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「これで本当にうまくいかなかったら、もう辞めようと思ってた」
誰も行ったことのない黄金都市『fantasia』を目指して――
松本大(vo&g)の再生のストーリーをツアークライマックスに捧ぐ
LAMP IN TERRENインタビュー&動画コメント

 インタビューでは、アルバム制作に到る成り立ちだって、楽曲が生まれたエピソードだって、レコーディングの裏話だって、音楽的なルーツや構造だって話すことができる。だが、今回のそれで松本大(vo&g)が語ったことは、後悔や懺悔にも似た心情の吐露であり、戸惑いや迷いを隠さぬ身も蓋もないありのままであるかもしれない。加工を重ねるSNSの1枚の写真のように、際限なく美化してしまう正体不明の不安。いつの間にか完全無欠の理想のフロントマンである自分に追い込まれていた、音楽が好きで弱くて自信のないソングライターである自分…。1年9ヵ月ぶりのアルバム『fantasia』にたどり着くまでに、松本大にいったい何が起こったのか――? 「今回はそこに目を向けないと、もう前に進めないと思った」と、覚悟が決まった顔つきで、ツアー前に真摯に語ってくれた、魂の回顧録。弱さを知らない者は、強くはなれない。ワンマンツアークライマックスに贈る、LAMP IN TERRENインタビュー。

 
 
自分が弱いっていうことを認めるのがすごいイヤだった
 
 
――リリースされてしばらく経ちましたけど、率直な心境はどうです?
 
「今回は本当に自分と密接に曲ができていった感覚があるんで、何だか息子が旅出ったような感じで。“あの子、大丈夫かしら…!?”みたいな(笑)」
 
――前作『LIFE PROBE』(‘15)以降の1年9ヵ月は思い悩んだ時期だったということだけど、何でそういう気持ちになったのか。元々そういう資質もある?
 
「ありましたよ。でも、絶対に見せないようにしてました。自分が弱いっていうことを認めるのがイヤだったし、そこは絶対に守っておこうみたいなところがあって。音楽をやる上では完全無欠でなきゃいけないと思ってたんで」
 
――でも、そういう弱さを持ってるからこそ音楽を始めるんだろうし、音楽だけが自由になれる場所だったり、逃げ場でもあり得るのに、その発想は珍しい気もするけどね。俺が弱音を吐けるのは音楽だけ、でもいいのに。
 
「何をもって完全無欠になろうとしてたかは分からないんですけど、過大評価されてきたところはあったんですよね。僕らは結構“ポッと出”だと思っていて、いきなり2つのコンテストでグランプリを獲ってインディーズデビューしたかと思ったら、その半年後にはメジャーデビューして。テンプレートとしては天狗になるのが普通かもしれないですけど、別にそうもならなくて。でも、天狗になった方がいくらかマシだったと思います。それよりもすごい完全無欠の自分でいようとしてたんで。前向きに頑張ってるんですけど、頑張るところを間違えたなっていうのは」
 
――勘違いで天狗にもなれないから、もう自他ともに認める存在にならなければいけないと。今までテレンにインタビューしてきて、すごく過去に執着するというか、“未来から振り返ったとき、ちゃんと誇れる過去であるための現在”みたいな発想が、めちゃくちゃ独特やなと思ってたけど。
 
「もうそこら辺から、ちょっとヤバそう…(笑)。それも完全無欠あろうとするが故に」
 
――バンドの輝けるヒストリーに抜け落ちがあったらダメだと。要はそれが破綻をきたしてたっていうことやね。
 
「そうですね…って言うか、完全無欠なヤツの歌なんか、誰も聴きたくねーんだなって」
 
――まさに。
 
「分かってたんですけど…だからこそ、自分が何になろうとしてるのか分からなくなったんですよ。曲の方向性自体は間違ってないとは思ってたんですけど、だったら何で俺は完全無欠になろうとしてるんだろう?みたいな。曲は別にそういう感じではないのに、何なんだろうなって」
 
――それすら自覚してるのに、なろうとする自分がいる。そういう綻びみたいなものが自分を苦しめ始めたと。でも、今作までの間に念願の大屋(g)くんも復帰して4人編成になったのに、その時期には落ちてたってことやもんね。
 
