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「ミュージシャンと一流の詐欺師って似てると思う」
妄想を感動に、衝動を音像に。ガラスの三十代モールルが
『ヤンキーとKISS』引っ提げ地元京都でツアーファイナル!
モーモールルギャバン全員インタビュー&動画コメント

 常識で捉えられない物事に出会ったとき、“想像の斜め上を行く”的な表現をよく見聞きするけれど、モーモールルギャバンの場合、斜め上どころか全人類もれなく誰の想像も及ばない天上までぶっ飛んでいる。プログレッシブロックもニューウェーヴも、湊かなえ(インタビュー本文参照)も、吸収したもの全てを美メロと繊細な歌詞表現に変換してしまうゲイリー・ビッチェ(ds&vo)のスキルが、新作『ヤンキーとKISS』では容赦なく炸裂。中でも、“大人になると人は弱くなる”などのキラーフレーズを散りばめ、“十代なんて不自由さ 二十代なんて不安だらけさ”と歌い、“三十代の今が全てさ”と言い切る『ガラスの三十代』は、さまよえる大人たちに捧げる屈指のレベルソングだ。また、真っ向勝負なタイトルを冠した『ロックミュージック』では“My Life 難航中”と繰り返しながらも、“素晴らしき俺たちは阿保みたいに不細工に転んでも立つ”と悩める全人類の先を行く力強い背中を見せ、最後にひと言、“悲しみの荒野を進めますように”と気弱な素顔を瞬間的に見せてしまうところが、何ともチャーミング。泣いて、笑って、踊るしかないアルバム発売記念ツアーのファイナルは7月23日(日)、彼らの結成の地である京都にて。ゲイリー・ビッチェ、ユコ=カティ(key&vo)、T-マルガリータ(b)のメンバー全員による、涙で前が見えない抱腹絶倒のインタビュー!

 
 
四日四晩ひたすらパソコンに向かって
JINROを飲みながら音源を作ってました(笑)
 
 
――今回のアルバム『ヤンキーとKISS』制作の入口から話を伺いたいんですが。
 
ゲイリー(ds&vo)「スタートは1人泥酔セッションから始まりました。四日四晩ひたすらパソコンに向かって、JINROを飲みながら音源を作ってました(笑)。酒を飲みながらの作業なのでまぁいい加減なんですけど、できたものを2人にバッと投げたら意外と好感触で。俺の4日間の泥酔セッションはムダじゃなかったんだなぁって」
 
ユコ(key&vo)「いつものパターンですね(笑)。前作『PIRATE of Dr.PANTY』(‘16)も同じような感じで、『シャンゼリゼ』(‘15)はスタジオであれこれやりましたが、今回はレコーディングに入る前のプリプロの段階でしっかり固められたので、今まで以上にスムーズにできました」
 
T-マルガリータ(b、以下マル)「曲がすごくよかったし、デモの段階でベースも入れてくれちゃってたんで、しかもルートの状態じゃなくちゃんとフレーズになってたんで、じゃあこのまんまいきましょうかと(笑)」
 
――泥酔セッションと言いながら、本当は真剣に作ってたんじゃないですか?(笑)
 
ユコ「いつもゲイリーが1人でやってるから、どうなってるのか分からないんですよ。一度その経過を定点カメラで撮ってみたら? 見てみたいわ」
 
ゲイリー「次作の初回盤に映像特典として入れますか! とりあえずギターを弾く前に一杯飲んで、“よっしゃ!”と気合いを入れてパソコンのスイッチを入れます。それで“さぁ、降りてこい! ドラムのフレーズはこれか!? ってことはベースはこうだ!”とか、“~嫁に行かないで お富さん”って何だ? この演奏にこの歌詞を乗せたら、もう名曲の予感しかしないぞ!――みたいなことを全曲分、ひたすら酔っ払いのテンションでやってます。1人で(笑)」
 
――その段階で歌詞も一緒に降りてくるんですか?
 
