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“あなたが望まなくても、僕らは辞めない”
COMEBACK MY DAUGHTERSのバンドの哲学を
人の熱意を、音楽の希望を乗せたメジャー進出アルバム『Mira』
高本和英(vo&g&key)インタビュー&動画コメント

 こんなドラマが、待っていたとは。日々グッドヴァイブなライブを繰り広げる、生粋の音楽ファンでありライブバンド・COMEBACK MY DAUGHTERSが、5thアルバム『Mira』にてまさかのメジャー移籍! 再生ボタンを押したその瞬間から、音楽がもたらす43分間の幸福にまみれる今作は、前作『Outta Here』に引き続き憧れのNYで2度目のレコーディングを敢行。その直前にメンバーの突然の逃亡、結局脱退という強烈なボディブローを食らいつつも、今まで以上に大らかで強靭な、絆にも似たケミストリーとサウンドが鳴り響いている1枚だ。そんなアルバムのタイトルとなる『Mira』=変光星は、常に輝く星ではない。だが、時に大きな光を放つこの星は、リスナーはもとより生活と隣合わせで音楽を奏で続けるバンドマンの足元を照らすだろう。そして、初の日本語詞にも挑戦した今作の最後に収録された『El Dorado』(M-12)の最後の1行、“あなたが望まなくても 僕らは辞めない”。まだまだ僕らはこのバンドに勇気付けられる。COMEBACK MY DAUGHTERSの新たなはじまり記すインタビュー。そう、彼らはいつだって変わらず、いつだって変わってきた。

何か、最後…高本和英(vo&g&key)からの動画コメントはコチラ!

――今このタイミングでのメジャーデビューというのには当初ビックリしたところはあるんですけど、日々の生活と隣合わせで音楽をしている人にとってはちょっとした勇気をもらう出来事というか。ブレずに自分たちの音楽を続けてきた人たちにそういうチャンスが来るんだっていうことは、傍から見ていても嬉しいことだなと。
 
「それが何かはうまく言葉には出来ないですけど、僕たちには僕たちのバンドの哲学というものがあるんだろうなと思うんですよね。そうなってきたら、あとはバンドの直感に従ってもブレずにやっていける。それまでは、いろいろなことを否定することが自分たちの哲学だって言ってた時期もあったと思うんですけど、今はもう肩肘張らずとも、何も掲げずとも、バンドのそういう部分は出てきているのかなと思うので。やっぱり考え方が変わって、よりたくさんの人に聴いてもらいたいって思うようになってきたんですよね」
 
――メジャーにいくためにアプローチを変えたのではなく、そもそも今回の話は、現ディレクターさんの熱烈オファーから始まったんですよね?
 
「そうですね。人と何かをやるということに関しては、結局、熱意とか気持ちとか、そういうのがグッとくるんだなと気付かされるくらい、結構気持ちで来られたというか。特にオイシイ話も頂いてませんし(笑)。ただ気持ちがすごい。何か笑ってしまうんですけど、そういうのって結構グッとくる。まだ自分は人と何かをやっていきたいんだなって思ったのもそういうタイミングだったし、いろんなことに気付かされた部分はありますね」
 
――今回のアルバムインタビューでは絶対に触れられてきたことだと思うんですけど、鍵盤の小坂さんの脱退に関しては、割と突然の話だったということで。ブログでも結構赤裸々に書いてますけど(笑)、元々少なからず前触れがあったものなのか、本当にいきなりだったのか。
 
「前触れも何もないですよ。ブログには1つも嘘を書いてないんですけど、ホントにその通りに言われて(笑)。でも思うんですけど、バンドを辞めたら生活が出来なくなる状態で僕たちはやってないですし、理由なく単純にもう辞めたいと思うことって、あってもおかしくないなって思ったんですよ。元々、(小坂)ユースケは喋るのも上手じゃないですし、言ってしまったんでしょうね、彼女がどうとかそういうことを(笑)」
 
――スムーズに事が運ぶ言葉を選んだらよかったのに(笑)。
 
「言ってしまったんでしょうね(笑)。理由は様々だと思うんですけど、彼なりに出したもうダメ、もう出来ないっていう答えだったんだろうなって、時間が経ったら優しく受け入れられるようになりました(笑)」
 
――ただ当時は、どうやってあいつを地獄に落としてあげようかと思ったと(笑)。
 
「そればっかり考えてましたね。いたずらばっかり考えてました。住んでる家にどれだけ嫌がらせをするか(笑)」
 
――アハハハハ!(笑) それも友人だからこそっていう感じもありますね。だったらタイミングはもっと早くか、もっと後だろみたいな。
 
「一切計画性とかそういうのがなくて、本当にもう限界を迎えたんだろうなって、今は思ってます(笑)」
 
 
ただ一緒に音を出す、そういう楽しさもあると思うんですね、音楽って
 
 
――アルバムのクレジットを見ると、今回のNYレコーディングも前作『Outta Here』(‘11)と同じONE EAST RECORDINGで、エンジニアも同じくヨウヘイさんで。NYレコーディングもそうですけど、またこの場所で録ろうとなったのには何かあります?
 