「もう完全に。あの時期はソングライターの自分と、フロントマンの自分に分かれていて、2人が両極端に違う方向に行くという。今思うとバグってますね、あれは(笑)」
 
――メンバーはその異変に気付くけど何もしてあげられなかったり、そもそも気付いてないヤツもいたり(笑)。まぁそれもバンドの内の役割のような気もするけど。
 
「まぁ(中原)健仁(b)は気付いてないって言ってましたね(笑)。らしいですよね、アイツは」
 
 
自分が誰かに影響されてることを認め切れない自分がずっといた
 
 
――それをどうやって打破できたの?
 
「この話をするといろんな人から眉をひそめられるんですけど、自分が誰かに影響されてることを認め切れない自分がずっといたんですよ。どことなくそれを否定すらしている自分がいて。他人にというよりは自分自身にそう言い聞かせているような感覚があって、いつの間にかそこに蓋をしてたんですよね。もっと早い段階で自分の中でそことやり合えてたら、先駆者がいたとしても別の道でもっと大きくなれた方法があったんじゃないかと思うんですけど。だから、それが言えるようになったのは自分の中で結構デカいですね。例えば、浜田省吾さんもそうですけど、中学校の頃に健仁にオススメされて聴いてたACIDMANだったり、BUMP OF CHICKENからの影響みたいなものもあったし。やっぱりその頃に影響されたものってデカくて」
 
――そりゃそうよ。10代に聴いたものにしか人生は影響されないと思うもん。
 
「俺の場合、本人から言われるレベルだったんで(笑)。ACIDMANの大木(vo&g)さんには“この感じで俺らのリスペクトを感じる若手のバンドは少ない”みたいに言ってもらえたり。やっぱりACIDMANとBUMPは自分の中でものすごくデカい存在だったので、どっちにもすごい影響されてるし」
 
――例えば“BUMPっぽい”なんて、日本でデビューするバンドの100組中65組ぐらい言われてるかもしれない(笑)。まぁ言われてありがとうございますとも違うし、何とも言えない気持ちではあるよね。
 
「だから、それに否定的でありながらも、しっかり影響されてる自分がいるっていう構図が(笑)。上京するタイミングで僕は1回そこに蓋をして、ずっと目を背けてきたんですよ。“誰々に影響されてるでしょ?”とか言われても反応しない。“あなたがそう思うんだったらそれでいいんじゃないですか?”って」
 
――何かこう、かわいいというか、意地っ張りと言うか(笑)。
 
「自分でもどうすればいいか分かってるはずなんだけどその蓋を開かないから、向き合うこともなければ、どこに影響されてるのかに気付かされることもないんです」
 
――気付かされたら、それをどう活かしてどう違うことをするかも考えられるしね。
 
「そうなんですよ。でも、その考える機会を自分から放棄してたんで。それがこの1年9ヵ月で浮き彫りになった、1つ目の自分の壁。2つ目は、本音で言えなかったり、言葉にできてなかったりっていうことだったり。例えば、 iPhoneで写真を撮ります。最近の子はそれに何重も加工を重ねて1枚の写真を作っていくわけじゃないですか。自分の音楽に対する在り方が、それと同じだったんですよ。自分が聴いたときに恥ずかしくないものにしようとするために、自分らしさだったり、そもそもの言葉が持っていたよさが美化されちゃって、結局、何が言いたかったのかがよく分からなくなっちゃう。それもやっぱり…全ては完全無欠につながってくると思うんですけど(笑)」
 
――でも、自分と歌ってることのズレみたいなものを、今作では修正できたというか、何とか不時着できたんよね?
 