ゲイリー「僕は言葉を乗せないとメロディの聴こえ方を判断できない人間なので、最初から歌詞はあるんですよ。ただ、どうしても中島みゆき大先輩の歌詞と読み比べると非常に残念なものばかりなので、そこに関してはレコーディングの直前まで悪あがきします」
 
ユコ「私も中島みゆきさんは好きですけど、そこと比べるんですか?(笑)」
 
ゲイリー「日本人でライバルを3人挙げるなら、中島みゆきさんと、村下孝蔵さんと、甲本ヒロトさんです」
 
マル「ヒロトさんは僕もたまらんですね」
 
ゲイリー「みゆきさんは違うの?」
 
マル「中島みゆきさんは通ってないんですよ。でも、中島みゆきさんを聴くと泣いちゃいます」
 


――先ほど“非常に残念”と言われましたが今作の歌詞も素晴らしくて、『ロックミュージック』(M-6)を筆頭に、『ガラスの三十代』(M-2)もそうですし、『AKABANEの屍』(M-1)は、“AKABANEの屍”の連呼も凄まじく、しかも“AKABANE”と“屍”で絶妙な韻の踏み方をされています。これも泥酔セッションが呼んだ歌詞でしょうか?
 
ゲイリー「これはリアルな経験ですね。赤羽で屍のように酔い潰れて、どの電車に乗ったらいいか分からなくなっちゃって、適当な電車に乗ったら箱根山のふもと辺りまで行っちゃって、泊まって翌日帰ってきたという実話から」
 
――『GIKKURI』(M-4)も実話ですか?
 
ゲイリー「ですね。ライブ休んじゃったのも事実ですし」
 
ユコ「ギックリ腰がきっかけでゲイリーは体重を落として、筋肉を付けましたしね」
 
ゲイリー「体重を10キロ落としました。ギックリ腰から派生したヘルニアになったんですが、ランニングができる身体を作るために水泳をやり、自転車に乗り始めて、三大有酸素運動を総動員することで克服しました。今では自転車でどこまでも行きます。ま、歌詞は実体験と妄想と半々ぐらいなんですけどね」
 
 
自分の中で感動しないと、引用リツイートはしないんです!
 
 
――『ミナロマンス』(M-5)はユコさんが歌われています。
 
ゲイリー「詞の内容が女性目線なのでね。僕、今回の制作期間中に宮下奈都さんと湊かなえさんの本ばっかり読んでたこともあって、歌詞を書くときも“ゲイリー、女性目線の歌詞書いちゃう?”、“うん。書く書く!”みたいなテンションになってたんですよ、酔っ払ってるんで(笑)。あともう1つは、『ミナロマンス』は俺の中のSHISHAMO理論で作った曲なので、ユコが歌うのが適切かなと」
 
ユコ「ど、どの辺がSHISHAMO理論?(笑) 分からない」
 
ゲイリー「SHISHAMOの曲がグッとくるポイントってここなんだろうな、という自分の中の解釈があって。それはルートに対するメロディの当たり方とかなんですけどね」
 
ユコ「思ったよりちゃんとした話だった(笑)。この曲は何とも不思議な怪しい雰囲気が漂う歌で、そんなに明るくもないけどコードワークがきれいでストレートだし、サウンドも過激な音を使ってないので、そのままスッと歌えました。“カルト集団”とか妙なワードが歌詞にポッと出てきたりもしますけど(笑)、フラットに歌いましたね」
 
――ゲイリーさんからは、ボーカルについて何かディレクションはありました?
 
ユコ「それね、自分からもいつも聞くんですけど、だいたい“ない”って言うんですよ」
 
ゲイリー「まぁこの人に歌ってもらって“違う”と思ったことがないので、(女性っぽい口調で)好きにしなさいよ~って感じで。最近、ラジオにゲストで出たときも、いつの間にかKABA.ちゃん風な喋り方になったりして(笑)、そういうのもちょいちょいブッ込んでます」
 
――引き続き女性作家の本を読んでいらっしゃるんでしょうか?
 
ユコ「“女って怖ぇ~”とか言いながら読んでるから、何を読んでるんだろう?と思って」
 
ゲイリー「この前、うちにある湊かなえ作品を数えたら8冊ありました。まぁまぁ読んでる方だなって」
 
――『贖罪』(M-8)もそういった本からの影響を受けたのかなと。
 
ゲイリー「湊かなえ作品をめっちゃ読んでる話の後でそれですか(笑)。たまたま歌いたいテーマが贖罪だったんです! ただ、そのとき湊かなえさんの『贖罪』を読んでなかったと言えば嘘になりますが(笑)、たまたまです!」
 
ユコ「(笑)。時々、デモの段階で明らかに“これはダメだよ”っていうレベルの、誰が聴いても元ネタが分かるようなものを持ってきたりするんですよ。なのに、“え? ダメなの?”って言うから、“ダメに決まってるでしょ!”って」
 