「やっぱり悔いがあったんだろうと思います。メンバーそれぞれに思うところというか、些細なところから大きいところまで、もうちょっとこうすれば良かったっていうのがあったんで。それも、あの機材をもうちょっと使っておけば良かったとか、ああいう風に録音してたらもっとよかっただろうなとか、本当にあのスタジオのことを思い浮かべながらの反省点だったと思うので、自然ともう一度あそこでやりたいっていう話が上がったんだと思うんですよね。やっぱり洋楽に憧れて始めてるバンドなので、単純にそういう環境でまたレコーディングが出来るっていうだけでも、気分はちょっとは違いましたし」
 
――前はそれこそ、簡易ベッドを持ちこんで泊まり込みで録って。
 
「今回も全く一緒です(笑)。前回泊まったときに買ったマットは邪魔になるので捨てていいよってオーナーさんには伝えてたんですけど、置いといてくれたんですよ。でも2つしかなくて(笑)、あとは全部捨ててた」
 
――ハハハ(笑)。中途半端に置いといてくれたんや(笑)。
 
「戻ってきたなっていう感じがしましたね~そのとき(笑)」
 
――今回の作品で何かテーマみたいなものはあったんですか?
 
「今回は特に考えていなくて。僕たちもバンド歴が長くなってきたので、個人個人が思うCOMEBACK MY DAUGHTERSとはこういうバンドだよねとか、COMEBACK MY DAUGHTERSにどうあって欲しいかを、メンバーそれぞれが突き詰めた感じだと思うんですよね。それまでは、僕が曲のベーシックな部分を書くので、やっぱり僕の世界観が色濃くて。今回に関してはそういう部分よりも、みんなの顔が見えるようなアルバムにしたいねって。それくらいしか話してないですね」
 
――今思えば、結成からのオリジナルメンバーってもう高本さんだけってことですよね。入った時期はそれぞれですけど、いろんなタイミングで仲間が合流して、今のCOMEBACK MY DAUGHTERSが出来ているのも不思議な縁というか。ここ数年は作品ごとに参加しているメンバーが変わってますし。
 
「そうなっちゃってますよ、ヤバいですね。まぁ僕に関してはバンドの創立者なんで、僕が辞めるとさすがにバンドも終わると思うんですけども(笑)。でも、そういう考えを持っているのはやっぱり僕だけであって、別にバンドを辞めるのって自由じゃないですか。そういうことが起こり得ることを忘れているときがある。僕は結構手放しでメンバーを信頼しているところがあるので、今回のことは結構ドキッとさせられましたね」
 
――別に辞めたらダメなわけじゃないし、絶対に理由が必要なわけじゃない。フラットに考えたらバンドなんて自由に始まるものなのに、そういうことを求めること自体が違うのかもとか考え始めたら結構…。
 
「難しくなってきちゃって、寝ましたよその日は(笑)」
 
――答えが出ない(笑)。メンバーが変わって、それこそ高本さん自身もまだやりたいのか、やり続けるのか。
 
「自問自答したというか、そういうことがないと考えないんだなって思いました。ヘンな言い方ですけど、バンドって会うたびに意思を確認しなくても、自然と音を鳴らせる。ただ一緒に音を出す、そういう楽しさもあると思うんですね、音楽って。細かい向上心を突き詰めていっても音楽は出来るんですけど、こういう大きなきっかけがないと、何で自分は音楽を続けるんだとか、何がしたくて今まで続けてるんだとか、そういうことを考えることがなかったんですよね。だから奇しくもそういう機会になってしまったっていうのはありますね」
 
 
今回は偏った自分の考え方が出る作品にはしたくないなって
そうしてでも、COMEBACK MY DAUGHTERSを
もうちょっと強いものにしたい気持ちの方が強かった
 
 
――年齢的にも10歳くらい下のフレッシュでインパクトがある松原さん(ds)が加入しましたけど、きっかけは戸川(b)さんが声をかけたとのことで。高本さんは、どこかでプレイしている現場を見たことがあったとか?
 
