好奇心と錆びない想いを礎に。ミスチル桜井和寿&鈴木英哉、 佐藤竹善、多保孝一らとの4年ぶりのアルバム『Baton』制作裏話に ジュンスカ、ゆずとの秘蔵エピソードまでを語る! 寺岡呼人インタビュー&動画コメント
復活を遂げたJUN SKY WALKER(S)のメンバーであり、ゆず、植村花菜『トイレの神様』等のプロデュースでも知られる寺岡呼人が、4年ぶりとなるニューアルバム『Baton』をリリースした。昨年、ソロデビュー20周年を迎え、区切りのベストアルバム『MASTER PIECE』を発表。自身の主宰するライブイベント1つの集大成とも言える『Golden Circle Vol.18』を日本武道館と大阪城ホールにて開催し、小田和正、桜井和寿(Mr.Children)、奥田民生、ゆず、K、植村花菜、八木のぶおらが祝福に駆け付けた、そんなアニバーサリーイヤーを経た2014年。ジュンスカのソングライティングにベーシスト、さらには多くのアーティストのプロデュースワークと多忙を極める彼が、次のディケイドのスタート地点に用意した『Baton』とは? 「いやもう、“運”ですよね(笑)」。20年を越えるキャリアの秘訣を問うたとき、彼はこう即答した。その謙虚で人懐っこい笑顔に刻まれた皺は、彼が歩んできた音楽人生の一歩一歩の確かな道のりを表すかのようだった――。
ライブだったり、音を作っていくことを続けていく気持ちが錆びないんですよ
――まず前作からのこの4年間というのは、キャリアの中での集大成的なイベントがあったり、ジュンスカも再び本格的に動き出したりと密度の濃い時間だったと思いますが、振り返ってみてどうです?
「ジュンスカはもう2枚アルバムを作って、間には『Golden Circle』もあって、振り返ると確かにいろいろやってたなっていう感じはありますね。特にジュンスカの場合は、アルバム丸ごとプロデュースをしたり楽曲も作っていたんで。ソロでは毎年弾き語りツアーをやって、そこに新曲を持っていくことを自分に課して8年ぐらいやってきたんですけど、さすがに途切れちゃいました(笑)。ジュンスカは再結成後のアルバムというのもあったんで、ちゃんとそこに集中しようかなって。そんなこともあって自分の作品に関してはペースが落ちてきたなーっていう感じだったので。去年は20年周年でベストアルバムがあったんで、必然的に今作、という感じになったんですけど」
――昨年のソロデビュー20周年に関しては、何か感慨深いものはあったんですか?
「逆に、自分の誕生日を自分で企画する、みたいな感じで(笑)。特に『Golden Circle』なんかは達成感とかやり切った感があるけど、また次の日から普通の生活に戻るわけで、1人取り残されたような気持ちになるのがこのイベントの寂しいところで、また魅力でもあるというか。だからもう次に向かって、また違う形で目指さなきゃって。リセットした感じはありますよね」
――そんな中で、今回のアルバムに向かっていったのは?
「最初はベストアルバムに続いて出そうかなと思ったんですけど、ベストアルバムは全曲録り直してその労力もあったのと、それが終わるとすぐ『Golden Circle』があってと、あっという間に年末が来てしまい、今年の1月ぐらいからちょこちょこやり出して。今回はほぼ自分主導で制作したアルバムなので、レコード会社の人が“何月何日に出すので、いついつまでに…”って言うわけでもないし、実際にやってみたら全然間に合わない(苦笑)。21年目にして、今さらながらこういう感覚も新鮮というか、作業や曲作りはまあ普通に出来るんですけど、そういう進行的なところがめちゃめちゃだったっていう(笑)」
――4年ぶりに自身の楽曲と向き合ってアルバムという形にするとき、ソロアーティストである自分について何か思うことありました?
「とにかく規模とかそういうものとは別にして、やっぱりライブだったり、音を作っていくことを続けていく気持ちが錆びないんですよ。『Golden Circle』をやるにしても、誰かをプロデュースするにしても、自分のそういう日々の活動が、改めてつながってるんだなって。アーティスト活動をせずにプロデューサーをしている人もたくさんいるんですけど、僕の場合はそういう自分の現場感、現役感みたいなものが、いろんなものにつながっているのを肌で感じていて。そういう意味でも、今の自分を切り取ったのが今回のアルバムかなと」
――幾つものプロジェクトが同時に動く中で、それでもやっぱり自分自身の作品を作って、弾き語りして。ヘンな話、アーティスト活動をせずとも忙しく時は過ぎていく。でもそれだけじゃ、自分じゃないわけですもんね。
「今年だったか、さだまさしさんのライブを観に行って。もう4000回とかライブしてきたそのステージでも、“ちょっとでも上手くなりたいから続けてる”みたいなことをおっしゃってたんですけど、まさにそういうことなのかもしれない。昨日よりも今日、今日よりも明日の方が良くなりたいって思うことが、僕の場合は必要なんじゃないかなと。技術もあって、理論もよく知っているような方々は、別にそんなものはなくてもいいのかもしれないけど」
―――呼人さんのブログ にあった“石の上にも20年”っていう言葉がすごくいいなと。
「僕の場合は、20年経ってやっと分かり出したかなっていう気がします」
―――それも続けてこなかったら生まれるか分からなかった感覚ですもんね。
「そうですね、まさに」
やっぱり日本で音楽をやっている以上
歌詞っていうものが一番プライオリティが高いんじゃないかって
――今作に参加している、佐藤竹善(SING LIKE TALKING)さんやSuperfly等を手掛ける多保孝一さんとの接点は?
