挫折も葛藤もポップに鳴らせ
bómi(ボーミ)を濃縮還元した『ビューディフォーEP』
曖昧な感情をキャッチするシンガーの現在地を語る
インタビュー&動画コメントが到着
昨年6月にメジャーデビュー以降、海外のインディーロック / オルタナポップの現在を絶妙に取り込んだクールなトラックに、独特の言葉のチョイスがクセになるリリック、光と影を背負ったそのしなやかな歌声を宿した刺激的なポップソングをリスナーに提示してきたシンガーbómi(ボーミ)が、2013年第一弾作品となる『ビューディフォーEP』をリリースした。自らの音楽性をより濃いものへと推し進めた今作は、赤い公園、OKAMOTO’S、いとうせいこう、Superfly、パスピエ、N’夙川BOYSら独自の感性とクリエイティビティを備えた面々も称賛の声を寄せる。完全なるフィクション=非日常ではなく、“普通の日常から1cmだけ浮いちゃっているようなワクワク”を掲げる彼女の“1cm POP!”、その延長線上であってありのままのbómiの現在地。今作の制作と隣り合わせとなった、思うようにはいかない現状や自らの信条との間で揺れ動くアーティストとしての研磨のような時間を語ったインタビューは、シンガーであると同時に1人の人間である彼女のパーソナリティに光を当てることとなった。
関西弁もキュート! bómiからの動画コメントはコチラ
――取材するのはメジャー1stミニアルバム『キーゼルバッファ』(‘12)以来で。あれから早いもので1年経って、タワレコでの2作連続リリースを経てからの『キーゼルバッファ』、1stアルバム『メニー・ア・マール』(‘12)もあって。忙しく走り回った1年やったと思いますけど、振り返ってみてどうですか?
「まさにその通りで、何が何だか分からないまま走り続けた感じですね。フルアルバムを出して自分の中でちょっと時間が出来たのもあって、いろいろ考えて…走ってはきたけど思うように結果につながらないのは何でなんやろうって落ち込んだ時期でもあって。それでもやっぱり前に進まなきゃいけない。自分の中にマイナスの要素があったとしても、それをどうやってプラスに転化するか。それは今まで意地でもやってきた生き方だから、そのときのモードが今回の『ビューティフォーEP』には入ってるかも」
――『メニー・ア・マール』が自信がある表現だったなら尚更、なかなかそう簡単にはいかないもんだなっていうね。でも、しんどかったとしても、今回の制作に向かうまでの時間は大事な時間でしたよね。
「やっぱガーッて走ってるときって目の前にあることで精一杯なんで、自分を見つめ直す作業ってなかなか出来ないじゃないですか。だからそのとき、bómiのそもそもの強さって何なんだろうとか、どういう曲を今作りたいと思ってるのかとか、サウンドのアプローチは特徴的なギターリフがあって、洋楽っぽいトラックにbómiの歌が乗っている今までやってきたようなことなのか、もうちょっと別のアプローチなのかとか、いろいろ考えたんですけど…今までやってきたことがまだまだ世の中には伝わってないから、今回はそれをもうひと押しじゃないけど、やっぱりそれが届いて欲しいなと思って作ったのはありましたね。新しい切り口にいくのも、そこが浸透してからの方が面白いなって。人が聴いて元気になるような、ハッピーになれるような、曲とかライブだったりを発信する存在でありたい。そこに対してはすごくいい作品は作れていると思うから」
――まだ浸透してない自覚がありつつも、同時にこの方向性が可能性を秘めているのも感じてるってことやもんね。
「でもまぁ、一か八かみたいな音楽やなとは思ってて。その一か八かのまだ一やなって感じですね(笑)。“カッコいいって言いやすい音楽”ってあると思うんです。例えば、ジャケットで顔を出さないでイラストとか、そういう意味での言いやすさとか。音楽がカッコよくても、女の娘っていうことで損するところもスゴくある。得してるところもあるって人からは言われちゃうかもしれないけど、なかなか女性ソロアーティストって難しいなって思いますね。自分は特異な立ち位置というか」
――ピアノ弾き語り、ギター弾き語り女性シンガー、とかやったらある程度想像がつく路線があるけどね。
「そうなんですよね。いわゆるロックシンガーの女の人ってそんなにいないんで、孤軍奮闘してます(笑)」
――他誌のインタビューでも、“自分が好きなものを好きと、嫌いなものを嫌いと言おう”みたいなくだりがあって。bómiってそういうことがズバズバ言えるパブリックイメージもあったと思うけど、案外そうでもないのかと。
