりました」
――そして、お互いをよく知る仲の葉加瀬太郎さんとDEPAPEPEはまさにという感じで。
「葉加瀬太郎さんは、僕のデビュー当時から『情熱大陸SPECIAL LIVE』にも毎年呼んでくれて。忙しい中"押尾の頼みやったら行くわ!"って...本当に演奏も人柄も熱い男なんです。以前に、タロちゃんが楽屋で最近はフィドルも弾いていると言っていたので、そういう葉加瀬さんのアイリッシュな曲を作りたいなと」
――『アイオライトwith 葉加瀬太郎』(Disc 2:M-2)はめちゃくちゃエネルギッシュな曲ですよね。僕は今年、『葉加瀬太郎音楽祭』のライブレポートを担当したんですけど、あれだけのアーティストとお客さんが集まる宴を両日仕切っているのはすごいなと改めて思いました。
「愛されキャラですよね。すごくメンバー思いだし、演奏もさらに熟練していて。この前、クラシックのバイオリニストがよくやる(ヴィットーリオ・)モンティの『チャールダーシュ』という曲をタロちゃんが弾いているのを聴いて、それが本当に良くて...。これは褒め言葉ですけど、粘り気のある、熱苦しい情熱みたいなものを感じて(笑)。『チャールダーシュ』って、だいたいみんなさらっと弾くんですけど、タロちゃんは違う。カバーをやっても"あ、葉加瀬太郎の音だ"と分かるのはやっぱりすごいし、そんなタロちゃんと録音できてよかったです」
――DEPAPEPEは、押尾さんとのコラボユニット・DEPAPEKOとしての参加ですが、今回はQueenの代表曲のカバーで、『Bohemian Rhapsody / DEPAPEKO』(Disc 2:M-4)を。
「DEPAPEKOを始めるとき、これなら役割分担ができるなと最初に思った曲がPerfumeの『Chocolate Disco』('08)で。三浦(拓也)くんはシーケンサー、トクちゃん(=徳岡慶也)が歌のメロディ、僕がリズムを弾いたらカッコいいかなと。この3人なら『Bohemian Rhapsody』も緻密に再現できるんちゃうかと思い付いて。この曲だけクレジットがwith DEPAPEPEじゃないですから。あくまで3人で=DEPAPEKOなんですよね」
――原曲の段階でいろんな音が入った壮大な曲ですが、この曲からは3人の高揚感や関係性が伝わってきますね。
20周年のこの機会にもう一度、2人で録音できたら
――『誰そ彼 ~黄昏~ with キム・ヒョンジュン』(Disc 2:M-3)は、あの伊勢正三さんが歌詞を付けてくれたと。
「僕は元々フォークソングが好きなのもあって伊勢さんのファンでもありました。NHKの番組でご一緒したときに、"押尾くん、聴いてるよ。ギターすごいね!"と言ってくれて...。それからのお付き合いなんですが、伊勢さんが僕の『黄昏』('02)を時々ゲストで出演させていただいたライブで一緒に弾いてくれていて。ある日、伊勢さんから"歌詞を思いついたんだ"とメールが来たんです。女性の切ない気持ちや情景が見える歌詞で、"このまま... もしも私が死んでしまっても"というインパクトのある始まり方もめちゃくちゃいいなと思って、しばらく温めてきたというか。ライブでもいろんな方に歌ってもらってきましたけど、今回のタイミングでもしかしたら録音できるかもと」
――そのボーカルとして、なぜキム・ヒョンジュンさんに白羽の矢が立ったんですか?