「多保くんは作詞家の山田(ひろし)さんが紹介してくれて、2年ぐらい前から普通に飲み友達になったんです。たまたま“アルバム出すんだよね”みたいな話をしたときに、“そうだ、多保くん書いてくれない?”みたいなノリで(笑)。竹善さんも、僕が山形の大学(東北芸術工科大学)で特別講師をやってるんですけど、そこの学生が企画する学祭に出てくれて。竹善さんも2年前ぐらいからですかね」
――いざ共同作業をしてみてどうでした?
「1つは、全然自分の中にないメロディだったりとかするので、改めて人の曲をやるのは難しいなって。でももう1つは、それをも寺岡呼人というブランドの中に、ちゃんと収めることが出来るんじゃないかっていう自信。多分両方あるんでしょうね。そらまあ、竹善さんはデモテープとかを聴いてもめちゃ歌上手いし、これをやるのか…みたいな感じにはなったんですけど(笑)、まあそれはそれで自分が歌うと味になるかもしれないとか。あと、イベントにしてもそうなんですけど、普通は(Mr.Childrenの)桜井(和寿)とかジェン(=鈴木英哉)とか、昔からの知り合いに手伝ってもらうことが往々にして多いと思うんですよ。でも今の僕は、まだ出会ったことのない人とかと何かおもしろいことをすることに楽しみを見出していて。付き合いは浅いんですけど、“この人たちは間違いないな”って思った人に声をかけられたのかなと」
――竹善さん作曲の『Departure』(M-5)なんかは、まさにAORですよね。
「最近は家でアナログを聴くことが多いんですけど、AORが流行っていた頃って改めていい時代だなと思うし、ああいう音楽がまた日本のど真ん中に来てもいいんじゃないかと常々思ってたので、じゃまず僕で実験、みたいな(笑)」
――(笑)。それこそ歌謡曲のクオリティだったり、当時のポップスの純度だったり、今作は偉大なる先輩たちのエッセンスというか、日本のポップスの旨みみたいなものも、いろいろな形で入っているなと。
「今って割とスタイルとかムードで売れる時代だとは思うんですよ。だから別に歌詞が聴こえなくてもいいとか。それはそれでありつつも、日本の持っているメロディだったり情緒だったり、わびさびみたいなものがやっぱり好きなんですよね。ミーハーに、素直に、そういうものに飛び込める自分がいる限りは、まだまだ現役感を持てるかなと思うんですよね。あと、やっぱり日本で音楽をやっている以上、歌詞っていうものが一番プライオリティが高いんじゃないかって、最近改めて思ったりしていて」
――あのとき聴いた音楽に救われたりする経験って、それを届けるメロディがもちろんあってですけど、人生を変えられるのって、歌詞のその1行だったりしますよね。
「映画だとそれを2時間で語れるんだけれど、音楽はそれを3~4分でやり遂げなきゃいけない芸術だと思うんで。今って、“シンガーソングライター”っていうものが、停滞してる感じがするんですよ。当時のシンガーソングライターたちってすごくロックな存在だったと思うんですけど、今は体制側になりつつあるというか。言いたいこと言うにもいろんな人が関わってくる。今って高校生でもそれなりのサウンドがコンピューターで作れるので、プロとそれとの大きな違いって、やっぱり歌詞じゃないのかなって思うんですよね」
年をとればとるほど素直になっていきたい
――あと、前回のインタビュー でも話に出ましたけど、呼人さんは関西のインディーズシーンだったり若手のアレンジャーだったりも含めて、関わりが多いですよね。
「昨日もたまたま蔦谷(好位置)くんと一緒になったんすけど、“自分の世代のアレンジャーにこうやってガッツリ任せてくれるところがすごいですね”みたいな話になったんですけど、文化芸術に関わる人たちって、そういうことが本能的に必要なんじゃないかなっていう気がしていて。昔、(ジョルジオ・)アルマーニさんの映画をたまたま見たときに、“あなたがいまだにデザインし続ける理由は何ですか?”っていう質問に、“そんなもの俺の周りを見れば分かるだろう”と。“俺の周りに俺と同い年ぐらいのおじいちゃんはいないだろ?”って。要は“キャリアよりも若いヤツからインスピレーションもらう方が大事”みたいなことを言っていて。そらそうだよねって思ったりもしたんですよ」
――そういう世代を繋ぐものと言うと、タイトル曲の『バトン』(M-4)なんかはまさにで。今作全体を通して、年を重ねること…年齢もキャリアもそうですし、そういう時間を重ねることによって生まれるものがあるなと。
「もちろんロックってティーン・エイジャーの音楽みたいなイメージもあったと思うんですけど、いや、40代も50代も60代もみんなロック出来るでしょ!っていうことを、僕らは僕らの世代でやっていかないといけない。40代の方がいいに決まってるでしょ!ってことを歌って羨ましくさせないと、やってる意味がないなって」
――『バトン』の詞は桜井さんとの共作ですが、一緒にやってみてどうでしたか?