「何かね、自信がないんかな…。私はこう思った瞬間はあったけど、逆から見たらまた違う意見かもしれないとか、いろんな角度から物事を見て分からなくなることがよくある。“自覚的になろう”っていうのを今年の目標にしたんですよ。好きなことをたくさん見つける。デスクトップにたくさん書いてね(笑)。例えば、映画1つ見ても、私こういうシーンが好きやったなとか、何か味があって好きだなとか、悶々としたときはプールに行って泳ぐとスッキリするとか。とにかく後ろ向きになったら人生負けだと思ってるんで、前に走るためにどうやっていこうかを考えたとき、好きなモノをたくさん見付けたら頑張れる気がして。いろいろ言ってしまいたくなるときもあるじゃないですか。“えー? あんなんがいいの?“とかも思うけど(笑)、言っててもしゃあないなと思って。自分が前向きに発信し続けることが大切なんかなって思いますね」
――“好き”ってポジティブなエネルギーやから、そういう意味では今回のEPって、bómiが踏ん張って軸足をそっちに持っていったのが、ちゃんと収められた作品になりましたよね。
結果を出さないと次のステージに行けないと私は思ってて
――表題曲の『ビューティフォー』(M-3)はどうやって生まれた曲なんですか?
「最初は、“ビューティフォーな光、ワンダフォーに回れ”みたいな感じだったんです。世の中が嫌になっちゃったような、BARとかで“もうええわ~”とか言ってお酒を飲みまくって、そのまま帰る朝の光みたいなイメージ(笑)。でも、そのイメージに近くてもっと強い言葉がある気がするって言われて、“ビューティフォーな私、ワンダフォーに踊れ”に変わったんです。イメージは同じなんですけど、より強くなったというか軸が通った気がして。“もっと素直になれたなら、とびきりの笑顔になれるかな”っていう部分もあるんですけど、そのときはとにかく気持ちが折れかけてたのが一番で。やっぱり思うようにいってない…うん、いってない!(笑) それが、とにかく悔しくて。“最新の東京は相も変わらず”の部分とかもそうですし。心が折れそうやけど、ここで折れたら私の人生負けるねんでって。自分に負けて生きてたら、救いようがないじゃないですか。自分のお父さんが割とそうなんで(笑)」
――アハハハハ!(笑) そうなんや。
「何が何でも人生を満喫してると思える場面を探す。結果は出んかったかもしれないけどやってて楽しかったやんとか、なんで結果が出んかったんやろうっていうのも、楽しく考えれば=まだまだやれることがあるということやと思うから。“あんた結果出したいだけなん?”って友達には言われるんですけど、それも違うっちゃ違うんですけど、結果を出さないと次のステージに行けないと私は思ってて。ライブにしても、もっと照明入れたいなとか、プロの演出家と一緒に面白い空間を作りたいなとか、やりたいこととか実現したいことがたくさんあって。それにはそれに見合った結果を出さないと。けど、今は予算がないから自分の友達を集めて作ったり、衣装も誰か作れる人おらんかなって探して作ってもらったりしてるんだけど。そういうのを1つ1つ実現していきたい気持ちはあるんです。でもそれは次のステージにいかないと出来ない。今無理してやることじゃないから」
――ある意味どのアーティストもぶつかる壁というか、華やかな面にばかり目がいくけど、年間500組くらいデビューして成功するのは1~2組だったら、498組は同じように苦しんで、同じように踏ん張って、音楽との付き合い方を変えたり、もしかしたら5年後に花開いたり、CDは相変わらず売れへんけどライブの動員が上がってそれで何とか食うとか、いろんな生き方がある。目に見えないところでみんな、そういう葛藤を抱えて活動してるというか。メジャーでやることの面白さも、厳しさも、アーティスト活動していくことを改めて顧みる時期になった感じですね。
「そうかもしれない。その中で今作を作れたのは、すごく大きかった。あと、思い出した! 最初はくるりの『東京』のPVに出てくる感じの、“東京って…”ってみたいな気持ちだったのを今思い出しました(笑)。誰にも伝わらないと思いますけど、自分の中ではそうだったんですよね」
――東京ってみんながどんな活動してるのか、どんな状況なのかも横でチラチラ見えてしまうから、なかなかマイペースではいられない場所というかね。
「いられないですよ~。田舎暮らしした方がええんちゃうかって思うときもあるけど。一番強いのって、“気にしない人”だと思うんですよ。ぼ~っとしてる人がある日バン!って天才に化ける気がするんですけど、私は気にしてしまう性格やから、天才ではないっていうことは分かったから。そうじゃない私はどんな風に闘っていくのか。そうでしかないなって思いますね」
一番リアルなのって、そこで“どうしたらいいん!?”って思う気持ち
――『ビューティフォー』が出来てから制作の方向性は見えたって感じやったんですか?