「顔は知っていました。老けてんな~と思ってましたね(笑)。そんな感じでそこまで近くはないし、遠くもない。一緒にライブをやったりする関係ではなかったですね。ただ、音楽に対して僕の好きな考え方をしていたというか、そういうところが出会ったときから、音を鳴らし始めたときから感じられたので。自分のビジョンを持っていて、それでもバンドをやりたいと思うのって結構難しいことなので、ひょっとしたらいいかもなって。人もすごくいいので」
 
――そういう意味ではPVしかり、写真しかり、今いる4人のいい雰囲気が伝わってきますね。レコーディング中に何か印象的なエピソードってありました?
 
「印象的だったのは、結構みんなリラックスしているというか。ガツガツしていないレコーディングになりましたね。やることも多いし、考えることも結構あったんですけど、今思えば何であんなに余裕で毎日ブログとか更新してるんだろって思いますけど(笑)」
 
――NY何日目とか書いてましたからね(笑)。アルバム用の曲はいつも書き下ろすもんなんですか?
 
「僕は普段から毎日曲は出来ないですね。多分そういうモードが自分の中であるんでしょうけど、自分がうわっと思って、曲を作りたいと思ったときからがスタートです。あと、今回は偏った自分の考え方が出る作品にはしたくないなって。すごく難しいところなんですけど、一音楽をやってる人間なんで考え方が出る方が絶対にいいだろうって思ってしまうんですけど、そういうことをなるべく頭から消しました。そうしてでも、COMEBACK MY DAUGHTERSをもうちょっと強いものにしたい気持ちが強かったんだと思いますね」
 
 
歌詞ってそのくらいすごい力があるんだなって
 
 
――今作では初の日本語詞曲への挑戦もトピックですが、やってみてどうでした?
 
「まだ自分が日本語で歌っていることに慣れていないので何とも言えないんですけど、歌詞に関しては母国語だからこそすごく難しいし、日本語って間接的な言い方がたくさん存在するじゃないですか。英語ってどうしてもストレートになってしまう分、含みを持たせてその表現を使うっていう部分では、ひょっとしたら英語の方が簡単だったのかもしれなくて。日本語だと人の頭にクエスチョンマークを付けるのは難しいんですよ。ヘンな話、全部伝わってしまうというか。僕は聴く人のシチュエーションだったり想い描く景色で音楽を捉えて欲しいので、決め付けるようなことをあまり言わないんですね。そういう部分に関しては、すごく難しいなと思いましたね」
 
――でもそれは、もしかしたら高本さん独特の感覚かも。そもそも曲を書き始めたのっていつ頃なんですか?
 
「18くらいです」
 
――そのときから英語詞で?
 
「洋楽が好きでああいう風になりたいってバンドを始めたら、単純に英語でやりますよね。特にそれに理由はなくて、考え直すこともなかったんですよね。ただ楽しいということだけで続けてこれちゃったんで、そのことについて深く考える必要がなかったんです。だからと言って日本語の歌が嫌とかではなくて、当時はそれはそれとして聴いていたところがあったかもしれないです」
 
――15年も続けてきたバンドで、まだ新しい体験があるっていうのは、すごく喜ばしいですよね。
 
「そうですね。今だからこんなに悩めるんだと思うし、楽しいですよ」
 
――日本語詞の難しさを知ると同時に、もちろん楽しさもあったわけですよね。発見というか、可能性というか。
 
「レコーディングが終わった後に、レコード会社の人間とか限られた人たちが音源をチェックするじゃないですか。そのときにすでに歌うヤツがいる光景を見たときに、こんなに変わるんだと思いましたね」
 
――それは母国語ならではかもしれない。日本語だからこそグッとくる曲としては、最後の『El Dorado』(M-12)なんかはまさにという感じがしますけど。これは本当に最後の1行の“あなたが望まなくても 僕らは辞めない”っていう…まさにこの言葉に尽きると思うんですよね。日本語で、高本さんの歌で、この言葉を聴けたことが、やっぱり意味があることだと思ったんですけど。
 
「これまで何回もメンバーチェンジがあったこととかもそうですし、口で説明する自信もないし、そんな気もないけど、ただやっぱり自分が思った素直な気持ちを記しておかないといけない気がしたので。とてもいい機会だと思ってストレートに書きました」
 
――片や戸川さん作詞で脱退した小坂さんのことをディス、いや書いた『Tornado』(M-8)もあって(笑)。これもめちゃくちゃ面白いですけど(笑)。こういうのも歌にするから言えちゃうというか、面白いですよね。
 