「『Golden Circle』用に新曲を作りたいなっていうところで、イチからって言うのも何か忙しそうだし(笑)」
――(笑)。
「だから歌詞のスケッチが出来上がったときにすぐに聴いてもらって。そこで、“ほぼこの感じでいいんじゃない? ただ、受け継ぐのは楽しいことばかりじゃない。そういうことを入れたらどう?”みたいな。その場でメモってくれたのもあって、非常に上手くいったなって」
――呼人さんと桜井さんの付き合いも相当長いと思いますけど、今ではどんな関係です?
「やっぱりいまだに上に行こうとしている、新しい自分を見ようとしていることと、“素直さ”を感じるんですよね。話していても、“今、この人がいいんだよね”って言うその感じ。それは最近の音楽を分析しようとしてるんじゃなくて、単純に音楽に感動して、それを自分なりやろうとするところだったり。そういうところは刺激を受けますよね」
――素直であることは、年をとればとるほど大事だなって思ってきますよね。
「そうなんですよ。そして、難しいはずなんです。でも、年をとればとるほど素直になっていきたいと思うんです」
ちゃんと言葉に呼ばれたメロディを作れていたのかなって
―――『青山通り』(M-7)はジュンスカの最新アルバム『FLAGSHIP』(‘13)にも収録されていますが、呼人さんが歌うことで、すごくソフトになりますね。
「これ、ジュンスカでも唯一ライブでもやってない曲で(笑)。この曲を書いたのは、ジュンスカっぽくないんだけど、ジュンスカが敢えてこういう曲を歌ったらどうなるんだろう?っていう挑戦も含めてなんで、いろいろと難しいんですよね。実際ライブでも出来ないし、でも埋もれてるのはもったいない。じゃあ俺がやろうみたいな(笑)」
――呼人さんは曲が書けなくなるとか、スランプはないんですか?
「ないですねー。逆に20代の終わり、27~29はものすごいスランプだったんで。それこそ、ゆずと出会って、2人は曲を持ってくるとき、絶対にラララじゃないんですよね。必ず歌詞がある」
――デモの段階でというか、伝える段階で。
「曲を伝えるときに歌詞がないって、やっぱりちょっと本末転倒だなって。彼らの歌を録るときは、勢い重視で録るわけです。音程なんかはあまり気にしない。その方が絶対に人に伝わるから。ってことは、自分もそうなのかなって。要は自分のレコーディングにはすごくこだわっていたりして、これも本末転倒だなと。彼らにはいろいろと気付かされることがあるんですよね。30代になって、もう完全に大人であることを自覚しなきゃいけなくなってからは歌いたいことも増えてきたんで、そこからはスランプはほとんどないですね」
――あと、『BLOOD,SWEAT&LOVE』(M-2)は、昨年サザンオールスターズのライブを観たことから生まれたと。
「初めて観たんですよね。それこそ僕は桑田さんにはなれないし全然追いつけないんですけど、そのイズムみたいなものが自分なりのカラーになれば、これはまた1つ自分の武器になるじゃないですか。もちろん、そうならない可能性もあるんです。でも、そういうことに挑戦出来るのが、ソロだと思うんですよね。ライブを観に行って、刺激を受けて、作ってみましたっていう自分が好きなんでしょうね(笑)。これはこれ、俺は違うじゃなくてね」
――それがさっき言っていた“素直さ”でもありますよね。アルバムの最後を飾る『ご贔屓に』(M-11)も、すごく大事な曲になりましたよね。お客さんに対する感謝の気持ちを感じます。
「そうですね。“ありがとう”という言葉を使わず、いかにこういう曲を作るか。やっぱり日本語はいいなって、ここ最近改めて思いますね」
――呼人さんは曲を書くときは詞先なんですか?