「『ビューティフォー』が真ん中にあって、その後に『イチゴのタルト』(M-1)が出来た、じゃあ『Midnight Station』(M-2)みたいな曲を入れてみようかとか、こういう曲があったらええんちゃうかってバランスを見ながら、最後に入れたのが『CARNIVAL』(M-5)で。私はこの中では割と『CARNIVAL』が好きで。“ここがどこか分からなくて いまがいつか分からなくて 誰も 彼も一人で眠る前に泣いてる”。でもだから僕のところにおいで!とは言えないの。一番リアルなのって、そこで“どうしたらいいん!?”って思う気持ち。私、人を励ますのがめっちゃ苦手で。めちゃ悩んでる子とかでも、話を聞いてあげることは大切やけど、答えは別に求めてないような気がして。説教がましくなっちゃうのも嫌やし。難しい」
――それは『キーゼルバッファ』の頃から言ってて、曖昧な感情が人にはあるのを、ちゃんと出すというか。
「ひと言でバン!って言い切れることより、揺らぎのある感情の方がリアルだと私は思ってしまうというか。例えば“愛してる”って言われても“私、愛してるって人に言えたことないで! 愛してるって何!?”って。思い始めたら全然分からないじゃないですか。そう思うと、自分の今の感情に的確な言葉を選ぶのには気を付ける。インタビューとかやと、たまに思ってないのに“そうですね”って言っちゃったりするけど(笑)」
――言わんとって(笑)。
「流れでポンポンポンって、“そうですね”って言ったものの、“そうやったかな?”みたいなときはあるけど(笑)」
――ノリとして言った方がこの場はハネるぞとか(笑)。
「“そうですね”って言ったらこの話終わるなとか、そういうときがたまにある(笑)。今はちゃんと話してますよ(笑)」
――人間ってそういうことあるもんね。俺も“そうなんや~”って言ってるときたまに目が死んでるらしい(笑)。
「ひどい(笑)」
――“そうですね”って言ってる行為は肯定やとしても、そうじゃないものが混じってるのが人間やし。みたいなところを曲にしてる人って、bómiくらいかもしれないね。
「だって、言い切った方が分かりやすいし、受け入れられやすいのは絶対あると思う」
――そうやんな。でも、それがもしかしたらbómiの…。
「専売特許ですか?」
――専売特許やねんけど、悶々の要因かもしれない(笑)。ハッキリ背中を押して欲しいのに、そこには曖昧な感情も乗ってるから。
「そこはでも譲れないな~譲れないポイントやな~(笑)。だって嘘になっちゃうねんもん。私にとってはね。“愛してる!”“君は大丈夫だよ!”ホンマに思って言ってる人はいるねんで。でも“君は大丈夫だよ!”って知らない人に言われてもさ~私は信じられへんもん、絶対」
――アハハハハ!(笑)
自分が一番丸裸になってがむしゃらにやれるのは音楽やった
――今まで話してきた曖昧な感情とか、そのときの自分に嘘をつかないことって、1年前のインタビューで、漢字の宝美からbómiに変わって、音楽の形態が変わっていく中で変わらないものは何?って聞いたときからそう言ってたことやから、筋が通ってるよね。
「そうですね。音楽でやっていくぞっていうときに決めたことだから。自分に後ろめたいことをしない。その時の自分に嘘をつかない。それがないと折れちゃいますよ。いろんな人にいろんなこと言われるし。でもその中でも、自分が納得したことじゃないと自分の中に入れないって決めとかないと、てんやわんやになる。みんながbómiのことを思って言ってくれてたらいいけど、挙句の果てに言うこと変わったりするじゃないですか。“あんた半年前こう言ってたやん! 話変わってるやん!”って(笑)。“よかった~この人の言うこと信じんかって”って思うときもあるもん」
――だからやっぱり、自分がどうするかやもんね。
「そう思います。どうしても人に向けて語りかけるというよりかは、自分に頑張れ頑張れみたいな。(『ビューティフォー』の)“ベイビーベイビーベイビーもう傷つかないで”とかも、人に言ってるようで、どこか自分に言ってる。昔からよく言われたんですけど、“何でそんなに自己中なん!?”って」
――アハハハハ(笑)。あかんっぽい言われ方やな。