「うーんと、逆に今はもう1回飛んでいる感じがあります。何かずっとフワフワしていて地面に着くのが怖かったけど、1回地面に足を付けて、ガチガチに着込んでた鎧も脱いで裸になって。だから、今では自分が着たい服も分かるし、自分がどう飛びたいかも分かる。地面が怖くないのも分かった。そういう意味では、このアルバム自体がきっかけだったんです。今までよりもずっと、自分の発言に対して気にしなくなりましたし、今回の期間で初めて、いちミュージシャンの松本大として、いろんな人たちとちゃんとお話できてるなって思ってます」
 
――それを見付けてからこのアルバムを作れたというよりは、作り終わって見付かった、みたいな。
 
「そうそうそう!」
 
――そう考えたら、その状態でよく作れたね(笑)。
 
「そうですね(笑)。このアルバムをリミットにしてたところはありますね。これで本当にうまくいかなかったら、もう辞めようと思ってたんで。一応、越えられましたね。次の壁がまた迫ってきてますけど!(笑) やっぱり、いろんなものを認められたんですよね。自分の近くにメンバーがいてくれたこと、どういうスタッフと一緒に仕事をしてきたかということ、聴いてくれる人たちがいるということ、そんな自分も望まれていたということ。僕が見て見ぬ振りをしてきた全部を。今回はそこに目を向けないともう前に進めないと思った。結果、目を向けて一歩踏み出してみたら、言いたいことだったり伝えたいことが、曲としてどんどん形になっていくんですよね。それがすごく面白くて」
 
――今まで閉ざしてたエリアを解放したら、自分の中に書き込めるハードディスクの容量が増えたというか。
 
「2ndアルバムの『LIFE PROBE』までは、砂漠でオアシスを探しているような感覚だったんですけど、いざそこを抜けてみたら砂漠なんかめっちゃ小さくて! 目の前に海と草原が広がっていた、みたいな。太陽がどこから上がってきて、自分は今どこに立っていて、だから砂漠を抜ける方法がこういうところにあったのかって、何となく分かった感じがして。大発見!っていう感じなんですよね」
 
 
誰も行ったことのない黄金都市を見付けようとしてる
 
 
――ドン底の時期に作ったという『heartbeat』(M-4)『at (liberty)』(M-6)がいいし、曲調としても新しい。だから、松本くんをドン底に追いこんだらいい曲書くんじゃねぇか?ってちょっと思ったけど(笑)。
 


「アハハ!(笑) でも、自分でもその曲を作るときに何だか“服を着る感覚”があって。ある意味、デザイナーみたいな。どういう気分のときにどういう曲を書けばいいかが、自分に対してもあるんです。そういう意味で、ドン底に落ちたときに書く曲だったり、逆に自分が希望しか見てないときに書く曲のバランスが取れるようになりました。あと、自分をドン底に落とす方法も分かりました(笑)」
 
――『heartbeat』なんかはレコーディングしたくなかったぐらい、自分を晒した感覚があると。
 
「そうですね。もう逃げられなかったんで。本当に海の底にいるような気分でしたね」
 


――松本くんが思う自分の主軸は『メイ』(‘15)とか、今回のアルバムで言ったら『地球儀』(M-2)みたいな曲だと。でも、自分の思惑通りじゃない曲を褒められたり求められたりしても、今はそれが一致しないこと=悪いことじゃなくて、自分の知らないよさを見付けてくれたような感覚になれたんやね。
 


「今回はライターさんからは『heartbeat』『at (liberty)』の人気が異常に高い。ラジオのディレクターさんとかは、『涙星群の夜』(M-3)がいいって言ってくれるし、めっちゃ面白いんですよね。このバランス感覚でアルバムが1枚作れたのは、自分にとってはすごいきっかけだった。やりたい方向としては、『heartbeat』とか『地球儀』が自分のこれから先の音楽性に近いなと思ってます。『heartbeat』ができたときは、こういうサウンドのバンドは今いないよなぁと思いつつ、この歌詞は歌うのはめっちゃ覚悟いるー!と思ってましたけど(笑)」
 
――あと、『pellucid』(M-7)でラブソングに挑戦したり、『不死身と七不思議』(M-9)ではあえて“ミスチルっぽい”ことをやったり(笑)。そう思ったときに、“ぽい”という確固たる芸風がある人はやっぱりすごいよね。みんなが共通認識を持てるぐらいの濃さがある。
 
「だから俺は、そのミスチルのDNAを継承されようとチャレンジしてみたんですけど、ちょっといき過ぎたなって思うところもあります(笑)。いき過ぎた結果、ハンドマイクで歌ったりするんで(笑)」
 