「割とそうですね」
――ここまで成立出来るものなんですね、言葉が先でも。
「桜井と対談したときだったかに、“メロディーメーカーですね”って言われたのがすごく嬉しかったんですよね。僕は詞先なんで、どっちかって言うとメロディを度外視してるところもあったんですけど、そう言ってくれたってことは、もしかしたらちゃんと言葉に呼ばれたメロディを作れていたのかなって」
成長することにおいて、規模はあんまり関係ない
――今作を作っていく中で、何か印象的なエピソードはありました?
「ミスチルのジェンに3曲ドラムを叩いてもらったんですけど、バンドマンシップというか、やっぱりバンドマンが叩く音の、血が通う感じがありますよね。“普通、この曲にそのフィルいかないよね?”みたいなことをするんですけど(笑)、それがすごくよかったりして」
――呼人さんも、最近は今までで一番ベース弾いていて。そして楽しいと。
「復活後のジュンスカの2枚が結構いい経験になって。すごく楽しいですね、ベースを弾くことが」
――20年を越えるキャリアの秘訣というか、何でここまで続けられたと思います?
「いやもう、“運”ですよね(笑)。でも、“ラッキー”とはまた違うような気がする。さっき言ったみたいに、失敗も多いかもしれないですけど、自分にとって“これはおもしろそうだな”って思ったことにちゃんと素直にぶつかって、その繰り返しできっとここまで来れたのかなっていう気がするんですよね。それが、いろんな人と出会うことにつながったと思いますし」
――ソロとして20年以上、ジュンスカでメジャーデビューしてからならもっと長い。それだけ長い時間音楽に携わり続けられている。石の上にも20年…僕も20年はやらなきゃいけないなと思いました、今日は(笑)。
「そうなんですよ。だからもう、宮大工と一緒ですよね(笑)。20年経ってやっと分かることがホントにあるなって」
――今作に伴うツアーは弾き語りとバンドと並行してという感じで。
「100回の練習よりも1本のライブの方が成長させてくれるので。だから、なるべくライブによって自分を成長させたいなって。お客さんと対峙して、その目の前で歌うことで初めて、表現というものが分かるところがあるんで」
――今となっては、ライブは自分にとってどういう場所です?
「うーん。ま、修行?(笑)」
――(笑)。
「ある意味、一番成長させてくれる場所ですね。もうギミックも何もないような場所でもやるので。今回は新しいアルバムを引っ提げるわけで、そのアルバムが本当に完成するのは、お客さんの前で演奏したときだと思うんですよ。それぞれの曲がどんな反応をし、どういう風に成長していく可能性を持っているのか。あとは過去の曲とも対峙するわけで、ちゃんと過去を越えるものを作ったと実感出来るのかという意味でもね。成長することにおいて、規模はあんまり関係ないんで。今までのツアーとはまた違う意味で楽しみですね」
Text by 奥“ボウイ”昌史
(2014年11月20日更新)
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淀みなくアルバムとライブを解説! 寺岡呼人からの動画コメントはコチラ
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4年ぶりのニューアルバムは 経験と情熱を注入した大人のポップス
Album 『Baton』 発売中 2870円(税別) TOWER RECORDS TRJC-1037 <収録曲> 01. 流星 02. BLOOD,SWEAT&LOVE 03. バックミラー 04. バトン 05. Departure 06. Japan As No.1!! 07. 青山通り 08, Gear~歯車~ 09. 天職 10. スマイル 11. ご贔屓に
Profile
てらおか・よひと…’68年2月7日生まれ、広島県福山市出身。’88年、JUN SKY WALKER(S)のベーシストとしてデビュー。’93年、シングル『revolution』でソロデビュー。自身のアーティスト活動と並行してプロデュース活動を行い、ゆず、矢野真紀、藤木直人、植村花菜『トイレの神様』、グッドモーニングアメリカ等を手掛け、最近ではウカスカジーのアレンジ等も手掛けている。また自身を中心とした3世代が集うライブイベント『Golden Circle』を’01年に立ち上げ、松任谷由実、小田和正、仲井戸麗市、桜井和寿、奥田民生、ゆず等、数多くのアーティストが参加。’13年、ソロデビュー20周年を記念して『Golden Circle Vol.18』を日本武道館、大阪城ホールにて開催。全て新録したベストアルバム『MASTER PIECE』を11月に発売し、イベントには小田和正、桜井和寿、奥田民生、ゆず、K、植村花菜、八木のぶお等、豪華メンバーがお祝いに駆け付けた。InterFM、FM COCOLOでは番組DJを務め、MUSIC ON! TV『カウントダウンE.T』ではコメンテーターとして、’14年もアーティスト活動と並行して幅広く活動中。最新作は9月23日にリリースされたアルバム『Baton』。
寺岡呼人 オフィシャルサイト
http://www.yohito.com/
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Column
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