「ホントそうですね(笑)」
 
――それぞれが詞に個性があるけど同時にちゃんと通じるものがあるのは、まさしくバンドだなって。
 
「なるほど。僕はこの曲歌うの大変でしたけどね(笑)」
 
――人の書いた日本語を歌うっていう経験が初めてですもんね。
 
「やってみたくてやってることなんですけど、僕が曲を作ったときとイメージとここまで変わっちゃうのかと思って。歌詞ってそのくらいすごい力があるんだなって思いましたけどね」
 
 
このメンバーで音楽を鳴らしてる以上
他の何でもなくてCOMEBACK MY DAUGHTERSなんだよね
 
 
――今回もジャケットワークがめちゃくちゃいいですね。1曲1曲にちゃんと異なるアートワークが施されていて、『Alone in the dark』(M-7)のPVも前作の『Why』のPVとつながっていて面白いですよね。2年前と全く同じシチュエーションで、また改めて撮ってみてどうでした?
 
「あれ、ゲリラ撮影なんで意外と大変なんですよ。道路もうまく渡れないですし、結構な街中なんで絡まれますし。ここで待ってなきゃいけないってところに人がいたりとか。常々早く終わらないかなって思ってました(笑)」
 
――2年前と同じ場所にメンバーが立ってはいるけど、それぞれの状況とか、見た目も多少変わってね。『Alone in the dark』はイントロからa-haの『テイク・オン・ミー』を彷彿とさせると思っていたら、さらにそれをカバーしていたキャップン・ジャズが元ネタなんですよね。
 
「そうなんですよ。今までの僕たちの歴史を振り返るためにも、自分たちの手癖を受け入れていこうじゃないかって軽いノリで作り始めたんですけど、やっぱり手癖が集まると難航しちゃって。何かグチャグチャしてるし、こういう感じになりました(笑)」
 
――キャップン・ジャズの元ネタの音も荒くて。この状態でアルバムに入ってるのって、結構すげぇなって(笑)。
 
「そうなんですよ(笑)。でも、僕たちの中ではa-haじゃなくて、『テイク・オン・ミー』と言えばあのバージョン」
 
――今作が出来上がったときって何か思いました?
 
「いつも思うんですけど、今出来る全てのことが出来たなっていうのと同時に、もうちょっとこういう風に出来たんじゃないかっていうのと両方ある。それは僕にとってはすごく重要で。それがあるからまた次もやりたいと思うんだろうし、音源よりもさらにライブでって思うから楽しくツアーも続けられるだろうし。少しずつ満足度は上がってるとは思うんですけど、今回もやっぱり同じように考えたので。このバンドは続けられるなって」
 
――いつか完全に出来上がったわって思うときがくるんですかね。
 
「言ってましたもんね、ゆらゆら帝国が。あそこまでいくと、本当にそういうときが来たんじゃないかなって思うんですよ。でも、それはなかったですね、今回(笑)。僕の中ではね」
 
――アハハハ(笑)。死ぬまで来ないかもしれないし。
 
「単に性格の問題かもしれない(笑)。自分の限界を認めたくないだけかもしれない」
 
――あと、今回のアルバムは自分を受け入れる、COMEBACK MY DAUGHTERSを受け入れるということが、根底に流れるもののように感じたんですけど。
 
「本当にそれが全てだと思っていて。そうだと思います。このメンバーで音楽を鳴らしてる以上、他の何でもなくCOMEBACK MY DAUGHTERSなんだよねっていうことを、多分今までの中で一番重要視してると思うんですよね」
 
 
『Mira』=変光星はいつもはそんなに光ってないけど
たまに大きく光を放つ。そういう音楽を作っていけたらいいじゃないかって
 
 
――『Mira』のリリースツアー冒頭の東名阪は、基本的に通常のライブハウスというよりは劇場っぽいというか、ちょっと面白い小屋でやりますよね。それには意図がありました?
 
「あります。これは、僕たちが憧れの地NYに実際に行ってレコーディングした感じと、自分たちの住んでいる日本のいいところを合体させて、独自の空間を作りたいなと思っているので、そういう視点で会場を選んでいます」
 
――大阪公演の会場の世界館には行ったことあります?
 