「話してても、“聞いて! あんな、私”って全部自分の話に変える(笑)。そこの性質は変わらないなって。だったら、自分をディグっていくしかないというか、自分をディグってディグってディグった先に広がる世界が絶対あるはずやから、とにかく自己中を掘り下げようと、そういうモードですね(笑)」
――開き直ってそこを掘ってみて、何が出てくるかっていうね。
「その先にめっちゃ優しくなれるポイントがあるかもしれない」
――そこに行く最中で気付くこともあるやろうしね。年齢も重ねるから、あのときは半年前と言ってたこと違うやんって思ったけど、あるわとか。
「“一生好きだよ”って言われると、“あのとき一生好きって言ったやん!”ってなることあるじゃないですか。それは“あのときはそう思ったけど”って後から言われて最初めっちゃ傷ついて、この人めっちゃ嘘ついた、最悪やんって思ったけど(笑)、そのときに一生好きだよって思った気持ちは本当じゃないですか。だから一瞬が永遠というか。それは嘘じゃなかったんやなって認めるのに、100回くらい何で何で何で?って思いましたけどね(笑)。でもそれで、ある程度人に対する諦めはつきました。瞬間でしかみんな生きてないから」
――そう考えたら、bómiは一生好きでいる自信と確信がないと、“一生好きだよ”って言わないってこと?
「私はないです。一生はないです(笑)。一生とか絶対言いません。“好きだよ(今)”って(笑)」
――なるほどね(笑)。そういった価値観も今後変わっていくかもしれないしね。
「変わっていきたいですわ~。(今)から変わっていきたいです(笑)。その(今)がずっと続いたらいいなって思うけど、ずっととか言えないわ~」
――それも自分やもんね。そういうことが言えないって気付いてる。自覚がない人もいると思うねん。何の気なしに一生ってふわっと言える人もいるし。
「それはホンマにね、罪な人ですよ。やってる仕事とかも、コロコロ変わる人がいるじゃないですか。“私一生やりたかったの”って始めたのに、1ヵ月後くらいに、“あんまり合ってなくて”って辞めて、ほんでまた“保険の会社に勤めようと思ってて”って、コロコロ変わっていくんですよ。全部が全部“すごいやりたかった”みたいなことを言うんですけど、“あんた最初は化粧品の会社に入りたいって言うてたで!”みたいな(笑)」
――たくましいな~それはそれで(笑)。
「今日レーベルのお店担当の人が“実は僕、手相を20年間見てるんです”って言い出して、“bómiさんオーラが良くなりましたね”って超真剣な顔で言うからビックリして(笑)。けど、日々変わっていきますよね、関わる人だったりそれに対する自分の考え方もあるし。成長していたい気持ちはすごくあって、でもそんな変わってるかって言われたら、螺旋階段を昇ってるみたいに堂々巡りしてる感もありつつ、たまに分かってくれる人だったり素敵な人に会うと、やっててよかったなって思う瞬間はありますね」
――それはbómiが続けてたから出会えた人やしね。辞めてたら会わへんかった。
「辞めるっていう選択肢はないんです。やろうって決めたから」
――何でやろうって決めたんやろ? 音楽を。
「正直な話、音楽より上手に出来て、お金が稼げる仕事いっぱいあると思うんですよ。だけど、自分が一番丸裸になってがむしゃらにやれるのは音楽やった。一番遠いところに自分から突っ込んでいってる感はある」
――でもそこが一番ワクワクするというか、燃えるものがあるというか。だからやっぱりやるわけやもんね。そう考えたら今回のEPなんかは、そのきっかけの1枚というか。
「そう思います。プラットホームじゃないけど、ジャケットとかも含めて、一旦フラットに戻ったイメージが自分の中であって。私が面白いねって人に言ってもらえるときって、すごく普通なときなんですよ。気取ったりとか、無理してる感じって分かるねんて。顔とかに出てたりとか」
――さっきの俺の“そうなんや~”と一緒やね(笑)。
「そうそう(笑)。こうやって人と話すときも、9割5分くらいは普通に話せるようになった。それは自分の中でも大きな成長。『ビューティフォーEP』を作ったのもそうだし。だからここをきっかけに、もっとふわ~ってなれる予感」
――何せオーラが良くなってるからね(笑)。
「そうそう(笑)」
“歌いたい”っていう気持ちが一番にあって
そこはずっと変わってないんですよ
――9月にはOverTheDogsとの東名阪2マンがあって。彼らと一緒にやろうとなったのは?