マル「俺は聴いても分かんなかったりするんですけど(笑)」
 
ユコ「私も似たところがあるから分かるんですけど、良くも悪くも、いいと思ったものを純粋にすぐ入れたがるんですよね。その時々、自分の中のフレッシュなブームをポンポン楽曲に入れていくところがあって、それを自分なりに消化して出すならいいんですけど、ごくたまに“そのまんまやん!”というときもあって(笑)」
 
ゲイリー「ただ、俺はこれだけはポリシーとして言わせていただきますけど、売れている曲の雰囲気だけをパクろうみたいな気持ちは全然ないです。自分の中で感動しないと、引用リツイートはしないんです! 自分の好きなものの、どこが好きかというところに人間の個性は表れるものだと思っているので。もちろんそれを自分の中で咀嚼して出してるつもりなんですけど、たまに怒られることもあります(笑)」
 
 
“グッとくる”=酔っぱらって聴いたら号泣しちゃうヤツ
しらふだと涙をこらえながら聴くヤツ
 
 
――『夢ならば覚めてくれ』(M-9)も実体験だったりします?
 
ゲイリー「それは妄想です。本当にこんなことが自分に起こったら、こんなにあっけらかんと歌えないです。ただ、これって結構悲惨な話じゃないですか? だから、妄想ですけど、歌詞は泣きながら書いてます。だって、小説家の書く物語が全部現実で実体験しか書いてなかったら、相当悲惨な世界ですよね?」
 
――音楽を作ることも、そうやって作家が物語を紡ぐ作業に似ていますか?
 
ゲイリー「そこはね、うまく分けられるほど器用じゃないのと、そこを完全に分けてしまうと急にウソっぽくなって、醒めてしまうんですよね。だから、そこは難しいです。100%感情移入できてるけど、“これは単なる妄想です”みたいなことも作り手としてはあると思うし、多分ミュージシャンと一流の詐欺師って似てると思うんですね。一流の詐欺師って自分のことを詐欺師だと思ってないんですって。“自分がこうすることが本当に相手のためになるんだ”と思って詐欺をするんですって。スピッツの草野マサムネ(vo&g)さんが、 “俺の前世はたぶんサギ師かまじない師”(『俺のすべて』)っていう歌詞を書かれているんですけど、すごく分かりますね」
 
ユコ「作っているときの感覚として、実体験に基づかないと醒める感じも分かるし、かと言って、それをそのまま生々しく出すのかと言えばそうじゃなくて、そんなことは日記に書けばいいわけで。とは言え、ファンタジーを描くのともまたちょっと違うんですけど、自分に魔法をかける感じというか、自分に才能があるとかないとかは全部取っ払って、トランス状態である意味ナルシストになって作ってる。ゲイリーがよく冗談で、“俺、天才かも”って言ってるんですけど、音楽を作ってるときって結構そういう感覚になることはあるし、泣いちゃったりするのもすごく分かる。メロディにしても、自分が一番いいと思うものを作るわけだから、自分でも感極まってくる感じがあるんですよ。ま、時間が経つと、“いやいやいやそんな天才じゃなかった”ってことはしょっちゅうですけど(笑)」
 
――マルガリータさんは“俺、天才!”みたいな瞬間は?
 
マル「ないですね(即答)」
 
――アハハハハ!(笑)
 
マル「曲を作らないので、そういう感覚がないのかな。ま、でも演奏中もそういう感じはないですね。ライブのときは…天才とは思わないけど、“これが一番カッコいい!”と思える演奏はしてるつもりです。迷わない演奏を」
 
――最後の『彷徨う馬鹿者の全て』(M-11)で、スカッと未練のかけらもなくアルバムは終わります。暴走する者への賛歌のようにも聴こえる曲ですが、メロディの美しさやゲイリーさんの抑えたボーカル、規則的な鍵盤の音に、皮肉めいたものや楽しいだけでは終われない人生のもの哀しさみたいなものを感じて。デヴィッド・ボウイがモット・ザ・フープルに書いた『すべての若き野郎ども』(‘72)にちょっと近いのかなぁと思ったりもしました。
 
ゲイリー「俺はデヴィッド・ボウイは通ってないんですけど、楽しいだけの音楽に興味はないですからね。楽しいよりはグッとくる方が比重は大きいんですけど、現実問題ライブは楽しくないともったいないですから。もちろんそこも全然無視はできないし、大切にしているところなんですけど、それだけだと別に俺らがやらなくてもいいやって」
 
――ゲイリーさんの“グッとくる”を、もう少しだけ言葉をほぐして表現するならどんな感じになります?
 