「全然ないです。ホームページで決定です(笑)」
 
――アハハハハ!(笑) 立地も倉庫っぽい造りも面白い会場で、演劇とか、ライブ会場としてもEGO-WRAPPIN’らが使っていたりね。あと、タイトルの『Mira』というのは、ラテン語で“不思議なもの”という意味もある変光星の名前ということですけど、なかなかフッと出てくる言葉ではないと思うんですが。
 
「世界各国に星の数ほど音楽がある中で、北斗七星みたいに光るバンドもいるじゃないですか。だいたいそういうバンドはアメリカとかイギリスにいて、僕たちは若くもないし、5枚目のアルバムだし。『Mira』=変光星はいつもはそんなに光ってないけど、たまに大きく光を放つ。そういう音楽を作っていけたらいいじゃないかっていう考え方が、合ってたのかなって。さらに、不思議なものっていう意味もあるとしたらね。やっぱり普通の人は理解してくれないだろうな、35を超えてメジャーにいくっていうね。でも、今のレーベルですでにタイトルを1つ取ってるんですよ。最年長メジャーデビューっていう(笑)」
 
――最後に。この作品は作り手として、人間として、音楽との向き合い方を改めて考えて、また歩いていくことを決めたアルバムだと思うんですが、どうでしょう?
 
「音楽とは一生付き合っていきたいので、欲を持ち続けるというか。ここまで音楽を作ってきた身として、もっともっと世の中に残せるようないい曲を作っていきたい気持ちもありますし。あとは音楽を始めた頃の気持ちというか、レコード屋さんに行ってちょっとドキドキするような感覚を、ちゃんと両方持った人として生きていきたいっていうのはありますね」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
 



(2013年9月12日更新)


Check

音楽のもたらす幸福に満ち溢れた
感動のメジャー第一弾アルバム!

Album
『Mira』
発売中 2625円
日本コロムビア
COCP-38033

<収録曲>
01. Cold audiences
02. 21 years old
03. Please, Please, Please
04. No One Knows'
05. Meatpacking
06. Steal her lips
07. Alone in the dark
08. Tornado
09. sciolism
10. Just leave me be
11. Cherry blossoms
12. El Dorado

Profile

カムバック・マイ・ドーターズ…写真左より、CHUN2(g)、高本和英(vo&g&key)、戸川琢磨(b)、松原圭甫(ds&key)。'98年、高本、稗田淳(b)、中津川五郎(ds)にて結成。’00年に初音源となるアナログ盤『HOME OF THE SUN』を自主レーベルからリリース。'02年にCHUN2、小坂祐亮(key)が加入。'04年に1stフルアルバム『Spitting Kisses』をPIZZA OF DEATH RECORDSよりリリースし、幅広い層の支持を集める。90sエモサウンドをバックグラウンドに持ちながら、フォーク/オルタナ/カントリーなど様々なジャンルを消化し、アルバムごとにサウンドを変化させた4枚のオリジナルアルバムをリリースする他、コンピレーションへの参加、サウンドトラックの制作など幅広い活動を行っている。ライブの評価も高く、『FUJI ROCK FESTIVAL』『朝霧JAM』『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』などの大型フェスをはじめ、多数のイベントに参加。今までにスーパーチャンクとの共演や、ゲット・アップ・キッズなど数えきれない程の海外アーティストのサポートアクトもこなしている。'09年には稗田が脱退、戸川が加入。そして、’12年には中津川が脱退。’13年に入り、中津川の脱退以降ライブサポートを務めた松原が加入、小坂が脱退。7月3日には、NYレコーディングされた5thアルバム『Mira』をリリース。

COMEBACK MY DAUGHTERS
オフィシャルサイト

http://www.comebackmydaughters.com/


Live

新作ツアー大阪公演が間もなく開催
会場はムード抜群の世界観で!

Pick Up!!

【大阪公演】

『Mira Release Tour』
チケット発売中 Pコード203-764
▼9月13日(金)20:00
世界館
スタンディング3300円
SMASH WEST■06(6535)5569

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【仙台公演】
チケット発売中 Pコード203-224
▼11月1日(金)19:00
仙台CLUB JUNK BOX
オールスタンディング3300円
[共演]FRONTIER BACKYARD
ノースロードミュージック仙台■022(256)1000

【岩手公演】
チケット発売中 Pコード203-225
▼11月2日(土)18:30
club change WAVE
オールスタンディング3300円
[共演]FRONTIER BACKYARD
ノースロードミュージック仙台■022(256)1000

【埼玉公演】
チケット発売中 Pコード203-643
▼11月9日(土)18:30
HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
スタンディング3300円
[共演]FRONTIER BACKYARD
スマッシュ■03(3444)6751

【新潟公演】
チケット発売中 Pコード205-057
▼11月10日(日)17:30
GOLDEN PIGS BLACK STAGE
スタンディング3300円
キョードー北陸チケットセンター■025(245)5100

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Column

メンバーの脱退&加入
初の海外レコーディング
2年9ヵ月ぶりの4thアルバム
『Outta Here』にまつわる
3年間を紐解くインタビュー