――ただ、自分に自信がないときは何を言われても響かなかったかもしれないけど、松本くんは歌声がかなりオリジナルだし、ギターにも独特の音色がある。影響されたところでまんまにならないくせに~みたいには思うけど(笑)。
 
「アハハ(笑)。ただ、今回に関しては、こういう話をしないとアーティストとしての自分も逃げになっちゃう。ここは逃げちゃダメだなと思って。めっちゃ恥ずかしいし情けないと思ってるし、ライナーノーツとかも正直に書いてるから全く進まなかったし。でも、本当に蓋を開いたからこそ、今は誰も行ったことのない未開拓ゾーンに行こうとしてる。黄金都市を見付けようとしてます。ただ、“DANGER”って書いてありますけどね(笑)。いや~ホント、音楽ってたくさんあって楽しいですね! 本当ここ2~3年でいろんな音楽を聴くようになって、今はすごくワクワクしてるんですよね。自分が行きたい方向性の中で、邦楽も洋楽も含めて誰も行ってなさそうな場所があるんですよ。そこをどう表現できるのか、思考錯誤しながら。どうなることやら(笑)」
 
――ツアーも始まっていて、“ライブが終わった後、それぞれの人生が楽しみになるようなライブにしたい”と他誌のインタビューでも言ってたけど、それはメンバー自身にも通じるかもしれないね。
 
「音楽の在り方として考えたら、これが一番自分の中では正しいと思ったことですね。それを自分の集大成と言えるアルバムとそのツアーでできるのが、すごく嬉しいなと思います。僕は良くも悪くもこのアルバムで1回死んだんですよ。だからこそ音楽の在り方について考えたし、自分の音楽に思うこともたくさんあったし、これからしっかり提示していきたいと初めて思えたので。自分が持つ音楽の魔法で新しい場所に行く準備をしながら、皆さんと『fantasia』っていう国を旅できたらいいな。そういうライブにしたいです」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
 




(2017年6月16日更新)


Check

Movie Comment

エエ声で新譜とライブとくくるを(笑)
松本大(vo&g)からの動画コメント!

Release

音楽の魔法と日常のファンタジー
1年9ヵ月ぶりの転機の3rdアルバム

Album
『fantasia』
発売中 2400円(税別)
A-Sketch
AZCS-1066

<収録曲>
01. キャラバン
02. 地球儀
03. 涙星群の夜
04. heartbeat
05. innocence
06. at (liberty)
07. pellucid
08. オフコース
09. 不死身と七不思議
10. eve

Profile

ランプ・イン・テレン…写真左より、川口大喜(ds)、中原健仁(b)、松本大(vo&g)、大屋真太郎(g)。’06年、長崎県で中学校2年生の中原と大屋が結成したバンドに同級生の松本が誘われる形で参加。その後、進学の都合で大屋と当時のドラマーが脱退。’11年、地元の友人だった川口が加入して3ピース編成となる。’12年、本格的なバンド活動を決意し、バンド名をLAMP IN TERRENに。ラテン語の“terra(星、大地)”をもじった造語であるこのバンド名は、“この世の微かな光”を意味している。’13年12月には、“MASH A&R”のオーディション『MASH FIGHT Vol.2』とRO69が主催するアマチュアアーティストのコンテスト『RO69JACK』でともにグランプリを獲得。一気にその知名度を全国区のものとした。’15年1月には、アルバム『silver lining』でメジャーデビュー。映画『夫婦フーフー日記』主題歌に『ボイド』が大抜擢され、7月には2ndアルバム『LIFE PROBE』をリリース。10月24日の結成記念日には、創設メンバーだった大屋が正式に復帰。’16年5月には1stシングル『innocence / キャラバン』を、10月には会場限定シングル『heartbeat』をリリース。’17年4月12日には、1年9ヵ月ぶりとなる3rdアルバム『fantasia』をリリースした。

LAMP IN TERREN オフィシャルサイト
http://www.lampinterren.com/

Live

ツアーセミファイナルで遂に大阪へ!
夏には関西でのイベントやフェスも

 
『ワンマンツアー2017「in “fantasia”」』

【北海道公演】
▼5月7日(日)COLONY
【愛知公演】
▼5月13日(土)名古屋クラブクアトロ
【岡山公演】
▼5月20日(土)IMAGE
【宮城公演】
▼5月28日(日)仙台HooK
【香川公演】
▼6月2日(金)DIME
【福岡公演】
▼6月3日(土)Fukuoka BEAT STATION
【新潟公演】
▼6月11日(日)新潟CLUB RIVERST

