インタビュー＆レポート

ホーム > インタビュー＆レポート > BURNOUT SYNDROMES、ミオヤマザキ、ピアノゾンビによる 濃厚かつ熱狂の『LIVE BURGER next vol.2』！ 深夜の人気音楽番組『音エモン』発の注目新人イベントをレポート


BURNOUT SYNDROMES、ミオヤマザキ、ピアノゾンビによる
濃厚かつ熱狂の『LIVE BURGER next vol.2』！
深夜の人気音楽番組『音エモン』発の注目新人イベントをレポート

　深夜の音楽番組『音エモン』が仕掛ける、ネクストブレイク必至のアーティストを一同に集め人気のライブイベント『LIVE BURGER next』。そのvol.2となる今回の宴は、3マン＋オープニングアクトと、前年の『ミューエモンLIVE』時代を振り返っても、最も少数精鋭のアクトでの開催ながら、舞台となる大阪・天王寺のROCKTOWNは、開演前から満場のオーディエンスの熱気と期待感が爆発寸前！　力強い言葉と3ピースとは思えない卓越されたアレンジが魅力の関西若手注目株BURNOUT SYNDROMES、バンドが監修するアプリが爆発的ヒットを記録するなど、女子高生をはじめ若い女性の間で口コミで話題の謎に包まれたバンド・ミオヤマザキ、キャッチーな楽曲と強烈なインパクトを残すパフォーマーを擁する、エンタテインメント精神に溢れたライブで人気急上昇のピアノゾンビ。オーディエンスの嗅覚を裏切らない万全のラインナップで挑んだ熱狂の一夜をレポート！

lbn2report_ninyoact.jpg

　アレレ!?　『ニューエモンLIVE』、そして『LIVE BURGER next』と生まれ変わったこのイベントをご存知の方なら、そう思うかもしれない。そう、この日のオープニングアクトを飾ったNINYOACTは、オープニングと言えど唯一となる2回目の出演。既出という自分たちが打ち立てた高い壁をぶち破り再びこのステージに立った彼らが、生半可なライブが出来る訳がない。オリエンタルで荘厳なSEからなだれ込んだ『マントラ』の、一瞬で世界観を構築するKazuki(vo)の歌声とまなざし、荒削りなギターリフで扇動する『PAST』、そして、持ち味のへヴィサウンドとポップネスの蜜月のミクスチャー『胎動』で一気に駆け抜けたNINYOACT。「僕らは吉本新喜劇で言う前説(笑)」と笑いながら、イベントのオープニングに鮮烈な印象を刻み付けてくれた。

 

lbn2report_burnoutsyndromes.jpg

　「盛り上がる準備は出来てるみたいですね、よろしくROCKTOWN！」とメランコリーなギターを切り裂く力強い歌声とバンドサウンドで、『LIVE BURGER next vol.2』の幕開けを飾ってくれたのは大阪発の3ピースロックバンドBURNOUT SYNDROMES！　「お手を拝借」としょっぱなの『堕落 / 上昇』『リフレインはもう鳴らない』からフロアには何本もの拳が突き上がる。「今日はチャリで来ました(笑)」と言う程の熊谷(vo&g)は、地元であるこのライブハウスで、満場のオーディエンスを前にライブが出来るのが心底嬉しそう。「手拍子込みのアレンジなんで」という粋なMCに促されクラップで湧いた、BURNOUT流のポップなダンスナンバー『100万回のアイ・ラブ・ユー』『むー』と披露した後は、「本番前にキューズモールで現地調達した」衣装の話などで会場もホッとひと段落。
 
「ROCKTOWNあったかいね。今日のイベントはものすごく濃い。だって、横の物販にサプリがあったりゾンビがいたりするんやで(笑)。最後までよろしくお願いいたします～！」
 
　小中高とサッカー少年だった熊谷がサッカーにちなんで書いた応援歌『LOSTTIME』では、1,2,3というカウントと共に心躍る。続く、阪急電車のアナウンスを模したオープニングから物語にグッと引き込む『神戸在住』は、関西出身の方にはたまらない感動の1曲。3ピースロックバンドの枠に留まらぬ巧みなソングライティングは、このバンドの未来を感じさせる。
 
　「楽しいな、ROCKTOWN。こんな時間が永遠に続けばいいなと思う」と名残惜しいステージの最後を飾ったのは『ラブレター。』。トップバッターの役割を見事に果たすライブを終えた3人の清々しい表情は、可能性に満ちたバンドの行く先を示唆するかのようだった。
 

lbn2report_mioyamazaki.jpg

　オープニングムービーが流れるやフロアから歓声が上がる。続いては10代の女の子のリアルな感情を綴った詞世界で、女子高生をはじめ若い女性の間でクチコミで話題となっている謎に包まれたバンド、ミオヤマザキが登場。ブルーの照明に照らされて披露したド頭の『ゆうた君の元カノ』から、センセーショナルな言葉が飛び交う世界観はインパクト大！　関西弁バージョンのご挨拶を済ませた後もその手を緩めず、ストロボライトの閃光を浴びながらへヴィロックサウンドを散布する『水商売』『ズルい人』とぶちかます！　一転、暗闇の中の僅かな光に照らされた中、まるでポエトリーリーディングのようにMCを始めるバンドの首謀者mio(vo)。
 