ゲイリー「ん―…“グッとくる”=酔っぱらって聴いたら号泣しちゃうヤツです。しらふだと涙をこらえながら聴くヤツですね。結局、判断基準はそれだけですよね。他人がどれだけ“これはいい”と言っても、自分が感動しないものには感動できないし、その感覚が信用に足るか足らないかは置いといて信じるしかないんですよね。俺らの音楽は俺らがやるしかないから。それしかないですね」
 
――モールルの曲作りが泥酔セッションから始まっているのも、そういうところがあるからでしょうか?
 
ゲイリー「単純に酔っぱらってるときって自分の感性がオープンというか、酔っぱらって曲を作ると、毎回“俺、天才”って思うし、詞を書けば“俺、やっぱ天才”と思うし、それを朝になってから聴いてビックリすることもあるんですけど(笑)。“これを聴いて、何で俺は自分を天才だと思えたんだろう?”っていうのはあるあるなんですけど。やっぱりねぇ、自分を天才だと思いながら楽しくモノ作りをしていくことは、音楽を作る人間としては非常に理にかなった方法だと思うんですよね」
 
――では、今後もモールルのスタート地点はゲイリーさんの泥酔セッションからということで。
 
ゲイリー「多分、しらふでめっちゃ楽しくなれた方がいいんですけどね(笑)。しらふだと私、A型で真面目なんでね、ごちゃごちゃ考えちゃうんですよねぇ」
 
 
打倒アルカラですね
 
 
――休止期間があったとは言え、このメンバーで結成から12年目ですが、“これをやるまではバンドを辞められない”みたいなことはあります?
 
ゲイリー「僕は打倒アルカラですね」
 
ユコ「生々しいわ(笑)。MCでも“俺のライバルは稲村(vo&g)くんだから”って言ってるけど」
 
ゲイリー「リスペクトしてますから。まぁけど、さすがにストーンズを超えたら辞めてもいいかな」
 
ユコ「それは年齢的なこと? スタジアムでライブをやるとか、規模的なこと?」
 
ゲイリー「どっちも」
 
ユコ「キッツイなぁ(笑)。それまで体型維持できる?(笑)」
 
ゲイリー「カッコいい70歳になれたらいいですよね。マルはいつも機材車で“打倒KenKen”って言ってるもんね?」
 
マル「言ってないです(笑)」
 
――マルガリータさんは、ライブでカッコいいと思える演奏ができたらよし、みたいなところでしょうか?
 
マル「まぁけど、“今日は最高のライブができた!”っていう日もなかなかないんですけどね(笑)。2人とも厳しいんで、ストイックにならざるを得ないところもあって」
 
ゲイリー「俺は毎回、“今日も伝説のライブをやった!”と思ってますし、実際やれてます」
 
――最後に、ツアーのファイナルである7月23日(日)京都磔磔でのライブに向けて、メッセージをいただければ。
 
ゲイリー「俺らの目指すところは星野源さんであり秦基博さんでありback numberで、ちゃんといい歌を歌えていい言葉を綴れるバンドに着々となってきてますので、3組のファンの皆さまはぜひ一度聴いてみてください!」
 
ユコ「(笑)。今モールルを聴いてくれてる方は、これを聴いてピンとくるものがあったら前の作品も聴いてもらえたら。でも、一番伝わるのはライブなので、いいなと思ったらぜひライブに遊びに来てほしいですね」
 
マル「曲を聴いてライブに行ってみたいと思っても、僕らの写真を見たら“この人たちか…お客さんもみんなこんな感じだったらどうしよう…”って、二の足を踏んじゃうかもしれませんが、僕らは全然怖い人じゃありませんので(笑)。みんなすごくハッピーで、お1人さまも十分楽しんでくれてますし、中にはライブで出会ってご結婚された方もいらっしゃるので、気軽にフラーッと来てもらえたら嬉しいです。お待ちしています!」
 
 
Text by 梶原有紀子



(2017年7月21日更新)


Check

Movie Comment

タイトルの由来と磔磔の思い出も
モールルからの動画コメント!