「キム・ヒョンジュンさんは今や韓国のスーパースターですけど、僕がデビューした頃は彼もまだ10代で、僕の『風の詩』('03)をよく練習してくれていたらしいんです。"兵役に行ったときも、この曲を励みに乗り切ったんです"とまで言ってくれて。彼のコンサートに呼んでもらったときも、舞台袖で待機していたらサプライズで『風の詩』を演奏してくれて...出番前に僕が号泣しちゃった思い出もあって、この曲を歌えるのはキム・ヒョンジュンしかいないだろうと、今回の録音が決まったんですよね」
――日本語が母国語じゃない方が歌う日本語の響きがとてもいいという、押尾さんの意見には納得しますね。
「どこかエキゾチックな感じがして、これはいい録音ができたなと思いました」
――押尾さんは以前、"簡単でいい曲、究極は『禁じられた遊び』みたいな、あれだけ愛される曲を作りたい"と言っていましたけど、今回の元曲になった『黄昏』もそれ級にいい曲だと思わされます。
「キム・ヒョンジュンさんもそういうふうに言ってくれました。韓国のギターキッズは『禁じられた遊び』が弾けたら、その次に『黄昏』を練習するらしいんです。それが弾けるかどうかで腕を見られる。実際、韓国では『黄昏』が独り歩きしていて、ドラマで"俺、この曲が弾けるんだぜ"みたいなシーンもあったりするらしくて」
――『ナユタ with 中川晃教』(Disc2:M-5)は押尾さん曰く"東北へのラブソング"ということですけど、これはイベントで中川晃教さんと共演したのをきっかけに?
「中川晃教さんはずっと前から僕のメロディを絶賛してくれて、『ナユタ』('11)に歌詞を付けて、いち早く彼の作品としてチェロとピアノとボーカルでライブ録音もされているんですけど、それが本当に素晴らしくて。20周年のこの機会にもう一度、2人で録音できたらいいなと思って。彼はミュージカルに引っ張りだこでめちゃくちゃ忙しいんですけど、いつも歌ってくれている曲だったので、録音自体はスムーズにできました。ただ、アッキー(=中川晃教)版の『ナユタ』は歌モノなので、今回もギターを伴奏用にアレンジしようと思ったら、"いや、いつものように弾いてください"と。歌とギターのメロディがぶつかるけど、それがいいんですと。メロディを弾きながら、ちょっと力を抜いてバッキングする奏法を、今回のアッキーとのコラボで教えられましたね」
――今までに出会った仲間たちと、本当にメモリアルな作品を作り上げられましたね。
"今日は来てよかったな"と思ってもらえるコンサートにしたい
――『押尾コータロー 20th Anniversary Tour "My Guitar,My Life"』が開催中ですが、途中経過はどうですか?
「例えば、初日の北海道・道新ホールなんかは、"次はいつ来てくれるんだろう?"というのがやっぱりあるから、もうね、感極まってました。ガイダンスに従いながらもみんな総立ちになって...。コロナ禍に東京とか大阪でライブをやっていたときはみんな静かに聴いてたから、そのつもりで道新ホールに向かったのに、もう最初から"うわ〜待ってた!"という思いが伝わってくる雰囲気でした。それは、石川・北國新聞赤羽ホールもそうでしたし」
――待っていてくれたファンの方々に各地で再会して、アニバーサリーイヤーを終えられるのはうれしいですね。
「さっきも言いましたけど、ライブが生きがいで、チケットを握りしめて会場に来てくれる人がいる。この日のために日々頑張ってる人が目の前にいると思ったら、やっぱり心を解放してあげたいし、"今日は来てよかったな"と思ってもらえるコンサートにしたいなと思うんですよね」
(2022年11月11日更新)