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード337-180
▼6月18日(日)18:00
BIGCAT
オールスタンディング
(当日引換券)3300円
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※3歳以上は有料。公演当日、開場時間より当日券売り場にて入場チケットと引換えいたします。お渡しするチケットは先着順ではございません。予めご了承ください。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら


【東京公演】
チケット発売中 Pコード321-549
▼6月30日(金)19:00
LIQUIDROOM
スタンディング3300円
ディスクガレージ■050(5533)0888
※3歳以上はチケット必要。

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
【兵庫公演】
『日食なつこ 対バンツアー「炎上交際」』
チケット発売中 Pコード333-026
▼7月7日(金)19:00
神戸 太陽と虎
オールスタンディング3800円
[共演]LAMP IN TERREN
キョードーインフォメーション■0570(200)888

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【大阪公演】
『WEST GIGANTIC CITYLAND'17』
チケット発売中 Pコード332-034
▼8月5日(土)昼12:00
舞洲スポーツアイランド
《1日券》大人9800円 子供5000円(小学生)
《ゴールドチケット1日券》
大人18000円 子供9000円(小学生)
[出演]浅井健一/ASIAN KUNG-FU GENERATION/androp/175R/KEYTALK/coldrain/さユり/Sunrise In My Attache Case/s**t kingz/sumika/ねごと/Hello Sleepwalkers/Fear,and Loathing in Las Vegas/04 Limited Sazabys/flumpool/BLUE ENCOUNT/ぼくのりりっくのぼうよみ/ポルカドットスティングレイ/水谷千重子/ゆず/LAMP IN TERREN/他
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※雨天決行(荒天中止)。小学生以上は有料。【ゴールドチケット】は、専用ラウンジ・前方エリアまでの専用ルート・専用クローク・オフィシャルグッズ売り場ファストレーン・ウェルカムドリンク付。

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Column1

「強くなると思います、僕らは」
鉄壁のケミストリーと絆で前進する
テレンの意思=『innocence /
キャラバン』を手に旅は続く――
前回の全員インタビュー

Column2

「聴かれて初めて音楽になる」
決意を胸にバンドという物語に
筋を通す人生探査機
=『LIFE PROBE』の元
初のワンマンツアーが遂に開幕!
裏エピソード満載インタビュー

Column3

「やっぱり音楽を辞めたくなかった」
LAMP IN TERRENの夢も挫折も
道しるべにした『silver lining』を
手に旅は続く――思わぬルーツから
現在地までをたどるインタビュー!

Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「好きになると知りたくなりますよね? それは恋愛でも、音楽でもそう。どんな人間が、どんな心の動きがあった上で作品を作ったのかを知ることで、今まで聴いていたアルバムやアーティストへの理解度が一気に深まったり、魅力が高まったり(時に逆もありますが(笑))、良くも悪くも響き方が変わったりもする。それは付加価値でしかないかもしれないですけど、やっぱり人も含めて音楽。そういう思考だから、僕はこの職業を選んでいるのかもしれません。僕はテレンの全アルバムの取材をやらせてもらってますが、そういう意味でも今までで一番、松本大という人間に魅力を感じたインタビューでしたね。音楽的な魅力は言わずもがなですが、そこにようやく人間的なそれが伴おうと動き出した最初の一歩が、まさに『fantasia』だと思います。そして、こうした取材の折に新作を聴くたびに、“ああ、テレンって他のバンドとはちょっと違うんだな”って何度も思い出すんです。やっぱりこの歌声とギターは別格でオリジナル。あと、インタビュー中に出てきた、いわゆる雑誌/WEBの“書いて伝える”人間と、ラジオの“流して伝える”人間で好みの曲が違うのも、何だか興味深い話だったな。彼らのことをもっと知りたいですね。そうしたらもっと好きになるだろうし、もっと伝えられるはずだから」