Release

初回ジャケではアニメーターすしお
とコラボも! やりたい放題の最新作

Album
『ヤンキーとKISS』
【初回限定盤DVD付】
発売中 3200円(税別)
キングレコード
KICS-93492

<収録曲>
01. AKABANE の屍
02. ガラスの三十代
03. 亜熱帯心中
04. GIKKURI
05. ミナロマンス
06. ロックミュージック
07. 異邦人
08. 贖罪
09. 夢ならば覚めてくれ
10. OTOMI
11. 彷徨う馬鹿者の全て

<DVD収録内容>
・さらば人類/Dr.PANTY/ガラスの三十代
 Music Video
・特典映像『ガラスの三十代』
 Music Video Making

【通常盤】
発売中 2800円(税別)
キングレコード
KICS-3492

<収録曲>
同上

Profile

モーモールルギャバン…写真左より、T-マルガリータ(b)、ゲイリー・ビッチェ(ds&vo)、ユコ=カティ(key&vo)。’05年にゲイリーが半ば強引に友人を説得して活動開始。ギターを含む5人編成だったが(当時ゲイリーはvo&g)、ドラムとギターの脱退を受けゲイリーがvo&dsに転向し、現在の3人で活動を継続。’09年にFM802主催『MUSIC CHALLENGE 2008』でグランプリを獲得し、同年11月に1stアルバム『野口、久津川で爆死』をリリース。その後メジャーへ移籍しシングル、アルバム、DVDのリリースや精力的なライブ活動を行うも、’14年元旦に“結成当初より突っ走ってきたバンド活動を見つめ直し、より高度に己を表現するための試行錯誤の時間を確保するため”という大英断のもと、ライブ活動休止を宣言。同年5月よりライブ活動休止に入る。その間もミニアルバム『モーモールル・℃・ギャバーノ』をリリースし、アルバムリード曲の『ハイヒールブルース』のメインビジュアルおよびミュージックビデオに女優の橋本愛を起用し話題を呼ぶ。’15年3月、10ヵ月の沈黙を破り京都を皮切りに行った復活ツアーは全公演ソールドアウト。同年6月に3年ぶりのアルバム『シャンゼリゼ』を発売。翌’16年に発売したミニアルバム『PIRATES of Dr.PANTY』ではアニメーターのすしおとコラボレート。今年5月31日に発売された約2年ぶりのフルアルバム『ヤンキーとKISS』でも、引き続きすしおとコラボレートした、アクロバティックかつロマンに溢れたアートワークも注目を集めている。

モーモールルギャバン オフィシャルサイト
http://mowmowlulugyaban.com/

Live

東名京ツアーファイナルは地元京都!
9月には関西の名物野外イベントに出演

 
『KISS だけじゃ済まない
 リリースパーティー2017』

【愛知公演】
▼7月14日(金)CLUB UPSET
【東京公演】
▼7月16日(日)渋谷 WWW X

Pick Up!!

【京都公演】

チケット発売中 Pコード332-220
▼7月23日(日)18:30
磔磔
オールスタンディング3500円
清水音泉■06(6357)3666
※小学生以上は有料、
未就学児童は入場不可。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

 

Pick Up!!

【大阪公演】

『KANSAI LOVERS 2017』
一般発売7月22日(土)
Pコード338-821
▼9月23日(土・祝)11:30
大阪城音楽堂
前売り2000円
[出演]UNCHAIN/WOMCADOLE/感覚ピエロ/Saucy Dog/Shout it Out/ドラマチックアラスカ/プププランド/モーモールルギャバン/ラックライフ/ReVision of Sence
[オープニングアクト]有
HEADLINE■06(6886)1390
※雨天決行・荒天中止。小学生以上は有料、未就学児童は保護者同伴に限り無料。未就学児童のみでの入場不可。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら


Column

「楽しいだけの音楽には興味がない
グッとくる音楽が好きなんですよ」
復活モーモールルギャバン
『シャンゼリゼ』全員インタビュー

Comment!!

ライター梶原有紀子さんからの
オススメコメントはこちら!

「“男もつらいけど女もつらいのよ”と歌ったのは矢野顕子で、その歌が鳴り響いた30年前も今も辛いことだらけの世情は大して変わらないし、言いたいことも言えないこんな世の中だけど、’17年の日本にはモーモールルギャバンがいる(12年前からいます)。名曲『ガラスの三十代』で歌った十代も二十代も、三十代さえとっくに通り過ぎた人間(私です)さえも愛と笑いと涙のロックミュージックでふわっと包んでガツンと一撃必殺なモールルは、どんなに控えめに言ってもやっぱり最高のバンド!」