Album
『My Guitar, My Life』
【初回生産限定盤A(Blu-ray付)】
発売中 4950円
SME Records
SECL2800-2
【初回生産限定盤B(DVD付)】
発売中 4950円
SME Records
SECL2803-5
【通常盤】
発売中 4400円
SME Records
SECL2806-7
<Disc 1収録曲>
01. My Guitar, My Life
02. TURNING POINT
03. フルーツバスケット
04. 夢ごこち
05. いつまでも
06. You are my sunshine
07. マーガレット
08. Cosmic Journey
09. この空の向こう側
10. waltz1310
11. CHANCE!
12. ただいま
<Disc 2収録曲>
01. Doremi Palette with ハラミちゃん
02. アイオライト with 葉加瀬太郎
03. 誰そ彼 ~黄昏~
with キム・ヒョンジュン
04. Bohemian Rhapsody / DEPAPEKO
05. ナユタ with 中川晃教
06. Blue Sky 2022 with 上野耕平
<Disc 3収録内容>
01. My Guitar, My Life(Music Video)
02. You are My Sunshine(Music Video)
03. Making Movie
おしお・コータロー…大阪府出身のアコースティックギタリスト。オープンチューニングやタッピング奏法を駆使した、独特のギターアレンジやパーカッシブで迫力ある演奏と、繊細で暖かい音色が共存するステージは、世代を超えて多くの人々に支持されている。’02年7月にメジャーデビュー。同年10月全米デビューを果たす。毎年スイスで開催されている『モントルー・ジャズ・フェスティバル』には’02年から3年連続出演、近年ではアジア各国での公演も積極的に行うなど、海外での評価も高い。ソロアーティストとして全国ツアーなどのライブ活動を中心に、映画音楽、番組テーマ曲、CM音楽などの作曲も手掛けるなど、幅広いスタンスで活躍中。’22年9月28日には、デビュー20周年を記念した最新アルバム『My Guitar, My Life』をリリースした。
押尾コータロー オフィシャルサイト
https://www.kotaro-oshio.com/
『押尾コータロー 20th Anniversary Tour
“My Guitar, My Life”』
【北海道公演】
▼10月1日(土)道新ホール
【石川公演】
▼10月8日(土)北國新聞赤羽ホール
【愛知公演】
▼10月10日(月・祝)
名古屋市芸術創造センター
【香川公演】
▼10月15日(土)高松festhalle
【福岡公演】
▼10月23日(日)電気ビルみらいホール
【広島公演】
▼10月29日(土)広島クラブクアトロ
【京都公演】
▼11月5日(土)京都劇場
【福島公演】
▼11月12日(土)Hip Shot Japan
【宮城公演】
▼11月13日(日)仙台PIT
チケット発売中
※販売期間中はインターネット
(PC・スマートフォン)のみで販売。
▼11月19日(土)18:00
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
全席指定7000円
GREENS■06(6882)1224
※未就学児童は入場不可。
小学生以上は有料。
一般発売11月13日(日)
※販売期間中はインターネット
(PC・スマートフォン)のみで販売。
12/16日(金)チケットは、
12/9(金)朝10:00以降、
12/17日(土)チケットは、
12/10(土)朝10:00以降、
12/18日(日)チケットは、
12/11(日)朝10:00以降、
に引換えが可能となります。
▼12月16日(金)18:30
[ゲスト]DEPAPEPE(acog)/NAOTO(vl)
▼12月17日(土)17:30
[ゲスト]岡崎倫典(acog)
▼12月18日(日)17:30
[ゲスト]梁 邦彦(p)/
クリストファー・ハーディ(perc)
全席指定7000円
GREENS■06(6882)1224
※未就学児童は入場不可。
小学生以上は有料。
「20年前、押尾さんのデビューアルバム『STARTING POINT』の取材をしたのを今でも覚えていて。あの頃はまだ、ぴあ関西版“WEB”ではなく雑誌で、時の流れを感じながら、押尾さんが20年やってきたってことは=自分もそうなんだなと思ったり。お互い入れ替わりが激しい音楽シーンで何とか生き抜いてきたんだなぁ…なんて、ここまで来たらちょっと同志みたいな気持ちにもなります。それはお客さんもそうですよね。聴く人の人生に寄り添い続けるという感動でしかない行為が、これからも続いていくこと、そのお手伝いができることを願うばかりです。押尾さんは謙遜してましたけど、いまだにこんな音楽を他で聴いたことがないと思うんですよね。『My Guitar, My Life』のDisc 2のコラボを聴くことでむしろ、普段は押尾さんが一人で全ての音を奏でているすごさを改めて感じましたよ。ちなみに、この取材前にDEPAPEPEのライブレポートをした際に偶然お会いしたり、インタビュー後に移動までちょっと時間があって、ICレコーダーを回さない身の上話ができたことも(笑)、何だかとってもうれしかったです。10年後もそんな他愛もない話ができますように」