「活動始めたくらいに何かのイベントで一緒になったことがあって、ちょこちょこ連絡はとってたりしてたんですけど、彼らが福生に1つしかないライブハウスみたいなところで忘年会をやるときに、“1曲OverTheDogsの曲歌いに来てよ”って言われて行って。最初に会った頃は、星くん(key)とか周りの子はほわ~んとしてるけど、恒(吉)くん(vo&g)は何や神経質そうな子やなって思ってたけど(笑)、実際久々に会ったらめっちゃ明るくて。全然印象変わったな~ってそんなんでちょこちょこ会ったりしてたら、2マンライブしようってなってた(笑)。OverTheDogsのお客さんって女子高生とかが多いんですよ。その女子高生のお客さんとかも割と私のライブに来てくれた経緯とかもあって、やってる音楽は遠いところにいるようやけど、意外とマッチングがいいのかなと思って」
――そういうところ、お客さんも感じ取ってるんやろうね。ワンマンとはまた違う、2組だからこその刺激がもらえそうですね。さて、これからのbómiはどうなっていくんでしょう。
「私の好きな言葉というかよく聞くのが、“やり続けた奴が、最後に残る”っていう。女の娘やし、みんなどこかで辞めていっちゃう気持ちは分かるんです。でも私はやるって決めたから。今はメジャーやし、出来れば今うまく転がりたいし(笑)。そうじゃなくなったとしても、どんな形でも音楽活動は続けていきたい気持ちだけは持ってるから」
――いいよね。これは続けるぞって思えるものが1つでもあるんやったら、あとはどうやっていくかだけやから。
「私はやっぱりサウンド的にこんなんがやりたいというよりかは、“歌いたい”っていう気持ちが一番にあって、そこはずっと変わってないんですよ。その時々の自分に嘘をつかないのと、歌を歌いたい。そこでしか走ってきてない。それがちょっと弱いところかもしれないけどね。こういうサウンドがやりたいとかがあった方が、変態性が出るじゃないですか。でも私は歌が歌いたい。映画で言うと『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』とか『天使にラブ・ソングを2』とか、子どもが急に歌い出す系が好きなんですよ(笑)。そこを嘘ついても仕方ないなと思って」
――長いマラソンレースですよね、これから。
「いつか闘うっていう意識がなくなって、単純に楽しめるようになったらまた違うんだろうなって気がするけど。今は仕方がないですよね、そういうところにいるので」
――bómiの行く末、楽しみやね。本日はありがとうございました!
「ありがとうございました!」
Text by 奥“ボウイ”昌史
(2013年8月31日更新)
Check
Release
表題曲のすっぴんMVも話題に!
bómiの旨味をギュッと詰め込んだ新作
Mini Album
『ビューティフォーEP』
発売中 1575円
日本コロムビア
COCP-38021
<収録曲>
01. イチゴのタルト
02. Midnight Station
03. ビューティフォー
04. 歌え!猿のミリンダ
05. CARNIVAL
Profile
ボーミ…’87年7月17日、アメリカ生まれ、大阪育ちのてんぱり微炭酸ガール。’11年、新鋭プロデューサー“wtf”(ダブリューティーエフ)と出会い、 7月にはタワーレコード限定ミニルバム『Gyao!Gyappy!!Gyapping!!!』を、翌’12年2月には『OH MY POOKY!!!』をリリース。80sテイストのキッチュでポップでロックなサウンドに持ち前の歌唱力、遊び心のあるリリックが化学反応を起こし、耳の早いユーザーの間でざわざわする。また、そのキュートなビジュアルや独特のセンスが注目を集め、『Zipper』等でファッション誌のモデルとしても活躍。同年6月にメジャー1stミニアルバム『キーゼルバッファ』を、10月には1stフルアルバム『メニー・ア・マール』をリリース。バンド形態で、何でもありのハッピー&生命力溢れる変幻自在のライブパフォーマンスに、中毒者急増中。今年7月3日に1stEP『ビューティフォーEP』をリリースし、初の東名阪ワンマンツアーも大成功に収める。
bómi オフィシャルサイト
http://bomibomi.com/
Live
OverTheDogsとの東名阪2マンツアー
大阪公演が間もなく開催!