　会場にいる全ての人間のそれを誘発する抜群の誘いから突入した『コンプレックス』、続く『女に浮気がバレる26の法則』では、会話、セックス、車など各プロットに別れた男性にとっては背筋が凍る法則を(笑)、鬼気迫るバックトラック×バキバキのスラップベース×強烈ディストーションギターに乗せてぶちまける！　『婚活ハンター』というポップなタイトルとは裏腹のへヴィネスといい、“不倫は犯罪です”というリフレインで幕を開ける『民法第209条』といい、大至急歌詞カードを確認したくなるワードの数々が轟音の雨と共にフロアに降り注ぐ。そして、誰もが一度は聴いたことのあるであろうiPhoneやメールの着信音を巧みに楽曲に取り込みラストに披露したのは、代表曲とも言える『メンヘラ』。怒涛の勢いと共に全8曲を凄まじい熱量でROCKTOWNに放射したミオヤマザキ。希少な大阪でのライブは、その爪跡をしっかりと残したものとなった。
 

lbn2report_pianozombie.jpg

　幕が上がればステージの中央には、大きく骨と書かれた棺が。そこから現れた白服の男＝ホネヌキマンが緑の光で照らされる。エレクトロなビートに寄り添うようにスタートした『hold me die』のリリックの世界観を、時に道化師のように、時にあやつり人形のように全身でパフォーマンスする光景は、すでにライブハウスでも見かけることのない非日常。続けざまに「大阪の皆様、ヘッドバンキングの時間でございます」と開戦を告げた『hey you』で、会場は一気に沸点に到達！　トリッキーなブチ上げパフォーマンスとは裏腹のポップソングの高いクオリティに、ピアノゾンビがなぜ今支持されるのかが分かる。
 
　「私が会いに行ける大王、ホネヌキマンだ」というご挨拶の後(笑)、棺を持って帰れるならプレゼントすると提案するものの、思いのほか本当に持って帰る気の関西オーディエンスにたじろぐホネヌキマン(笑)。テニスの素振りからコール&レスポンスにシフトした流石としか言いようのない流れからの『夕暮れ沈む繰り返し』、巷を騒がせるコンビ●土下座コントからアイドルソング的に振り付ける『ホネヌキマンのテーマ』、再び怒涛のバンドサウンドにポップセンスを注入した『ベイビーベイビー』と、1曲ごとにめくるめく世界を見せつける。そして、サングラスをかけたホネヌキマンが、なぜかロックスター然とした佇まいで今日訪れた新世界のスパワールドでの顛末を語る(笑)。
 
　「俺すぐのぼせちゃうから、露天風呂の外の柵のところで、今日は晴れてよかったな～って立ってたら、目の前にハルカスがあって。あれ？　展望台があるってことは、俺そこから見られてね？”って。だからそれからそこに30分立ってました。そんな俺たちからラストナンバー」という絶妙なのかどうなのかのMCから、最後は牧歌的な前半から疾走していくドラマティックな『うさぎのうた』でエンディング。「またすぐ会えるって」と言い残しステージを去るピアノゾンビ。
 
　鳴り止まない拍手に「すぐ会えるって言っただろ」と(笑)ステージに帰還するメンバー。最後の最後は狂乱のダンスナンバー『ゾンビのうた』で大盛り上がり！　さながら音のアミューズメントパークのような緩急自在の全7曲で、トリを飾るにふさわしい祝祭のステージを見せてくれたピアノゾンビが、きっちりと『LIVE BURGER next vol.2』を締め括ってくれた。

 
　そして、次回『LIVE BURGER next vol.3』は、GOODWARP、THE BOYS&GIRLS、ジラフポット、Self-Portraitにshimmer(オープニングアクト)を交えて、12月9日(火)同じくROCKTOWNNにて開催へ。こちらも抜かりなしのメンツだけに必見！
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by はやしまこ(maco-j)

lbn2report_ending.jpg



（2014年12月 5日更新）


Check

Set List

とにかく熱かった！
たっぷり聴かせて魅せたvol.2

　
『LIVE BURGER next vol.2』
　9月11日(木) at ROCKTOWN

NINYOACT(オープニングアクト)
01. マントラ
02. PAST
03. 胎導

BURNOUT SYNDROMES
01. 墜落/上昇
02. リフレインはもう鳴らない
03. 100万回のアイ・ラブ・ユー
04. むー
05. LOSTTIME
06. 神戸在住
07. ラブレター。

ミオヤマザキ
01. ゆうた君の元カノ
02. 水商売
03. ズルい人、
04. コンプレックス
05. 女に浮気がバレる26の法則
06. 婚活ハンター
07. 民法第209条
08. メンヘラ

ピアノゾンビ
01. HOLD ME DIE
02. Hey You!!
03. 夕暮れ沈むくり返し
04. ホネヌキマンのテーマ
05. ベイビーベイビー
06. うさぎのうた
07. ゾンビのうた

Next Live

GOODWARP
THE BOYS&GIRLS
ジラフポット
Self-Portrait
shimmer(オープニングアクト)

次回はエモくて踊れる!?
大人気ニューカマーの祭典第3弾！

音エモン presents
『LIVE BURGER next vol.3』
チケット発売中　Pコード245-855
▼12月9日(火)19:00
ROCKTOWN
オールスタンディング2500円
[出演]GOODWARP／THE BOYS&GIRLS／
ジラフポット／Self-Portrait
[オープニングアクト]shimmer
[司会]小早川秀樹(MC)
サウンドクリエーター■06(6357)4400
※小学生以上は有料､未就学児童は無料(大人1名につき､子供1名まで同時入場可)｡公演当日､学生の方は学生証提示で500円返金｡

チケットの購入はコチラ！
チケット情報はこちら


音エモン　オフィシャルサイト

http://www.ktv.jp/otoemon/


Column

nano an aperture
ウルトラタワー、SHE'S、SAPPY
オカダユータが様々なベクトルで
フレッシュな魅力を爆発させた
『LIVE BURGER next vol.1』
の前回レポートはコチラ！

特設ページはコチラから！