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アジカンGotchが最高の仲間と旅に出る
時代の空気も、マジカルな瞬間も、音楽の美しさも今に鳴らした
『Good New Times』インタビュー&動画コメント
「一生忘れられないアルバムで、ツアーになっていくと思う」 アジカンGotchが最高の仲間と旅に出る 時代の空気も、マジカルな瞬間も、音楽の美しさも今に鳴らした 『Good New Times』インタビュー&動画コメント
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結成20周年を迎えたASIAN KUNG-FU GENERATIONは、今年に入りすでに3枚のシングルを発表し、’04年にリリースされたアルバム『ソルファ』の再録も進行中。かたやそのフロントマンGotch(後藤正文)個人としても、『何度でもオールライトと歌え』『ゴッチ語録決定版-GOTCH GO ROCK!』と2冊の書籍を刊行。それに加えての2年ぶりの2ndソロアルバム『Good New Times』と、どうやらこの男のクリエイティビティには歯止めが効かないらしい。そんなソロ作ではプロデューサー/エンジニアに敬愛する元デス・キャブ・フォー・キューティーのクリス・ウォラを迎え、今作の制作の起点になったとも言える、井上陽介(g・Turntable Films/Subtle Control)、佐藤亮(g)、戸川琢磨(b・TYN5G、ex.COMEBACK MY DAUGHTERS)、下村亮介(key・the chef cooks me)、YeYe(cho)、mabanua(ds)ら、“The Good New Times”と名付けられたバンドメンバーがレコーディングに参加。7曲の英語詞を含む意欲的でユニバーサルな1枚は、彼が培ってきた経験、手に入れた視野、音楽が人生にもたらす瑞々しい瞬間を愛でるように形にした美しさと幸福が、ギュッと詰まっている。いよいよ間近に迫ったリリースツアー開幕を前に、今作が生まれるまでのマジカルな日々を語る彼の横顔は、音楽シーンきっての論客のそれというよりは、ただただ音楽が好きで、幾度となく音楽に救い上げられたいつかの青年のような輝きと情熱に満ちていた――。
固執してパラノイアみたいになっていくと
どんどん人間的な魅力から、本来の美しさから、離れていく
――ビルボードライブ東京での公演後の様子を見ていても、存分にThe Good New Timesのメンバーとステージに立てる喜びを感じているのが分かりました。
――ただ、今年はプロジェクト的にもいろいろと重なっていて、『何度でもオールライトと歌え』『ゴッチ語録決定版-GOTCH GO ROCK!』と書籍も出してるし、ASIAN KUNG-FU GENERATIONも結成20周年となってきたら、スケジュールがキツくなるのは目に見えていて。そこにソロアルバムまでブッ込んできたのかと。
Album 『Good New Times』 【12inch LP(重量盤)】 9月7日(水)発売 3800円(税別) only in dreams ODJP-004 ※写真集(20P)、バックアップCD、 歌詞・対訳付。ダブルジャケット仕様。
【CD】 発売中 2315円(税別) only in dreams ODCP-014 ※歌詞・対訳付。ダブルジャケット仕様。
【Download】 (320Kbit MP3/16-bit WAV/24-bit WAV) 発売中 1667円(税別) only in dreams ※ジャケット(jpg)付。
<収録曲> 01. Lady In A Movie 02. Paper Moon 03. Good New Times 04. The Sun Is Not Down 05. Independence Dance 06. Tokyo Bay 07. Port Island 08. The Mediator 09. Baby, Don’t Cry 10. Life Is Too Long 11. Star Dust
Profile
ゴッチ…後藤正文、’76 年生まれ。ASIAN KUNG-FU GENERATION のボーカル&ギターであり、 ほとんどの曲の作詞作曲を手掛ける。これまでに8 枚のオリジナルアルバムを発表。’10 年にはレーベルonly in dreamsを発足し、WEBサイトも同時に開設。また、新しい時代やこれからの社会など私たちの未来を考える新聞『THE FUTURE TIMES』を編集長として発行するなど、音楽はもちろんブログやTwitterでの社会とコミットした言動でも注目され、Twitterフォロワー数は現在29万人を超える。ソロ作品としては、’12年にライブ会場&通販限定で7inch『LOST』を、’13年のRECORD STORE DAYに7inch『The Long Goodbye』をリリース。‘14年3月にはソロアルバムからの先行シングル『Wonderland / 不思議の国』を、そして初のソロアルバム『Can't Be Forever Young』を同年4月のRECORD STORE DAYを皮切りに発売。その後に全国10公演のツアーを決行し、『FUJI ROCK FESTIVAL ‘15』にも出演。11月にはソロツアーのライブ盤『Live In Tokyo』、7inch『Route 6』を発表。今年6月8日には、約2年ぶりとなる2ndアルバム『Good New Times』を発表し、ビルボードライブ東京・大阪でのワンマンライブや静岡で行われる『頂 -ITADAKI- 2016』、『SUMMER SONIC 2016 OSAKA』に出演。9月6日(火)渋谷クラブクアトロを皮切りに10公演の全国ツアーも予定されている。
「次々といろんなバンドがデビューして、そのインタビューをしていると、音楽を始めたきっかけの話にまぁなります。そのときに思うんです。細分化していくシーンにおいて、アジカンは“世代”に影響を与えることのできた、最後のバンドなんじゃないかって。そのフロントマンのGotchは、自らのレーベルonly in dreamsでの才あるアーティストのフックアップや、フリーペーパー『THE FUTURE TIMES』や執筆活動における提言など、常に“自分”や“バンド”や“日本”を超えた視野を持って動いています。そんな彼がある種無邪気に、楽しそうに制作を振り返ってくれた姿を見ていると、『Good New Times』が彼にどれだけかけがえのない時間をもたらしたかが分かります。そりゃこのタイトルになりますわ。そして、今年もフジロックやサマソニに行って、このアルバムを聴いて、国内での成功が全てじゃなくて、世界も認める日本人アーティストがわんさかいる未来が来ればいいなぁ、なんてふと。このメンバーでのツアーもグッドヴァイブ間違いなし、あなたの街でぜひ足を運んでください。ちなみに今回は僕にとって初取材でしたが、インタビュー中に“もう文字数足りてるやろ”とか思う暇がないくらい、夢中で話してくれてたら本望だなぁ(笑)」