『bómiとOverTheDogsの秋の冒険ツアー』
【名古屋公演】
チケット発売中 Pコード206-806
▼9月1日(日)18:30
池下CLUB UPSET
スタンディング2500円
[出演]bómi/OverTheDogs
池下CLUB UPSET■052(763)5439
チケットの購入はコチラ!
Pick Up!!
【大阪公演】
チケット発売中 Pコード207-586
▼9月2日(月)19:30
LIVE HOUSE Pangea
オールスタンディング2500円
[出演]bómi/OverTheDogs
清水音泉■06(6357)3666
※小学生以上は有料、
未就学児童は入場不可。
チケットの購入はコチラ!
【東京公演】チケット発売中
▼9月26日(木)19:30
渋谷CHELSEA HOTEL
オールスタンディング2500円
[出演]bómi/OverTheDogs
CHELSEA HOTEL■03(3770)1567
10月には『MINAMI WHEEL 2013』
の中日、10月13日(日)に出演!
『MINAMI WHEEL 2013』
一般発売9月7日(土)
Pコード206-861(1日券)/
780-641(3日通し券)
▼10月13日(日)14:00
ミナミ・ライブハウス各所
日曜日券3500円 3日通し券7000円
[出演]アイラビッツ/aquarifa/UPLIFT SPICE/APPLECIDER/アップル斎藤と愉快なヘラクレスたち/イツエ/イヌガヨ/うさぎさんの片耳ちょんぎったろか/打首獄門同好会/uchuu,/宇宙まお/ENTHRALLS/ORESKABAND/限りなく透明な果実/片平里菜/KANA-BOON/カネコアヤノ/KAMAMOTOMIKA/カラスは真っ白/GalapagosS/カルテット./河内REDS/完全にノンフィクション/GIMMICK_SCULT/空創ワルツ/クウチュウ戦/QU-E/GOOD BYE APRIL/GRIKO/久和田佳代/go!go!vanillas/ココロオークション/GOLIATH/The Sketchbook/The Flickers/The Tam Tams/ザ・ラヂオカセッツ/The Sound's Pierrer/SoundWitch/坂詰美紗子/ザ・クレーター/The ChronoHEAD/指田郁也/The denkibran/ザ・マスミサイル/Salley/SALU/SUNDAYS/THE ANDS/C-LA/THE ORAL CIGARETTES/志磨参兄弟/シュリスペイロフ/Schloder/真空ホロウ/じんプラットホーム/Scars Borough/sleepy.ab/soratobiwo/タムロリエ/TarO&JirO/TEMPURA KIDZ/Dr.DOWNER/tricot/Drop's/中島卓偉/nano sound museum/nano.RIPE/ナンデードーシテー/新山詩織/日食なつこ with マシータ/Noise and milk/nogal/Heartful★Funks/herber/ハイグラビティー/爆弾ジョニー/はこモーフ/林ももこ/Helloes/ハンサムケンヤ/BiS/ピロカルピン/FOUR MINUTES TIL MIDNIGHT/PHONO TONES/ふくろうず/フジタユウスケ/fula/bradshaw/フレデリック/Hemenway/Poet-type.M/bómi/ポッグカウチナゲット/ボヤケルズ/まちぶせ/MASH/まめのきウェンズデイ/見田村千晴/ミナワ/陸奥守吉行/もるつオーケストラ/夜行性のドビュッシーズ/山森大輔/ユナイテッドモンモンサン/Laxity/リアルグルーヴ/理科室コーヒー実験ブレンド/Lillies and Remains
※6歳以上は有料。出演者、会場、開演時間は変更となる場合があります。
FM802 リスナーセンター info@funky802.com
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Column
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